王様の愛人

13話★

　え？今、なんて言ったの？
　
　ドクンッと、心臓が跳ね上がる。
  
「ソフィア・・・ソフィア！好きだ。」
　何度も名前を呼ばれて、腰を打ち付けられる。
「んっ！あん！あ、陛下っ！は、あぁん！」

　熱くて太くて固い巨根が、出し入れされる度に、膣内の全ての壁が擦られて、おかしくなりそうなほどに感じる。気持ち良くて、堪えきれずに声が出てしまう。
　声を上げることで、ますます、気持ちよくなっていくように感じる。

「あぁ、ソフィア。ここ、わかるか？子宮口に・・・ほら！」
　体の奥をゴツゴツ突かれて、ビクビクと腰が跳ねる。跳ね上がる腰を押さえつけるように、グッと奥を圧迫されて、串刺しにされた感覚になる。
　キスだけが、とろけるように優しく吸い付く。
　ぐっぐっと突かれて密着される度に、男性器の形と生々しい感触を感じる。執拗にそこを愛撫されて、自分の中から愛液が溢れて、結合部からお尻、太腿を濡らしていく。

「ソフィア。気持ち良いか？どんどん溢れて来る。はぁっ・・良いんだろう？」
　陛下は、はぁっ！はぁっ！と、息を吐きながら、汗ばむ体を密着させて私に返事を求めて来る。でも私は、開いた口から、自分の声なのか信じられないような嬌声を上げることしかできない。
　激しすぎて、何も答えられない。
「あぁっ、あっ、はぁん！ぁん！はぁん！陛下・・・ぁっ！」

「っソフィア！・・・ソフィア」
　切羽詰まったような・・・どうして、そんな声で名前を呼ぶの？
「あん・・・んっ！へい・・・かっ・・・んっ！あぁ！」
　本気で愛されているように感じてしまう。
「好きだ・・・」
　うそ・・・本気じゃないでしょう？
「ソフィア」
　・・・そんな声で呼ばないで。
　そんなに優しくキスしないで。
　体に刻み込むみたいに、愛し合うみたいに私を抱かないで。
「へいかっ・・・・あっ、あっ、あん！あん！あんっ！」

　長い時間、ずっと喘いで、喉はカラカラで、体も熱い。
　激しすぎて、揺さぶられ過ぎて、朦朧としてくる。
　思考回路が焼ききれそう。
　そのうちに、自分の喉からは、子猫の鳴き声のような声を発して、我を忘れて気持ち良くなってしまっているのを自覚する。
　感じ過ぎて、辛くなり、腰をずらそうとすると、陛下はそれを許さずに、腰を押さえつけて、感じ切るまで執拗に、突き上げる。
　
　もう、もうダメ・・・。　
　膣の中をメチャクチャにされて、奥の奥から感じる快感に涙が止まらず、限界をむかえた。
「アッーーー！んくう！！」
　気持ちよすぎて、激しく達してしまう。

　だけど、圧迫は止めてくれなくて、ビクンビクンと体の奥が男性器を食べるように締め上げて感じ始める。

「はぁーーーっ、はぁーーーっ！」
　なんとか息をして、目を開けると、色っぽい表情の陛下が、私を見下ろしていた。
「ソフィア・・・もう、私のモノだ。いいな？」
　止めてくれるどころか、パチュン！パチュン！っと音を響かせながら、勢いつけて激しく奥を突かれて、乳房が波打つように揺れる。

　あぁ、体中が熱い。
「あっ、あんっ、あっ、はんっ！あん！」
　熱くて激しくて、朦朧とする。もう、何も考えられない・・・。

　体を揺さぶられながら、いつの間にか、陛下が苦しそうに息を吐き始めたのに気がつく。　
「はっ、あぁっ、ソフィア！・・・イきそうだ！」

　ラストスパートと言わんばかりに、速度を上げて打ち付け始めて、粗い息づかいに、陛下が射精しようとしているのだと気がつく。
　瞬間に、頭が少しだけ正常に動き始める。
「あ！あうっ！ダメ！・・・はぁん！ダメ！ナカはダメ！」
　抜こうと身動きすると、陛下はがっしりと私を掴んだまま、激しく挿抜を繰り返して言った。
「好きだ。ソフィア。愛している。」
　そう囁いて、私の中で陰茎が大きさを増して、熱さを増したのが解る。
　熱いっ！ビクビクと中で震えながら、大きさと固さが増していくのを感じて、焦る。
「やめて！ダメ！ナカはダメなの！！嫌！」　
　快感を振り切るように首を振って、勝手に自分の体が絶頂しようとするのを阻止するように、哀願する。

　ウソだ。
　たくさんの愛人がいるくせに。愛してるなんて、ウソだ。
　分かってる。分かっているのに、この人が欲しい。体が彼を求めて、腟内が肉棒を食べるみたいに、あむあむと収縮し始める。ダメ、ダメ！
「ソフィアっ！好きだ・・・はぁあっ、イク！」
「ダメ！ああぁぁぁ！」
　ゴリュッゴリュッゴリュッ！っと、ほじる様に最奥を突かれて、一気に何かが駆け上がり始める。
「あっ・・！はぁっ、ダメ！！ダメ！イ、イ゛・・クッ！！あぁっ！！」

　ビクンビクンビクンと、体を痙攣させて、ソフィアは勢いよく達した。瞬間に、硬い肉棒がブルン！と爆発するように震えて、膣内で熱い精子が勢いよく飛び散る。

　お互いの荒い息使いだけが、部屋中に響く。

　自分の中で、生暖かい精液が、とめどなく出ているのを感じる。
　男性器が何度も震えて、数回に分けてビューーッと最奥に注がれる。膣内がそれを感じて、きつく収縮し、搾り取るような動きをした。
　妊娠してしまうかもしれないという恐怖から、拒絶したいのに、ソフィアの膣内は意思を持っているかのように、肉棒を咥えて美味しそうに飲み込む。
　体の奥底から、今までに感じた事の無い、興奮と快感に打ちのめされた。
　　
　ヴィンセントは、膣内の動きでソフィアが快感に包まれているのだと感じて、再度軽くイク。
　絶頂を向えた後に、余韻に浸りつつも、結合部から溢れだす精液を、奥に押し込み、擦りこむように腰をゆっくりと動かした。
「あ・・・」
　その動きにも快感を感じて、ソフィアは小さく声を上げてしまう。

　快感の余韻に背中とお尻が震えて、暫く収まりそうに無かった。

　ふと見ると、指を絡めて手を握られていたことに気がつく。
　握られた手から、何故か愛情を感じてしまい、じわじわと、心の中が熱くなる。

　そして、包み込む様に、陛下は私を抱きしめた。　
　
　まるで、本当に愛しているかのように。