公爵家のご令嬢は婚約者に裏切られて~愛と溺愛のrequiem~

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
28 / 144

28.

しおりを挟む
女性は、店に入るなりあたりを見渡して、目的のものを見つけると、
二人の元へと近づいていくのでしたが、その時にマハティスと目があった女性だったのですが、
マハティスは、一瞬驚いたような仕草を見せた後、女性の方に視線を向けて、声をかけました。
(久しぶりだね。まさかこんなところで会うとは思ってもいなかったからびっくりだよ)
(あら、マハティス様。ご機嫌麗しゅう)
(君も買い物に来たのかな?  それとも誰かへの贈り物とか?  まあ、どちらにしても
あまり時間はないと思うから、早く選んだ方がいいんじゃないかな?  ちなみに何を買いにきたんだい?)
(私は、婚約者様に結婚指輪を送ろうと思いましてこちらまで足を運んだ次第ですわ)
そう言って胸を張るのだったが、その豊満な胸に思わず目が行ってしまうマハティスなのであった。
そして、その様子に気付いたのか女は、マハティスに向かってこう言った。
「もしよろしければ、マハティス様もいかがですか?  私は、いつでも大歓迎でしてよ?
むしろ、マハティス様と一緒の方が嬉しいですわ。
それに、その方がマハティス様も喜んでくださると思いますし。
そう思いませんか?  ねえ、マハティス様?」
と妖艶な笑顔で聞いてくるのであるのだが、その瞬間、マハティスは背筋を凍らせる事になるのでした。
マハティスは、何とか誤魔化そうとしますが、 マハティスは、冷や汗をかき始めてしまうのだった。
(そ、そんな事より、ほ、他の人に迷惑がかかるから、お、落ち着いて)
と焦るマハティスに対して、
(私としたことが取り乱してしまい申し訳ございませんでした)
と謝罪するのだった。
(では、マハティスさん。また今度ゆっくりと話しましょう)
と言ってその場を後にするのだった。
マハティスは、ホッと一安心するのであったが、 ミミリィは、そんなマハティスの様子を
不思議そうな表情をしながらも、 マハティスに話しかけるのだった。
(今の方は一体誰なんですか? もしかして恋人……)
(違う!  断じてそんな関係ではないから!)
(本当ですか……)
(本当だと誓える)
(わかりました。
それじゃあ、信じてあげます)
(ああ、助かる)
(それと、さっきの人は、僕の昔の知り合いなんだ)
(それなのにどうしてあんなにも慌てていたのですか)
(あれは、昔色々あってね)
(ふーん。
それなら仕方ありませんよね)
と納得してくれたので、マハティスは内心ほっとするのだった。
それからしばらくして、ようやくミミリィが気になるものを見つけたようでそれを
指差してマハティスに問いかけてきた。
(ねぇ、あそこに飾られているネックレス可愛いと思わない)
(どれのことだい。ミミリィはこういうのが好きだったりするの?)
とマハティスが聞くと、ミミリィは頬を赤く染めながら、小さくコクンとうなずくのだった。
マハティは苦笑しつつも、ミミリィが気になっているという 宝石の付いたペンダントを手に取ると、
ミミリィに渡すのだった。
ミミリィは、渡されたそれを大事そうに受け取ると、早速身に着けようとするのだった。
しかし、慣れていないせいもあり手間取ってしまい、マハティスが手伝ってくれる事になった。
ミミリィは、顔を真っ赤にさせながらも素直に従うのだった。
ミミリィの首には、マハティスがプレゼントした ピンクダイヤモンドの嵌められた首輪が光輝いていた。
(マハティス、このネックレス凄く綺麗ですね)
(ミミリィにとてもよく合っているよ)
(えへっ、ありがとう)
ミミリィは、照れながらもマハティスに微笑むのであった。
それから数日後、マハティスとミミリィは結婚式を挙げる事になり、
マハティスとミミリィは、王都の教会にて式を挙げていた。
教会の中には、沢山の人達が参列しており、その中には、ミミリィの両親の姿もあった。
ミミリィの両親は、涙を流しながら、ミミリィに話しかけるのであった。
(ミミリィ、本当に幸せになるのよ)
(はい!  お母さまとお父さまのおかげです。本当に感謝しています。
お二人が私の事を愛してくれなければきっと、私はここまで頑張る事はできなかったでしょう。
だから、お二方の娘に生まれてきてよかったと思っています。
これからは二人で力を合わせて頑張っていきます。どうか見守っていてくださいませ。
お姉ちゃんはお兄さんの事が大好きだから大丈夫だと思うけどお嫁に行く時は寂しいだろうな……。
その時は私達がお世話をしてあげるから安心していいからね)
とミミリィは、涙ながらに返事をする。
そして式は進んでいくのであった。
2人が誓いの言葉を交わした後で、司祭が口を開く。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

結婚式に結婚相手の不貞が発覚した花嫁は、義父になるはずだった公爵当主と結ばれる

狭山雪菜
恋愛
アリス・マーフィーは、社交界デビューの時にベネット公爵家から結婚の打診を受けた。 しかし、結婚相手は女にだらしないと有名な次期当主で……… こちらの作品は、「小説家になろう」にも掲載してます。

夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。 だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。 失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。 どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。 「悪女に、遠慮はいらない」 そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。 「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。  王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」 愛も、誇りも奪われたなら── 今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。 裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス! ⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。

男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました

春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。 名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。 誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。 ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、 あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。 「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」 「……もう限界だ」 私は知らなかった。 宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて―― ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...