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ウディルはフィリアの上から退くと、服に着替えて部屋を出て行った。
フィリアはウディルが出て行くのを確認すると、ベッドに倒れ込んだ。
フィリアは疲れ果てて、眠る事しかできなかった。
翌日、ウディルは予定通りにフィリアを連れて、王宮へと向かった。
国王陛下と王妃殿下は突然現れたウディルとフィリアに驚きながらも、
快く迎え入れた。
ウディルは早速本題に入った。
フィリアに用意した自分が気に入らないという旨を伝えると、
「では、どうするのか?」
そう聞かれた。
なのでウディルは
正直に言った。
「この女には、私の物にならないのであれば、死ぬしかないと思っています。
それ程、私はこの女の事が気に入りません。
それにこの女は我が王国の敵となる可能性があります。
ならば、殺すのが妥当だと考えております。
この国の為にも、この女の未来のためにも、どうか私にお任せください。
必ずや、始末して見せましょう。
そうでなければ、いずれこの国に災いをもたらします。
それだけは絶対に避けなければなりません。
これはこの国の為でもあるのです。
如何ですか? 許可していただけますか?」
国王はしばらく考え込み、やがて口を開いた。
「ふむ……確かに一理ある、よかろう、しかし、殺すのはあんまりすぎるのでは
ないか……そうだな、情勢のそんなにない国に手向けに出してはどうだろう?」
「それはどういう事でしょうか?」
「つまりだな、我が国が戦争に負けそうになったら、フィリアを売ればいいのだ。
その代金は国が払おう。
これなら、フィリアも喜ぶであろう」
「なるほど、素晴らしいアイディアです。流石は陛下、名案ですね。
そういう事でよろしいのですか? フィリア・アンジェロ侯爵令嬢」
フィリアは冷や汗を流しながら、答える。
「わ、わかりました……それで結構です……」
「おお、良かったな、フィリアよ、お前は、アンジェロ侯爵の愛娘だ、
英雄である父の功績によりそう処理させて貰う。勿論、金の方は全額そちらに
支払わせてもらう。これでよいかな?」
「はい、ありがとうございます」
「ウディル、話は以上だ。下がってくれ。
二人とも忙しい中よく来てくれた。感謝している。
また、いつでも遊びに来るがよい。歓迎しようではないか。
ウディル、フィリアを丁重に送り届けるのだぞ。いいな!」
「仰せのままに」
ウディルとフィリアは謁見の間を後にした。
二人は廊下に出ると、ウディルはフィリアに話しかける。
フィリアはビクッと裸体を震わせた。
その声音は先ほどのものとは全く違うものだった。
とても冷たく、恐ろしい声だった。
ウディルが続けて言う。
「お前が立派に手向けれる様にレッスンせねばな
らんな」
「ウディル様、あの……出来れば優しくしてもらえたらなーなんて……」
フィリアの言葉を聞いて、ウディルが笑い出す。
「ハハッ! 俺が手ずから教え込むんだ。大丈夫さ、ちゃんと出来るようになるさ。
何事も経験だからな。さあ、俺の部屋に行くぞ」
フィリアはウディルの後ろをついて歩く。
ウディルはフィリアの肩に手を回し、自分の方へ引き寄せると耳元で囁いた。
「今夜は寝かさないからな」
フィリアはこれから行われる事を考え、泣きそうになる。
フィリアはウディルが出て行くのを確認すると、ベッドに倒れ込んだ。
フィリアは疲れ果てて、眠る事しかできなかった。
翌日、ウディルは予定通りにフィリアを連れて、王宮へと向かった。
国王陛下と王妃殿下は突然現れたウディルとフィリアに驚きながらも、
快く迎え入れた。
ウディルは早速本題に入った。
フィリアに用意した自分が気に入らないという旨を伝えると、
「では、どうするのか?」
そう聞かれた。
なのでウディルは
正直に言った。
「この女には、私の物にならないのであれば、死ぬしかないと思っています。
それ程、私はこの女の事が気に入りません。
それにこの女は我が王国の敵となる可能性があります。
ならば、殺すのが妥当だと考えております。
この国の為にも、この女の未来のためにも、どうか私にお任せください。
必ずや、始末して見せましょう。
そうでなければ、いずれこの国に災いをもたらします。
それだけは絶対に避けなければなりません。
これはこの国の為でもあるのです。
如何ですか? 許可していただけますか?」
国王はしばらく考え込み、やがて口を開いた。
「ふむ……確かに一理ある、よかろう、しかし、殺すのはあんまりすぎるのでは
ないか……そうだな、情勢のそんなにない国に手向けに出してはどうだろう?」
「それはどういう事でしょうか?」
「つまりだな、我が国が戦争に負けそうになったら、フィリアを売ればいいのだ。
その代金は国が払おう。
これなら、フィリアも喜ぶであろう」
「なるほど、素晴らしいアイディアです。流石は陛下、名案ですね。
そういう事でよろしいのですか? フィリア・アンジェロ侯爵令嬢」
フィリアは冷や汗を流しながら、答える。
「わ、わかりました……それで結構です……」
「おお、良かったな、フィリアよ、お前は、アンジェロ侯爵の愛娘だ、
英雄である父の功績によりそう処理させて貰う。勿論、金の方は全額そちらに
支払わせてもらう。これでよいかな?」
「はい、ありがとうございます」
「ウディル、話は以上だ。下がってくれ。
二人とも忙しい中よく来てくれた。感謝している。
また、いつでも遊びに来るがよい。歓迎しようではないか。
ウディル、フィリアを丁重に送り届けるのだぞ。いいな!」
「仰せのままに」
ウディルとフィリアは謁見の間を後にした。
二人は廊下に出ると、ウディルはフィリアに話しかける。
フィリアはビクッと裸体を震わせた。
その声音は先ほどのものとは全く違うものだった。
とても冷たく、恐ろしい声だった。
ウディルが続けて言う。
「お前が立派に手向けれる様にレッスンせねばな
らんな」
「ウディル様、あの……出来れば優しくしてもらえたらなーなんて……」
フィリアの言葉を聞いて、ウディルが笑い出す。
「ハハッ! 俺が手ずから教え込むんだ。大丈夫さ、ちゃんと出来るようになるさ。
何事も経験だからな。さあ、俺の部屋に行くぞ」
フィリアはウディルの後ろをついて歩く。
ウディルはフィリアの肩に手を回し、自分の方へ引き寄せると耳元で囁いた。
「今夜は寝かさないからな」
フィリアはこれから行われる事を考え、泣きそうになる。
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