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トウゴ、袖にする。
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「良き様とは?」
それでも、再度問いかけるトウゴ。
「姫様がお育ちになられる間だけでも、お側で、お慰めできればと…」
伏し目がちにトウゴの腕に手を添えて、擦り寄ってくる。
「…」
「王子…」
胸に手を這わそうとした女性から一歩退いて離れると、先程より低い声で冷たく告げる。
「いらない」
「え?」
「俺には必要ない」
「で、でも、姫様では、あのご年齢では、満足に王子にお答えする事が出来ません」
まさか、断れるとは思っていなかったのか、動揺をみせながらも更に女性がいいつのる。
「…満足?それは男の事情の事か?」
「…はい。」
「その満足を貴族令嬢の貴方が与えてくれると?」
我が得たりばかりに表情を輝かせて、
「はい!必ず…」
「そう…だったら余計いらない。」
「え?」
「欲しくないと言ったんだ。どんな思惑があって近づいてきたのか…今更詳しく聞くつもりも乗るつもりもないけれど。俺は貴方では、満足しない。」
「王子!」
「この際だから、はっきりしておく。貴方だけじゃなく、どんなに魅惑的でイイ女が来ても俺には必要ないんだ。俺にとっての女はオリビアただひとり。オリビアの代わりは、誰もできないからな。」
はっきり言いきると、
「貴方も華やかな花の期間は短いのだから、俺に関わってないで、手頃な相手をみつけた方がいい」
断れると思っていなかった女性は、言われた内容に屈辱的に顔をゆがめると
「ッ…」
憎悪の表情でトウゴを睨むと踵を返してその場を去っていった。
それでも、再度問いかけるトウゴ。
「姫様がお育ちになられる間だけでも、お側で、お慰めできればと…」
伏し目がちにトウゴの腕に手を添えて、擦り寄ってくる。
「…」
「王子…」
胸に手を這わそうとした女性から一歩退いて離れると、先程より低い声で冷たく告げる。
「いらない」
「え?」
「俺には必要ない」
「で、でも、姫様では、あのご年齢では、満足に王子にお答えする事が出来ません」
まさか、断れるとは思っていなかったのか、動揺をみせながらも更に女性がいいつのる。
「…満足?それは男の事情の事か?」
「…はい。」
「その満足を貴族令嬢の貴方が与えてくれると?」
我が得たりばかりに表情を輝かせて、
「はい!必ず…」
「そう…だったら余計いらない。」
「え?」
「欲しくないと言ったんだ。どんな思惑があって近づいてきたのか…今更詳しく聞くつもりも乗るつもりもないけれど。俺は貴方では、満足しない。」
「王子!」
「この際だから、はっきりしておく。貴方だけじゃなく、どんなに魅惑的でイイ女が来ても俺には必要ないんだ。俺にとっての女はオリビアただひとり。オリビアの代わりは、誰もできないからな。」
はっきり言いきると、
「貴方も華やかな花の期間は短いのだから、俺に関わってないで、手頃な相手をみつけた方がいい」
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