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必然的に彼と視線が合う形になる。
その瞳には熱がこもっているように感じられ、思わずドキッとしてしまった。
「緊張してるのかい?」
その問いかけに素直に頷けば、クスリと笑われてしまった。
「大丈夫だよ、俺がついているからね」
そう言いながら額にキスをされる。
それだけで顔が真っ赤になったのがわかった。
それを誤魔化すようにして俯くと、今度は手を取られて指先にキスされた。
まるで王子様のような振る舞いにドキドキしていると、不意に視線を感じてそちらを見ると第二王子と目が合った気がした。
気のせいかと思ったが、目が合った瞬間にニヤリと笑ったような気がしたのだ。
嫌な予感がしたがそれはすぐに消え去ったので気にしないことにする事にしたのだった。
やがて音楽が流れ始め、それに合わせて踊り始める事になったのだが、これがまた大変だったのである。
というのも、そもそも私は社交ダンスなど踊ったことがない上に男性側のリードに身を任せるだけで精一杯だったからだ。
しかも、途中で何度も躓いてしまって転びそうになる度に彼が支えてくれるものだから余計に恥ずかしくなってしまった。
そんな状態で踊っていたのだから当然の如くミスをしてばかりだったわけだが、その都度フォローしてくれたおかげでなんとか
最後までやり遂げることが出来たのだ。
「はぁ……やっと終わったぁ……」
思わず安堵の溜息を漏らすと同時にその場に座り込んでしまいそうになるのを必死に堪えていたら、急に身体が宙に浮くような感覚に襲われた。
何事かと思って顔を上げるとそこにはレリオ様の端正なお顔があって、自分がお姫様抱っこされているのだと理解するのに数秒かかった。
「え……?」
突然の事に戸惑っているうちにレリオ様が歩き出してしまい、そのまま何処かへ連れて行こうとする。
どこに行くのかと思っていると、辿り着いた先は休憩室らしき部屋だった。
部屋の中に入ると、椅子に座らされるなり飲み物を差し出される。
礼を言って受け取ると一口飲んでみるが、中身はただの水だった。
喉が渇いていたこともあり一気に飲み干すと、空になったグラスはすぐに回収されてしまった。
それからしばらくは沈黙が続いたが、やがて耐えきれなくなった私が口を開こうとした時、それを遮るようにレリオ様が話しかけてきた。
「ねぇ、さっきのあれは何?」
いきなりの質問に戸惑うしかなかったが、何とか答えようと頭を回転させる。
しかし何も思い浮かばず困っていると再び問いかけられたので正直に答えることにした。
「……ごめんなさい、実はあまり上手く踊れなくて転んでばかりいましたよね」
恥ずかしさのあまり俯いていると不意に顎を掴まれて無理やり顔を上げさせられる格好になってしまった。
「そんな事ないさ、ちゃんと踊れていたじゃないか」
優しい口調で慰めてくれたことで少し気持ちが楽になりホッとしたところでふとあることを思い出した私は恐る恐る聞いてみることにした。
「……あのぉ、もしかしてなんですけど、怒ってます? さっき私のことを睨んでましたよね?」
それを聞いた途端、
「ん~、どうかなあ~」
と言いながらニヤニヤし始めるのを見て確信した。
やはり怒っているのだと確信した瞬間背筋が凍るような感覚が襲ってきたため慌てて話題を変えることにした。
それにしても今日のパーティーは本当に疲れたなあ……と思いながら帰路につく途中のことだった。
突然後ろから声をかけられたと思ったらそこにいたのはなんとレリオ様だというではないか!
「やあ、こんばんはお嬢さん。こんなところで会うなんて奇遇だね」
まさかこんな所で会えるなんて思ってもいなかったので驚きつつも返事をすると彼はニッコリと笑ってこう言ったのだった。
「これから帰るところかい? もしよかったら送っていくよ」
そう言って私の手を取ろうとする彼に対して反射的に身構えてしまう私だったが、
「そんなに怖がらなくても大丈夫だって、何もしないからさ」
と言われてしまえば大人しく従うしかないと思い、言われるままに馬車に乗り込んだのだった。
道中は特に会話もなく静かな時間だけが過ぎていった。
気まずい空気に耐えられず何か話さなければと考えているうちに屋敷に着いてしまったようだ。
御者が扉を開けてくれたので降りようとしたその時、ふいに腕を掴まれたかと思うとそのまま引き寄せられるようにして抱きしめられてしまったのだ。
突然の事に驚いていると耳元で囁かれた言葉に更に驚かされることになる。
「このまま攫ってしまいたいくらいだ」
驚いて固まっていると、ククッと笑う声が聞こえてきた。
どうやら冗談だったようだと思った次の瞬間、唇に柔らかいものが触れる感触がして思考が停止した。
目の前に広がる端正な顔立ちに見惚れているともう一度口づけられる。
今度は先程よりも長く深いものだった為息が苦しくなってきた頃になってようやく解放されたのだった。
呆然としている私に向かって彼はこう言い放ったのだった。
「じゃあね、おやすみ子猫ちゃん♡」
そう言うと颯爽と立ち去ってしまった彼を見送ることしかできなかった私はしばらくその場から動くことができなかった。
翌日、目が覚めると既に日が高く昇っていた。
慌てて飛び起きると急いで支度を始める。
そして、慌ただしく朝食を済ませた後、玄関を出るとそこには馬車が待っていた。
乗り込むや否や出発の合図を出すと動き出すのが分かった。
ガタゴトと音を立てて揺れながら進む馬車の中でぼんやりと昨日のことを思い出していた。
(そういえば、昨日キスされちゃったんだよなぁ……)
そう思うと途端に恥ずかしくなってきてしまった。
顔が熱くなるのを感じた私は両手で頬を押さえると俯いたまま黙り込んでしまったのだった。
しばらくすると、ようやく目的地に着いたようでゆっくりと停車したことが分かった。
扉が開かれると、そこから降りて目の前の建物を見上げる。
そこは、この街で一番大きな劇場だった。
その瞳には熱がこもっているように感じられ、思わずドキッとしてしまった。
「緊張してるのかい?」
その問いかけに素直に頷けば、クスリと笑われてしまった。
「大丈夫だよ、俺がついているからね」
そう言いながら額にキスをされる。
それだけで顔が真っ赤になったのがわかった。
それを誤魔化すようにして俯くと、今度は手を取られて指先にキスされた。
まるで王子様のような振る舞いにドキドキしていると、不意に視線を感じてそちらを見ると第二王子と目が合った気がした。
気のせいかと思ったが、目が合った瞬間にニヤリと笑ったような気がしたのだ。
嫌な予感がしたがそれはすぐに消え去ったので気にしないことにする事にしたのだった。
やがて音楽が流れ始め、それに合わせて踊り始める事になったのだが、これがまた大変だったのである。
というのも、そもそも私は社交ダンスなど踊ったことがない上に男性側のリードに身を任せるだけで精一杯だったからだ。
しかも、途中で何度も躓いてしまって転びそうになる度に彼が支えてくれるものだから余計に恥ずかしくなってしまった。
そんな状態で踊っていたのだから当然の如くミスをしてばかりだったわけだが、その都度フォローしてくれたおかげでなんとか
最後までやり遂げることが出来たのだ。
「はぁ……やっと終わったぁ……」
思わず安堵の溜息を漏らすと同時にその場に座り込んでしまいそうになるのを必死に堪えていたら、急に身体が宙に浮くような感覚に襲われた。
何事かと思って顔を上げるとそこにはレリオ様の端正なお顔があって、自分がお姫様抱っこされているのだと理解するのに数秒かかった。
「え……?」
突然の事に戸惑っているうちにレリオ様が歩き出してしまい、そのまま何処かへ連れて行こうとする。
どこに行くのかと思っていると、辿り着いた先は休憩室らしき部屋だった。
部屋の中に入ると、椅子に座らされるなり飲み物を差し出される。
礼を言って受け取ると一口飲んでみるが、中身はただの水だった。
喉が渇いていたこともあり一気に飲み干すと、空になったグラスはすぐに回収されてしまった。
それからしばらくは沈黙が続いたが、やがて耐えきれなくなった私が口を開こうとした時、それを遮るようにレリオ様が話しかけてきた。
「ねぇ、さっきのあれは何?」
いきなりの質問に戸惑うしかなかったが、何とか答えようと頭を回転させる。
しかし何も思い浮かばず困っていると再び問いかけられたので正直に答えることにした。
「……ごめんなさい、実はあまり上手く踊れなくて転んでばかりいましたよね」
恥ずかしさのあまり俯いていると不意に顎を掴まれて無理やり顔を上げさせられる格好になってしまった。
「そんな事ないさ、ちゃんと踊れていたじゃないか」
優しい口調で慰めてくれたことで少し気持ちが楽になりホッとしたところでふとあることを思い出した私は恐る恐る聞いてみることにした。
「……あのぉ、もしかしてなんですけど、怒ってます? さっき私のことを睨んでましたよね?」
それを聞いた途端、
「ん~、どうかなあ~」
と言いながらニヤニヤし始めるのを見て確信した。
やはり怒っているのだと確信した瞬間背筋が凍るような感覚が襲ってきたため慌てて話題を変えることにした。
それにしても今日のパーティーは本当に疲れたなあ……と思いながら帰路につく途中のことだった。
突然後ろから声をかけられたと思ったらそこにいたのはなんとレリオ様だというではないか!
「やあ、こんばんはお嬢さん。こんなところで会うなんて奇遇だね」
まさかこんな所で会えるなんて思ってもいなかったので驚きつつも返事をすると彼はニッコリと笑ってこう言ったのだった。
「これから帰るところかい? もしよかったら送っていくよ」
そう言って私の手を取ろうとする彼に対して反射的に身構えてしまう私だったが、
「そんなに怖がらなくても大丈夫だって、何もしないからさ」
と言われてしまえば大人しく従うしかないと思い、言われるままに馬車に乗り込んだのだった。
道中は特に会話もなく静かな時間だけが過ぎていった。
気まずい空気に耐えられず何か話さなければと考えているうちに屋敷に着いてしまったようだ。
御者が扉を開けてくれたので降りようとしたその時、ふいに腕を掴まれたかと思うとそのまま引き寄せられるようにして抱きしめられてしまったのだ。
突然の事に驚いていると耳元で囁かれた言葉に更に驚かされることになる。
「このまま攫ってしまいたいくらいだ」
驚いて固まっていると、ククッと笑う声が聞こえてきた。
どうやら冗談だったようだと思った次の瞬間、唇に柔らかいものが触れる感触がして思考が停止した。
目の前に広がる端正な顔立ちに見惚れているともう一度口づけられる。
今度は先程よりも長く深いものだった為息が苦しくなってきた頃になってようやく解放されたのだった。
呆然としている私に向かって彼はこう言い放ったのだった。
「じゃあね、おやすみ子猫ちゃん♡」
そう言うと颯爽と立ち去ってしまった彼を見送ることしかできなかった私はしばらくその場から動くことができなかった。
翌日、目が覚めると既に日が高く昇っていた。
慌てて飛び起きると急いで支度を始める。
そして、慌ただしく朝食を済ませた後、玄関を出るとそこには馬車が待っていた。
乗り込むや否や出発の合図を出すと動き出すのが分かった。
ガタゴトと音を立てて揺れながら進む馬車の中でぼんやりと昨日のことを思い出していた。
(そういえば、昨日キスされちゃったんだよなぁ……)
そう思うと途端に恥ずかしくなってきてしまった。
顔が熱くなるのを感じた私は両手で頬を押さえると俯いたまま黙り込んでしまったのだった。
しばらくすると、ようやく目的地に着いたようでゆっくりと停車したことが分かった。
扉が開かれると、そこから降りて目の前の建物を見上げる。
そこは、この街で一番大きな劇場だった。
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