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カルベリアツリーのダンジョン再々攻略Ⅱ
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そこからは龍騎士が真っ先に俺に斬りかかって来た。数を潰すという目的であるならば、ミクちゃんやアリシアを先に潰した方が早いのに、何故俺から先なのだろう? という疑問を抱いたが、俺から狙ってくれるのはラッキーだ。相変わらずステータスが視えないから慎重にいかないとな。
相変わらず剣速は別次元の速さだ。仮に天眼を入手していなかったら何回死んでいる事か分からない。つか、そもそも斬撃無効のスキルが俺には付いているのに、首や胴体が切断される意味が分からん。
「そこだ!」
俺は龍騎士に対してカウンターを浴びせようとして、黒紅煉刀で刺突を行った。
「いい刀を持っているが、太刀筋はまだまだ甘いな」
龍騎士はそう言って俺の刀を受け止めた。そして俺はそのまま吹き飛ばされる。軽く振ったように見えるのに出鱈目なパワーだ。俺は殺戮の腕の縮地を使って龍騎士の裏を取った。
「瞬時に移動するスキルなんてあったか?」
そう言いながらの超反応をする龍騎士。俺の刀は再び受け止められたので、縮地を使って距離を取った。
攻撃をしようとしても黒刀でガードをされる。隙を突いた筈でも攻撃が通らないのでは意味が無い。さっき俺の天を穿つ者が、龍騎士の頬を掠めたのが不思議なくらいだ。ただ、言えることは銃撃は龍騎士にダメージを与えることができるという事。正直なところ、黒刀でガードをしているフリをしているだけかもしれない。実際には斬撃無効のスキルを持っていて、剣や刀などの斬撃が効かないというオチでも可笑しくないのだ。ステータスが分からないなんて本当に厄介だな。鑑定士を持たずに戦っている人達本当に凄くないか? 相手の情報分からないまま戦うとか、ハードモードすぎる。
厄介なのは、どれだけ他の皆が強くなろうと龍騎士の足元にも及ぼない事だ。そもそも、戦闘値の差が激しすぎて大したダメージを与えることができない。また、ランベリオンの同化感覚があったとしても、至近距離すぎると、攻撃を仕掛けたミクちゃんとアリシアは、反応することができずに致命傷を負うことになる。つか、まあ下手をすると死んでしまう。そう考えると、2人は俺に強化のスキルをかけてサポートに徹するのがベストだ。
「動かない方が良いぞ? 少しでも動けば首を刎ねる。全力でな」
龍騎士はそうミクちゃん、ランベリオン、アリシアに警告をした。その凄みのある眼力に、3人は思わずたじろいでしまった。ただならぬ重圧に圧倒されている。
「そう脅しをかけて俺とタイマンするってか?」
「タイマン?」
「――1VS1の事だ」
「成程。そういう意味か。そうだな。流石に小娘2人のサポートで、強化をかけられると面倒な事になりそうだからな」
「強さを認めてくれたって事でいいのか?」
「ほざけ」
そう言って龍騎士が飛ばして来た斬撃は恐ろしく速かった。天眼でコマ送りになっている筈なのに、一般人が撃って来る斬撃と変わらないスピードで俺の目に映っている。つまり、先程放ってきた斬撃より速くなっている――底が知れないのは本当に恐ろしいな。
「天眼を持っている事だけはある」
そう呟くなり龍騎士は俺の懐に入って来た。これもまた物凄い移動速度だ。天眼を持っていなければ反応できていなかった。
俺は縮地を使って龍騎士から距離をとった。正直こんな戦い方では俺は全く攻撃できない――が、倒す糸口が見つからない。天眼を入手できても攻撃ができないのでは意味が無い。
「焦っているようだな。確かに天眼を手に入れた事で、俺の攻撃には反応できるようになったが、もう隙を与えないと決めた俺には攻撃が当たらないぞ?」
そう不敵な笑みを浮かべる龍騎士。
「ちとばかし、俺は反則みたいなもんを使っているのにな――」
「その変わったアーティファクトの事か?」
「――ノーコメント」
「……嘘が下手だな」
「うるせえ!」
俺は表情には出してはいなかったものの、龍騎士の全てを見透かしたような目で動揺したらしい。俺らしくないと言えば俺らしくない。
「確かに。瞬時に移動できる能力を貴様は持っていないからな。やはりその奇妙なアーティファクトがそうか。ならば潰すまでだな」
「いや――それは止めて欲しい」
と、俺が言ったにも関わらず容赦無く斬りかかって来る龍騎士。黒刀での連続攻撃はまるでミクちゃんの流星突きのようだ。つか、流星突きなんじゃねえか?
ヒュンヒュンと――風を斬る音と、避けている筈なのに傷を負う謎現象。まるで鎌鼬の中にでも入ってしまったような鋭さだ。龍騎士のパッシブスキルに、斬撃無効を無効化にする何らかのスキルがある筈だ。それこそアヌビスの――あれ? もしかして龍騎士は超越者を持っているんじゃないか? となると、龍騎士を倒せば超越者をGETできるかもしれない。
そう考えると、益々ここで負ける訳にはいかなくなった。超越者があればどんな敵でも蹴散らすことができる。天眼を手に入れた今、俺が今一番欲しいスキルだ。
そしてさらに考えると超越者はアクティブスキル。つまりMPを消費して使うスキルだ。ほんの少しずつではあるかもしれないけど、龍騎士のMPは継続して消費されている。一撃一撃に超越者を込めている筈だ。となると、MPが沢山あっても、長期戦になってくるとMPが無くなってきて、動きも鈍くなる筈。そして他のアクティブスキルを使うとMPはさらに減る。それを補う為の黒刀だ。あれだけ斬撃を飛ばしてきているから、龍騎士の特性か、何らかのパッシブスキルに斬撃を飛ばすという技があると仮定する。
なら俺が始めに取る一つ目の戦法はこれだ。
相変わらず剣速は別次元の速さだ。仮に天眼を入手していなかったら何回死んでいる事か分からない。つか、そもそも斬撃無効のスキルが俺には付いているのに、首や胴体が切断される意味が分からん。
「そこだ!」
俺は龍騎士に対してカウンターを浴びせようとして、黒紅煉刀で刺突を行った。
「いい刀を持っているが、太刀筋はまだまだ甘いな」
龍騎士はそう言って俺の刀を受け止めた。そして俺はそのまま吹き飛ばされる。軽く振ったように見えるのに出鱈目なパワーだ。俺は殺戮の腕の縮地を使って龍騎士の裏を取った。
「瞬時に移動するスキルなんてあったか?」
そう言いながらの超反応をする龍騎士。俺の刀は再び受け止められたので、縮地を使って距離を取った。
攻撃をしようとしても黒刀でガードをされる。隙を突いた筈でも攻撃が通らないのでは意味が無い。さっき俺の天を穿つ者が、龍騎士の頬を掠めたのが不思議なくらいだ。ただ、言えることは銃撃は龍騎士にダメージを与えることができるという事。正直なところ、黒刀でガードをしているフリをしているだけかもしれない。実際には斬撃無効のスキルを持っていて、剣や刀などの斬撃が効かないというオチでも可笑しくないのだ。ステータスが分からないなんて本当に厄介だな。鑑定士を持たずに戦っている人達本当に凄くないか? 相手の情報分からないまま戦うとか、ハードモードすぎる。
厄介なのは、どれだけ他の皆が強くなろうと龍騎士の足元にも及ぼない事だ。そもそも、戦闘値の差が激しすぎて大したダメージを与えることができない。また、ランベリオンの同化感覚があったとしても、至近距離すぎると、攻撃を仕掛けたミクちゃんとアリシアは、反応することができずに致命傷を負うことになる。つか、まあ下手をすると死んでしまう。そう考えると、2人は俺に強化のスキルをかけてサポートに徹するのがベストだ。
「動かない方が良いぞ? 少しでも動けば首を刎ねる。全力でな」
龍騎士はそうミクちゃん、ランベリオン、アリシアに警告をした。その凄みのある眼力に、3人は思わずたじろいでしまった。ただならぬ重圧に圧倒されている。
「そう脅しをかけて俺とタイマンするってか?」
「タイマン?」
「――1VS1の事だ」
「成程。そういう意味か。そうだな。流石に小娘2人のサポートで、強化をかけられると面倒な事になりそうだからな」
「強さを認めてくれたって事でいいのか?」
「ほざけ」
そう言って龍騎士が飛ばして来た斬撃は恐ろしく速かった。天眼でコマ送りになっている筈なのに、一般人が撃って来る斬撃と変わらないスピードで俺の目に映っている。つまり、先程放ってきた斬撃より速くなっている――底が知れないのは本当に恐ろしいな。
「天眼を持っている事だけはある」
そう呟くなり龍騎士は俺の懐に入って来た。これもまた物凄い移動速度だ。天眼を持っていなければ反応できていなかった。
俺は縮地を使って龍騎士から距離をとった。正直こんな戦い方では俺は全く攻撃できない――が、倒す糸口が見つからない。天眼を入手できても攻撃ができないのでは意味が無い。
「焦っているようだな。確かに天眼を手に入れた事で、俺の攻撃には反応できるようになったが、もう隙を与えないと決めた俺には攻撃が当たらないぞ?」
そう不敵な笑みを浮かべる龍騎士。
「ちとばかし、俺は反則みたいなもんを使っているのにな――」
「その変わったアーティファクトの事か?」
「――ノーコメント」
「……嘘が下手だな」
「うるせえ!」
俺は表情には出してはいなかったものの、龍騎士の全てを見透かしたような目で動揺したらしい。俺らしくないと言えば俺らしくない。
「確かに。瞬時に移動できる能力を貴様は持っていないからな。やはりその奇妙なアーティファクトがそうか。ならば潰すまでだな」
「いや――それは止めて欲しい」
と、俺が言ったにも関わらず容赦無く斬りかかって来る龍騎士。黒刀での連続攻撃はまるでミクちゃんの流星突きのようだ。つか、流星突きなんじゃねえか?
ヒュンヒュンと――風を斬る音と、避けている筈なのに傷を負う謎現象。まるで鎌鼬の中にでも入ってしまったような鋭さだ。龍騎士のパッシブスキルに、斬撃無効を無効化にする何らかのスキルがある筈だ。それこそアヌビスの――あれ? もしかして龍騎士は超越者を持っているんじゃないか? となると、龍騎士を倒せば超越者をGETできるかもしれない。
そう考えると、益々ここで負ける訳にはいかなくなった。超越者があればどんな敵でも蹴散らすことができる。天眼を手に入れた今、俺が今一番欲しいスキルだ。
そしてさらに考えると超越者はアクティブスキル。つまりMPを消費して使うスキルだ。ほんの少しずつではあるかもしれないけど、龍騎士のMPは継続して消費されている。一撃一撃に超越者を込めている筈だ。となると、MPが沢山あっても、長期戦になってくるとMPが無くなってきて、動きも鈍くなる筈。そして他のアクティブスキルを使うとMPはさらに減る。それを補う為の黒刀だ。あれだけ斬撃を飛ばしてきているから、龍騎士の特性か、何らかのパッシブスキルに斬撃を飛ばすという技があると仮定する。
なら俺が始めに取る一つ目の戦法はこれだ。
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