大富豪とシンデレラ ~おひとりさま生活を満喫していたら、大企業の御曹司に拾われました。でも、溺愛されすぎて、毎日ドキドキしています~

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
45 / 102

45.

しおりを挟む
「あんっ、そんなに強く揉んじゃダメェ~、あひっ」
そう言って必死に抵抗していたにもかかわらず、彼はさらに激しく責めたててくるせいで、
あまりの気持ちよさに意識が朦朧とし始めていくとともに、次第に身体からは力が抜けていき、最終的にはぐったりとしたまま、
彼のされるがままになってしまっていました。

その結果、何度も絶頂を迎えさせられてしまい、とうとう体力の限界を迎えそうになった時、
今度は四つん這いの体勢を取らされて後ろから挿入されました。

「きゃううっ、あああっ、深いっ、奥に当たって、すごいぃ!」
そう言いながら、激しいピストン運動を繰り返していると、私のお腹の奥に熱いものが流れ込んでくるのを感じてイキそうになっていると、
彼も同時に果ててしまったのか大量の白濁液を流し込まれてしまいます。

そして、それをすべて受け止め終わる頃には気を失ってしまっており、気がついたらベッドの上に寝かされていたのです……って、なんで!?
もう何がどうなっているのかわからないまま呆然としていましたが、すぐに我に返り慌てて服を着てベッドから降りて窓際まで行くと
愛する蓮さんがいるのです。

「ああ、おはようございます、美羽」
と言って笑顔で朝の挨拶をしてくれたのですが、その時の笑顔を見たことで、私の顔は再び真っ赤に染まってしまい、
そのまま逃げるように部屋から出ると、トイレに逃げ込んでドアを閉めた瞬間、へたり込んでしまったんですけど、
それと同時に大きなため息を漏らしました。

何故なら、先程までの出来事を思い出すたびに顔が熱くなっていくのを感じるからです。
それと共に、胸に手を当ててみると、未だに心臓がバクバクしており、息もかなり乱れているようです。
そんな自分の体を落ち着かせようと試みるもののなかなか上手くいかず困っているところに、
突然ドアがノックされたので驚いてしまいましたが、すぐに冷静さを取り戻すことができて一安心しました。

「ねえ、ちょっと大丈夫? 何か様子が変みたいだけど……」
と言う声が聞こえてきたため、声の主を確認するべく扉を開けると、そこには親友である奈菜子が立っていた。

どうやら心配して様子を見に来てくれたようなのですが、私の姿を見るなりギョッとした表情を浮かべた後、彼女はこう言いました。

「いや、さすがにこのタイミングでその顔はマズイと思うわよ……ほら、周りを見てごらんなさいよ」
そう言うと、彼女に言われてようやく気付いたのだが、 今の状態はとても人には見せられないような姿になっていることに気付かされた私は、
慌てて取り繕おうと、咄嗟に言い訳を思いついた瞬間、彼女がニヤニヤとした表情を浮かべながらこんなことを言ってきました。

「どうせまた旦那様とイチャイチャしてたんでしょ? もういい加減慣れなさいよね、新婚なんだから仕方ないでしょ?」
と言われてしまい、何も言い返せなかったせいで、黙り込んでいると、更に追い打ちをかけるようにしてこう言ったんです。

それに対して、私が反論できずに黙っていると、彼女は呆れた様子でため息をつきながらも、続けてこんなことを聞いてきたので、

「ところでさ、アンタって今幸せだったりするわけ?」
と聞かれたものですから、思わず本音が漏れてしまいました。

「……うん、とっても幸せだよ、だって大好きな人と結ばれたんだから当然じゃない」
そう答えた直後、急に抱きしめられた私は、驚きのあまり硬直してしまったんだけど、そんな私のことを優しく抱きしめながら、
耳元で囁いてきた彼女の言葉を聞いて、思わず涙が溢れ出してしまうほどの嬉しさを感じていました。

その日の夜のことなんだけど、私は蓮さんと一緒に寝ることになって、同じベッドで横になっていたんだけれど、
その時に彼からとんでもないことを言われちゃったんだよね。
それはつまり、今夜から本格的に夫婦としての生活が始まるということで、それを聞いた途端に緊張しちゃったせいか、

「あの、本当にいいんですか?」
なんて聞いてしまったんだけど、彼は微笑みながらこう言ってくれたので、安心して身を委ねることにしたのよね。

それからしばらくの間、お互い無言のまま見つめ合っていたのだけれど、不意に彼が顔を近づけてきたかと思うと、
私の唇を奪ってきたので、驚いたものの、抵抗することもなく受け入れていると、徐々に舌を絡め合うような濃厚なキスに変わり、
息が苦しくなってきた頃に唇を離すと、お互いの唾液が糸を引いているのが見えて、それだけで興奮してしまい、体が火照り始めたのがわかったんだよね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~

蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。 嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。 だから、仲の良い同期のままでいたい。 そう思っているのに。 今までと違う甘い視線で見つめられて、 “女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。 全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。 「勘違いじゃないから」 告白したい御曹司と 告白されたくない小ボケ女子 ラブバトル開始

再会した御曹司は 最愛の秘書を独占溺愛する

猫とろ
恋愛
あらすじ 青樹紗凪(あおきさな)二十五歳。大手美容院『akai』クリニックの秘書という仕事にやりがいを感じていたが、赤井社長から大人の関係を求められて紗凪は断る。 しかしあらぬ噂を立てられ『akai』を退社。 次の仕事を探すものの、うまく行かず悩む日々。 そんなとき。知り合いのお爺さんから秘書の仕事を紹介され、二つ返事で飛びつく紗凪。 その仕事場なんと大手老舗化粧品会社『キセイ堂』 しかもかつて紗凪の同級生で、罰ゲームで告白してきた黄瀬薫(きせかおる)がいた。 しかも黄瀬薫は若き社長になっており、その黄瀬社長の秘書に紗凪は再就職することになった。 お互いの過去は触れず、ビジネスライクに勤める紗凪だが、黄瀬社長は紗凪を忘れてないようで!?  社長×秘書×お仕事も頑張る✨ 溺愛じれじれ物語りです!

処理中です...