8 / 15
第3話
鎖 1
しおりを挟む
深夜2時過ぎのコンビニ。私の斜め前に立つふっくらと肉付きのよい男、恋人の松浦 秀男《まつうら ひでお》がニヤニヤと不気味な笑顔で振り向いた。
「エレナ‥ほら‥それも一緒にレジに出して」
秀男さんが私の首輪と繋がる鎖を引っぱると、コンビニの店員は目を丸くして驚き、それから顔を赤くした。
「‥はっい‥秀男さん‥」
ベージュのフレンチコート。私はうつ向いたまま震える手でコンドームの箱をレジに置いた。
「こら、エレナ。ご主人様‥だろ?」
「はい‥。ごめんなさい‥ご主人様‥」
ーーー街を走る車の中、運転席に座る秀男さんはギャハハっと下品に笑っていた。
「さっきの店員の顔見たか?ありゃ絶対童貞だなー!エレナの乳でも揉ませてやれば良かったかー!?」
「っ‥‥!」
力いっぱいに片方の胸を掴まれ、あまりの痛さに私は顔をしかめた。
「エレナ‥。ほら、コート開け‥」
「でも、街道に人が‥」
「見せ付けてやればいいだろ?早くしろ」
チャックを開き、下着も何も着けてない胸をオープンにすると、満足そうにする秀男さんがリモコンのスイッチを入れた。
ヴィーヴィー。
パンティの中、仕込まれたバイブレーションが動き出す。
「ああっ‥ん、ん‥。やめ、て‥恥ずかしい‥です‥」
赤信号で止まった車、歩道を歩く人々の視線がささる。
「ダメだよ。これは昨日、俺の言うことを聞けなかったお仕置きだからね。連絡も取れないし、エレナの家の前でずっと待ってたんだからな?」
「それはっ‥だからっ‥」
「聞いた、聞いた。痴漢に合って警察行って、そのまま実家の親に迎えに来て貰ったんだって?」
カチッ
ヴィー!!!
モーター音がよりいっそう強く唸る。
「あああっ‥‥!!!」
「でも、駄目じゃないかー。そう言うときこそご主人様の所に来なくっちゃ。俺の指示でスケベな格好したエレナが痴漢にあってどんな風に濡らしたか‥。次はちゃんと報告するんだよ?返事は‥?」
「は、はいっ‥。ごめんなさい‥」
「それにしても本当にエレナは幸せ者だよなー。親の工場の経営が傾いて大学を中退しそうになった所を、俺の一声のおかげで、うちのオヤジが助けてやったからこそ今こんなに立派な生活出来るんだもんなーまさに親孝行だ」
「‥うん。そうっだね‥」
「そしてお互いに引かれあって恋人同士。愛してるよ、エレナ」
「うんっ‥わた、しも‥」
口元には笑みを浮かべ、頬を伝ったサッと涙を拭った。
彼の言うように、私は‥幸せ者だ。
「エレナ‥ほら‥それも一緒にレジに出して」
秀男さんが私の首輪と繋がる鎖を引っぱると、コンビニの店員は目を丸くして驚き、それから顔を赤くした。
「‥はっい‥秀男さん‥」
ベージュのフレンチコート。私はうつ向いたまま震える手でコンドームの箱をレジに置いた。
「こら、エレナ。ご主人様‥だろ?」
「はい‥。ごめんなさい‥ご主人様‥」
ーーー街を走る車の中、運転席に座る秀男さんはギャハハっと下品に笑っていた。
「さっきの店員の顔見たか?ありゃ絶対童貞だなー!エレナの乳でも揉ませてやれば良かったかー!?」
「っ‥‥!」
力いっぱいに片方の胸を掴まれ、あまりの痛さに私は顔をしかめた。
「エレナ‥。ほら、コート開け‥」
「でも、街道に人が‥」
「見せ付けてやればいいだろ?早くしろ」
チャックを開き、下着も何も着けてない胸をオープンにすると、満足そうにする秀男さんがリモコンのスイッチを入れた。
ヴィーヴィー。
パンティの中、仕込まれたバイブレーションが動き出す。
「ああっ‥ん、ん‥。やめ、て‥恥ずかしい‥です‥」
赤信号で止まった車、歩道を歩く人々の視線がささる。
「ダメだよ。これは昨日、俺の言うことを聞けなかったお仕置きだからね。連絡も取れないし、エレナの家の前でずっと待ってたんだからな?」
「それはっ‥だからっ‥」
「聞いた、聞いた。痴漢に合って警察行って、そのまま実家の親に迎えに来て貰ったんだって?」
カチッ
ヴィー!!!
モーター音がよりいっそう強く唸る。
「あああっ‥‥!!!」
「でも、駄目じゃないかー。そう言うときこそご主人様の所に来なくっちゃ。俺の指示でスケベな格好したエレナが痴漢にあってどんな風に濡らしたか‥。次はちゃんと報告するんだよ?返事は‥?」
「は、はいっ‥。ごめんなさい‥」
「それにしても本当にエレナは幸せ者だよなー。親の工場の経営が傾いて大学を中退しそうになった所を、俺の一声のおかげで、うちのオヤジが助けてやったからこそ今こんなに立派な生活出来るんだもんなーまさに親孝行だ」
「‥うん。そうっだね‥」
「そしてお互いに引かれあって恋人同士。愛してるよ、エレナ」
「うんっ‥わた、しも‥」
口元には笑みを浮かべ、頬を伝ったサッと涙を拭った。
彼の言うように、私は‥幸せ者だ。
1
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる