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2章
3 悪魔の住む家
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「いったい何が…」
青ざめた表情でユリウスがルカに聞く
「殺されるまでの彼女の記憶だ、彼女が息を引き取るまで続く」
ルカは当然の事のように言うので、いくら肉体がない霊のことでもいたたまれなくなったネリーはルカの服の裾を掴み
「もう止めてあげて!こんなの酷すぎるよ!」
と彼を見上げ言った
「術を途中で終わらせることは出来ない、そんな事をしたら彼女魂までもが消滅して
しまう」
ルカはネリーと目を合わせることなく厳しく言い放った
「そんな…」
ネリーはうつむきそう言うと再びマリアの霊の方に目を向ける
マリアの身体は姿なき何者かに切り裂かれみるみる血に染まって行った
「さあ、言うんだお前を殺した奴の名を!」
ルカはなおも瀕死の彼女に問い続けた
ネリーはそのおぞましい光景に耳を塞ぎ目をきつくつぶった
その時とうとう死の一撃がマリアに加えられ、大きくえぐれた左胸からまだ鼓動する心臓が抜き取られ一気に引きちぎられた
「うっ…おえぇぇぇぇぇぇっ!!!」
それを見ていたユリウスがあまりの生々しさに嘔吐した
「坊ちゃん!」
アルベルトはユリウスを抱き寄せると、その背中を摩って落ち着かせようとした
彼女はついに大きく目を見開いたまま痙攣し果てた
そして消えゆく瞬間、死んだはずの彼女の手が上がりその場にいたある人物を指差しすと
「あ…くま…」
と言い残し蒸気のように何処かへ消えてしまった
彼女が指差した方向にはヨアヒムがおり、一同は一斉にヨアヒムを凝視した
術を終えたルカが大きく息を吐くと四隅に置かれた蝋燭の焔がパッと消え、円の中心にペンダントが戻った
「どうやら彼女は最後に悪魔の正体を僕らに教えてくれたようだ…ヨアヒム…」
ルカはそう言いながらヨアヒムを睨みつけた
「は?何を言ってるんだ!?僕だって被害者だぞ!?あなた達だって知ってるでしょ!?」
ヨアヒムは立ち上がると自分の無実を主張し始めた
一同は黙り込み彼を見上げる
辺りには重々しい空気が流れた
その気まずい沈黙を破るようにルカが口を開く
「死者はあなたを指差し悪魔と言った、僕にはそれが嘘だとは思えませんがね
彼女の他にも数名殺された中あなただけよく助かりましたね?相手は悪魔ですよ?魔術で対抗できるわけでもない人間のあなたが逃げ延びれるなんて僕には考えられないんですよ」
ルカがそのように言うとヨアヒムはははっと笑いながら
「何を言うかと思えば…そんなの悪魔が気まぐれで殺さなかったのかもしれないじゃないか!?
大体こんな芝居に誰が騙される!?死者!?馬鹿げてる…それじゃあ僕も死ねば良かったって言ってるようなものじゃないか!?茶番もいいとこだ…
こんなのインチキだ!このペテンが!」
ヨアヒムはそう言いながら包帯をはらはらとほどくと、まだ完治していない生々しい傷口を彼らに晒した
ネリーは痛々しそうなその傷に息をのみ
「確かにこんな酷い傷を自分に負わせることなんて…出来ないんじゃ…」
と彼の横一直線に切れ込む痛々しい傷を見ながらルカに問う
「人間ならな」
ルカはヨアヒムを凝視しながらそう言うと静かにラテン語で呪文を唱え始めた
すると死者を呼び出した円の周りに新たな円が浮き上がってきた
ヨアヒムは舌打ちするとそこから飛び出そうとしたが
「…悪しき霊を聖なる鎖によりその内に封じ込めよ!」
ルカが手刀で空を切り声高々にそう言い放ったので、円は複雑な模様をその内に形成し眩い光を発するとヨアヒムを円の中に完全に封じ込めてしまった
円の中のヨアヒムの髪は栗色からみるみる漆黒に変色してゆき、目の傷が瞬く間に癒えたかと思うと見開かれた茶色の瞳が血のような赤に染まり悪魔の姿へと変わっていった
一同は眩しさのあまり円の外にやっとこ這い出すとそれを見て非常に驚いた
「気づかなかったか?ロウで描いてあった封じの陣に…大掛かりな芝居をうったせいで墓穴を掘ったようだな?」
ルカの言葉に悪魔は舌打ちをし酷く悔しがったが、あることに気付くとニヤリと余裕の笑みを見せた
「…?」
ルカにはその笑みが何を意味するのか解らなかったが次の瞬間彼の掴み上げたものを見て怒りに表情を歪ませた
「あ…いや…」
悪魔は逃げ遅れたユリウスの胸ぐらを掴むと宙に高々と持ち上げルカ達に見せつけた
ユリウスは恐怖に満ちた表情で悪魔を凝視しながらジタバタともがき空を蹴って抵抗する
それを見たアルベルトはユリウスの元に駆け寄ろうとしたが直ぐにルカに腕を掴まれ止められた
「取引しよう…この結界を解いたらこいつを放そう、それにおまえらも見逃してやる
出来ないなら今からこいつの解体ショーだ」
悪魔は鋭く尖らせた爪をユリウスの胸元にちらつかせながらそのように言った
「坊ちゃん!」
アルベルトが顔面蒼白で身を乗り出しながら叫ぶ
「………」
ルカは焦りを隠しきれない面持ちで拳を強く握り締めた
その時だった
「止めてー!!」
ネリーが円の中に入り悪魔に飛びかかる
「なんだおまえ」
悪魔は自分の体にまとわりつくネリーを見下ろし言う
「馬鹿!!」
ルカが慌ててネリーの元に駆ける
しかし次の瞬間、悪魔はネリーを振り払おうとその手を振り下ろした
「ネリー!!」
間に合わないとルカが叫ぶ
その刹那、眩い光が彼女から放出し悪魔は物凄い勢いで吹き飛ばされ壁に激突した
その時光に驚いた悪魔がユリウスの胸ぐらを放したので彼は床に転がり落ち悪魔から無事逃れることができた
ネリーが円の中に入ってしまった事でルカの集中が切れ、円は効力を失いみるみる消えてしまった
「私…あ…もしかして護符…」
ネリーが思い出したようにポケットから護符を取り出すと、それは役目を終えたかのように消えて無くなってしまった
「はあ…馬鹿…」
ルカはそれを見るなり安心しへなへなと座り込む
「クソ…小娘が!生意気な真似を…」
悪魔はよろりと立ち上がるとネリー目掛けて突進した
それに気づいたルカは素早く呪文を唱える
呪文によって悪魔は再度壁際に吹き飛ばされ光の帯のようなもので壁際に拘束された
「クソ!!」
悪魔は身動きできず酷く悔しがったがり物凄い形相でルカを睨みつけた
「地獄に返す前におまえに二、三質問する
おまえと契約した者の名は?そして契約者がおまえに言いつけた使命とは何だ?
嘘をつこうなんて思うなよ、ますます縛りがきつくなるだけだからな」
ルカはそう言いながら悪魔の方へ近づきポケットから聖水を取り出すと呪文を唱えながらそれを一気に床に撒いた
すると水は床の上を滑るように流れ、先程悪魔を閉じ込めた円の模様となって悪魔の足元に敷かれた
「落ちた魔術師の分際でよくもまあ…そんなに知りたきゃ教えてやる俺はあいつからここにある短剣を取ってくるよう頼まれたんだ
この体を代償にな」
悪魔は怒りに顔を歪めつつもにやつきながらそう言った
「残念だったな、お前を地獄に返せば彼の肉体とは永遠にお別れだ
それで、おまえの契約者は誰だ?」
ルカの問いに悪魔が口を開きかけたその時だった、突然窓ガラスが勢いよく割れルカと悪魔の間に白い閃光が走ると共に悪魔を縛っていた光の帯と聖水の円が破られ悪魔の体に自由が戻った
「なんだと…!?」
ルカは急いで呪文を唱え直そうとするが時すでに遅し、悪魔は素早く割られた窓から外へ逃げ出すと夜の闇へと消えて行った
青ざめた表情でユリウスがルカに聞く
「殺されるまでの彼女の記憶だ、彼女が息を引き取るまで続く」
ルカは当然の事のように言うので、いくら肉体がない霊のことでもいたたまれなくなったネリーはルカの服の裾を掴み
「もう止めてあげて!こんなの酷すぎるよ!」
と彼を見上げ言った
「術を途中で終わらせることは出来ない、そんな事をしたら彼女魂までもが消滅して
しまう」
ルカはネリーと目を合わせることなく厳しく言い放った
「そんな…」
ネリーはうつむきそう言うと再びマリアの霊の方に目を向ける
マリアの身体は姿なき何者かに切り裂かれみるみる血に染まって行った
「さあ、言うんだお前を殺した奴の名を!」
ルカはなおも瀕死の彼女に問い続けた
ネリーはそのおぞましい光景に耳を塞ぎ目をきつくつぶった
その時とうとう死の一撃がマリアに加えられ、大きくえぐれた左胸からまだ鼓動する心臓が抜き取られ一気に引きちぎられた
「うっ…おえぇぇぇぇぇぇっ!!!」
それを見ていたユリウスがあまりの生々しさに嘔吐した
「坊ちゃん!」
アルベルトはユリウスを抱き寄せると、その背中を摩って落ち着かせようとした
彼女はついに大きく目を見開いたまま痙攣し果てた
そして消えゆく瞬間、死んだはずの彼女の手が上がりその場にいたある人物を指差しすと
「あ…くま…」
と言い残し蒸気のように何処かへ消えてしまった
彼女が指差した方向にはヨアヒムがおり、一同は一斉にヨアヒムを凝視した
術を終えたルカが大きく息を吐くと四隅に置かれた蝋燭の焔がパッと消え、円の中心にペンダントが戻った
「どうやら彼女は最後に悪魔の正体を僕らに教えてくれたようだ…ヨアヒム…」
ルカはそう言いながらヨアヒムを睨みつけた
「は?何を言ってるんだ!?僕だって被害者だぞ!?あなた達だって知ってるでしょ!?」
ヨアヒムは立ち上がると自分の無実を主張し始めた
一同は黙り込み彼を見上げる
辺りには重々しい空気が流れた
その気まずい沈黙を破るようにルカが口を開く
「死者はあなたを指差し悪魔と言った、僕にはそれが嘘だとは思えませんがね
彼女の他にも数名殺された中あなただけよく助かりましたね?相手は悪魔ですよ?魔術で対抗できるわけでもない人間のあなたが逃げ延びれるなんて僕には考えられないんですよ」
ルカがそのように言うとヨアヒムはははっと笑いながら
「何を言うかと思えば…そんなの悪魔が気まぐれで殺さなかったのかもしれないじゃないか!?
大体こんな芝居に誰が騙される!?死者!?馬鹿げてる…それじゃあ僕も死ねば良かったって言ってるようなものじゃないか!?茶番もいいとこだ…
こんなのインチキだ!このペテンが!」
ヨアヒムはそう言いながら包帯をはらはらとほどくと、まだ完治していない生々しい傷口を彼らに晒した
ネリーは痛々しそうなその傷に息をのみ
「確かにこんな酷い傷を自分に負わせることなんて…出来ないんじゃ…」
と彼の横一直線に切れ込む痛々しい傷を見ながらルカに問う
「人間ならな」
ルカはヨアヒムを凝視しながらそう言うと静かにラテン語で呪文を唱え始めた
すると死者を呼び出した円の周りに新たな円が浮き上がってきた
ヨアヒムは舌打ちするとそこから飛び出そうとしたが
「…悪しき霊を聖なる鎖によりその内に封じ込めよ!」
ルカが手刀で空を切り声高々にそう言い放ったので、円は複雑な模様をその内に形成し眩い光を発するとヨアヒムを円の中に完全に封じ込めてしまった
円の中のヨアヒムの髪は栗色からみるみる漆黒に変色してゆき、目の傷が瞬く間に癒えたかと思うと見開かれた茶色の瞳が血のような赤に染まり悪魔の姿へと変わっていった
一同は眩しさのあまり円の外にやっとこ這い出すとそれを見て非常に驚いた
「気づかなかったか?ロウで描いてあった封じの陣に…大掛かりな芝居をうったせいで墓穴を掘ったようだな?」
ルカの言葉に悪魔は舌打ちをし酷く悔しがったが、あることに気付くとニヤリと余裕の笑みを見せた
「…?」
ルカにはその笑みが何を意味するのか解らなかったが次の瞬間彼の掴み上げたものを見て怒りに表情を歪ませた
「あ…いや…」
悪魔は逃げ遅れたユリウスの胸ぐらを掴むと宙に高々と持ち上げルカ達に見せつけた
ユリウスは恐怖に満ちた表情で悪魔を凝視しながらジタバタともがき空を蹴って抵抗する
それを見たアルベルトはユリウスの元に駆け寄ろうとしたが直ぐにルカに腕を掴まれ止められた
「取引しよう…この結界を解いたらこいつを放そう、それにおまえらも見逃してやる
出来ないなら今からこいつの解体ショーだ」
悪魔は鋭く尖らせた爪をユリウスの胸元にちらつかせながらそのように言った
「坊ちゃん!」
アルベルトが顔面蒼白で身を乗り出しながら叫ぶ
「………」
ルカは焦りを隠しきれない面持ちで拳を強く握り締めた
その時だった
「止めてー!!」
ネリーが円の中に入り悪魔に飛びかかる
「なんだおまえ」
悪魔は自分の体にまとわりつくネリーを見下ろし言う
「馬鹿!!」
ルカが慌ててネリーの元に駆ける
しかし次の瞬間、悪魔はネリーを振り払おうとその手を振り下ろした
「ネリー!!」
間に合わないとルカが叫ぶ
その刹那、眩い光が彼女から放出し悪魔は物凄い勢いで吹き飛ばされ壁に激突した
その時光に驚いた悪魔がユリウスの胸ぐらを放したので彼は床に転がり落ち悪魔から無事逃れることができた
ネリーが円の中に入ってしまった事でルカの集中が切れ、円は効力を失いみるみる消えてしまった
「私…あ…もしかして護符…」
ネリーが思い出したようにポケットから護符を取り出すと、それは役目を終えたかのように消えて無くなってしまった
「はあ…馬鹿…」
ルカはそれを見るなり安心しへなへなと座り込む
「クソ…小娘が!生意気な真似を…」
悪魔はよろりと立ち上がるとネリー目掛けて突進した
それに気づいたルカは素早く呪文を唱える
呪文によって悪魔は再度壁際に吹き飛ばされ光の帯のようなもので壁際に拘束された
「クソ!!」
悪魔は身動きできず酷く悔しがったがり物凄い形相でルカを睨みつけた
「地獄に返す前におまえに二、三質問する
おまえと契約した者の名は?そして契約者がおまえに言いつけた使命とは何だ?
嘘をつこうなんて思うなよ、ますます縛りがきつくなるだけだからな」
ルカはそう言いながら悪魔の方へ近づきポケットから聖水を取り出すと呪文を唱えながらそれを一気に床に撒いた
すると水は床の上を滑るように流れ、先程悪魔を閉じ込めた円の模様となって悪魔の足元に敷かれた
「落ちた魔術師の分際でよくもまあ…そんなに知りたきゃ教えてやる俺はあいつからここにある短剣を取ってくるよう頼まれたんだ
この体を代償にな」
悪魔は怒りに顔を歪めつつもにやつきながらそう言った
「残念だったな、お前を地獄に返せば彼の肉体とは永遠にお別れだ
それで、おまえの契約者は誰だ?」
ルカの問いに悪魔が口を開きかけたその時だった、突然窓ガラスが勢いよく割れルカと悪魔の間に白い閃光が走ると共に悪魔を縛っていた光の帯と聖水の円が破られ悪魔の体に自由が戻った
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