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6.幸福と異端
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ルークスが家に来て一年ほど経った頃、彼に何故そんなに魔法使いなりたいと思ったのか尋ねたことがある。
あの時、もし彼の気持ちに気付けていたら……私は彼を止めることができたのだろうか?
◆
七年前。
「ルークス。一つ聞いてもいいかのう?」
「はい、いいですよ。なんですか?」
「お主は、何でそんなに魔法使いになりたかったんじゃ? 妾があれだけ『魔力を覚醒させなければ普通の人間として生きられる』と説得したのに、どうしてもとせがむから不思議に思っていたんじゃ」
ただ『魔法が使えると格好いいから』という理由だけでは、あんなに熱心にせがんだりしないだろう。
以前からそれを不思議に思っていた私は、思い切ってルークスに尋ねてみることにした。
「それは……魔法使いになって、お師匠様をお守りできるようになりたかったからです」
「妾を……?」
そう聞き返すと、ルークスは少しはにかんだような表情をしてこくんと頷いた。
「ほら、森に狩りに出掛ると、結構危険な動物がいるじゃないですか。……熊とか」
「そういうことじゃったのか……じゃが、妾のことなら心配せんでも──」
「少しの油断が命取りになるんですよ? それに……お師匠様は、意地悪なお母さんから僕を救ってくれました。林檎を盗んだ時、あの店の主人から守ってくれました。そして──行く宛のない僕をこの家に住まわせてくれました。皆は魔女のことを怖いと言うけれど……お師匠様と出会って、魔女は悪い存在じゃないってことがわかりました」
「ルークス……」
「それで、今度は僕がお師匠様を守れるようになりたいと思ったんです。……こんな理由では駄目ですか?」
「いや、十分じゃ! ──ああ、いや……本当は、妾なんかのために無理に魔力を覚醒させることはなかったんじゃが……!」
ルークスがここまで自分のことを思ってくれていたとは知らず、私は不意に涙ぐんでしまった。
彼は本当によく出来た子だ。私の弟子には勿体無いくらいだ。
「……お師匠様、泣いているんですか?」
「ああ、その……嬉しくて、つい……」
「それなら、良かったです。僕、お師匠様が悲しんでいる顔は見たくないんです。いつも笑っていてほしいんです。……お師匠様の笑顔を守るためにも、絶対に凄い魔法使いになってみせますから!」
「ルークス……ありがとう。その日を楽しみに待っておるぞ」
私がお礼を言うと、ルークスは嬉しそうに白い歯を見せて笑った。
◆
カーテンの隙間から零れ落ちる陽の光の眩しさに、私は思わず目を開けた。
すると、静かな寝息を立てているルークスの美貌が目に飛び込んできた。彼は安心したような表情で、私の肩を抱いて眠っている。
その状況に焦って上体を起こしてみると、お互いに服を着ていないことに気付いた。
──ああ、そうか。昨日は結局ルークスを拒みきれずにそのまま……。
ルークスは八年分の想いをぶつけるように激しく私を抱いた。
行為の最中、何度も何度も愛の言葉を囁かれ、彼の想いの深さを思い知った。
……完全に誤算だ。確かに、私の容姿は若いままだ。彼との出会いから八年経っているというのに、殆ど見た目が変わっていないし、一見ルークスと同じくらいの歳の少女に見える。
とは言え、二十歳近く年下のルークスに本気で好意を向けられているとは思わなかった。
「お師匠様、お早うございます」
突然声がして、隣に視線を移した。すると、目を覚ましたルークスが愛おしそうに私を見つめていた。
「……ル、ルークス……」
「昨日のお師匠様、凄く可愛かったです。まさか、お師匠様があんなに可愛い声を出すなんて……」
「な、何を言っておるんじゃ!」
「恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか。これから、毎日のようにすることになるんですから」
「…………え?」
「ああ、そうだ。もう『お師匠様』じゃなくて、名前で呼びましょうか。……ね、スカーレット?」
「……!?」
ルークスの様子から察するに──どうやら、肉体的に彼を受け入れた所為で、気持ちまで受け入れたものと勘違いされてしまったらしい。
「ま、待つんじゃ。ルークス、妾は……」
「あ、そうそう! 今日の朝食は卵料理にしますね。昨日買い出しに行った時、良い卵が手に入ったんですよ」
「いや、その……ちょっと待っ──」
はっきり言えずに口籠っていると、ルークスは手際よく着替えを済ませ、「朝食の準備をしてきますね」と私に告げ部屋から出ていってしまった。
言いそびれてしまった……。
私は周囲から疎まれる魔女だ。ルークスの将来を考えるなら、どんなに好意を持たれようと気持ちを受け入れるべきではない。
でも、彼の精神状態から察するに、今それを伝えるのはやめたほうが良さそうだ。何をしでかすかわからない。
青果店の店主が自分を悪い魔女として密告しようとしていたこと。ルークスが自分のために人を殺したこと。──そして、彼が悪魔と契約してしまったこと。
色んな問題が一気に押し寄せてきて、私は酷く憂鬱な気分に襲われた。
一体、私はどうしたらいいんだろう。
その答えが出ないまま、一ヶ月ほどが経過した。
あの日以来、ルークスは私に外出を禁じた。「貴女を守るためにはこうするしかない」と言われ、従うしかなかった。
ルークスの帰りを大人しく待ち、夜になれば拒みきれず彼に抱かれる──そんな日々を繰り返すうちに、段々とルークスのことが愛おしく思えてきた。
勿論、元々彼を弟子として愛していたことは間違いない。息子のように大切に思っていたのも事実だ。
けれど……私の中で、それとは違う何か別の感情が確かに芽生え始めていた。
──私にはルークスしかいない。彼は魔女である自分を必要としてくれる。こんなに自分を愛してくれるのは、きっと後にも先にも彼だけだ。
そんなこと、初めからわかっていたのに。
でも……それでも、私はルークスの気持ちを素直に受け入れることが出来ず、躊躇っていた。
ルークスは私との子供が欲しいと言った。うちの家系は代々魔力が高いから、私の子供は高確率で高い魔力を持って生まれてきてしまうだろう。私は子孫に、自分と同じような思いをさせたくなかった。だから、本当は私の代で終わらせるつもりだった。
けれど、そんなことを言われたら……長いこと独りぼっちで、賑やかな家庭に憧れを抱いていた私は、「どんな子が生まれてくるんだろう」とか「家族が出来たらどんな感じなんだろう」とか考えてしまい、つい胸を膨らませてしまう。
魔女である私は、そんな憧れを抱いては駄目だと頭ではわかっているのに……。
さらに数週間が経ったある日のこと。
いつものようにルークスの帰りを待っていると、不意に家のドアを叩く音が聞こえた。
ルークスから「誰かが訪ねてきても絶対に開けないで下さいね」と念を押されていたので、本当は開けるつもりはなかった。
けれど、訪問者はなかなか諦めず、何度もしつこくドアを叩いていた。このままでは煩くて敵わない。仕方がないから用件だけでも聞こうと思い、私はドアを開けた。
すると、黒い制服を着た二人組の男が厳しい表情で立っていた。
格好からして、明らかにこの村の住人ではない。
「スカーレット・クラウンさんですね」
「はい、そうですが……」
「初めまして。実は今日、ある任務のためにこの村を訪れたんですよ」
「任務……?」
「ええ、そうなんです。……ああ、申し遅れました。私たちは、中央教会から派遣された異端審問官です。『アルヴィス村に悪い魔女がいる』という密告を受け、調査に参りました」
「……!?」
「いくつかご質問させて頂きたいことがあるのですが、宜しいですか?」
彼らが名乗った瞬間、私はドアを開けたことを激しく後悔した。
けれど……この二人が任務のために家を訪れたのなら、どの道、あのまま居留守を決め込んでいたとしても強行突破されていただろう。
ルークスが危惧していたことが現実になってしまった。
……私はこれからどうなってしまうんだろう。
あの時、もし彼の気持ちに気付けていたら……私は彼を止めることができたのだろうか?
◆
七年前。
「ルークス。一つ聞いてもいいかのう?」
「はい、いいですよ。なんですか?」
「お主は、何でそんなに魔法使いになりたかったんじゃ? 妾があれだけ『魔力を覚醒させなければ普通の人間として生きられる』と説得したのに、どうしてもとせがむから不思議に思っていたんじゃ」
ただ『魔法が使えると格好いいから』という理由だけでは、あんなに熱心にせがんだりしないだろう。
以前からそれを不思議に思っていた私は、思い切ってルークスに尋ねてみることにした。
「それは……魔法使いになって、お師匠様をお守りできるようになりたかったからです」
「妾を……?」
そう聞き返すと、ルークスは少しはにかんだような表情をしてこくんと頷いた。
「ほら、森に狩りに出掛ると、結構危険な動物がいるじゃないですか。……熊とか」
「そういうことじゃったのか……じゃが、妾のことなら心配せんでも──」
「少しの油断が命取りになるんですよ? それに……お師匠様は、意地悪なお母さんから僕を救ってくれました。林檎を盗んだ時、あの店の主人から守ってくれました。そして──行く宛のない僕をこの家に住まわせてくれました。皆は魔女のことを怖いと言うけれど……お師匠様と出会って、魔女は悪い存在じゃないってことがわかりました」
「ルークス……」
「それで、今度は僕がお師匠様を守れるようになりたいと思ったんです。……こんな理由では駄目ですか?」
「いや、十分じゃ! ──ああ、いや……本当は、妾なんかのために無理に魔力を覚醒させることはなかったんじゃが……!」
ルークスがここまで自分のことを思ってくれていたとは知らず、私は不意に涙ぐんでしまった。
彼は本当によく出来た子だ。私の弟子には勿体無いくらいだ。
「……お師匠様、泣いているんですか?」
「ああ、その……嬉しくて、つい……」
「それなら、良かったです。僕、お師匠様が悲しんでいる顔は見たくないんです。いつも笑っていてほしいんです。……お師匠様の笑顔を守るためにも、絶対に凄い魔法使いになってみせますから!」
「ルークス……ありがとう。その日を楽しみに待っておるぞ」
私がお礼を言うと、ルークスは嬉しそうに白い歯を見せて笑った。
◆
カーテンの隙間から零れ落ちる陽の光の眩しさに、私は思わず目を開けた。
すると、静かな寝息を立てているルークスの美貌が目に飛び込んできた。彼は安心したような表情で、私の肩を抱いて眠っている。
その状況に焦って上体を起こしてみると、お互いに服を着ていないことに気付いた。
──ああ、そうか。昨日は結局ルークスを拒みきれずにそのまま……。
ルークスは八年分の想いをぶつけるように激しく私を抱いた。
行為の最中、何度も何度も愛の言葉を囁かれ、彼の想いの深さを思い知った。
……完全に誤算だ。確かに、私の容姿は若いままだ。彼との出会いから八年経っているというのに、殆ど見た目が変わっていないし、一見ルークスと同じくらいの歳の少女に見える。
とは言え、二十歳近く年下のルークスに本気で好意を向けられているとは思わなかった。
「お師匠様、お早うございます」
突然声がして、隣に視線を移した。すると、目を覚ましたルークスが愛おしそうに私を見つめていた。
「……ル、ルークス……」
「昨日のお師匠様、凄く可愛かったです。まさか、お師匠様があんなに可愛い声を出すなんて……」
「な、何を言っておるんじゃ!」
「恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか。これから、毎日のようにすることになるんですから」
「…………え?」
「ああ、そうだ。もう『お師匠様』じゃなくて、名前で呼びましょうか。……ね、スカーレット?」
「……!?」
ルークスの様子から察するに──どうやら、肉体的に彼を受け入れた所為で、気持ちまで受け入れたものと勘違いされてしまったらしい。
「ま、待つんじゃ。ルークス、妾は……」
「あ、そうそう! 今日の朝食は卵料理にしますね。昨日買い出しに行った時、良い卵が手に入ったんですよ」
「いや、その……ちょっと待っ──」
はっきり言えずに口籠っていると、ルークスは手際よく着替えを済ませ、「朝食の準備をしてきますね」と私に告げ部屋から出ていってしまった。
言いそびれてしまった……。
私は周囲から疎まれる魔女だ。ルークスの将来を考えるなら、どんなに好意を持たれようと気持ちを受け入れるべきではない。
でも、彼の精神状態から察するに、今それを伝えるのはやめたほうが良さそうだ。何をしでかすかわからない。
青果店の店主が自分を悪い魔女として密告しようとしていたこと。ルークスが自分のために人を殺したこと。──そして、彼が悪魔と契約してしまったこと。
色んな問題が一気に押し寄せてきて、私は酷く憂鬱な気分に襲われた。
一体、私はどうしたらいいんだろう。
その答えが出ないまま、一ヶ月ほどが経過した。
あの日以来、ルークスは私に外出を禁じた。「貴女を守るためにはこうするしかない」と言われ、従うしかなかった。
ルークスの帰りを大人しく待ち、夜になれば拒みきれず彼に抱かれる──そんな日々を繰り返すうちに、段々とルークスのことが愛おしく思えてきた。
勿論、元々彼を弟子として愛していたことは間違いない。息子のように大切に思っていたのも事実だ。
けれど……私の中で、それとは違う何か別の感情が確かに芽生え始めていた。
──私にはルークスしかいない。彼は魔女である自分を必要としてくれる。こんなに自分を愛してくれるのは、きっと後にも先にも彼だけだ。
そんなこと、初めからわかっていたのに。
でも……それでも、私はルークスの気持ちを素直に受け入れることが出来ず、躊躇っていた。
ルークスは私との子供が欲しいと言った。うちの家系は代々魔力が高いから、私の子供は高確率で高い魔力を持って生まれてきてしまうだろう。私は子孫に、自分と同じような思いをさせたくなかった。だから、本当は私の代で終わらせるつもりだった。
けれど、そんなことを言われたら……長いこと独りぼっちで、賑やかな家庭に憧れを抱いていた私は、「どんな子が生まれてくるんだろう」とか「家族が出来たらどんな感じなんだろう」とか考えてしまい、つい胸を膨らませてしまう。
魔女である私は、そんな憧れを抱いては駄目だと頭ではわかっているのに……。
さらに数週間が経ったある日のこと。
いつものようにルークスの帰りを待っていると、不意に家のドアを叩く音が聞こえた。
ルークスから「誰かが訪ねてきても絶対に開けないで下さいね」と念を押されていたので、本当は開けるつもりはなかった。
けれど、訪問者はなかなか諦めず、何度もしつこくドアを叩いていた。このままでは煩くて敵わない。仕方がないから用件だけでも聞こうと思い、私はドアを開けた。
すると、黒い制服を着た二人組の男が厳しい表情で立っていた。
格好からして、明らかにこの村の住人ではない。
「スカーレット・クラウンさんですね」
「はい、そうですが……」
「初めまして。実は今日、ある任務のためにこの村を訪れたんですよ」
「任務……?」
「ええ、そうなんです。……ああ、申し遅れました。私たちは、中央教会から派遣された異端審問官です。『アルヴィス村に悪い魔女がいる』という密告を受け、調査に参りました」
「……!?」
「いくつかご質問させて頂きたいことがあるのですが、宜しいですか?」
彼らが名乗った瞬間、私はドアを開けたことを激しく後悔した。
けれど……この二人が任務のために家を訪れたのなら、どの道、あのまま居留守を決め込んでいたとしても強行突破されていただろう。
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