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27話★
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あれから2週間。
ヴィンセントにとって幸せな日々が続いていた。
政務を終えて自室に戻ると、愛するソフィアが居る。元々、性欲の強かったヴィンセントは、たがが外れてしまったかのように、毎晩ソフィアを抱いて、抱きつぶしていた。
ソフィアは、いつものように午前中から湯浴みをしながら言った。
「もう・・・・ムリ!」
半分キレ気味で、親しくなった侍女に言う。
「このままじゃ、私は世間的にも娼婦か愛人みたいだわ!」
侍女達は笑いながら、バスタブから出て来るソフィアにタオルを巻く。
「陛下は、ソフィア様が愛おしくて仕方が無いのですわ。もはや廊下ですれ違っても、隠せぬほどの溺愛ぶり。片時も離れたくないというのが、誰にでもわかってしまうほどですもの。」
・・・そうなのだ。
ヴィンセントはソフィアを見ると、「可愛い」だの「綺麗だ」だの、そう言ってはベタベタとくっついて来るし、どこでもキスをしようとしてくる。
最初は嬉しく思う所もあったけれど、恥ずかしい方が先にたつ。
だって、祖父が居る時でさえも、その調子なのだから。
あの日、ヴィンセントはヘンドリックを物凄い勢いで怒鳴った。
「おまえは孫にまで薬を盛るのか!!二度とこのような事をするな!次このようなことがあったら、私はお前をゆるさん!」
激怒したヴィンセントを見て、ヘンドリックは平然と言った。
「承知いたしました陛下。しかしじゃ。陛下が早急に果たすべき責務があることも忘れてはなりませぬぞ。この国の未来の為に、安定した平和のためにじゃ。王子が必要なのじゃ。」
ヴィンセントは、ヘンドリックを睨んだままで無言になった。
そんなやり取りがあったと、侍女たちは口々に言うのだ。
「妃殿下も、妃としての務めでございますよ」
そう言われてしまっては、仕方がないと、そう思っていたけれども・・・・。毎日毎日、朝まで何時間もセックスするっておかしくない?!
おかげで、午後からしか動けない人になってしまっている。
昨日、ものすごく腹を立ててお願いしたら、ヴィンセントは言った。
「わかった。じゃぁ、日付が変わったら、もうしない。1回で終わりにする。」
それならばと了承して、夕食後は、いつものように愛し合った。
つい、今日は寝かせてくれるんだという嬉しさと開放感から、恋人へのサービスのつもりで、自ら男性器を舐め、ヴィンセントの上に乗って自ら腰を振り「もっと、もっと欲しいの!」と煽って、騎乗位から交差位、側位、と、セックスを楽しんでしまった。
2人で達して、気持ち良くて幸せで、抱き合ったまま眠った。
深夜12時ごろ、ふと目が覚める。
喉がカラカラで、ベッド脇に置いてある、水をゴクゴクと飲んでいると、後ろから声がした。
「私にもくれないか?」
少しかすれた声で、ヴィンセントは起き上がる。
水をつぎ足してから、グラスを渡すと、喉が渇いていたのだろう。ゴクゴクと一気飲みした。
布団の中に潜り込むと、陛下は腕枕をして私を抱き寄せる。
頭を撫でられて、ホッとして力が抜ける。今日はこのまま、眠れるんだという安堵感の中で、頭が明日の事を思い出す。
目を閉じて、なんとなく明日することを忘れないようにのつもりで、口に出して言っていた。
「朝になったら、早めに起きて、着替えなきゃ。来客があるんですよね?」
モンテカリブから使者が来ることになっていた。
遠征を送ってからすぐ、敵のセルバシア帝国軍は兵を撤退させた。モンテカリブは、打撃を受けたものの、なんとか国を守りきることができた。
その報告と共に、感謝を伝えるべく使者が来るのだ。
おそらく、ヨナスが来るのだろうとソフィアは考えていて、もう1度会いたいと思っていた。
「明日は、私も同席させてください。」
小さい声でそう言って、睡魔にさそわれるように体の力を抜いた瞬間だった。
低い声が響く。
「おまえが同席する必要はない。」
ハッ、として目を開けてから、顔を上げて陛下を見る。
「・・・陛下?・・・でも、私、あなたの妃になるでしょう?外交もちゃんとやるわ。」
そう言うと、見透かしたように、目をキラリとさせて陛下は言った。
「おまえは、あの王子に会いたいのだろう?」
・・・図星だったけれど、外交目的というのもウソではない。
「ねぇ、私を信じて?陛下のこと愛してるわ。だけどね、モンテカリブの王子たちは、毎日一緒に学んだ友人なの。ラトニア王の妃が、王子の友人なのに顔を出さないのも変じゃない?」
「・・・・」
ヴィンセントは、眉間に皺を寄せたままで、黙り込んだ。
ソフィアは微笑んで見せて、陛下に抱きつく。
「もう寝ましょう?陛下にだって、睡眠は必要でしょう。」
陛下は、ギュウっと私を抱きしめ返した。その力が強すぎて、息苦しくなる。
「・・・・!陛下、くっ苦しい。」
顔を上げた瞬間に、キスをされる。
ぐるりんっ、と仰向けにされて陛下が上に乗る。それと同時に、ゴリゴリと下半身に男性器が擦られるのが分かった。
「・・・っ!?」
クチャクチャと、すぐに濡れている音が響き始める。唇を離そうとして、両手で陛下を押し上げるけれども、ビクともしなかった。
そのまま、何度も固い男性器で、クリトリスと蜜壺をこすられて、トロトロになったところで挿入された。
「・・・んっ!んーーーーっ!!」
気持ち良くさせたいのか、浅い部分をこすって抜き差しを繰り返される。ぞくぞくと背中を何かが駆け上がり、口内も犯す様に舐め回され、下からも上からも、クチュクチュと音がなりはじめる。
もうすっかり、快楽を覚えた体は、すぐに反応してトロトロになる。
我慢できなくて、陛下の腰の動きに合わせて、自分も腰を振る。
「んっ、んっ、あっ、あん・・・あん!」
私の弱い場所を、陛下は攻めて来る。
首筋に甘噛みして、ベロベロと吸い付くように舐められると、たまらなくて声を上げた。
「はぁあ!ああんっ。」
「・・・気持ち良いか?」
やさしくピストンしながら、首筋を舐められると、頭が真っ白になる。何度もそれを繰り返されると、奥が疼いて我慢できなくなってくる。
「ん!ん、きもちぃい。」
すっかり、その行為に酔いしれて、腰を振ってキスをねだって、乳首を舐められて、腰が跳ねて、首筋を舐められて声を上げて、おかしくなりはじめていた。
「ん~っ、ん~~っ、イキたい・・・イかせて?」
気持ちよすぎて、そう言うと、陛下は、意地悪そうに微笑んでから、耳元で言う。
「じゃぁ、おねだりしてみせろ。」
意地悪されて、少しふてくされながらも、我慢ができない。
「んっ。お願い・・・陛下。キスしながら、もっと激しく一番奥を突いて、クリトリスもぐちゃぐちゃにして?」
上目づかいで陛下の目を見つめながら言うと、満足げに笑うのだ。
「可愛いやつめ。愛してるよ。」
あぁ、そうだった。愛してるって言ってと、付け加えてお願いをするのを忘れた。でも、彼は何度も愛してると言いながら抱いてくれる。
それが嬉しくて、嬉しくてたまらなくなる。
「はぁんっ、あんっ、あんっ、陛下!陛下!大好き!」
「ソフィア!愛してる。愛している!」
もう、これ以上無い程に幸福感で満たされる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、あっ・・!イク!イク!いっちゃう!!」
「あぁっ・・・!ソフィアっ・・・一緒に!・・・っく!」
ピッタリと体をくっつけて、お互いに強く抱きしめあって、お腹の奥で彼の熱い飛沫を飲み込んでいく。
2人で同時にイッた時の快感は、もう、例えようがなく気持ち良くて、幸せでたまらなくなる。
陛下は最近、出し切った後に、グッ、グッ、と子宮を圧迫してくる。そうされると、反射的に膣内を締め付けてしまい、声が漏れる。
「あっ!あうっ!」
ぎゅうっと締め付けて震えていると、その状態で男性器を抜く。何故だか、生理的な涙が流れて、呆然としていると、涙を唇で吸い取りながら、嬉しそうに私を抱きしめるのだ。
そんなふうに、わけわからなくされて、結局、日付を超えたらしないという約束は即座に破られてしまった。それどころか、その後、また2回もした。
それで、ソフィアは怒っていたのである。
ヴィンセントにとって幸せな日々が続いていた。
政務を終えて自室に戻ると、愛するソフィアが居る。元々、性欲の強かったヴィンセントは、たがが外れてしまったかのように、毎晩ソフィアを抱いて、抱きつぶしていた。
ソフィアは、いつものように午前中から湯浴みをしながら言った。
「もう・・・・ムリ!」
半分キレ気味で、親しくなった侍女に言う。
「このままじゃ、私は世間的にも娼婦か愛人みたいだわ!」
侍女達は笑いながら、バスタブから出て来るソフィアにタオルを巻く。
「陛下は、ソフィア様が愛おしくて仕方が無いのですわ。もはや廊下ですれ違っても、隠せぬほどの溺愛ぶり。片時も離れたくないというのが、誰にでもわかってしまうほどですもの。」
・・・そうなのだ。
ヴィンセントはソフィアを見ると、「可愛い」だの「綺麗だ」だの、そう言ってはベタベタとくっついて来るし、どこでもキスをしようとしてくる。
最初は嬉しく思う所もあったけれど、恥ずかしい方が先にたつ。
だって、祖父が居る時でさえも、その調子なのだから。
あの日、ヴィンセントはヘンドリックを物凄い勢いで怒鳴った。
「おまえは孫にまで薬を盛るのか!!二度とこのような事をするな!次このようなことがあったら、私はお前をゆるさん!」
激怒したヴィンセントを見て、ヘンドリックは平然と言った。
「承知いたしました陛下。しかしじゃ。陛下が早急に果たすべき責務があることも忘れてはなりませぬぞ。この国の未来の為に、安定した平和のためにじゃ。王子が必要なのじゃ。」
ヴィンセントは、ヘンドリックを睨んだままで無言になった。
そんなやり取りがあったと、侍女たちは口々に言うのだ。
「妃殿下も、妃としての務めでございますよ」
そう言われてしまっては、仕方がないと、そう思っていたけれども・・・・。毎日毎日、朝まで何時間もセックスするっておかしくない?!
おかげで、午後からしか動けない人になってしまっている。
昨日、ものすごく腹を立ててお願いしたら、ヴィンセントは言った。
「わかった。じゃぁ、日付が変わったら、もうしない。1回で終わりにする。」
それならばと了承して、夕食後は、いつものように愛し合った。
つい、今日は寝かせてくれるんだという嬉しさと開放感から、恋人へのサービスのつもりで、自ら男性器を舐め、ヴィンセントの上に乗って自ら腰を振り「もっと、もっと欲しいの!」と煽って、騎乗位から交差位、側位、と、セックスを楽しんでしまった。
2人で達して、気持ち良くて幸せで、抱き合ったまま眠った。
深夜12時ごろ、ふと目が覚める。
喉がカラカラで、ベッド脇に置いてある、水をゴクゴクと飲んでいると、後ろから声がした。
「私にもくれないか?」
少しかすれた声で、ヴィンセントは起き上がる。
水をつぎ足してから、グラスを渡すと、喉が渇いていたのだろう。ゴクゴクと一気飲みした。
布団の中に潜り込むと、陛下は腕枕をして私を抱き寄せる。
頭を撫でられて、ホッとして力が抜ける。今日はこのまま、眠れるんだという安堵感の中で、頭が明日の事を思い出す。
目を閉じて、なんとなく明日することを忘れないようにのつもりで、口に出して言っていた。
「朝になったら、早めに起きて、着替えなきゃ。来客があるんですよね?」
モンテカリブから使者が来ることになっていた。
遠征を送ってからすぐ、敵のセルバシア帝国軍は兵を撤退させた。モンテカリブは、打撃を受けたものの、なんとか国を守りきることができた。
その報告と共に、感謝を伝えるべく使者が来るのだ。
おそらく、ヨナスが来るのだろうとソフィアは考えていて、もう1度会いたいと思っていた。
「明日は、私も同席させてください。」
小さい声でそう言って、睡魔にさそわれるように体の力を抜いた瞬間だった。
低い声が響く。
「おまえが同席する必要はない。」
ハッ、として目を開けてから、顔を上げて陛下を見る。
「・・・陛下?・・・でも、私、あなたの妃になるでしょう?外交もちゃんとやるわ。」
そう言うと、見透かしたように、目をキラリとさせて陛下は言った。
「おまえは、あの王子に会いたいのだろう?」
・・・図星だったけれど、外交目的というのもウソではない。
「ねぇ、私を信じて?陛下のこと愛してるわ。だけどね、モンテカリブの王子たちは、毎日一緒に学んだ友人なの。ラトニア王の妃が、王子の友人なのに顔を出さないのも変じゃない?」
「・・・・」
ヴィンセントは、眉間に皺を寄せたままで、黙り込んだ。
ソフィアは微笑んで見せて、陛下に抱きつく。
「もう寝ましょう?陛下にだって、睡眠は必要でしょう。」
陛下は、ギュウっと私を抱きしめ返した。その力が強すぎて、息苦しくなる。
「・・・・!陛下、くっ苦しい。」
顔を上げた瞬間に、キスをされる。
ぐるりんっ、と仰向けにされて陛下が上に乗る。それと同時に、ゴリゴリと下半身に男性器が擦られるのが分かった。
「・・・っ!?」
クチャクチャと、すぐに濡れている音が響き始める。唇を離そうとして、両手で陛下を押し上げるけれども、ビクともしなかった。
そのまま、何度も固い男性器で、クリトリスと蜜壺をこすられて、トロトロになったところで挿入された。
「・・・んっ!んーーーーっ!!」
気持ち良くさせたいのか、浅い部分をこすって抜き差しを繰り返される。ぞくぞくと背中を何かが駆け上がり、口内も犯す様に舐め回され、下からも上からも、クチュクチュと音がなりはじめる。
もうすっかり、快楽を覚えた体は、すぐに反応してトロトロになる。
我慢できなくて、陛下の腰の動きに合わせて、自分も腰を振る。
「んっ、んっ、あっ、あん・・・あん!」
私の弱い場所を、陛下は攻めて来る。
首筋に甘噛みして、ベロベロと吸い付くように舐められると、たまらなくて声を上げた。
「はぁあ!ああんっ。」
「・・・気持ち良いか?」
やさしくピストンしながら、首筋を舐められると、頭が真っ白になる。何度もそれを繰り返されると、奥が疼いて我慢できなくなってくる。
「ん!ん、きもちぃい。」
すっかり、その行為に酔いしれて、腰を振ってキスをねだって、乳首を舐められて、腰が跳ねて、首筋を舐められて声を上げて、おかしくなりはじめていた。
「ん~っ、ん~~っ、イキたい・・・イかせて?」
気持ちよすぎて、そう言うと、陛下は、意地悪そうに微笑んでから、耳元で言う。
「じゃぁ、おねだりしてみせろ。」
意地悪されて、少しふてくされながらも、我慢ができない。
「んっ。お願い・・・陛下。キスしながら、もっと激しく一番奥を突いて、クリトリスもぐちゃぐちゃにして?」
上目づかいで陛下の目を見つめながら言うと、満足げに笑うのだ。
「可愛いやつめ。愛してるよ。」
あぁ、そうだった。愛してるって言ってと、付け加えてお願いをするのを忘れた。でも、彼は何度も愛してると言いながら抱いてくれる。
それが嬉しくて、嬉しくてたまらなくなる。
「はぁんっ、あんっ、あんっ、陛下!陛下!大好き!」
「ソフィア!愛してる。愛している!」
もう、これ以上無い程に幸福感で満たされる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、あっ・・!イク!イク!いっちゃう!!」
「あぁっ・・・!ソフィアっ・・・一緒に!・・・っく!」
ピッタリと体をくっつけて、お互いに強く抱きしめあって、お腹の奥で彼の熱い飛沫を飲み込んでいく。
2人で同時にイッた時の快感は、もう、例えようがなく気持ち良くて、幸せでたまらなくなる。
陛下は最近、出し切った後に、グッ、グッ、と子宮を圧迫してくる。そうされると、反射的に膣内を締め付けてしまい、声が漏れる。
「あっ!あうっ!」
ぎゅうっと締め付けて震えていると、その状態で男性器を抜く。何故だか、生理的な涙が流れて、呆然としていると、涙を唇で吸い取りながら、嬉しそうに私を抱きしめるのだ。
そんなふうに、わけわからなくされて、結局、日付を超えたらしないという約束は即座に破られてしまった。それどころか、その後、また2回もした。
それで、ソフィアは怒っていたのである。
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