騎士隊長は、婚活中。閉じ込められて幸せを得る

kitahara

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指名…そして閉じ込められる。

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それなりに見苦しくない若い男たちがいる中で、彼の強面な容姿は果てしなく不利である。
そしてなにより、会場に訪れる年齢的に彼と釣り合いがとれる女性が少ないという欠点もあった。(何せこの国の女性の大半は、25歳までに結婚してしまうため、よっぽどの事がない限り会場には、いなかった)

だから、年齢が高く迫力ある顔の彼自身は、会場でも浮いてしまい、モテないし、声もかけられない。無駄な事をしていると思っていた。

しかし、騎士というだけでもて囃される世界で、騎士の称号だけでなく、騎士の総大将である彼がもてないという事はあり得なかった。

ただでさえ立派すぎる経歴と体格に、彼が放つ威圧感で近づくことさえできず、遠巻きに眺めるしかできなかった。実際には、会場にきた大半の女性は、会場にいる彼の姿に(まさか、天下の総隊長が婚活しているとは思わない)驚き、心の中では、彼を望んだが自身を知っている彼女たちは涙を飲んで諦め自分にあった者を選んでいった。(ここを訪れる女性は、奥手で自分に自信のない控えめな性格の者が多かったから起きた悲劇である)

その事実を彼と一部の者は、知らなかった。
(彼女たちに選ばれたここにいた男たちは、そんな彼に感謝しなければならないだろう(笑))

そして5度目の婚活も不発に終えようとしていた総隊長の傍に、案内人が現れる。

ん?

 「総隊長…ご指名です」

 「…あ?」

 程よく酔いが回ったダグラスに彼の部下が声をかけてきた。





 押し込まれるように「おいっ、待てっ」部屋に放り込まれ、「すみません…」小さな謝罪と共にドアが閉められ、ガチャ。
 同時に鍵も閉められた。


 【よく知り合う為に外から鍵をかけ(逃げないように)、二人を部屋に閉じ込める(仲良くなるために)。そして朝まで開けられることない(部屋で何が起こっても自己責任。つまり結婚。もう逃げ場がない)】


ドアを叩いて抗議をしたが一度閉められたドアがそれくらいで開けられることはない。

 (ふう…)


 振り返って見ると、狭くない…部屋の中には、頭巾を被った女が椅子にちょこんと座っていた。


 彼女の後ろにある物(部下が気を利かせて1番いい部屋に通したので、立派なベットが用意されていた。ベットがあるのは大人の事情…)を見ないようにしつつ、酔いの回った頭で必死で考えを纏めようとする。

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