519 / 565
恐るべき天衣無縫Ⅴ
しおりを挟む
「我、魔族における最大の力を発揮せん。我が道を阻む者総て破壊の対象となる。6つの黒翼が生えし時、あらゆる黒を我の力とせん」
「ルシファーは黒か――黒ってめちゃくちゃありそうなんだけど」
俺がそう言ったのも束の間。ルシファーの戦闘値は大幅にアップした。4,000も戦闘値がアップしたルシファー。その大幅な戦闘値のアップに黒龍は顔をしかめていた。
「厄介な事をしてくれる」
「腕が疼くんだ。貴様に果たしてどれだけ私の技が通用するのか――」
「ほざけ!」
黒龍はそう言ってルシファーに斬りかかった。勿論、こちら側はルシファーだけではない。俺もデアもいる。あとはルシファーの共鳴による効果で俺達は一心同体となった。
デアとルシファーが黒龍からヘイトを貰っている間、俺は天を穿つ者にMPを込めていた。今までで一番強力な神撃天波を撃つ為の準備だ。
もちろん俺が天を穿つ者にMPを込めているのは黒龍は気付いている。しかし、デアとルシファーの猛攻が激しく、俺に構っている暇は無く常に警戒をしているだけだった。
共鳴はコミュニケーションを一切取らずに互いに何を考えているのかを把握できるのが最大のメリット。そのメリットを生かして俺は期を待つ。
あれから一分ほど。天を穿つ者にMPを込めることができたが、なかなか攻撃を仕掛けるチャンスがない。デアを攻略した黒龍は、攻撃を避ける事と、たまに攻撃を仕掛ける事もできていた。一見、天衣無縫は最強そうに見えるが、実は慣れれば案外攻略しやすいので、戦闘センスが高いZ級であれば未来を捻じ曲げるスキルをこちら側が捻じ曲げるといった芸当が可能だ。
勿論、黒龍も戦闘センスは高いので、俺なんかよりずっと天衣無縫のスキル効果に慣れ、未来を捻じ曲げられている筈なのに、デアとルシファーの二人の相手をしている。
「貴方本当に化け物ね。どうやったらそれほど動けるのかしら?」
「魔真王を使ってこの有様とは末恐ろしい龍だ」
「ほざけ!」
黒龍はそう言って黒刀で二人を薙ぎ払った。二人は当然吹き飛んでしまったが、その距離は僅か10m程。大した飛距離を飛ばせた訳でもないし、黒龍はぜえぜえと息を切らしている。神槍のスキル効果がここにきて効果を発揮している。
よし今だ――!
黒龍の真後ろに一気に移動した俺は、黒龍の背中に銃口を当てた。
「な――!?」
「結構痛いかもよ? 神撃天波!」
俺はそう言ってトリガーを引いた。すると放たれた神撃天波は黒滅龍炎波と同じくらいの破壊力と威力があった。当然ながら黒龍の身体は一度消し飛んだ。
そしてこれが一番の収穫かもしれない。黒龍の自動再生がやたと遅い。デアはすかさず天衣無縫でアリシアに変身をした。そして、黒龍の身体に触れるなり、ユニークスキル森羅万象を発動。バラバラになった体は腕や足は再生していない状態となり、文字通り無の状態になっていた。
「まさか――!?」
そこからは俺達の攻撃の連続だった。まず無双神冥斬を繰り出した。5秒間で5,000刀入れるという俺の刀系スキルで黒絶斬と同じくらいの威力があるアクティブスキルだ。
そしてルシファーの黒絶斬以上のアクティブスキル。黒滅斬。これはどうやら黒絶斬と何ら変わりは無い。しかし、MPの消費量が黒絶斬の倍以上があり、その分相当な破壊力とスピードがあるとの事。実際に、黒滅斬を発動した時のルシファーのスピードは目で追う事はできなかったくらいだ。
次は青龍さんは青撃龍水波という黒滅龍炎波の水verのアクティブスキルを。アスモデウスさんは魔真王の破壊光を放ち、最後にミクちゃんが出現させた10m程の巨大な光の矢。狩猟女神の弓が消滅しかけている黒龍の身体を貫いた。
黒龍の身体は肉片となり、再生もせずにそのまま肉片となった。
「これで終ったのかな?」
「森羅万象を使った状態でトドメを刺したから大丈夫なはずよ」
「流石にあれだけの攻撃を喰らったらな。それにミクちゃんの狩猟女神の弓の効果は、闇の心を持つ者を消滅させる強力な弓を出現させて、敵を必ず仕留めるって効果だからな」
「初めて撃ったから実際にどんなものか分からないよ」
「いや、正直凄いMPの塊をしたアルティメットスキルだった。そもそもアルティメットスキルは被害が甚大なものが多く、なかなか使う機会が無いのだが、ミク殿の狩猟女神の弓や、デアの神槍のように、対個人で使えるようなアルティメットスキルは、格上相手でも有効な攻撃手段となるからまさに切り札だな」
「そうじゃのう。妾にもあのようなスキルがあればのう」
「まだ油断はできない。念のためにトドメを刺す」
俺がそう呟くと、皆は怪訝な表情を浮かべていた。俺が行った事とは創造主で岩山を出現させてそのまま岩山を落とした。
果たしてどうか――。
「ルシファーは黒か――黒ってめちゃくちゃありそうなんだけど」
俺がそう言ったのも束の間。ルシファーの戦闘値は大幅にアップした。4,000も戦闘値がアップしたルシファー。その大幅な戦闘値のアップに黒龍は顔をしかめていた。
「厄介な事をしてくれる」
「腕が疼くんだ。貴様に果たしてどれだけ私の技が通用するのか――」
「ほざけ!」
黒龍はそう言ってルシファーに斬りかかった。勿論、こちら側はルシファーだけではない。俺もデアもいる。あとはルシファーの共鳴による効果で俺達は一心同体となった。
デアとルシファーが黒龍からヘイトを貰っている間、俺は天を穿つ者にMPを込めていた。今までで一番強力な神撃天波を撃つ為の準備だ。
もちろん俺が天を穿つ者にMPを込めているのは黒龍は気付いている。しかし、デアとルシファーの猛攻が激しく、俺に構っている暇は無く常に警戒をしているだけだった。
共鳴はコミュニケーションを一切取らずに互いに何を考えているのかを把握できるのが最大のメリット。そのメリットを生かして俺は期を待つ。
あれから一分ほど。天を穿つ者にMPを込めることができたが、なかなか攻撃を仕掛けるチャンスがない。デアを攻略した黒龍は、攻撃を避ける事と、たまに攻撃を仕掛ける事もできていた。一見、天衣無縫は最強そうに見えるが、実は慣れれば案外攻略しやすいので、戦闘センスが高いZ級であれば未来を捻じ曲げるスキルをこちら側が捻じ曲げるといった芸当が可能だ。
勿論、黒龍も戦闘センスは高いので、俺なんかよりずっと天衣無縫のスキル効果に慣れ、未来を捻じ曲げられている筈なのに、デアとルシファーの二人の相手をしている。
「貴方本当に化け物ね。どうやったらそれほど動けるのかしら?」
「魔真王を使ってこの有様とは末恐ろしい龍だ」
「ほざけ!」
黒龍はそう言って黒刀で二人を薙ぎ払った。二人は当然吹き飛んでしまったが、その距離は僅か10m程。大した飛距離を飛ばせた訳でもないし、黒龍はぜえぜえと息を切らしている。神槍のスキル効果がここにきて効果を発揮している。
よし今だ――!
黒龍の真後ろに一気に移動した俺は、黒龍の背中に銃口を当てた。
「な――!?」
「結構痛いかもよ? 神撃天波!」
俺はそう言ってトリガーを引いた。すると放たれた神撃天波は黒滅龍炎波と同じくらいの破壊力と威力があった。当然ながら黒龍の身体は一度消し飛んだ。
そしてこれが一番の収穫かもしれない。黒龍の自動再生がやたと遅い。デアはすかさず天衣無縫でアリシアに変身をした。そして、黒龍の身体に触れるなり、ユニークスキル森羅万象を発動。バラバラになった体は腕や足は再生していない状態となり、文字通り無の状態になっていた。
「まさか――!?」
そこからは俺達の攻撃の連続だった。まず無双神冥斬を繰り出した。5秒間で5,000刀入れるという俺の刀系スキルで黒絶斬と同じくらいの威力があるアクティブスキルだ。
そしてルシファーの黒絶斬以上のアクティブスキル。黒滅斬。これはどうやら黒絶斬と何ら変わりは無い。しかし、MPの消費量が黒絶斬の倍以上があり、その分相当な破壊力とスピードがあるとの事。実際に、黒滅斬を発動した時のルシファーのスピードは目で追う事はできなかったくらいだ。
次は青龍さんは青撃龍水波という黒滅龍炎波の水verのアクティブスキルを。アスモデウスさんは魔真王の破壊光を放ち、最後にミクちゃんが出現させた10m程の巨大な光の矢。狩猟女神の弓が消滅しかけている黒龍の身体を貫いた。
黒龍の身体は肉片となり、再生もせずにそのまま肉片となった。
「これで終ったのかな?」
「森羅万象を使った状態でトドメを刺したから大丈夫なはずよ」
「流石にあれだけの攻撃を喰らったらな。それにミクちゃんの狩猟女神の弓の効果は、闇の心を持つ者を消滅させる強力な弓を出現させて、敵を必ず仕留めるって効果だからな」
「初めて撃ったから実際にどんなものか分からないよ」
「いや、正直凄いMPの塊をしたアルティメットスキルだった。そもそもアルティメットスキルは被害が甚大なものが多く、なかなか使う機会が無いのだが、ミク殿の狩猟女神の弓や、デアの神槍のように、対個人で使えるようなアルティメットスキルは、格上相手でも有効な攻撃手段となるからまさに切り札だな」
「そうじゃのう。妾にもあのようなスキルがあればのう」
「まだ油断はできない。念のためにトドメを刺す」
俺がそう呟くと、皆は怪訝な表情を浮かべていた。俺が行った事とは創造主で岩山を出現させてそのまま岩山を落とした。
果たしてどうか――。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
326
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる