お兄ちゃん絶対至上主義☆

藤宮りつか

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 兄ちゃんのナニを手で扱きながら、兄ちゃんの身体をあちこち触り、愛撫して、キスをするたびに、兄ちゃんの口からは可愛い声が漏れたし、俺の手の中の兄ちゃんもどんどん張り詰めていった。
 兄ちゃんが零す蜜が俺の手を濡らし、その蜜を絡めた指で兄ちゃんの入り口にグッと指を押し付けると、最初はキュッと窄まった小さな孔が、すぐさま俺の指を取り込むような動きをしてきた。

「ココも弄って欲しそうだね」
「んぅ……はぁっ、んんっ……」

 兄ちゃんの中に少しだけ指を埋め、浅い部分で中を広げるように掻き回してあげると、兄ちゃんは色っぽい吐息を漏らして、俺にぎゅうっとしがみついてきた。
 そして、俺の耳元に唇を寄せてくると

「何か今日……中、すっげぇ気持ちいいかもぉ……」

 とか言ってくる。
 それってつまりどういうこと? 今日はいつもにも増して中の感度が良くて気持ちいいから、俺に容赦なくめちゃくちゃに犯して欲しいっていうお願い?
 何て破廉恥なお願いをしてくるんだ。しかも、そんなエッチなお願いを舌足らずな甘えた声で囁いてくるから、俺も我慢ができなくなっちゃうし、兄ちゃんのことをめちゃくちゃにしたくなっちゃうじゃん。

「兄ちゃんさぁ……ほんと俺を煽ることばっか言うのやめてよ。俺、兄ちゃんに優しくしてあげたいって思ってんのに、優しくできなくなっちゃうじゃん」

 兄ちゃんの中に埋めた指をゆっくり奥へと突き進めながら、ちょっとだけ兄ちゃんを責めるようなことを言ってやった。
 別に兄ちゃんを本気で責めているわけじゃないし、何なら心の中で

(エロい兄ちゃん万歳っ!)

 って大喜びしているんだけど、兄ちゃんがあんまりエッチ過ぎると俺も色々不安になっちゃうところもあるから、形だけは一応注意しておこうかと。
 今は俺だけにエッチな姿を晒し放題な兄ちゃんだけど、少し前までは俺の他に二人もセフレがいたからな。あんまり兄ちゃんが本能に忠実過ぎると、またあの生活が再び――ってことになってもおかしくないわけで、俺には注意と警戒が常に必要になっちゃうんだよな。
 それなのに

「優しくしてくんなくてもいいっ……。だって俺、真弥にめちゃくちゃにされんの好きぃ……」

 兄ちゃんは俺の心配なんてそっちのけみたいだから、俺は頭を抱えてしまいたくなる気分だ。
 自分の欲望に忠実で、自由奔放なところは如何にも兄ちゃんらしいって思うんだけどね。そこが兄ちゃんの危うさであり、人に付け入る隙を与えてしまう部分だとも思う。

「あのさ、兄ちゃん。兄ちゃんのそういうエッチで素直なところ、もう俺以外の人間に絶対見せないでよ?」

 多分、俺がいくら言ってみたところで、兄ちゃんの性に奔放なところは直らないと思う。
 それならせめて、俺以外の人間の前でそういう姿は見せないで欲しいって思うんだけど

「大丈夫ぅ……兄ちゃん真弥としかシねぇからぁ……」

 当の本人はそのつもりがあるのかどうかが怪しいところだった。

「ほんと頼むよ?」

 少しお灸を据えた方がいいんじゃないかと思い、根元まで埋めた指をぐいっと曲げて兄ちゃんの中を刺激してやると

「ぁあんっ! ぁっ、んんっ……ぁあっ、ン……」

 兄ちゃんは突然襲い掛かってくる強い刺激に目を見開いて、身体をビクビクッと震わせた。
 お灸を据えるどころか、ただ兄ちゃんを悦ばせるだけになってしまったみたいだ。
 まあ、兄ちゃんにエッチなことでお仕置きをするだなんて所詮不可能だよな。
 だって兄ちゃん、エッチなこと大好きだもん。たとえ表面上では嫌がる素振りを見せたとしても、結局は全部感じて悦んじゃうから、お仕置きにも何にもならないんだよね。
 今だってほら

「ぁんんっ……真弥ぁっ……奥っ……奥、気持ちい……」

 こっちは意地悪のつもりでやったことなのに、兄ちゃんの口からは「気持ちいい」って言葉が出てきちゃうんだから。

「俺の指に中掻き回されんの気持ちい?」
「んんっ……気持ちい……もっと……もっといっぱいして欲し……んんっ……」
「俺のこと欲張りだって言うけど、兄ちゃんだって充分欲張りだよ? 俺とエッチなことしてると、〈もっともっと〉っていっぱいおねだりしてくるんだから」
「俺はいいっ、のぉ……兄ちゃんなんだからぁ……」
「何それ。答えになってなくない?」

 濡れた音を立てながら、兄ちゃんの中に指を抜き差ししているうちに、兄ちゃんの中はどんどん熱くなって蕩けてきた。
 指を一本から二本に増やされてもすんなり受け入れちゃうし、俺の指を離したくないのか、きゅうきゅうと締め付けてきたりもする。

「ぁんんっ……真弥っ、ソコっ……ソコ気持ちい……ソコ、好きぃ……」
「うん、知ってる。ココ、兄ちゃんのいいトコだもんね」
「んんっ……ぁんっ……好きぃ……」

 ぶっちゃけた話、感じやすくて男に抱かれ慣れている兄ちゃんに前戯はあんまり必要じゃなかったりするんだけれど、兄ちゃんの可愛い反応がいっぱい見たいから、俺もついつい前戯に時間を掛けてしまいたくなる。その方が兄ちゃんも感じやすくなってくれるし、よりエロくなってくれるから。
 でも、あんまり前戯に時間を掛けてしまうと、本番前に兄ちゃんが喘ぎ疲れちゃうから、前戯も程々に――って感じではある。
 もっとも、俺が気を付けるまでもなく

「真弥ぁ……も……指はいいからぁ……早く……早くお前が欲しい……」

 我慢しきれなくなった兄ちゃんが俺に催促してくるから、それが本番開始の合図でもあった。
 その頃には俺のナニもガチガチで、〈早く兄ちゃんにれたい〉ってなっているしな。

「ん……わかったよ」

 気持ちははやるけど、そんな様子を微塵も見せず、まだまだ余裕がある素振りで名残惜しそうに兄ちゃんの中から指を引き抜いた俺は、指の代わりに熱くなった自分を兄ちゃんの入り口に押し付けると、兄ちゃんの脚を開かせながら兄ちゃんの太腿を抱え上げた。

「ぁ……ん……」

 俺の先端が入り口に触れただけで、兄ちゃんは切なそうな声を漏らし、欲情した目で俺をジッと見詰めてきた。
 その目は明らかに期待が込められていたし、「早く早く」って俺に訴えているようでもあった。

「兄ちゃん、愛してるよ」

 もう〈大好き〉って言葉じゃ足りなくなっている俺は、〈大好き〉の代わりに〈愛してる〉って言葉を頻繁に使うようになっている。
 最初は俺からの「愛してる」を恥ずかしがっていた兄ちゃんも、今では言われ慣れてしまったのか、俺からの「愛してる」を素直に受け止めるようになっていた。
 それどころか

「俺も真弥が大好き……愛してる……かもぉ……」

 なんて言ってくれることもある。
 最後の〈かも〉は何なんだ? って思うんだけど、おそらく兄ちゃんの言う「愛してる」はその場の雰囲気に流されて言っているだけだろうから、最後に〈かも〉をつけて、〈愛してる〉って言葉自体を曖昧にしているんだと思う。
 別に「愛してる」くらい言ってくれてもいいのに。恋愛感情がなかったとしても、弟としての俺のことなら兄ちゃんだって胸を張って「愛してる」って言えるんだから。
 同じ雰囲気に流されてしまうのであれば、そういう細かいことは気にしないで欲しい。
 後で兄ちゃんから

『言っとくけど、俺の言う〈愛してる〉は、弟としてって意味だからな』

 って言われれば、俺だって勘違いしないから。
 それでも、兄ちゃんの口から「愛してる」って言葉を言ってもらえたら嬉しくなってしまう俺は、兄ちゃんにキスをしながら、ゆっくり兄ちゃんと一つになっていった。

「ぁあっ、んんっ……」
「っ……」

 兄ちゃんは俺と一つになる瞬間が堪らなく気持ち良くて好きだって言うけど、それは俺も同じだった。
 俺もセックスの気持ち良さや快感には結構慣れてきたけれど、兄ちゃんと一つになる時の気持ち良さはいつでも新鮮に思えるし、ちょっとでも気を抜くと、すぐにイってしまいそうな気持ち良さがあった。
 俺が兄ちゃんの中に挿入はいった瞬間から、きゅうぅと締め付けてくる感覚が堪らなく気持ち良くて、思わず意識が飛びそうになってしまう。
 だけど、その目眩を感じるほどの強い快感に必死で耐えながら、兄ちゃんの中へと突き進んでいくと

「んぁあっ、ン……真っ、弥ぁっ……」

 爪が背中に食い込むくらい、兄ちゃんが俺にぎゅうっと強くしがみついてきた。

「んっ……もうちょっとで全部挿入はいる……からっ……」

 お互い今すぐイってしまってもおかしくないくらいの快感に耐えながら、ようやく一つになった俺と兄ちゃんは、ちょっと休憩と言わんばかりに、濃厚で激しいキスを交わした。

「んんっ……んっ……ぁ……ぁんっ、んっ……」

 濡れた音を立てて何度も重なる唇の音と、甘い兄ちゃんの喘ぎ声が混ざって、物凄く気分が高揚してくる。
 今すぐにでも兄ちゃんをめちゃくちゃに突き上げたいって衝動に襲われてしまうけれど、その衝動をグッと抑えつけ、兄ちゃんと一つになった感覚を堪能した。

「兄ちゃんの中……すっげぇ気持ちい。イきそ……」
「俺もぉ……真弥が中にいんの、すげぇ気持ちい……」
「一緒に気持ち良くなれんの嬉しいね」
「んっ……ぅんっ……」
「もう動いてい?」
「ぅんっ……いいっ……」

 二人で一つになった感覚をしっかり味わってから、ゆっくり腰を送り始める俺に

「んぁあっ! んっ……ぁっ、あっ……ぁんんっ……」

 兄ちゃんは物凄く感じてくれたし、俺が兄ちゃんの奥を優しく突くたびに、兄ちゃんの中がビクビク痙攣して俺を締め付けてきて、勃ち上がった兄ちゃんからはエッチなミルクが溢れ出してきた。
 もしかして、俺が動き始めたと同時に中イキしてる? 今日の兄ちゃんは中が敏感になっていて気持ちいいみたいだから、充分にその可能性はあるよな。

「ねぇ、兄ちゃん。もしかしてイってる?」
「ん……んんっ……イったぁ……イってるぅ……」
「まだれたばっかりだよ?」
「ぁんっ、んっ……でもっ……ぁあっ、ン……でもぉっ……」
「俺と一つになっただけで気持ち良かったんだね。かわい」

 あまり兄ちゃんを刺激し過ぎないように、優しく兄ちゃんの中を擦りながら、兄ちゃんの瞼や鼻、ほっぺたや唇にキスをしてあげると、兄ちゃんは更に俺をきつく締め付けてくるから、その快感に俺も意識を持って行かれそうになった。
 こうして兄ちゃんとセックスするたびに思うんだけど、俺と兄ちゃんって物凄く身体の相性がいいんじゃないだろうか。
 俺は兄ちゃん以外の人間とセックスをしたことがないから断定はできないんだけれど、一つになっただけでお互いイきそうになったり、実際イっちゃうのって相当身体の相性がいい証拠なんじゃないかった思う。
 兄弟で身体の相性抜群だなんて、何か最強って感じだよな。

「ぁんんっ……んっ、ン……真弥ぁ……中ぁ……気持ちぃ……もっとぉ……」
「わかってるよ。俺だって兄ちゃんの中が気持ち良過ぎて……ジッとしてんの辛いから……。兄ちゃんの望み通り、もっと兄ちゃんを気持ち良くしてあげるね」

 既に中イきしている最中の兄ちゃんは、俺から与えられるどんな刺激にも敏感に感じちゃって、快楽の海にどっぷりと嵌っている様子。
 兄ちゃんの表情、喘ぎ声、感じる反応や仕草の全部が堪らなくエッチで可愛いから、俺も兄ちゃんとするセックスに夢中になっていく。

「真弥っ……真弥ぁ……」

 まるで熱にうなされているように何度も俺の名前を呼ぶ兄ちゃんは、本当に熱があってもおかしくないくらい熱くなった身体と、その身体に襲い掛かってくる刺激と快感に震えながら、更なる高みへ俺と一緒に昇り詰めていった。


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