王様の愛人

月野さと

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6話★R

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 ヴィンセントは、ソフィアを図書室から1番近い客室に連れ込むと、内側から鍵をかけた。
 振り返って彼女を見ると、頬を桃色に染めて戸惑っている様子が可愛らしくて、両手で顔を持ち上げてキスをする。目を閉じて受け入れてくれるのが、たまらなくて、横抱きに抱え上げ、ベッドまで行き、ゆっくり下ろしながらも覆いかぶさる。
 
 欲しい。彼女が欲しい。
 ふつふつと、沸き上がる感情と、掻き立てるような鼓動。
 
「んっ・・・あむっ!」
 感情のままにキスをして、ドレスを脱がせていく。そして現れた彼女の体に息を飲んだ。
「綺麗だ。」
 大きいのにプリンとして形の良い乳房。細い腰。可愛らしくて美味しそうな桃尻。魅惑的で男を虜にしてしまいそうな体だと思った。
「こんなに可愛い体を、隠していたのか。」
 自分も服を全て脱ぎ捨て、可愛くて綺麗な体にむしゃぶりつく。驚くほど、自分が興奮しているのが解る。
 欲しい。早く欲しい!そんな感情が込み上げて、爆発しそうになる。理屈ではない衝動。
 恥じらう姿がいじらしく、戸惑いながらも、愛撫に小さい声をあげて受け入れていく。あんなに意志の強い眼差しをしていたのに、今の彼女の目はウルウルと不安そうに揺れる。

 乱したい。その欲望のままに、体中を愛撫して、乱れる彼女を見たい。
「あっ!・・・待って、そこは!ダメ!」
 彼女が慌てるのも構わずに、開脚させて女性器を向きだしにさせ、陰核に舌を這わせて刺激しながら、たっぷりの唾液で陰核を舐め転がしてやる。
「はぁんっ!!」
 甘い声で鳴く姿に、ぞくぞくする。・・・ダメだ。早く彼女の中に入りたいと肉棒が反り上がってくる。膣口からトロリと愛液が零れだしたのを確認してから、体を起こす。
 おへそにキスをして、乳房の先端を吸い舌でころがす。彼女の様子を確認すると、はふっはふっと、息をするのが精いっぱいそうだ。なんて、初々しくて可愛いのだろう。

 彼女の反応から、おそらく、男を受け入れるのは初めてだろうと察する。 
 ヴィンセントは、自分の上着を拾い上げて、ポケットから小瓶を取り出す。その小瓶の蓋を開けて、ソフィアの下腹部にトロリと、かけていく。
「それ・・・なに?」
 ソフィアは、自分の下腹部に手を当てて、そっと触ると、その液体はヌルリとしてトロミがあるものだと解る。ヴィンセントはその液体を自分の肉棒にも、たっぷりとまとわせる。

 これは、常備しているローションだった。ヴィンセントの男性器は、尋常では無い程に太く長い。はじめて受け入れる女性にとっては凶器のようなものだ。自分を何度も受け入れたことのある愛人には使わないこともあるが、女性が痛がる所を見たくないヴィンセントは、使用することが多かった。

 ソフィアは、その男性器を見て、目を見開き、恐怖に怯える。 
「あ・・・、こんな大きいの?」
 はじめて男性器を見たので、普通のサイズなのか分からなかったけれど、自分の中に入るはずがないサイズだと思える。上半身を起こして、後退しようとするソフィアに覆いかぶさり、抱きしめる。
「大丈夫。ほら、力を抜いて」
 秘部の上に肉棒を乗せ、膣口からクリトリスにかけて擦る。熱く、固く、ヌルヌルとしたもので擦られて、ソフィアはビクビクと体を震わせた。
「あっ!あ!あん!」
 クリトリスをヌルヌルと滑り擦られ、気持ち良さに声を上げる。グチャグチャと粘着質な音が大きく鳴り響いて、恥ずかしさと気持ち良さが、せめぎ合う。亀頭を陰核に当てて、グリグリとされて、腰が浮く。 

 ヴィンセントは、キスをしてから膣口に、自らの先端を当てがった。
「息を吐きながら、力を抜くんだ。」
 そう言うと、彼女は素直に従った。それを確認しながら、先端をグッと差し込む。
「あっ!」
 彼女の中は、とても狭くキツイ。ローションと愛液が混じって滑りこませたが、先端だけでは押し返されそうになって、逃げないように両手で彼女の腰を掴み、肉棒の半分ほど埋め込む。
「う・・うう・・んっ!」
 少し辛そうな声に、顔を見ると、やはり眉間に皺を寄せて苦しそうだった。これ以上はムリかと判断して、そのまま、動かずに優しくキスをする。
「これ以上は入れない。ほら、ゆっくり息を吐いて。」
 言われるままに、ソフィアは息を吐いた。
 すると、ヴィンセントは、膣の中が少しだけ緩むのが解る。頭を撫でて、耳にキスをして、首筋にキスをする。ビクビクと体を震わせたかと思うと、うねるように肉棒を包まれる。

 気持ちいい。
 半分しか入れていないのに、今までに感じたことのない高揚感と愉悦を覚える。彼女の反応に興奮して、このまま我を忘れて、最奥まで突き入れて腰を振りたくなる衝動。
 ダメだ。はじめから激しくしたら嫌われてしまう。
「はぁっ、はぁっ、」
 ソフィアは苦しそうに息を吐いて、シーツを握りしめ、何かに耐えながら、ゆっくりと目を開けてヴィンセントを見つめた。

「はっ・・・あ・・・。怖い。」
 目に一杯の涙を浮かべて、訴えかけて来る。それだけで、心をギュウっと掴まれた感覚になる。そして、妙に甘ったれたような声で、息も絶え絶えに、彼女は言った。
「怖いの・・・抜いて。」
 そう言って、私にすがるように、両腕を掴まれる。その言葉も仕草も、吐息にも興奮して、逆にイジメてしまいたくなる。
 ダメだダメだダメだダメだ!落ち着け!
 体を密着させて抱きしめて、必死に耐えて、自分を落ち着かせる。
 なんとか挿抜したい気持ちを抑えて、己を抜くと、結合部からは「チュボッ!」という卑猥な音が出て、彼女は歓喜の声を上げた。
「はぁぁあん!」
 その声に驚いて、彼女の表情を確認すると、イッた後のような表情に、再びそそられる。

 もう・・・我慢できない。
 もう一度キスをして舌を絡ませる。
 トロトロになっている彼女の中に、再度肉棒を埋め込んで、浅い部分を何度も擦る。グチュグチュと卑猥な音が鳴り響いた。ヌルヌルと挿抜出来ているものの、今まで感じた事の無いほどに、きつく絞められて、搾り取られそうだ。中は熱くて、気持ちよすぎて、激しく腰を振ってしまう。
 ソフィアは、最初こそ、ヴィンセントの腕に爪を立てたが、そのうちに、背中に手を回して抱きついていた。
「怖い!怖い!あっ・・・あんっ、あんっ、あんっ!」
 何度も出し入れするうちに、体が徐々に開いていき、甘い嬌声に変わっていく。
 
 その、淫らに変わっていく様が、たまらなくて、腰を止めることが出来ない。夢中になって腰を振り、キスをした。
 
 あぁ、気持ちいい。
 その声、その吐息、その仕草、柔らかく絡まる舌、その潤んだ瞳。縋りつくその腕。振り乱れる亜麻色の髪。なにもかもが、綺麗で可愛くて、愛おしい。

「んっ!んっ!はぁっ!あっ!あん!あん!あん!あん!」
 私に答えるように、腰の動きに合わせて喘ぎ声を上げて、その声だけでも興奮する。 彼女の中で、固く大きく膨れ上がっていくのを感じる。もっともっと、深く繋がりたくて、8分目まで突き入れたとたん、彼女は悲鳴のような声を上げて、中をヒクヒクと震わせる。馴染ませようと、グリグリと円を描くように動かしてやる。
「あうっ、あぁ!かき回さないでぇ!」
 そう言いながら、腰を高く上げて、自ら腰を揺らせているのが解って、堪らなくなった。 
 ぞくぞくと、何かが駆け上がって来るのを感じる。
「はっ・・あ!」
 思わずヴィンセントも声をもらし、それと同時に、ビクビクビク!!っと、ソフィアの体が激しく震えあがり、体を反らして達した。
 その瞬間に、勢いよく肉棒が膣内から抜け出て、ビュルルルル!!と、精液がソフィアのおへそから胸に飛び散った。

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
 2人の激しい息づかいが、部屋に響く。

 ヴィンセントは、息を整えながら、自分で自分に驚いていた。

 射精・・・した?
 
 必死に呼吸を整えながら、彼女の腹部にある白濁した液体に触れる。
 ソフィアは、ピクリと反応して、息も絶え絶えに余韻に浸り、グッタリとしていた。

 あまりにも気持ち良くて、夢中になりすぎていた。

 
 なによりも、自分が射精したことに、喜びを感じ。キスをしてから、宝物をそうするように抱きしめた。

 こんなに、気持ちの良いセックスは初めてだ。
 もう1度したい。
 
 恐ろしく気持ちが良くて、もう一度したいだなんて、思ったのも初めてだった。 

 放したくない。自分のモノにしたい。 
 もう、この娘しか欲しくない。
  


 


 
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