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5章
3 放たれた刺客
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思わぬ収入を得たネリーはロジーナとゲルハルトともに街に買い物に来ていた
予定では一人で来るはずだったネリーだったが出かける支度をしているところをロジーナに見られ、さらにはゲルハルトまで着いて行くと言い出したので渋々彼らと行動をともにすることとなったのである
「ロジーナはともかく、ゲルハルトさんは部屋の片付けしてなくていいんですか?またルカに怒られますよ?」
「ああそれなら大丈夫だよ、今日は君の部屋で女の子たちに囲まれながら寝るから」
相変わらずのふざけた態度だ…後でルカがまた文句を言うことだろう…
「私はそれでもいいわ」
ロジーナときたらすっかりゲルハルトの虜だ
「絶対にダメです!ロジーナと一緒に寝ることも禁止!そう言えば侍女の人たちと来たって言ってたけど彼女たちは今どこにいるの?」
「たぶん街の見物でもしてるんじゃないかしら…ちなみにあの子達には宿を取ってあげたから心配しなくていいわ」
不機嫌そうにネリーを睨めながら言うロジーナ
何か悪いことでも言ってしまったのか…
「あそうだったんだ…でも黙って出てきて大丈夫なの?今頃心配して探してるんじゃない?」
「いいの!それよりほら着いたわよ!」
余計なお世話とでも言わんばかりにますますイライラしながらロジーナが仕立て屋の看板を指さし言う
「あ…うん…」
ネリーはとりあえずこの話には触れない方がいいんだと思った
店に入るなり気立てのよさそうな店主がロジーナに話しかけてきた
「おや?これはこれは、ロジーナお嬢様、お久しゅうございます、今日はどのようなものをご希望で?」
彼女はどうやらこの店の常連だったようだ
「あら覚えていてくれたのね、今日は私じゃないのよ、彼女に似合う色で最高のドレスを作ってちょうだい」
慣れた口調でネリーの肩に手を触れながら言うロジーナ
「そうでしたか、では初めにサイズの方を測らせていただきますね」
自分のドレスを持つなんて何年ぶりだろう…
小さい頃はそれなりに裕福な家庭に生まれたから作ってもらってたんだろうけど小さすぎてよく思い出せないし…
ネリーは嬉しさから頬を赤らめ微笑んだ_____
彼女たちが仕立て屋で用を足している間、ゲルハルトは近くの酒場で時間を潰すことにした
「あらお兄さん初めて見るか顔ね、昼から飲んでいるの?
私にも一杯おごってよ?」
店の奥から出てきた女はそう言うと俺の横に座りその豊満な胸の谷間を見せつけた
売女か…見ればそんなに悪くもない
時間もあるし、こいつで時間でも潰すか…
「何が飲みたいんだ?」
俺はその胸をまじまじと見ながら彼女に聞く
「そうね…」
女がそう言いかけた時、後ろから誰かが抱きついてきたので俺は驚きそいつに目を移した
フードを深くかぶって顔のよく見えない男…気配を全く感じ取れなかった…まさかこいつは…
「残念だけどお嬢さん、彼は女には興味ないんだ、会いたかったよゲルハルト?」
やっぱり、ナベリウス…
こいつのことは地獄にいた時から好きになれない
別にこいつは他の悪魔と違い元人間の俺のような悪魔を表だって差別したりはしない
だがこいつは大公アスタロトの番犬、おきてを守らない者、飼い主(アスタロト)の機嫌を損ねた者には物凄く冷酷になれる奴だ…
その忠誠心からくる執念深さは異常で一度目を付けた者を監視しては、いつかおきてに背き自分が罰を下すことを期待している
だから俺も含めほとんどの悪魔たちはこいつと関わることを嫌う
何を思ったかナベリウスは俺に頬をこすりつけながら、不気味な笑みを俺の隣に座る女に見せつけた
女は当然気持ち悪いものでも見たかのように顔を歪めるとそそくさとどこかへ行ってしまった
「ったく、いいとこだったのに…突然現れたと思ったら何のつもりだ、彼女怖がってただろ?」
俺は奴の手を払いのけるとパイプを取り出し火をつけた
「事実だろ?おまえが契約者と肉体関係を持ち続けていることは分かっているんだよ」
奴は酒を奪うとそれを一口飲み冷ややかに笑った
気持ち悪い奴だ…人の契約内容まで探りを入れるなんて
「なるほど、調査済みってわけだ、それで?他には何を知ってるんだ?」
「いろいろ知ってるさ、おまえが契約者とどんな契約をしたのかも…さらにほら、あの時おまえがかばっていた娘がいただろ?その娘とも…前世からの因縁の仲だということもな…」
コップの縁を指でなぞりながら不気味な笑みを浮かべるナベリウス
「さすが地獄の総監督官だけあって仕事が早いな
しかしなんでまた俺の契約者のことまで調べる必要があったんだ?おまえには関係ないことだろ?」
俺は酒を取り返すとそれを一気に飲み干し、こみ上げてくる怒りを鎮めようとした
「単なる好奇心だよ、私はべつにおまえたちの事を知ったところで興味はない
だが私の契約者はおまえたちに興味津々さ、近いうちに対面することになるかもな?」
奴の落ち着いたような口調と不気味な笑みがさらに癇に障る
もうこんなやつと同じ空間にいることは耐えられない…
俺は立ち上がると
「悪いがこっちはおまえらと関わるつもりはないよ、契約者の方も同意見だ」
それだけ言い残し俺は店を後にした
店を出てすぐ後ろからロジーナに呼び止められた
「そっちはもう終わったのか?ん?ネリーはどうした?」
何でこの娘だけが…?不思議に思った俺は彼女に問う
「生地選びでまだかかるみたいなの…」
口ごもりながら彼女が答える
「見てやらなくていいのか?選ぶの手伝うって約束してただろ?とりあえずネリーのとこに戻るか…」
俺は彼女の手を取り仕立て屋の方向へ進もうとした
その時、彼女が引っ張りかえした
「少し…二人だけになれないかな…?」
まずいな…この娘、その気になってしまったのか?母親に似て移り気ってわけか?
うつむき照れ隠しする姿はまだ少女のようじゃいか?
俺はこの手の女に弱い、手を付けるなとは言われたがどうせもう全部知り尽くした女だ
俺は少し考えたのち微笑みながら小さく頷くと彼女の手を引き仕立て屋とは別方向へと歩き出した_____
その頃ネリーはというと生地選びの途中で突然いなくなってしまったロジーナを探してゲルハルトの待つ酒場まで歩みを進めていた
ロジーナったら突然いなくなるんだもん…
まあ私のドレスだし退屈だったんだろうけど先に行くなら行くって一言言ってくれたっていいのに…
彼女が酒場に入るとそこにはゲルハルトの姿もロジーナの姿もなかった
あれ…?いない…
一体どこに行っちゃったの…?_
酒場のどこを探しても二人姿は見当たらない
ある不安が頭を過る
ゲルハルトは女にだらしない人…もしかしたらロジーナは…
どうしよう…私がついていながら…ルカになんて言えば…
ネリーはとりあえずルカの元に知らせに急いだ____
予定では一人で来るはずだったネリーだったが出かける支度をしているところをロジーナに見られ、さらにはゲルハルトまで着いて行くと言い出したので渋々彼らと行動をともにすることとなったのである
「ロジーナはともかく、ゲルハルトさんは部屋の片付けしてなくていいんですか?またルカに怒られますよ?」
「ああそれなら大丈夫だよ、今日は君の部屋で女の子たちに囲まれながら寝るから」
相変わらずのふざけた態度だ…後でルカがまた文句を言うことだろう…
「私はそれでもいいわ」
ロジーナときたらすっかりゲルハルトの虜だ
「絶対にダメです!ロジーナと一緒に寝ることも禁止!そう言えば侍女の人たちと来たって言ってたけど彼女たちは今どこにいるの?」
「たぶん街の見物でもしてるんじゃないかしら…ちなみにあの子達には宿を取ってあげたから心配しなくていいわ」
不機嫌そうにネリーを睨めながら言うロジーナ
何か悪いことでも言ってしまったのか…
「あそうだったんだ…でも黙って出てきて大丈夫なの?今頃心配して探してるんじゃない?」
「いいの!それよりほら着いたわよ!」
余計なお世話とでも言わんばかりにますますイライラしながらロジーナが仕立て屋の看板を指さし言う
「あ…うん…」
ネリーはとりあえずこの話には触れない方がいいんだと思った
店に入るなり気立てのよさそうな店主がロジーナに話しかけてきた
「おや?これはこれは、ロジーナお嬢様、お久しゅうございます、今日はどのようなものをご希望で?」
彼女はどうやらこの店の常連だったようだ
「あら覚えていてくれたのね、今日は私じゃないのよ、彼女に似合う色で最高のドレスを作ってちょうだい」
慣れた口調でネリーの肩に手を触れながら言うロジーナ
「そうでしたか、では初めにサイズの方を測らせていただきますね」
自分のドレスを持つなんて何年ぶりだろう…
小さい頃はそれなりに裕福な家庭に生まれたから作ってもらってたんだろうけど小さすぎてよく思い出せないし…
ネリーは嬉しさから頬を赤らめ微笑んだ_____
彼女たちが仕立て屋で用を足している間、ゲルハルトは近くの酒場で時間を潰すことにした
「あらお兄さん初めて見るか顔ね、昼から飲んでいるの?
私にも一杯おごってよ?」
店の奥から出てきた女はそう言うと俺の横に座りその豊満な胸の谷間を見せつけた
売女か…見ればそんなに悪くもない
時間もあるし、こいつで時間でも潰すか…
「何が飲みたいんだ?」
俺はその胸をまじまじと見ながら彼女に聞く
「そうね…」
女がそう言いかけた時、後ろから誰かが抱きついてきたので俺は驚きそいつに目を移した
フードを深くかぶって顔のよく見えない男…気配を全く感じ取れなかった…まさかこいつは…
「残念だけどお嬢さん、彼は女には興味ないんだ、会いたかったよゲルハルト?」
やっぱり、ナベリウス…
こいつのことは地獄にいた時から好きになれない
別にこいつは他の悪魔と違い元人間の俺のような悪魔を表だって差別したりはしない
だがこいつは大公アスタロトの番犬、おきてを守らない者、飼い主(アスタロト)の機嫌を損ねた者には物凄く冷酷になれる奴だ…
その忠誠心からくる執念深さは異常で一度目を付けた者を監視しては、いつかおきてに背き自分が罰を下すことを期待している
だから俺も含めほとんどの悪魔たちはこいつと関わることを嫌う
何を思ったかナベリウスは俺に頬をこすりつけながら、不気味な笑みを俺の隣に座る女に見せつけた
女は当然気持ち悪いものでも見たかのように顔を歪めるとそそくさとどこかへ行ってしまった
「ったく、いいとこだったのに…突然現れたと思ったら何のつもりだ、彼女怖がってただろ?」
俺は奴の手を払いのけるとパイプを取り出し火をつけた
「事実だろ?おまえが契約者と肉体関係を持ち続けていることは分かっているんだよ」
奴は酒を奪うとそれを一口飲み冷ややかに笑った
気持ち悪い奴だ…人の契約内容まで探りを入れるなんて
「なるほど、調査済みってわけだ、それで?他には何を知ってるんだ?」
「いろいろ知ってるさ、おまえが契約者とどんな契約をしたのかも…さらにほら、あの時おまえがかばっていた娘がいただろ?その娘とも…前世からの因縁の仲だということもな…」
コップの縁を指でなぞりながら不気味な笑みを浮かべるナベリウス
「さすが地獄の総監督官だけあって仕事が早いな
しかしなんでまた俺の契約者のことまで調べる必要があったんだ?おまえには関係ないことだろ?」
俺は酒を取り返すとそれを一気に飲み干し、こみ上げてくる怒りを鎮めようとした
「単なる好奇心だよ、私はべつにおまえたちの事を知ったところで興味はない
だが私の契約者はおまえたちに興味津々さ、近いうちに対面することになるかもな?」
奴の落ち着いたような口調と不気味な笑みがさらに癇に障る
もうこんなやつと同じ空間にいることは耐えられない…
俺は立ち上がると
「悪いがこっちはおまえらと関わるつもりはないよ、契約者の方も同意見だ」
それだけ言い残し俺は店を後にした
店を出てすぐ後ろからロジーナに呼び止められた
「そっちはもう終わったのか?ん?ネリーはどうした?」
何でこの娘だけが…?不思議に思った俺は彼女に問う
「生地選びでまだかかるみたいなの…」
口ごもりながら彼女が答える
「見てやらなくていいのか?選ぶの手伝うって約束してただろ?とりあえずネリーのとこに戻るか…」
俺は彼女の手を取り仕立て屋の方向へ進もうとした
その時、彼女が引っ張りかえした
「少し…二人だけになれないかな…?」
まずいな…この娘、その気になってしまったのか?母親に似て移り気ってわけか?
うつむき照れ隠しする姿はまだ少女のようじゃいか?
俺はこの手の女に弱い、手を付けるなとは言われたがどうせもう全部知り尽くした女だ
俺は少し考えたのち微笑みながら小さく頷くと彼女の手を引き仕立て屋とは別方向へと歩き出した_____
その頃ネリーはというと生地選びの途中で突然いなくなってしまったロジーナを探してゲルハルトの待つ酒場まで歩みを進めていた
ロジーナったら突然いなくなるんだもん…
まあ私のドレスだし退屈だったんだろうけど先に行くなら行くって一言言ってくれたっていいのに…
彼女が酒場に入るとそこにはゲルハルトの姿もロジーナの姿もなかった
あれ…?いない…
一体どこに行っちゃったの…?_
酒場のどこを探しても二人姿は見当たらない
ある不安が頭を過る
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