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第十五章 ― もう充分…そんな風に苦しんでくれただけで…。もう…終りにしよう…―
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久し振りの、亮の身体の匂い、熱い体温、甘い快楽を呼び起こす彼の掌。
そして…欲しかった彼の熱い塊。
「…んっ…ぁぁ…っ…」
深い部分に亮を感じて桂が歓喜の喘ぎを漏らす。
すべてを深く受けいれさせると、亮がはぁと熱の篭った吐息を零した。啄ばむようなキスを、快感でトロンとした表情の桂の額や耳朶、首筋に落としていく。
「…桂…大丈夫か…?」
亮がなぜか暗い目をしたまま、桂の瞳からひっきりなしに零れ落ちる涙を、眉を顰めながら優しく指先で拭いとっていく。
ん…と桂が甘えるようにコクンと頷いた。
亮の熱い熱に身体中が翻弄されていく。ずっと欲しかった甘い熱に桂の心臓に近い部分が喜びでさざめいていった。
強請るように足を亮の腰に絡めて、身体を起こして抱きつくと亮の逞しい胸板に口付ける。
もう…最後だから…その想いが、羞恥も躊躇いもすべて忘れさせていく。
「…山本ぉ…やっ…まも…とっ…」
自分の身体に切羽詰まったように激しい愛撫を与える亮の身体に甘えるように縋りつく。早急に繋がれた所為で齎された疼く痛みは、今は甘い快感に変わっていた。
亮が優しく腰を揺らすたびに、足のつま先から頭のてっぺんまで激しい白くなってしまいそうな刺激が鋭く走り抜けていく。
密着させた二人の身体の間で、桂自身が緩々と逐情の証を溢れさせていく。亮はそれに右手を添えると淫靡な手つきで抜きあげて桂の快楽を追い上げていく。
「はぁっ…やぁ…っ…んっ…」
桂の唇から甲高い喘ぎが次々に零れ落ちていく。
…山本…好きだ…
言葉にならない想いを篭めて桂は必至で亮をすべて受けいれようと身体を撓らせる。
何もかも…好きだった…。皮肉な微笑も、駄々をこねる子供のような屁理屈も、拗ねた表情も、時折見せる優しい笑顔や気遣いも…料理を強請るシャイな笑みも…楽しませようと一生懸命な態度も…。寂しがりやなのも甘えたがりなのも……全部…。
…嫌いな所なんて…なにもなかった…。
「…山本…っ…もっと…」
亮の身体をもっと感じたくて桂は真剣な面差しで自分を見つめる亮の顔に腕を伸ばした。額にうっすらと汗を浮かべた亮が桂の手に気付いて優しい笑顔を見せた。
自分の頬に這う桂の指先を掴むと、そっとその指を愛しそうに唇に含んでいく。腰を激しく揺らして桂を抉っていくのに…その行為とは裏腹な甘い指先への愛撫に桂の瞳からまた涙がポロっと零れ落ちた。
何もかもが愛しい…自分を熱っぽく見つめ指をしゃぶる男が愛しくてならなかった…。
亮の何もかもが…好き…愛している…。
「…ぁぁ…んっ…」
亮の激しく繰り返される抽挿に悦びの嬌声を上げる。頭の中は亮の与える快楽で一杯になる。
亮の手が優しく身体を這うたび体中が喜びで満たされる。亮が、桂と名前を呼ぶたび、心が震える。亮にきつく抱きしめられる度、胸に愛しさが溢れる。
身体の奥で確かに息づく亮の熱い塊にどうしようもなく想いだけが溢れて涙が零れそうになった…。
「…桂…」
亮が桂の指を唇から解放すると、その手にぎゅっと自分の指先を絡め合わせた。
…繋がっている………。
激しく襲う快楽に朦朧としながら…桂はいつにない満ち足りた思いを噛み締めはじめていた。
重ね合わせるお互いの鼓動…、握り合わせた手、そして…自分の最奥を満たす亮の楔…キスが出来なくても…一つになれる…その喜びに桂は今までにない幸せを感じていた。
欲情を顕にした亮が優しく、また名前を呼ぶ。
「桂…」
汗と涙の滲んだ桂の顔を撫でながら、真剣な口調で訊ねる。
「桂…俺の事が好きだろ…?俺に惚れているだろ…?」
「…ぇ…?」
亮の言葉に驚いて、桂は理性を呼び戻すと亮の顔をまじまじと見つめた。「好き」…そんな言葉、契約関係の二人の間では存在しない。
それなのに…どうして亮が今更そんな言葉を聞きたがるのか?
好き…そう言えば、この瞬間だけは本当に亮に愛してもらう事が出来るのだろうか…?甘美な誘惑に束の間桂の気持が揺れた。
「ぁ…俺……」
揺れる気持そのまま桂の声も亮を見つめる視線も揺らいだ。
喉元まで出掛かる気持…溢れる想い…全てを伝えたくて唇を開こうとした瞬間、健志の憎悪に満ちた顔が桂の脳裏を過ぎった。
言えるはずないじゃないか…。なんて…バカな俺…。
自分の中で熱く波打つ亮の熱で快楽の淵に追い詰められながらも、気持だけはやるせなく冷えていって…自嘲の気持が甘い誘いを消していく。
押し黙ってしまった桂の表情に、桂の胸の内を感じたのか亮が瞳を眇めて桂をジッと見つめた。容赦しないというかのように亮はグッと腰を桂に押し付けて繋がりを強めると
「言えよ、桂。言うんだ」
言って激しくまた桂を揺さぶる。
「…くっ…ぁぁぁ…んっ…やっ…」
痺れるような快感に朦朧としたまま嬌声を上げる桂を、亮は許しはしない。顎を掴み、答えろよ!…と言葉を強請る。
「…答えろよ…桂…。聞かせて…。桂はいつも俺を見ていただろ…」
顔を桃色に上気させ視線を逸らそうとする桂の顔を掴んで自分の顔を見させる。
快楽の淵と理性の境界で桂は亮の穿つ刺激を感じながら、とうとうコクンと頷いていた。
その瞬間、健志の事も、契約の事も、期間限定の事も…何もかも忘れて…溢れる想いがそのまま言葉になって口から零れていた。
「好き…好きだ…」
言ってしまって、胸が熱い想いで一杯になって泣きたくなってしまいそうになる。
どうして…こんなに彼が好きなんだろう…。
いっそ憎めれば…俺を契約なんかで縛って…って憎めれば楽だったのに…。
桂の言葉に亮が嬉しそうな笑みを浮かべた。
泣きそうな桂の額にまるで何かを誓うかのようにくちづけて桂の手をぎゅっと握り締める。
「…ん…分かった…」
耳元で真摯な口調で答えると、激しい快感で身体を痙攣させている桂の体を強く抱きしめる。焦点を失ったような桂の瞳に甘いキスを落とすと亮は自分も快楽を追い始めていった…。
久し振りの、亮の身体の匂い、熱い体温、甘い快楽を呼び起こす彼の掌。
そして…欲しかった彼の熱い塊。
「…んっ…ぁぁ…っ…」
深い部分に亮を感じて桂が歓喜の喘ぎを漏らす。
すべてを深く受けいれさせると、亮がはぁと熱の篭った吐息を零した。啄ばむようなキスを、快感でトロンとした表情の桂の額や耳朶、首筋に落としていく。
「…桂…大丈夫か…?」
亮がなぜか暗い目をしたまま、桂の瞳からひっきりなしに零れ落ちる涙を、眉を顰めながら優しく指先で拭いとっていく。
ん…と桂が甘えるようにコクンと頷いた。
亮の熱い熱に身体中が翻弄されていく。ずっと欲しかった甘い熱に桂の心臓に近い部分が喜びでさざめいていった。
強請るように足を亮の腰に絡めて、身体を起こして抱きつくと亮の逞しい胸板に口付ける。
もう…最後だから…その想いが、羞恥も躊躇いもすべて忘れさせていく。
「…山本ぉ…やっ…まも…とっ…」
自分の身体に切羽詰まったように激しい愛撫を与える亮の身体に甘えるように縋りつく。早急に繋がれた所為で齎された疼く痛みは、今は甘い快感に変わっていた。
亮が優しく腰を揺らすたびに、足のつま先から頭のてっぺんまで激しい白くなってしまいそうな刺激が鋭く走り抜けていく。
密着させた二人の身体の間で、桂自身が緩々と逐情の証を溢れさせていく。亮はそれに右手を添えると淫靡な手つきで抜きあげて桂の快楽を追い上げていく。
「はぁっ…やぁ…っ…んっ…」
桂の唇から甲高い喘ぎが次々に零れ落ちていく。
…山本…好きだ…
言葉にならない想いを篭めて桂は必至で亮をすべて受けいれようと身体を撓らせる。
何もかも…好きだった…。皮肉な微笑も、駄々をこねる子供のような屁理屈も、拗ねた表情も、時折見せる優しい笑顔や気遣いも…料理を強請るシャイな笑みも…楽しませようと一生懸命な態度も…。寂しがりやなのも甘えたがりなのも……全部…。
…嫌いな所なんて…なにもなかった…。
「…山本…っ…もっと…」
亮の身体をもっと感じたくて桂は真剣な面差しで自分を見つめる亮の顔に腕を伸ばした。額にうっすらと汗を浮かべた亮が桂の手に気付いて優しい笑顔を見せた。
自分の頬に這う桂の指先を掴むと、そっとその指を愛しそうに唇に含んでいく。腰を激しく揺らして桂を抉っていくのに…その行為とは裏腹な甘い指先への愛撫に桂の瞳からまた涙がポロっと零れ落ちた。
何もかもが愛しい…自分を熱っぽく見つめ指をしゃぶる男が愛しくてならなかった…。
亮の何もかもが…好き…愛している…。
「…ぁぁ…んっ…」
亮の激しく繰り返される抽挿に悦びの嬌声を上げる。頭の中は亮の与える快楽で一杯になる。
亮の手が優しく身体を這うたび体中が喜びで満たされる。亮が、桂と名前を呼ぶたび、心が震える。亮にきつく抱きしめられる度、胸に愛しさが溢れる。
身体の奥で確かに息づく亮の熱い塊にどうしようもなく想いだけが溢れて涙が零れそうになった…。
「…桂…」
亮が桂の指を唇から解放すると、その手にぎゅっと自分の指先を絡め合わせた。
…繋がっている………。
激しく襲う快楽に朦朧としながら…桂はいつにない満ち足りた思いを噛み締めはじめていた。
重ね合わせるお互いの鼓動…、握り合わせた手、そして…自分の最奥を満たす亮の楔…キスが出来なくても…一つになれる…その喜びに桂は今までにない幸せを感じていた。
欲情を顕にした亮が優しく、また名前を呼ぶ。
「桂…」
汗と涙の滲んだ桂の顔を撫でながら、真剣な口調で訊ねる。
「桂…俺の事が好きだろ…?俺に惚れているだろ…?」
「…ぇ…?」
亮の言葉に驚いて、桂は理性を呼び戻すと亮の顔をまじまじと見つめた。「好き」…そんな言葉、契約関係の二人の間では存在しない。
それなのに…どうして亮が今更そんな言葉を聞きたがるのか?
好き…そう言えば、この瞬間だけは本当に亮に愛してもらう事が出来るのだろうか…?甘美な誘惑に束の間桂の気持が揺れた。
「ぁ…俺……」
揺れる気持そのまま桂の声も亮を見つめる視線も揺らいだ。
喉元まで出掛かる気持…溢れる想い…全てを伝えたくて唇を開こうとした瞬間、健志の憎悪に満ちた顔が桂の脳裏を過ぎった。
言えるはずないじゃないか…。なんて…バカな俺…。
自分の中で熱く波打つ亮の熱で快楽の淵に追い詰められながらも、気持だけはやるせなく冷えていって…自嘲の気持が甘い誘いを消していく。
押し黙ってしまった桂の表情に、桂の胸の内を感じたのか亮が瞳を眇めて桂をジッと見つめた。容赦しないというかのように亮はグッと腰を桂に押し付けて繋がりを強めると
「言えよ、桂。言うんだ」
言って激しくまた桂を揺さぶる。
「…くっ…ぁぁぁ…んっ…やっ…」
痺れるような快感に朦朧としたまま嬌声を上げる桂を、亮は許しはしない。顎を掴み、答えろよ!…と言葉を強請る。
「…答えろよ…桂…。聞かせて…。桂はいつも俺を見ていただろ…」
顔を桃色に上気させ視線を逸らそうとする桂の顔を掴んで自分の顔を見させる。
快楽の淵と理性の境界で桂は亮の穿つ刺激を感じながら、とうとうコクンと頷いていた。
その瞬間、健志の事も、契約の事も、期間限定の事も…何もかも忘れて…溢れる想いがそのまま言葉になって口から零れていた。
「好き…好きだ…」
言ってしまって、胸が熱い想いで一杯になって泣きたくなってしまいそうになる。
どうして…こんなに彼が好きなんだろう…。
いっそ憎めれば…俺を契約なんかで縛って…って憎めれば楽だったのに…。
桂の言葉に亮が嬉しそうな笑みを浮かべた。
泣きそうな桂の額にまるで何かを誓うかのようにくちづけて桂の手をぎゅっと握り締める。
「…ん…分かった…」
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