【完結】彼女が幸せを掴むまで〜モブ令嬢は悪役令嬢を応援しています〜

かわもり かぐら(旧:かぐら)

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悪役令嬢エリザベス

17. 嵐 *

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 時は少し遡る。

 その日の放課後、エリザベスはヴィクトリアと共に西棟の廊下を急ぎ足で歩いていた。
 西棟は実験室や音楽室、図書室などの特殊教室がメインとなっており、放課後ともなると図書室に用がある生徒ぐらいしか人通りがない。


「…これは…無理やりにでも、イェーレと一緒にいた方が良かったわね」
「ヴィクトリア」
「謝らないでちょうだい。あなた、自分の立場分かってるの?ヴェラリオン第一皇子の婚約者よ。
 我が国の重要人物でもあるのだから、黙って守られてなさいな」


 本来であれば、放課後はいつもイェーレが傍にいるのだが、今回は学園長に呼ばれたとのことで不在であった。
 エリザベスの傍を離れるのは不安そうではあったものの、呼び出し内容は家に関することだそうだった。そうなると無関係のエリザベスと一緒に行くわけにもいかない。

 ひとり教室に残るのもどうかと思っていたとき、ヴィクトリアがひょっこり顔を出した。
 ヴィクトリア自身も護衛術はひととおり習得しているし、イェーレが戻るまでひとりきりにならなければ…ということでそこからヴィクトリアが一緒にいたのだが。

 ふと気づくと、ふたりの周囲がしんと・・・静まり返っているのに気がついた。

 遠くからクラブ活動をしているであろう誰かしらの楽しげな話し声は聞こえる。
 だが、気づけばふたり以外教室に誰もいなくなっていたのだ。
 クラスメイトはいつもであれば「ごきげんよう」と教室を離れる際には声をかけてくるはずなのに、その声さえもなく。

 その異常に気づいたエリザベスとヴィクトリアは、イェーレの机に「移動している」とメモを置いて移動し始めた。
 なるべく人気の多いところを選んでいたはずなのに、いつの間にか人がいなくなっていく。

 今は西棟の中庭、いつものガゼボに向かう途中だった。
 いつだったか、イェルクが言っていたのだ。「もし何かあったらこのガゼボに」と。
 それを思い出したエリザベスはその内容をヴィクトリアに伝えてガゼボに向かっている。
 イェルクが言うのであれば、おそらくはあのガゼボに何らかの対策が施されてるのだろう。

 きっと、あそこに行けば大丈夫。この不安は消えるはず。
 そんなエリザベスの期待を裏切るかのように、その人物は目の前に現れた。

 先導していたヴィクトリアがバッと腕を上げてエリザベスを止める。


「やぁ、エリザベス嬢、クランク嬢」
「…ごきげんよう、第二王子殿下。失礼ですが、なぜこちらに?」


 ヴィクトリアに問われたイーリスは何度か目を瞬かせると、にこりと微笑む。

 エリザベスはなるべく表情に出さずにいるが、内心は恐怖でいっぱいだ。
 なぜならヴィクトリアが問うとおり、ここにイーリスがいるはずがない。彼はまだ謹慎を解かれていないからだ。

 あの夜会から随分と日が経ったが、自室からの謹慎は解除されたものの、イーリスは王城から外に出ることは禁じられていた。
 謹慎が解かれたのであれば最低でもエリザベスの耳に入るはずだが、それは届いていない。

 つまり、彼は謹慎中である身でありながら無断でここにいると思われる。
 何の目的でここにいるのか。


「エリザベス嬢に会いにきたんだ」
「殿下、エリザベス様はヴェラリオン第一皇子殿下のご婚約者。お名前で呼ぶのは」
「何を言ってるんだ、クランク嬢」


 ゾッと背筋に悪寒が走る。
 イーリスは微笑んでいる。だが、目が笑っていないことに気づいてしまった。


「彼女は、もともとは私の婚約者だろう?」

「ーー お逃げなさい!エリザベス!!」


 それはもはや本能で反応したに近かった。
 ヴィクトリアの叫びと同時にエリザベスは身を翻す。だが、すぐエリザベスの足が止まる。

 逃げようとした先に、レアーヌがいた。
 まるで勝利を確信したかのような笑み。


「ヴィクトリア…!」
「エリザベス、早くっ…ダンフォール様、なぜここに…!?」
「邪魔なのよ、エリザベス・フェーマス」


 ゆっくりと彼女の腕があがる。手のひらをエリザベスたちに向けて、レアーヌは顔を歪めた。


「隠しキャラのイェルク・ヴェラリオンをこの学園に留学させるにはイーリス第二王子をある程度攻略する必要があった。私の本命はイェルクよ。それなのに横から掻っ攫いやがって…!」
「隠し…?何を言っているの…?」
「うるさいうるさい!!私はヒロインよ、なのにイェルクルートで私のサポートをするはずのイェーレもなぜかお前にべったり!本来であれば悪役のお前は私を虐めて、あの夜会で断罪されるはずだったのに!」


 ヒロインとは、どういうことだろうか。
 額面通り受け取るのであれば、ヒロインとは物語の主人公のひとりで、大抵は主人公の恋人だったり、主人公と恋愛する間柄になるキャラクターのことだ。
 だがそれは物語上の設定であって、現実世界にそれが適用されるはずがない。

 こちらを睨みつけてくるレアーヌの表情は醜く歪んでおり、まるで小説の挿絵に出てくる悪魔のよう。社交界を卒なく渡っていたエリザベスですら慄くほどに。
 ヴィクトリアはイーリスと、エリザベスはレアーヌと対峙した。

 レアーヌはこちらに攻撃をしかけようとしているようなので、エリザベスはすぐに防御魔法を展開できるように構える。
 ヴィクトリアは錬金術学科所属だが、彼女自身も一般的な魔法は扱うことができる。王族に対しては不敬だろうが、この状況では仕方がないだろう。

 警戒していたレアーヌの口が動く、と同時にエリザベスとヴィクトリアの足元に魔法陣が展開された。

(この術式は何!?)

 魔法陣は複雑な魔法を行使する際に使用されるものだ。エリザベスも多少扱うとはいえ、戦闘中に瞬時に解析できるほどの実力はまだない。
 魔法陣の効果から抜けるには、魔法陣から離れるのが手っ取り早い。
 すぐさま抜けようと動こうとした瞬間、鈍い音とともにヴィクトリアが床に倒れる。ひ、とエリザベスは喉を引きつらせた。


「きゃあっ!」


 ヴィクトリアに伸ばした手を乱暴に掴まれる。
 そのまま腰を抱き寄せられ、見上げればイーリスが微笑んでいた。


「愛しのリリス、ありがとう」
「どうってことないわ、フェリクス。これで私もあなたも幸せになれるわ」
「まだ真名で呼び合うなんて…っ、なのになぜ!」
「真名なんて重要じゃないわ。ただの愛称みたいなものじゃない」


 呆れたようにレアーヌはそう告げると、次の瞬間にはにこりと微笑んだ。
 同時に、エリザベスたちの足元に展開されていた魔法陣が強く光り輝く。


「さあ、これでやっとイェルクルートに入れるわ!うふふ、待っていてねイェルク!こぉーんな悪役令嬢が愛しいだなんて誤解、正してあげる!」
「ダンフォール様!やめて!!」


 思わず手を伸ばしたエリザベスだったが、次の瞬間には転移魔法特有の目眩に襲われる。
 それに耐えきれず目を瞑り、再び開いたときには見たことのない部屋だった。
 鼻につく臭いはカビだろうか。部屋の灯りはランタンだが、最近のものではなく古い形式のものだ。

 入り口はひとつ。

 それを見つけた瞬間、足払いされ、不安定な態勢になったところを押された。
 尻もちをつくと同時に、上体を強く押されガンッと後頭部を打ち付ける。ひどい痛みに思わず目を瞑りそうになったが、エリザベスは顔を歪める程度に留めた。

 イーリスの手にはいつの間にかダガーのようなものを持っており、エリザベスが止める間もなくそれはエリザベスの胸元を引き裂いた。
 制服の下に着用していたビスチェはかろうじて残っていたものの、ダガーさえあれば軽く引き裂ける。ここで大きく抵抗すればエリザベス自身も怪我をしかねない。

 一般的な令嬢であれば、ここで悲鳴を上げ、気を失っていることだろう。
 だがエリザベスは公爵家の令嬢であり、将来は王子妃にと求められていた令嬢である。悪漢からの無体についても学んでいたし、対処法も教え込まれていた。

 だからこそ、今ここで悲鳴を上げたり、気絶してはいけないことを理解している。込み上がる恐怖をぐっと抑え込み、睨みつけた。 
 いま、エリザベスに馬乗りになっているイーリスから逃れるために。
 せめてもの抵抗として、押さえつけられている方とは反対の手で胸元を隠す。


「ここは、どこですか…っ」
「西棟の地下室だよ。昔、ここに研究室があったのだけれど、研究していた教師が退職してからは使われていない部屋だ」


 そんなもの、知っている人間の方が少ないだろう。
 もしかしたら現職の教師ですら把握していない可能性がある。

 目の前のイーリスから視線を外して横を見れば、ヴィクトリアが白魚のような手を投げ出し、倒れている。
 怪我などはないように見えるが、頭部を強打していたりしたら彼女が危ない。だが今は自分の身の心配をする必要があった。

 視線を、イーリスに戻す。


「…殿下、このようなことはお止めくださいませ」
「なぜだ」


 ポツリとイーリスが呟く。
 それと同時に、押さえつけられている手首を強く握られて思わずエリザベスの顔が痛みで歪んだ。


「なぜ、名で呼ばない。エリザベス嬢、きみは私の婚約者だろう?」


 どろりと濁った瞳、狂気を感じさせるそれにエリザベスはゾッとした。

 あの夜会の日、あの部屋で、目の前で婚約破棄がレオナルドから宣言されたときにイーリスもその場にいた。聞いていたはずだ。
 なのになぜ、彼は受け入れていないのか。


「す、でに、わたくしと殿下の婚約は解消されております。2ヶ月半程前の、あの夜会で」
「私は了承していない!!」
「っ、そうは、仰られましても、王家とフェーマス家の間ですでに承認されており」
「なぜだ、なぜだエリザベス!きみは私の妃となるべく共に教育を受けてきたはずだ、なぜ!!」
「なぜと問いたいのはわたくしですわ!!」


 思わずエリザベスは声を荒らげる。
 イーリスの瞳がやや大きく見開かれた。


「わたくしは幼い頃より殿下をお慕いしておりました、でも先に裏切ったのは殿下ではありませんか!!家族でもない他人同士が、真名を互いに呼び合うことは互いを伴侶とみなすことと、幼き頃より言い聞かされていたことです!!ダンフォール様とあなたが真名で呼び合う姿を見たわたくしが傷つかなかったとでもお思いですか!?」


 今でもエリザベスは鮮明に思い出すことができる。
 レアーヌとの距離が近すぎることからまた注意をしようと、イーリスが向かった場所を聞いてまわり、たどり着いたあの空き教室の、閉じられていなかったドアの隙間から垣間見え、聞こえたあの光景を。
 口づけを交わし、互いの真名を呼び合うほどに情が通っている知ってしまったあの衝撃と苦しみを。

 今でもエリザベスは鮮明に思い出すことができる。
 何事にも立ち向かっていったエリザベスが初めて逃げて、泣いてしまったあのガゼボでかけられた優しい声を。


 驚いた様子のイーリスを睨みつけ、エリザベスは告げる。


「あの日、殿下に捧げたわたくしの心はもはや塵と消えました。今のわたくしは身も心もすべて、エルの ―― ヴェラリオン第一皇子殿下のものです」
「…え、りざべす」
「お退きください、第二王子殿下。他国の、しかも王族の婚約者に手を出せばどうなるかご存知でしょう?」


 仮にもこの国の外交面を担当する王族として共に学んできている。基礎的な部分はすでに修了しているから分かるはずだ。
 国内でも婚約者を略奪すると非難を浴びるのに、それが国外の、しかも他国の王族ともなればどうなることか。
 ましてや、この状況を他人に悟られるだけでも致命的だろう。

(いえ、殿下はもう……)

 ヴィクトリアに手を出した時点ですでに終わりだ。暴力沙汰を起こした王子など、国の外どころか社交界自体に出せるわけがない。

 視線を彷徨わせていたイーリスだが、不意に顔を上げる。次の瞬間、ガッと首を捕まれ、エリザベスは小さな悲鳴を上げた。
 強まる力に思わず両手で首を抑えているイーリスの手を掴む。そのすきに、イーリスはダガーでエリザベスのビスチェを、更にはスカートすらも切り裂いた。

 カラン、とダガーが放り投げられる。


「……ふ、ふふ」
「で…んか…っ!?」
「そんなわけが、ないだろう。きみは私のために、私の隣に立つために努力したと聞いている。そんなきみの私への想いがもう塵となっただと?ふざけるな!!」


 あらわになった乳房を乱暴に掴まれて、エリザベスは痛みに顔を歪ませた。
 イーリスの表情は、見たことがないほど醜悪なものでエリザベスの背筋が震える。

 このままではイーリスに身を暴かれる。
 既にこの身はイェルクに捧げたものだ。だからイェルク以外は触れさせたくもないし、受け入れたくもない。
 だがエリザベスにとって悪いことにイーリスはこの国の第二王子で、元婚約者だった。悪漢への対処法は急所への攻撃が多く、二の足を踏んでしまう。
 何とかできる範囲で抵抗してみたものの、令嬢の力ではたかが知れている。
 無理やり両足を開かされ、秘部がさらされる。

(いや、いや…ッ!)

 眦から涙がこぼれた。


「エルっ、助けてエル!!」


 思わず悲鳴を上げた、次の瞬間だった。

 轟音と共にエリザベスの上にいたイーリスが吹っ飛び、壁に叩きつけられる。大きく目を見開いて呆然としていたエリザベスだったが、ふと気づくと自分の体の周りにキラキラと輝くなにかが浮いているのに気づいた。
 ぱちぱちと何度か目を瞬かせれば、いつぞや見た精霊たちがふわふわと浮かんでいる。


『エリザベス、きずつけた!』
『コイツ嫌い!!』


 チカチカと、精霊たちの周りにある光が彼らの感情を表すかのように激しく明滅している。
 どうしてここに、とエリザベスが呆然としていると、かつん、と誰かが部屋に足を踏み入れた音が聞こえた。そちらに視線を向ける。

 先程の轟音は扉を壁ごと破壊した音だったようだ。ぱらぱらと周囲の壁から破片が落ちてくる中、足を踏み入れてきたのはイェルクだった。
 一瞬、視線が向けられるとその瞳を大きく見開き、くしゃりと顔が歪む。だがそれもすぐになくなり、呻くイーリスへと歩み寄っていった。


「エリザベス!」
「…っ、エレン…!」


 駆け寄ってきたイェーレはエリザベスを抱きすくめる。
 「良かった」と心底安堵したような声色に、エリザベスもほっと安堵の息を付いた。腕をゆっくりと伸ばして、イェーレの背中に腕を回す。

 そこで、ハッと我に返りイェーレの体を軽く押して離させた。


「エレン、ヴィクトリアが…!」
「ヴィクトリア様は大丈夫です」


 イェーレに促されてヴィクトリアの方を見れば、イェソンがヴィクトリアを抱きかかえて急ぎ足で退出するところだった。
 すれ違いざま、レオナルドが近衛兵を率いて入ってくる。
 室内の様子にやや目を見開いて、それから苦笑いを浮かべた。


「…それぐらいにしてやってくれないか、エル」


 ずしゃりと何かが落ちる音。
 それにエリザベスが振り返れば、倒れ込むイーリスの傍にイェルクが立っていた。ゆっくりと、イェルクが振り返る。

 無表情だった。
 紅い眼差しはどこまでも冷え切っていて、レオナルドの後ろに控えていた近衛兵たちがわずかにたじろぐ。
 その眼差しはどこかイェーレに似ていて、やはり従兄妹なのだなとエリザベスはふと思った。

 不意にエリザベスへと視線を向けたイェルクは、急ぎ足でエリザベスへと歩み寄るとおもむろに自分が着ていた制服の上着を脱ぎ、エリザベスの肩へと羽織らせた。
 エリザベスが見上げれば、先程とは一変してイェルクは今にも泣きそうな表情だった。


「リズ、ごめんね。僕がもう少し気をつけていれば…」
「エルのせいじゃないわ!本当は教室から動かなければよかったのだろうけど…」
「動かざるを得なかった状況だったのも分かってる。もう大丈夫だよ、リズ」


 そっと抱き寄せられる。エリザベスは鼻奥がつんとして、じわじわと眦に涙が浮かんだ。
 今更ながら体が震え始めた。ぽろぽろと涙がこぼれ落ちて、エリザベスはイェルクにすがりつく。

 怖かった。本当は恐ろしかった。
 7年も婚約者として傍にいたのに知らなかった。イーリスにあんな凶暴な一面があるなんて、知らなかったのだ。
 声をあげて泣きたいところではあったが、エリザベスはフェーマス家の令嬢である。周囲の目がある中で泣くことは公爵令嬢としての矜持が許さない。

 でも、今だけは。
 力強く抱きしめてくれるイェルクの腕の中だけでは、静かに泣くことくらいは、許されるだろう。



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