84 / 293
第五章 前編
81話 大きな掌
——一弾指の間にウォルズと俺を飲み込もうとする。
奴の手に掴まれた途端、身体の底から冷えるような感覚に襲われた。
冷たく凍り付いたような身体を、見えない腕の中に抱き締められる。その腕が誰のものか分かったからだろうか、暖かくて、安心する。
——瞬間、真っ暗だった視界に一筋の光が射し込んだ。
輝きが一層増して、花が咲くように光がほとばしる。
発光体はウォルズの腰で輝いていた。
それへ手が伸ばされ、引っ張り上げられた時、光線が溢れ出し俺達の全身を包み込んだ。
自分の顔がウォルズの胸が近くにあって、漸く自分が庇われているのだと気が付いた。
「——ウォルズ!」
「——大丈夫。俺がヴァントリアを守る……」
そうじゃなくて。
さっきからウォルズの身体からミシミシと言う音が鳴っている。
「——っ」
剣の柄から、ずるりと真下へ引き摺られたように、ウォルズの手が離れる。
急いで顔を覗き込めば、ウォルズは苦痛に表情を歪めていた。
美しい瞳は焦点も定まらず、瞳孔は深い霧が映し出されるようにぼんやりとしている。
「ウォルズ……っ」
心配になって両頬を触ると、瞬く間にウォルズの瞳が輝き——輝き続ける剣の柄を掴み直した。
片腕で俺の身体を抱き寄せ、剣を真横に掲げる——それは、まるで芸術だった。
ウォルズの剣がしなやかな斬撃を描いて暗闇を舞う。
光の幻想的な姿に見惚れていた——刹那——痛いくらいの眩ゆい光が視界を奪う。
荒れ狂うような斬音が遅れて聞こえ、目が慣れた時何が起こったのか即座に理解した。
俺達を掌握した巨大な掌がバラバラになって無残に地面へ広がっていたのだ。
黒い皮膚が徐々に色が抜け落ちるように白ばみ、ビクビクと打ち震えた後静止する。
——ウォルズが掌を切り刻んだのだろう。握り潰されることは免れたみたいだ。
余程のダメージを受けたのか、魔獣が動きを鈍らせている隙にウォルズに抱かれて44層へ撤退する。
すぐに廊下を走って逃走するも、すぐ手前の44層の床が盛り上がった。
まさか——っ。
轟音を率いて石の床を突き破る。
黒い巨体が道を埋め尽くし、暴れ狂うように腕が地面を貫いた。そして、大地を震わせる憤怒の咆哮をあげた。
その間中揺さぶるような激しい揺れが起きて、立っていられるのもやっとな状況だ。
巨大な腕が地面を貫く度に大きな瓦礫が降り注ぐ。
転げ回り、飛び跳ねて、それ等を間一髪で避けつつも、いつまで保つか分からない。
更に複数の掌が迫ってきて絶体絶命のピンチだった。しかし、強い力で引かれ、免れる。
「ウォルズ……!」
剣を振り、次々に瓦礫や掌を切り返し粉々にしていく。
どうしてこんなにも、かっこいいんだろう。
——正に勇者だ。
ウォルズの手に引かれて反対方向へひたすら走った。
44層に設置されていた、こじんまりとしたエレベーター達も奴の足や腕で次々に破壊されて行く。
——この儘じゃ本軸のエレベーターしか残らないじゃないか……!
それに、どう考えてもウォルズは本当の力を発揮していない。俺が足手纏いなんだ。現に今だって俺は早くも息を切らして走るのがやっとだ。
ヒオゥネはいつの間にか消えている、45層に置いてきてしまったのか。
——待てよ。
彼の魔獣——もしかして俺達しか追ってきていないのか。
魔獣の腕が伸びてきてウォルズに抱き上げられて飛び退いた。抉り取られた石の床を見て愕然とする。
何て力だ。
こんな魔獣見たことない。やっぱり此れもA and Zで登場した魔獣なのか?
もしそうなら、ウォルズは弱点位熟知してそうなのに。遭遇してからずっと逃げるばかりで倒そうとはしない。
周囲を確認してハッとする、その場その場で逃げていると思っていたが違う。ウォルズの目的は——ジノを実験していた、あのメガトン級の広さの実験場に出ることだ。
確かに彼処なら、背後の魔獣の全体像を把握出来そうだ。壁に磨り潰されることも、瓦礫が降り注いでくることもなく動きやすくなるだろう。
ただ、魔獣も自由に動けるようになる点では面倒なことになりそうだけど。
「——しまった……ッ」
「え——」
ウォルズの声でハッと振り返る。現状を飲み込んで、呼吸が停止した。
——前方の床を突き破って魔獣の手が飛び出して来たのだ。
何故——……後方にも魔獣は——
——まさか、廊下で見える範囲でしか大きさを計れていなかったが、奴は想像以上に人智を超えたデカさなんじゃないか!?
「——ヴァントリア!」
ウォルズに向かって行ったように見えた掌は彼をスルーして俺だけ目掛けて突っ込んでくる。
大丈夫だウォルズ、回避だけは得意なんだ!
————って手を離してくれなきゃ避けられないだろ!?
ウォルズがハッとして手を離した時、慌てて壁際へ張り付いてスレスレで回避することができた。
「って、ウォルズ?」
ウォルズの姿が見当たらず、必死に周囲を見回したが発見することが出来ない。
「うわあああっ」
そんな時——再び手が真下の床を突き破って来て、全力疾走でその場から逃げ出した。
ウォルズと離れ離れになってしまったけれど、きっと実験場へ向かっている筈だ。何よりこのデカイ魔物の攻撃でも大変なのに瓦礫の雨までなんてキャパオーバー過ぎる!
俺も実験場へ向かって瓦礫から逃れれば——待てよ? 瓦礫、だと?
「何だそうか! 瓦礫のフリすればいいんだ! 降り注ぐ瓦礫! 何てやりがいがあるんだ! よし!」
ぴょん、と飛んで丸まって固まり瓦礫の顔をする。完璧だ。完璧に擬態出来た。
地面に落ちて仲間達とぼーっとしていると、ドドドドドとおっかない魔獣の巨大な掌が壁から床から前後から突き破って現れる。
「ぎゃーっ! 何故バレた!」
やはり魔獣、匂いとか気配とかもろもろとか後はあれだな、こんだけ厄介そうな魔獣なんだ。感知能力も優れているんだろう。
そうじゃなきゃ俺の瓦礫のフリがバレる筈ないんだ。
迫る掌の間をドッジボールみたいに避けまくってすり抜けて、うぎゃうぎゃ騒ぎながら、思わずすぐそこにあった部屋に入ってしまって遂に行き止まりまで追い詰められる。
仕方なかったんだ、怖い時にトイレに逃げ込むアレと一緒で個室へ身を隠せば何とかなると思ったんだ
——めちゃくちゃ後悔しているが。
「うあああああああん、ジノおとうさんイルエラおかあさんウォルズお兄ちゃああああううんっ、うああああん、どうして俺ばっかり狙ってくるんだ、やっぱり魔獣の恨みも買ってたんだな俺! 助けてええええお願いシストおにいさまああああっ!」
恐怖で生理的な涙すら浮かんでくる。
——魔獣の手が伸ばされて、ぎゃあああっと避けた時だった。
服に掠れる位スレスレに避けた掌が、背後の壁を突き破り、ガラガラと崩壊して向こう側の部屋への道が出来る。
「グッジョブ魔獣くん!」
手を土台に飛び越えて、開けたその場所に出たとたん、自分を心底恐ろしいと思った。
「——実験場……辿り着いちゃった……のか?」
壁も天井も真っ白のドーム状の無機質な室内——ただ、以前とは全く別物で、卵のようにひび割れてまるで鱗の膜が壁を覆っているみたいだった
鱗の向こう側は、何年も放置され——朽ちた石造りの壁だった。45層に何処と無く似ている。
一瞬、本当にここが実験場であるか思い迷ったが、ジノに使われた実験器具が残っていたから、実験場であることは間違いないだろう。
ここへ向かうつもりではいたが、結局逃げることに必死でひぃひぃ言いながら適当に走り回っていただけだった。
——なのに、目的の場所に着いてしまうだなんて。
やはりヴァントリアは生き延びることに関してだけは運がいいんだ。
——しかしそう思ったのもつかの間、腕と自分だけしかいなかった空間に、けたたましい炸裂音が叩き付けられ、瓦礫の山が地面を砕く。
床を突き破って現れた魔獣が、這い上がるようにして姿を現して、やっと全体を把握することが出来る。
得体の知れない姿だった。
本当に魔獣と呼んでもいいのか判断出来かねた。
犬のような四足歩行。背中におびただしい数の巨大な腕が生えており、触手のように蠢いた。動きはうねうねちゃんに良く似ている。
——違う。腕と認識していたのは触手そのものだったんだ。掌と認識していた物体は触手のひだらしい。
枝分かれするように触手の数が増えていく様は、まるで巨大な木に覆われていくような迫力があった。
——ボタボタと黒い液体が地面を汚す。動く度に呻き声を上げ、搾り取られるように液体を身体中から吐き出していた。
赤黒く染め上げられた地面を見て、其れが魔獣の血液であることを知る。
無意識に後ずさると、バッと魔獣の顔らしきモノが此方に振り向いた。
光の速さで——うねうねと入り乱れた動きをしていた触手達が、一斉にこちらを向いて迷うことなく一直線に伸びて来る。
鋭く尖った其れは空気を割いた音を引きずりながら迫って来る。
「——た、助けて」
誰か。
「にい、さ」
助けて。
「————シストお兄様……っ!!」
自分の口から無意識に紡がれた言葉に――思考が止まる。
自分を最下層へ落としたシストを憎んでいた。
それでも尊敬が消えることはなかったし、度々会いに来てくれるシストに自分はまだ好かれていると思い込んでいた。
前世の記憶を思い出し、シストに嫌われていることを自覚していた筈だった。
だからもうシストに好かれることは諦めようとした。
ゲームの中の自分の兄への心酔ぶりを目の当たりにして。
自ら客観的に見て、恥ずかしいと思った。けど、けど。
深層にはやっぱり、シストの存在が大きく根付いている。
黒い触手が自分の周囲を埋め尽くしていく。光が届かなくなっていく。まるで闇に閉じ込められるみたいに。
あなたにおすすめの小説
有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
転生先のぽっちゃり王子はただいま謹慎中につき各位ご配慮ねがいます!
梅村香子
BL
バカ王子の名をほしいままにしていたロベルティア王国のぽっちゃり王子テオドール。
あまりのわがままぶりに父王にとうとう激怒され、城の裏手にある館で謹慎していたある日。
突然、全く違う世界の日本人の記憶が自身の中に現れてしまった。
何が何だか分からないけど、どうやらそれは前世の自分の記憶のようで……?
人格も二人分が混ざり合い、不思議な現象に戸惑うも、一つだけ確かなことがある。
僕って最低最悪な王子じゃん!?
このままだと、破滅的未来しか残ってないし!
心を入れ替えてダイエットに勉強にと忙しい王子に、何やらきな臭い陰謀の影が見えはじめ――!?
これはもう、謹慎前にののしりまくって拒絶した専属護衛騎士に守ってもらうしかないじゃない!?
前世の記憶がよみがえった横暴王子の危機一髪な人生やりなおしストーリー!
騎士×王子の王道カップリングでお送りします。
第9回BL小説大賞の奨励賞をいただきました。
本当にありがとうございます!!
※本作に20歳未満の飲酒シーンが含まれます。作中の世界では飲酒可能年齢であるという設定で描写しております。実際の20歳未満による飲酒を推奨・容認する意図は全くありません。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟第10回BL小説大賞(2022年)奨励賞。2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞での応援ありがとうございました!
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜
たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話
騎士団長とのじれったい不器用BL