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第漆章
177話 泣いて欲しくなかった
「貴方はおかしくはありませんよ」
「え……」
「貴方と同じ考えを持つ人も、理解してくれる人も大勢います」
「…………」
何を言っているんだ。
僕の周りにいる人は、全員僕の考えが理解出来ずに離れていった。
人でないものを見るような目で、責めるような目で、憎しみを込めた目で見てきた。
「このことについてはここまでにしておきます。いずれ自分で気付けます。それよりも、呪いの話です」
同じ考えを持ち、理解してくれる人が、大勢いる。確かに彼はそう言った。なら、なら何故、未来の僕は悪い人になっているんだ。
「呪いと擬似呪いの違いは、簡単です」
机の後ろに隠していたぬいぐるみを引っ張り出されて焦る。……お父様に見つかったら捨てられてしまうから隠していたものだ。
白い丸っこいのはマルイノ、黒いウサピョンみたいなのはコゲテル、緑の何だかよく分からない顔のあるのはナンダカヨクワカラナイカオノアルノ——通称アルノと、呼んでいる。
書物にも子供がぬいぐるみやおもちゃに愛情を注ぐ事例が載っていたから、試そうと思って召使いに頼んで用意させた。……やっぱりあの時も変な目で見られた。
机の上に乗せたぬいぐるみでおままごとを始める未来の僕を見て、召使いの気持ちがちょっとだけ理解出来た。
「例えば、マルイノが呪いを使える者。コゲテルがアルノに呪いを掛けたとします。その呪いをマルイノは吸収します。これが一般的な呪いです」
「もう少し詳しく教えてください」
「コゲテルがマルイノに呪いをかけてもいい、アルノがコゲテルに呪いをかけてもいい、他の誰かがアルノに、コゲテルに、マルイノに、三人に同時にかけてもいい、マルイノは発生したどんな呪いでも吸収します。これで多くの呪いを溜め込むんです。呪いを吸収するには身体に耐えうるだけの丈夫さが必要です。先刻言った呪いを操ることに長けた人がいればもっといいですね。一般人には呪いを吸収しようと考える者も、呪いに長けた知人がいる者もいないので、呪いをかけたりかけることがあっても、呪いを吸収したり呪いを意図的に使用することは出来ません」
「擬似呪いは?」
「擬似呪いは僕が相手にかける、もしくは相手から僕にかけられた呪い、そして僕が僕にかけた呪いを吸収します。吸収する対象の幅が狭くなる分、量は得られませんが、僕に向けられた、もしくは僕から向けたモノはより濃く強力な呪いになります。量は少ないけれど濃度が高い、つまり、質としては呪いより擬似呪いの方が格段に上がります。そして僕自身に近しい呪いであるのでコントロールもしやすいんです。僕だけの呪いと言っても過言ではありません」
「血液中にもよく馴染みそうですね」
「そうです。書物によれば純ウロボス一族は30代で魔獣化する事例が多い、最年少で24歳です。擬似呪いは濃度が高い、量は得られないと言いましたが、僕自身が他人に嫌われて呪いをかけやすくなれば話は違います」
「悪い人になったのはそれが理由ですか。何故そこまでして呪いを集めたがるのですか」
「僕はおそらく20代で魔獣化します。擬似呪いは直接自分が呪われる呪い、量が少なくても呪いに匹敵する力を得ることが出来ます」
「呪いと擬似呪いの量が同じ者がいるとしたら、質の差はどれくらいですか」
マルイノと、アルノを未来の僕の前に置く。
「マルイノが呪いを使う者として、アルノが擬似呪いを使う者とするなら……」
未来の僕は引き出しから古いボロボロの紙取り出して、マルイノの側に置く。別の引き出しから、本の表紙などに使われるような上質な厚紙を取り出して、アルノの側に置いた。どちらも同じサイズで、同じ枚数の紙であるが、その差は歴然だ。
「——よく分かりました。つまり擬似呪いは魔獣化を促進させてしまうということですか」
それぞれの紙を10枚重ねてみれば、よく分かる。高さは厚紙の方が高く、重さも厚紙の方が高い。そしてボロの紙は薄いだけでなく、穴が開いていたり端が破れていたりと、隙間が多く出来る。高さは厚紙より低く、重さも厚紙より軽い。
魔獣化が高さ5センチ以上で起こるなら、どうだろう。もちろん、厚紙の方が早く到達するし、重さの差も大きくなる。
擬似呪いは力を得る代わりに魔獣化するリスクが相当高くなるらしい。
「普通の呪いを吸収してきた僕達の先祖は30代で魔獣化しましたが、擬似呪いを吸収している貴方は20代で魔獣化すると言うことですね」
「コントロールが簡単な分、擬似呪いは完璧に操ることが出来るし、協力者のおかげでまだ魔獣化まではしていませんが、最近は自分を呪ってばかりいますから。例え無意識化でも、それこそがもっとも濃い呪いなのかもしれない。後悔こそが……。——今更気付いたところで遅いんですけど」
くつくつと肩を揺らして笑う。顔は無表情なので不気味だ。僕もこんななのか、笑顔の練習をするべきだろうか。
「やっと、本題に入れますね」
「本題?」
「君が一番知りたがっていることです。僕も怖くて聞けなかったことでした」
相手が未来の僕であることは既に理解していた。僕しか知らないようなことを、彼は言葉や行動で見せてくれた。
そう、それを知ってから、聞きたかったことがあった。
「愛している人がいます」
「…………」
「その人は、いい人です。しかし周りのみんなには悪い人と言われます」
僕と同じだ。
「でもその人は堂々としている、僕から見たって悪い人ですよ。噂を聞いて、実物を見て、なんて極悪人なんだと何度思ったことか。でも真実を知れば、あの人は僕なんかよりずっといい人だった。周りの目を気にしているような僕とは違う。周囲の人に悪い人と思われたくない、周りにいい人と思われる、そんないい人になりたがった僕とは違います。あの人は悪い人を自ら演じていい人で居続けた。救った後の周囲の評価など気にしていないんです、むしろより確実に人を助けるためにそれを利用していました。僕は自分が恥ずかしかった。僕はどんなに努力しても、いい人になんか、なれません」
「…………」
「だからいい人になることはやめました」
僕は愛されるはずなんかない。だから誰かを愛することなんかない。
「僕は昔、悪い人が嫌いだった。でも今はいい人の方が嫌いです。いい人は自分の犠牲を許す。例え周囲に悪者扱いされようと、あの人は誰かを助けようとする。あの人は悪い人が嫌いなので、おそらく僕は嫌われていますけどね」
相手から敵意を向けられれば、こちらからも敵意を向ける。
「好きなんです。例え嫌われていたとしても。あの人がどんなに悪い人でも、どんなにいい人でも」
「……愛しているのですか?」
「愛しています、今でも」
即答……?
「ありえない、ありえません、僕が、僕が誰かを愛した? 相手からは愛されないのに愛している? あなたの言っていることが理解出来ません」
「それも覚えています。僕は未来の僕にこれを聞いてひどく動揺した、けれど、僕は死ぬほど嬉しかった。この時以上に嬉しかったことはありません。それからずっと名も知らない会ったこともない相手のことばかりを考えてきました」
「…………その人の、ためですか?」
「はい?」
「その人のために、悪い人になるのですか」
「僕は元から悪い人ですよ。なりたいものが違うだけです。今は逆の考えですけど」
「何故」
「その人は僕より悲惨な過去を持っている人です、この地下都市の真実をもっとも良く知り、そして、もっとも多くの呪いを持つ者。あの人は地下都市全体からだけでなく地上からも呪いを吸い続けています。もうこの時代でも既に開始されているかも知れませんね」
「……そんなことが可能なんですか?」
「この時代の地上は酷かったらしいですよ。この地下都市の上には建物があり人は住んでいませんでしたが、すぐそばに人の住む街があった。魔獣が地上に出される度に、彼等は武器を取りました。魔獣のせいで弱ったところを隣国に攻められたり、定期的に排出される魔獣は結局殺すことは出来ず、周囲の森の中に追い出します。正に地上の魔獣の森ですね。純ウロボス一族の魔獣は地下都市にいるどの魔獣よりも凶暴だ、呪いも振りまきますから、酷いものでしょう」
「地上から呪いを吸収しているっていうのは、まさか……」
「そうです。地上で起こりうる国と国との戦争、魔獣との戦い、そこから生じる貧困、飢え、家族や仲間の死、森の動物も同じです、人に殺され、調理され、焼かれ、食われ、魔獣に襲われ飲み込まれます。そこから発生した呪いは全てあの人が吸収しているんです」
「地上で起きる戦争とは、一体どんなものなのですか」
「見たことがないのでわかりません。けれど、地上では戦争ばかりしていますよ。きっと僕のいる未来でも」
「その全ての呪いを一人で受け続けるなんて……その人はどうなるのですか」
「正確には一人ではありませんよ。半分です」
「はん、ぶん?」
半分って何だ。
「彼は自らの作り出した呪いの部屋、オリオにいます。我々は呪いの部屋をオリオと呼んでいます。これは協力者から得た情報を元に呼びやすく総称したものですので、本当は各部屋ごとに別の名前があります」
呪いでは様々なことが出来る、とは、本当のことなのかもしれない。おそらく未来の僕と話しているこの状況も呪いによって作られている。
「彼がいるのは第46階層、オヴェ」
第46階層——……!?
「45層よりもずっと下に、彼によって作られた部屋があります」
「46、階層、そんなものが存在するのですか」
「エレベーターは繋がっていません。45層は本軸が繋がっていますが、46層は本軸すら存在しないんです。45層の床を破壊しようと無駄です。固い地面があるだけですから。彼に呼ばれた者しか、入ることは出来ません」
「確かに43層から45層は他の層と比べて床と天井の厚みが薄い。破壊すれば移動も可能です。他の層も破壊して掘り進めていけばやがて何処かの層に辿り着くかもしれません。破壊できる人なんて滅多にいませんが」
「君は45層に行ったことはないですよね」
「はい」
未来の僕は開かずの45層へ行ったことがあるのか?
「46層が出来たばかりの今なら、45層はきっと白い世界のままでしょう。やがてあの人から溢れ出た呪いが45層へ流れ込みます。45層は呪いで満たされ、黒く染まり、朽ちていきます」
「やはり、呪いは黒いのですか?」
「量によって異なります。いえ、変化によってと言った方がいいですね」
相手の手から黒い霧のようなモノが発生する。
「これが初期段階の呪いです。すり抜ける上、魔法陣に加えて魔法に付加させることもできます」
霧が集まり、布の様に靡き、液体のように変わり、やがて集中して丸い塊となる。
「呪いを集めれば次の段階へ変わります。このままの状態でも形は保てますが、硬化させて物体として存在させることができます」
黒い物体はやがて白く染まっていく、触れてみれば、かなり硬い。そしてそれには見覚えがあった。
「そう、地下都市は呪いで出来ているんです」
これも、その人による呪いなのだろうか。
「二名の方の最高傑作と言えますね」
……エスパーか?
「何を考えたか思い出して答えているだけです」
呪いは次に、白から黒へと変化していく。
「ここから先は使えません、今は」
いずれ使おうと思っているのか。
「まだこの先の段階があるんですか?」
「赤色に変化します、そして黒へ戻り、紫、青。七色。それで最後ですね」
「……あなたは何故呪いを集めるのですか」
悪い人であることは理解した、けれど、何か引っかかる。
「あの人を救うために、あの人より強い呪いが必要なんです。だから、悪い人になってください。ハイブリッドの実験はもっといい、強い呪いを持つ者から呪われれば量も質も申し分ありません」
あなたは、本当に悪い人ですか。
「……地下都市で一番呪いを持っているその人に嫌われ、憎まれ、呪われれば、もっと上質な呪いが蓄えられるんですね」
「あの人の呪いは尋常じゃないスピードで蓄えられています。あなたはラノに課題を渡した博士に接触して、ハイブリッドの実験を進めてください。そして、ハイブリッドのオリジナルである純ウロボス一族として、呪いを吸収して彼等の実験台となってください」
「擬似呪いとは自分にかけられた呪いなのでしょう?」
いつの間にか、その誰かもわからない相手を、未来の僕のために救いたいと考えている。
「彼等に説明してください、僕を呪う者が増えれば増えるほど、僕の呪いは強くなる。擬似呪いを使える者を増やしてもいい、彼等に僕を恨ませ、彼等から呪いを取り上げるんです。呪いを使う者が僕を呪えば、それは擬似呪いへと変化して僕に吸収されることになります。純ウロボス一族の中には地下都市の魔獣の森へ追放された者もいます。彼等の呪いも回収していってください。恨まれることが大事です、罠にかけるでも食べるでも、拷問するでもいい、方法は問わない、悪い人になって、相手から呪いをかけられてください」
僕は悪い人が嫌いだ。ずっと、いい人になりたいと思ってきた。
見たくなかったからだ。
悲しんでいる人を見たくなかった。
泣いている人を見たくなかった。
苦しんでいる人を見たくなかった。
愛せる人がいないのなら、愛してくれる人がいないのなら、特定の守りたい相手がいないのなら。
せめて全ての人を守れる人になりたい。
……けれど、もし、もし、愛せることができる人が、いるというのなら。
「…………愛する人を守るために、僕の大嫌いな、悪い人になれと言うことですか」
僕は、その人のためなら。
「そして、あの人のことも悪い人にして欲しいんです。あの人がいい人だからこんなことになったんです。悪い人なら、誰かを助けようとなんかしませんから」
「それでいいのですか?」
「言ったでしょう。いい人でも悪い人でも、あの人を愛しています。助けられるのなら、たとえ自分が悪い人になろうと、あの人がみんなから一番嫌われることになろうと構いません、どんな手を使ってでも、あの人は僕が救ってみせます」
誰かが悲しみ、涙を流し、苦しもうと、
その人のためなら悪いことだってしてみせる。
「協力します。その人の名前を教えてください」
「いずれ分かります」
きっと、この先僕はあなたしか愛せない。
出会ってもいないあなたのために僕は、呪われる道を選んでしまった。
人を傷つける悪い人になってみせる。大嫌いな悪い人になる。
あなたのために、嫌われ者になる。
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