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(一体いつまでこの生活が続くのかしら)
そんな事を思ってしまうのは無理もない事だろう。
なぜなら私は今絶賛幽閉されている最中なの。
理由は単純で国王陛下の不興を買ってしまったからだ。
それも当然の話だろう、なんせ妻としてずっと傍に置いていたにも関わらずある日突然、
一方的に離婚されたのだから。
あの時、私の身体はウディルによって穢されてしまって、心の底から絶望してしまった。
その後私は体調を崩し寝込む事になった。
私は自分の迂闊さにはらわたが煮えくり返るような思いに苛まれたが後の祭りという奴だ。
私は失意のまま実家に帰って来たのだが両親は最初心配してくれたもののやがて態度は一変し、
私を厄介者扱いするようになった。
(まぁしょうがないよね、こんな時期になっても帰って来ない娘だもんね、
そりゃ嫌われても文句言えないわよね)
私は自嘲しながら家路につく、その足取りはとても重かったがいつまでも落ち込んではいられない、
私は私で前に進むために行動することにした。
私は両親宛の手紙を書いた。
(これを読めば多少なりとも親孝行できるよね?)
私は書いた手紙を家の門の近くに置いといてその場を後にした。
これで私に残されたのは僅かに残った貯金のみ、だがそれでは全然足りない。
何か売れるものはないだろうかと街に出て探してみる。
(そうだ、確かこの先に質屋さんがあったはず)
しばらく歩くと古びた建物を見つけ、中に入る事にする。
中には一人のおじいさんが居て店の片隅に並べてある商品を手入れしているようだ。
「何か欲しいものはありますか?」
私は店主に尋ねる。
「あ? これと言ってはないが、珍しいものでもいいかい?」
店主が振り返り聞いてくるが
「はい」
と答えると
「じゃあその辺に座っててくれ」
と言い残して作業に戻る。
5分ぐらい待った頃
「終わったぞ、確認してくれ」
と言われたのでカウンターの前に立って査定をしてもらう。
「全部で500gpになります」
私は差し出された硬貨を受け取りながら礼を述べる。
(お金ってやっぱり大事ね)
これからどうやって生き抜いていこうか考えないといけないと思っていたところだし、ありがたいと思った。
早速受け取った500gpを使い店を出て宿に戻ることにする。
(ふむ、明日は冒険者としてクエストを受けてみようかな)
などと考えているうちにお腹が減ってきていたので食事を取ることにした。
(久しぶりに食堂に行ってみよう)
そう思った私は行きつけのレストランへと赴く事にした。
私は久々に訪れたレストランに懐かしさと新鮮さを噛み締めながら席に着く。
(ここは変わらないな)
と内心呟いていると店員がやって来て 、
メニューとお水を持ってきた。
「久々ですね」
「そうですか?」
「えぇ、前はしょっちゅう顔を出されていましたから」
「あぁ~それは多分私が結婚していた頃の事でしょう」
「そう言えばそんな事もありましたね」
「でも、今はフリーですよ」
「あらそうなんですね、では今日はゆっくりして行ってください」
「はい、そうさせてもらいます。それと今日のオススメランチと食後にハーブティーを一つずつお願いします」
「はい、かしこまりました」
店員が離れていく。
それから程なくしてお水とお絞りを持って来る。
お水が注がれ、 お絞を広げようとしたところで手を滑らせてしまう。私は思わず悲鳴を上げる。
お水のピッチャーごと落下していき私の胸の谷間に直撃してしまう。
「ひゃう!」
(あぁん! 冷たい)
幸いお冷はそれほど入っていなかったので火傷をする程の惨事にはならなかったが
少し肌寒い季節になっていたこともありかなり濡れてしまったので下着を少し濡らしてしまい
ちょっと気持ち悪い感じになってしまったが仕方ないのでそのままにしておいて
私は着替えを取りに戻る為に会計をして外に出る事にした。
支払いを終えて外へ出る前に服の汚れを落とすためにお手洗いに向かう事にした。
そんな事を思ってしまうのは無理もない事だろう。
なぜなら私は今絶賛幽閉されている最中なの。
理由は単純で国王陛下の不興を買ってしまったからだ。
それも当然の話だろう、なんせ妻としてずっと傍に置いていたにも関わらずある日突然、
一方的に離婚されたのだから。
あの時、私の身体はウディルによって穢されてしまって、心の底から絶望してしまった。
その後私は体調を崩し寝込む事になった。
私は自分の迂闊さにはらわたが煮えくり返るような思いに苛まれたが後の祭りという奴だ。
私は失意のまま実家に帰って来たのだが両親は最初心配してくれたもののやがて態度は一変し、
私を厄介者扱いするようになった。
(まぁしょうがないよね、こんな時期になっても帰って来ない娘だもんね、
そりゃ嫌われても文句言えないわよね)
私は自嘲しながら家路につく、その足取りはとても重かったがいつまでも落ち込んではいられない、
私は私で前に進むために行動することにした。
私は両親宛の手紙を書いた。
(これを読めば多少なりとも親孝行できるよね?)
私は書いた手紙を家の門の近くに置いといてその場を後にした。
これで私に残されたのは僅かに残った貯金のみ、だがそれでは全然足りない。
何か売れるものはないだろうかと街に出て探してみる。
(そうだ、確かこの先に質屋さんがあったはず)
しばらく歩くと古びた建物を見つけ、中に入る事にする。
中には一人のおじいさんが居て店の片隅に並べてある商品を手入れしているようだ。
「何か欲しいものはありますか?」
私は店主に尋ねる。
「あ? これと言ってはないが、珍しいものでもいいかい?」
店主が振り返り聞いてくるが
「はい」
と答えると
「じゃあその辺に座っててくれ」
と言い残して作業に戻る。
5分ぐらい待った頃
「終わったぞ、確認してくれ」
と言われたのでカウンターの前に立って査定をしてもらう。
「全部で500gpになります」
私は差し出された硬貨を受け取りながら礼を述べる。
(お金ってやっぱり大事ね)
これからどうやって生き抜いていこうか考えないといけないと思っていたところだし、ありがたいと思った。
早速受け取った500gpを使い店を出て宿に戻ることにする。
(ふむ、明日は冒険者としてクエストを受けてみようかな)
などと考えているうちにお腹が減ってきていたので食事を取ることにした。
(久しぶりに食堂に行ってみよう)
そう思った私は行きつけのレストランへと赴く事にした。
私は久々に訪れたレストランに懐かしさと新鮮さを噛み締めながら席に着く。
(ここは変わらないな)
と内心呟いていると店員がやって来て 、
メニューとお水を持ってきた。
「久々ですね」
「そうですか?」
「えぇ、前はしょっちゅう顔を出されていましたから」
「あぁ~それは多分私が結婚していた頃の事でしょう」
「そう言えばそんな事もありましたね」
「でも、今はフリーですよ」
「あらそうなんですね、では今日はゆっくりして行ってください」
「はい、そうさせてもらいます。それと今日のオススメランチと食後にハーブティーを一つずつお願いします」
「はい、かしこまりました」
店員が離れていく。
それから程なくしてお水とお絞りを持って来る。
お水が注がれ、 お絞を広げようとしたところで手を滑らせてしまう。私は思わず悲鳴を上げる。
お水のピッチャーごと落下していき私の胸の谷間に直撃してしまう。
「ひゃう!」
(あぁん! 冷たい)
幸いお冷はそれほど入っていなかったので火傷をする程の惨事にはならなかったが
少し肌寒い季節になっていたこともありかなり濡れてしまったので下着を少し濡らしてしまい
ちょっと気持ち悪い感じになってしまったが仕方ないのでそのままにしておいて
私は着替えを取りに戻る為に会計をして外に出る事にした。
支払いを終えて外へ出る前に服の汚れを落とすためにお手洗いに向かう事にした。
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