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連絡
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転移を何度か繰り返して来たのは、自然に囲まれた孤島の海岸だった。景観そのものはマーズベルと似ているけど、ここに来て海を見たのは何気に初めてじゃないか?
「ナリユキさん海ですよ! あとで少し泳ぎませんか? 水着出してほしいです!」
と、ミクちゃんはアリスを連れて海に向かって砂場を駆けて行く。いや、確かにミクちゃんの水着姿はめちゃくちゃ見たい。まあどうせ可愛いに決まっているんだけど。
「流石に 転移を8回連続でするのは疲れました。ここから先はアードルハイムの領海となり、ここの海に入ればアードルハイムなので、海に少し浸かりながらなら、念話は届くと思いますよ」
「そうか。ここの島の名前は何て言うんだ?」
「ケトル島と呼ばれています。珍しい魔物もいますので、割と楽しめると思いますよ」
アリシアはそうニコっと笑い、大きく深呼吸していた。多分新鮮な空気を堪能しているのだ。
で、俺は俺で確認することがある。
「ミクちゃん、結界はありそうか?」
「もう500m先に行けば結界はありますが、この辺りは張られていないので大丈夫ですよ」
「そうかじゃあ心置きなく話せるな。ミクちゃん、アリスはあんな感じだからアリシアは少し休んでいてくれ」
「ありがとうございます」
俺はそう言って手からビーチパラソルとリクライニングビーチチェアを出すと、「まあ」とアリシアさんは喜んでくれた。
「ありがとうございます。これもナリユキ様の元の世界の知恵ですか?」
「え? そうかこっちの世界ではこういうの無いのか」
「他の国はどうか知りませんが、マーズベルではこういうのは、大きな葉を使ってお日様の光を凌ぎますから」
「成程な。よし連絡するか」
俺は海の中に少し浸かりながら、レンの顔を頭の中で強く思い浮かべた。
《レン聞こえるか? 俺だナリユキだ。今大丈夫か?》
《え? ナリユキさんどっから喋りかけてるんですか? もしかして念話できるんですか?》
《そうだ。話しても大丈夫そうだな》
《大丈夫ですよ》
《そうか。今どんな状況だ?》
《2日から凄い大躍進ですよ。実は、アードルハイム帝国の反乱軍にスカウトされたんで、俺達4人入隊したいんですよ。正直怖いところもあるけど、アードルハイム帝国の行い見とったらどうも見過ごせんくて、大和魂が猛ったんですわ》
《それ進展しすぎじゃね? つかそもそも反乱軍って何なんだよ》
《アードルハイム帝国の帝国軍のやり方に不信感を持つ人が反乱軍を立ち上げたんですわ》
《それリーダー誰だよ?》
《ちょい待って下さいね?》
《ああ》
すると、レンは何やら他の誰かと話を始めた。
《名前は言うてええんか?》
《おけ、分かった。ちゅうことですわ。団長の名前は分からへんのですが、副団長はアードルハイム帝国軍の第5騎士団。騎士団長のヴェルナー・リベリア・ラングドールという人です。俺が念波動やと4,500なんですけど、この副団長は4,550と結構な手練れなんですわ》
《帝国軍の騎士団長が副団長なのか!? じゃあ団長はそのヴェルナーって奴より強いって事だよな?》
《そういうことですね。で、今日は俺のユニークスキル使って、ちょっくら帝国軍のアジトに侵入してきますわ》
《ああ。レンさんのスキルは確か、割と何でも偽りに塗り替えることができるスキルだったな。それ変装するって算段か?》
《そうや。んでステータスも偽装するからまあ運悪かったらバレるけど、早々見つかることは無いと思います。つかスキルのステータスに関しては、アードルハイム帝国に入ってからずっと偽りでしかないステータスにしとるんですけどね》
《成程な。くれぐれも気を付けてくれよ》
《分かった。あり? そんだけですか?》
《いや、実はこの依頼をかけたのも先日アードルハイム帝国の兵士が来たんだ。そのときに偵察ドローンを落とされていてな。2機あったうちの1機には悪魔が泣いている絵が描かれていたんだ。俺達はそのサインは助けてほしいという解釈をしたんだが、誰が何の目的で、誰を助けてほしかったのか分からなかったんだ。そういう意味では、レンさん達はある意味反乱軍になって、その助けてほしいと泣いている人を助けることができる状況ではあるんだけどな》
《なんや、また何かめんどい事起っとるな。とりあえずそれも調査すればええんですか?》
《悪い。頼む。しばらく俺達は今の場所にいるから、何かあったらネオンさんから喋らせてくれ》
《場所はどこにおるんです?》
《ケトル島というところだ。現地民に聞けば届く場所分かるだろう》
《了解です。じゃあまた何かあったら連絡しますわ!》
《おう! じゃあな!》
そう言って俺はレンとの連絡を切った。視線を感じるのでふと横を見ると、ミクちゃんがじっとこっちを見ていた。
「分かったよ水着出せばいいんだろ?」
「ナリユキさんの分もですよ?」
俺達は水着を着てしばらくこの島で遊ぶようだ。うん――。何しに来たんだっけ?
「ナリユキさん海ですよ! あとで少し泳ぎませんか? 水着出してほしいです!」
と、ミクちゃんはアリスを連れて海に向かって砂場を駆けて行く。いや、確かにミクちゃんの水着姿はめちゃくちゃ見たい。まあどうせ可愛いに決まっているんだけど。
「流石に 転移を8回連続でするのは疲れました。ここから先はアードルハイムの領海となり、ここの海に入ればアードルハイムなので、海に少し浸かりながらなら、念話は届くと思いますよ」
「そうか。ここの島の名前は何て言うんだ?」
「ケトル島と呼ばれています。珍しい魔物もいますので、割と楽しめると思いますよ」
アリシアはそうニコっと笑い、大きく深呼吸していた。多分新鮮な空気を堪能しているのだ。
で、俺は俺で確認することがある。
「ミクちゃん、結界はありそうか?」
「もう500m先に行けば結界はありますが、この辺りは張られていないので大丈夫ですよ」
「そうかじゃあ心置きなく話せるな。ミクちゃん、アリスはあんな感じだからアリシアは少し休んでいてくれ」
「ありがとうございます」
俺はそう言って手からビーチパラソルとリクライニングビーチチェアを出すと、「まあ」とアリシアさんは喜んでくれた。
「ありがとうございます。これもナリユキ様の元の世界の知恵ですか?」
「え? そうかこっちの世界ではこういうの無いのか」
「他の国はどうか知りませんが、マーズベルではこういうのは、大きな葉を使ってお日様の光を凌ぎますから」
「成程な。よし連絡するか」
俺は海の中に少し浸かりながら、レンの顔を頭の中で強く思い浮かべた。
《レン聞こえるか? 俺だナリユキだ。今大丈夫か?》
《え? ナリユキさんどっから喋りかけてるんですか? もしかして念話できるんですか?》
《そうだ。話しても大丈夫そうだな》
《大丈夫ですよ》
《そうか。今どんな状況だ?》
《2日から凄い大躍進ですよ。実は、アードルハイム帝国の反乱軍にスカウトされたんで、俺達4人入隊したいんですよ。正直怖いところもあるけど、アードルハイム帝国の行い見とったらどうも見過ごせんくて、大和魂が猛ったんですわ》
《それ進展しすぎじゃね? つかそもそも反乱軍って何なんだよ》
《アードルハイム帝国の帝国軍のやり方に不信感を持つ人が反乱軍を立ち上げたんですわ》
《それリーダー誰だよ?》
《ちょい待って下さいね?》
《ああ》
すると、レンは何やら他の誰かと話を始めた。
《名前は言うてええんか?》
《おけ、分かった。ちゅうことですわ。団長の名前は分からへんのですが、副団長はアードルハイム帝国軍の第5騎士団。騎士団長のヴェルナー・リベリア・ラングドールという人です。俺が念波動やと4,500なんですけど、この副団長は4,550と結構な手練れなんですわ》
《帝国軍の騎士団長が副団長なのか!? じゃあ団長はそのヴェルナーって奴より強いって事だよな?》
《そういうことですね。で、今日は俺のユニークスキル使って、ちょっくら帝国軍のアジトに侵入してきますわ》
《ああ。レンさんのスキルは確か、割と何でも偽りに塗り替えることができるスキルだったな。それ変装するって算段か?》
《そうや。んでステータスも偽装するからまあ運悪かったらバレるけど、早々見つかることは無いと思います。つかスキルのステータスに関しては、アードルハイム帝国に入ってからずっと偽りでしかないステータスにしとるんですけどね》
《成程な。くれぐれも気を付けてくれよ》
《分かった。あり? そんだけですか?》
《いや、実はこの依頼をかけたのも先日アードルハイム帝国の兵士が来たんだ。そのときに偵察ドローンを落とされていてな。2機あったうちの1機には悪魔が泣いている絵が描かれていたんだ。俺達はそのサインは助けてほしいという解釈をしたんだが、誰が何の目的で、誰を助けてほしかったのか分からなかったんだ。そういう意味では、レンさん達はある意味反乱軍になって、その助けてほしいと泣いている人を助けることができる状況ではあるんだけどな》
《なんや、また何かめんどい事起っとるな。とりあえずそれも調査すればええんですか?》
《悪い。頼む。しばらく俺達は今の場所にいるから、何かあったらネオンさんから喋らせてくれ》
《場所はどこにおるんです?》
《ケトル島というところだ。現地民に聞けば届く場所分かるだろう》
《了解です。じゃあまた何かあったら連絡しますわ!》
《おう! じゃあな!》
そう言って俺はレンとの連絡を切った。視線を感じるのでふと横を見ると、ミクちゃんがじっとこっちを見ていた。
「分かったよ水着出せばいいんだろ?」
「ナリユキさんの分もですよ?」
俺達は水着を着てしばらくこの島で遊ぶようだ。うん――。何しに来たんだっけ?
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