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6章
8 願い事
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祭りも終わり、僕らはそれぞれ用意された部屋で眠りにつこうとしていた
あと少しで夢に落ちようという頃ノック音が響き起こされた僕はため息をつきながらドアノブを回す
「ごめんね…起こしちゃったかな?」
ネリー…?枕を抱え何か言いたげにもじもじしている
「どうした?」
髪を下ろした彼女が好きな僕にとっては今までの眠気が一気に吹き飛ぶくらいその仕草とマッチして愛らしかった
「シルフが一緒に寝たいってきかなくて一緒に寝てたんだけど、あの子すごく寝相が悪くて…だから一緒に寝ていいかな?」
あの精霊…
「はあ…おまえな…あいつも一応男の姿をしてるんだから、もっと警戒心をだな…」
そうは言いながらも心の中では精霊に嫉妬してしまった
「やっぱりダメかな…?ごめんね、わがまま言って…」
「待てよ…!」
去ろうとするネリーの手を取りその体を引き寄せる
「…あいつの所になんか戻せないだろ…?」
彼女の高鳴る鼓動が伝わってくる
ああ…また僕はこんな思わせぶりな態度をとって…
ベッドに入った二人の間に沈黙が流れる
彼女を意識しないよう目を閉じるも狭いベッドだ、少し触れる体からその存在を意識してしまい僕はなかなか眠れないでいた
彼女はもう眠っただろうか?
うっすら目を開き確認する
僕の方をじっと見つめる彼女と目が合い顔が一気に火照る
「ルカも寝れないの?」
「あ…ああ…」
長い髪が窓から差し込む月の光に照らされ淡い黄金色に輝く
僕はその美しさに見とれつい指を絡めてしまう
「ルカ…?」
「あ…ごめん…つい…」
我に返った僕は慌ててその手を引っ込めるが…
「私はいつでもいいよ…?」
その手を取り恥ずかしそうに彼女が言う
君としたい…でもそしたら…
でも…
理性のきかなくなった僕は彼女をベッドに組み敷くとその唇を貪るように求め服の中へと手を忍ばせた
柔らかく吸い付くような肌や胸の感触に僕の男が活性化しはじめる
まずい…このままだと…
僕は暴走しそうになる欲望を殺すようにその手をそっとひっこめた
「…?」
ネリーが不安そうに首をかしげている
違う…違うんだ…君のせいじゃない…
「ごめん…」
それしか言えなかった
「…ううん…いいの…実は私もまだ少し心の準備ができていなかったし…怖かったから…あ、怖いってルカのしたことがとかじゃなくてね、初めては痛いっていうじゃない?」
明らかに強がりだ…素直に怒ってもらえた方がよかった…
窓辺に立ち星空を見上げる彼女の瞳は涙をこらえているのが分かるくらい潤んでいた
「高い所からだと空の星って手が届きそうな位近くに感じるよね」
「そうだな…」
彼女の横に立ち空を見上げる
こんなに近くにあるのに…手の届かない星屑に僕は彼女の存在を重ねた
「なんか…少し肌寒くなってきたね…」
「祭りが終わったから今まで働いていた精霊の力がなくなったんだ、明日には本来の季節に戻るだろう…」
「そっか…」
僕にもたれかかる彼女はどこか遠い目で外の景色を見ていた
「風邪ひくとひどいしもう寝るか…」
「うん…」
窓を閉めベッドに戻る、これ以上彼女を意識しないように背を向けて…
「ねえ、眠れるまで手握ってていいかな…?」
頷き彼女の手を握る
「ありがとう…」
彼女が眠りにつくまで僕はその手を握った
もっと違った人生で君に会いたかった…なんて叶わない願いとともに眠りに落ちて行った
あと少しで夢に落ちようという頃ノック音が響き起こされた僕はため息をつきながらドアノブを回す
「ごめんね…起こしちゃったかな?」
ネリー…?枕を抱え何か言いたげにもじもじしている
「どうした?」
髪を下ろした彼女が好きな僕にとっては今までの眠気が一気に吹き飛ぶくらいその仕草とマッチして愛らしかった
「シルフが一緒に寝たいってきかなくて一緒に寝てたんだけど、あの子すごく寝相が悪くて…だから一緒に寝ていいかな?」
あの精霊…
「はあ…おまえな…あいつも一応男の姿をしてるんだから、もっと警戒心をだな…」
そうは言いながらも心の中では精霊に嫉妬してしまった
「やっぱりダメかな…?ごめんね、わがまま言って…」
「待てよ…!」
去ろうとするネリーの手を取りその体を引き寄せる
「…あいつの所になんか戻せないだろ…?」
彼女の高鳴る鼓動が伝わってくる
ああ…また僕はこんな思わせぶりな態度をとって…
ベッドに入った二人の間に沈黙が流れる
彼女を意識しないよう目を閉じるも狭いベッドだ、少し触れる体からその存在を意識してしまい僕はなかなか眠れないでいた
彼女はもう眠っただろうか?
うっすら目を開き確認する
僕の方をじっと見つめる彼女と目が合い顔が一気に火照る
「ルカも寝れないの?」
「あ…ああ…」
長い髪が窓から差し込む月の光に照らされ淡い黄金色に輝く
僕はその美しさに見とれつい指を絡めてしまう
「ルカ…?」
「あ…ごめん…つい…」
我に返った僕は慌ててその手を引っ込めるが…
「私はいつでもいいよ…?」
その手を取り恥ずかしそうに彼女が言う
君としたい…でもそしたら…
でも…
理性のきかなくなった僕は彼女をベッドに組み敷くとその唇を貪るように求め服の中へと手を忍ばせた
柔らかく吸い付くような肌や胸の感触に僕の男が活性化しはじめる
まずい…このままだと…
僕は暴走しそうになる欲望を殺すようにその手をそっとひっこめた
「…?」
ネリーが不安そうに首をかしげている
違う…違うんだ…君のせいじゃない…
「ごめん…」
それしか言えなかった
「…ううん…いいの…実は私もまだ少し心の準備ができていなかったし…怖かったから…あ、怖いってルカのしたことがとかじゃなくてね、初めては痛いっていうじゃない?」
明らかに強がりだ…素直に怒ってもらえた方がよかった…
窓辺に立ち星空を見上げる彼女の瞳は涙をこらえているのが分かるくらい潤んでいた
「高い所からだと空の星って手が届きそうな位近くに感じるよね」
「そうだな…」
彼女の横に立ち空を見上げる
こんなに近くにあるのに…手の届かない星屑に僕は彼女の存在を重ねた
「なんか…少し肌寒くなってきたね…」
「祭りが終わったから今まで働いていた精霊の力がなくなったんだ、明日には本来の季節に戻るだろう…」
「そっか…」
僕にもたれかかる彼女はどこか遠い目で外の景色を見ていた
「風邪ひくとひどいしもう寝るか…」
「うん…」
窓を閉めベッドに戻る、これ以上彼女を意識しないように背を向けて…
「ねえ、眠れるまで手握ってていいかな…?」
頷き彼女の手を握る
「ありがとう…」
彼女が眠りにつくまで僕はその手を握った
もっと違った人生で君に会いたかった…なんて叶わない願いとともに眠りに落ちて行った
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