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第五章
悪夢の予兆
しおりを挟むDDH-185”かつらぎ”は、いずも型護衛艦3番艦である。
全長248メートル、満載排水量27000トン。基本的な構造は同型艦と変わりはない。同型艦2隻との大きな外観上の差異は、20ミリCIWSが船体両舷に増設されたバルジに装備され、計3基となっていること。そして、飛行甲板上にはCIWSが置かれず、完全にフラットとなっていることだった。このため、定義としてはかつらぎ型に分類されることもある。
なぜこんな面倒な設計変更が行われたかといえば、艦首にリニアカタパルトを装備するためだった。リニアカタパルトは、地球では理論上可能と言われながらも、なかなか実用化のめどが立たないものだった。しかし、日本の技術と、ベネトナーシュ王国からもたらされたマテリアルと金属精製法によって、実用レベルのものが完成したのである。
もちろん、”かつらぎ”はその飛行甲板のサイズから、AV-8BやF-35BなどのSTOVL(短距離離陸垂直着陸)機しか運用できない。しかし、リニアカタパルトの利点は、艦載機の発艦時のペイロードを大きくとれる点にある。垂直離陸や、所謂スキージャンプ式飛行甲板を用いた離陸では、どうしてもペイロードの面で妥協せざるを得ないのだ。その点、リニアカタパルトを用いれば、最大離陸重量いっぱいまで燃料弾薬を積んでも十分発艦できた。
格納庫のサイズが小さいため、固有の艦載機は飛行甲板の露天係留も含めても16機程度だが、そこは特に問題とはされていない。なぜなら、”かつらぎ”は陸上部隊所属の機体の洋上補給基地と割り切られているからだ。これは、旧日本海軍の空母、”信濃”の計画当初の運用思想に近い。もともと専守防衛を国是とし、日本近海以外での作戦行動を想定しない海上自衛隊には有用な用兵と言えた。21世紀になって問題となり始めた離島防衛などの任務は、航空戦力による支援が不可欠だ。そして、洋上に補給基地の役目を果たす艦を配置して、航空隊の航続距離と滞空時間を稼げればもっといい。そんな考えから、建造途中で大幅な設計変更が行われたのがこの”かつらぎ”だった。
当然のようにというか、アジア諸国からは轟轟たる非難が上がった。まあ、日本のやることはなんでも非難せずにはいられないのが彼らと言えばそれまでだったが。艦載機として米軍から試験的に空自に貸与されたAV-8Bや、計画を変更していくつかのF-35Aの購入をキャンセルし、F-35Bを調達したこととセットで、”侵略的兵力””旧海軍機動部隊の亡霊”と露骨な非難が加えられていたのだ。
そんな事情もあり、また、異世界においてドゥベ公国の軍事侵攻に端を発する戦争が勃発したこともあって、”かつらぎ”は時空門を苦労して超えて、ベネトナーシュ王国王立海軍に編入されたのだ。
その”かつらぎ”は、現状戦線が内陸部に移動していることがあって、ドゥベ南部のノーアトゥーン半島沖で留守番を余儀なくされている。しかし、船体が大きく、積載能力、通信能力に優れるため、後方の司令部として機能していた。戦災とドゥベ軍による焦土作戦によって荒れ果てたドゥベ南部には、陸地にまとまった司令部を置ける場所がなかったのだ。
「ドゥベ軍におかしな動きが?」
その司令部にオブザーバーとして加えてもらっている、悪く言えば居候しているルナティシアは、士官食堂でディーネとシグレから不穏な報告を受けていた。
「ええ、彼らが調達して、義勇軍の工廠に運び込んでるという資材。一体何に使うものなのか、まるで見当がつきません。ただ、その機密レベルの高さから見て重要なものであることは間違いない。どうもきな臭いです」
「山脈で使われた電磁波兵器の類ということは?」
ディーネの言葉に、ルナティシアが希望的観測も含めて混ぜ返す。
「それにしては、規模も資材の種類も違いすぎます」
ディーネがきっぱりと否定する。
とにかくも情報が少ないのが問題だった。シグレが放った間諜は今回もいい仕事をしていたが、敵の機密保持が固すぎて、敵がなにかをしていることはわかっても、具体的に何をしているのかがさっぱりわからないのだ。
「これだけの資材でこしらえるもの...。一気にエネルギーが解放されれば凄まじい破壊力をもたらすな...。よもや...」
そういったシグレが、500年も前に用いられた、残虐で常軌を逸した兵器のことについて語り始める。最初は話半分に聞いていたルナティシアとディーネは、シグレがその兵器がもたらした結果を語るや、顔を青くした。
「もしそれが本当なら大変なことになりますわ!」
「こうしてはいられない!多国籍軍に敵工廠の攻撃要請を!」
慌てるルナティシアとディーネの言葉に、シグレはゆっくりと首を横に振る。
「難しいじゃろうな...。先だっての戦い、多国籍軍側の被害も甚大だったと聞く。それに、ドゥベも北部、特に首都周辺はまだ兵力が健在と聞く。攻撃は危険ということになろうしな」
正論だった。しかし、シグレの予測通りのことになってからでは遅いのだ。ディーネはとりあえず多国籍軍司令部に掛け合って、敵工廠の攻撃を要請するだけしてみることにする。ルナティシアは、敵の兵器への対策を立てるため、ベネトナーシュ本国から古い文献を取り寄せるための連絡を取っていく。まだ、シグレの予測が杞憂であることを内心で祈りながら。
だが、この後、シグレの予測は最悪の方向に的中してしまうのである。
「ママ、ママのここはいつも濡れてるから入れやすくて最高だよ」
「もう...いけない子ねえ...。自分が生まれてきた場所なのに...あああん...♡」
ドゥベ公国首都バイドラグーン、公城の寝室の一つのベッドの上。公妃であるレイチェルと、その息子、第一公子ジョージは二人とも生まれたままの姿で、恋人気分で近親相姦をしている。四つん這いになったレイチェルの背中にジョージがのしかかり、すっかり濡れそぼった自分が生まれてきた場所に指を入れ、弄んでいる。
「あああああんっ!入ったああっ!♡」
そうやってふざけている内に、レイチェルの愛の泉にジョージの分身が入ってくる。若さが漲る分身だった。最初は背徳感と罪悪感が消えなかった。近親相姦などおぞましいと思ったし、なにより周囲の人間に説明できない。ジョージの将来にとってもいいはずがない。しかし、ジョージに強く抱きしめられると、その肌の感触と、背中に感じる重さに、幸福感と充足感でやがてなにも考えられなくなっていったのだ。
「あああ...!ジョージ、中は堪忍してたもれ...!中に出してはだめなの...!」
「も...もう出しちゃったよママ...」
レイチェルが言い終わる前に、ジョージはレイチェルの中で果てていた。前回の危険日はどうにか妊娠を避けられたものの、今日あたりからまた危険日に入るのだ。実の息子の子供を妊娠などしてしまったら目も当てられない。しかし、ジョージの分身が自分の中で震え、熱いものがびゅるびゅると注入されて来る感覚に、レイチェルはうっとりとしてしまい、妊娠への恐怖は、温かさと幸福感、絶頂感によって塗りつぶされていく。
ことがひと段落して、ジョージとレイチェルはベッドの上でじゃれ合っている。
その時、寝室のドアがノックされる。裸にガウンだけを着てドアを開けたジョージの前に立っていたのは、軍の幕僚の一人だった。
「お取込み中申し訳ありません...」
「かまわんよ。火急の要件なのだろう?」
ジョージは臆面もなく応じる。ジョージはもはや、実の母と近親相姦をしていることを隠そうともしていなかった。周囲も、あまり関わり合いになりたくはないと見て見ぬふりをしている。
「は...。大変残念なことなのですが...。ヨーツンヘイム平原の戦いにおいて、”リディル”が敵機の攻撃によって破壊され、戦闘そのものも...その...我が軍の敗北の由...」
ジョージは手渡された翻訳された暗号通信の内容に目を通す。
「以外にもろいものだな...」
「いえ、多国籍軍側も被害甚大です。我が軍の兵たちは立派に戦ったのです!」
そこは理解して欲しいと願う幕僚は、大きな声を出してしまう。
「誤解いたすな。そこは私も理解しているとも。
そうなると、いよいよこちらの奥の手の出番だな。多国籍軍に引導を渡してやろうではないか」
幕僚はぞっとした。その時のジョージの眼を見てしまったからだ。狂気の一歩手前、いや、すでに狂気そのものかもしれない目は、例えるなら勝利を口実にすれば、どんなことでも平気でできてしまう暴君のそれに見えた。前線に配属され、今のところ生死がわからない弟の顔を思い浮かべ、”奥の手”を使うのを思いとどまれないかと具申しようとするが、言葉を発することができない。つい先日も、同じことを具申したある重鎮が、政治犯として逮捕されたばかりなのだ。
「は...ではそのように...」
そう言ってその場を辞した幕僚を見送ったジョージは、再びベッドに戻ると、水差しから水を口に含み、レイチェルに口移しで飲ませていく。
母子の近親相姦は続く。耳元で愛の言葉をささやき、自分の胸板と分身の感触を母に刻み付けることで、ジョージは母の魂を呪縛し、改めて洗脳しなおしていく。母の体はともかく、心はまだ完全に自分のものにはなっていない。いまだに危険日の中出しに難色を示すのがその証。母の目を覚まさせてはならない。母を正気に戻してはならない。母がずっと自分と二人の甘い夢から覚めないようにしておかなければ。それが自分と母にとって最善、一番幸せなことなのだから。
そのためには戦争に勝つ必要がある。ともジョージは考える。戦争に勝てば、自分は大手を振って正式に大公に即位することができる。自分の指導力のおかげで戦争に勝った事実を前にすれば、誰も文句は言うまい。いまだ自分と母の関係に疑念と嫌悪の視線を投げつけるやつらに自分と母の愛を認めさせ、祝福させることもできるかもしれない。形だけ妃をめとり、母に産ませた自分の子供を妃との子ということにして育て、いずれは自分の後継者にとも考えていた。
その考えを現実のものとするためには、この戦争に勝つことが必須とジョージは考える。たとえどんな常軌を逸した作戦を行い、どれだけの犠牲を出そうとも。
国家のためでさえない。自分と母の関係を永遠のものとするために、どんなことも許されると、ジョージは本気で考えていた。
このジョージの狂気と傲慢が、あるいは回復不能かもしれない破壊と損害を、この世界にもたらすことになってしまうのであった。
その翌日の早朝。ノーアトゥーン半島はゲルセミの東200キロほどの海上。
ドゥベ軍所属のB-2ステルス爆撃機が、ドゥベの東に位置するフェクダ王国の義勇軍所属のMig-29Mから必死で逃げ回りながら、目的地を目指していた。いくらステルス性能が自慢の機体と言っても、目視で戦闘機に見つかってしまっては死ぬ気で逃げ回る以外にはない。
「機長!もう無理です!任務を諦めましょう!」
「だめだ!この戦争、勝たなければならないんだ、俺たちは!」
対空ミサイルをかろうじて回避したが、Mig-29MはB-2を見失ってくれる様子はない。任務放棄を具申するコ・パイロットの言葉を、機長はぴしゃりとさえぎる。この世界にはハーグ陸戦条約も、ジュネーブ条約もない。戦争に負けるということは、全てが終わり、隷属させられることと言っても過言ではない。機長は、こちらの世界で結婚した妻と、もうすぐ生まれる子供のことを思う。妻が敵兵に強姦され、子供は奴隷として売られるところを想像してみる。絶対にごめんだと断じ、再び目的の座標に進路を取る。
「よし!後3分で目標地点だ!”杭”投下用意!」
「アイサ―!」
ウェポンベイを開き、目標に向けて投下コースを取る。HMDに”投下”のサインが点滅すると同時に、機長は操縦桿のトリガーを引いた。積み荷である、”杭”と呼ばれる、羽根のついた巨大な槍のような外見のものが、狙い通りに投下され、海の底にまっすぐに沈んでいく。
任務完了だ。機長がそう言葉を発しようとした時、B-2のエンジンにミサイルが直撃し、火の玉に変わった。戦争に勝てても、自分が死んで妻を未亡人にしてはなんにもならない。最後の瞬間、機長はその事実に気づいた。
「ロックオンされた!」
「護衛の機体はどうしたんだ!?」
「とっくに全滅しちまってる!」
「だから俺はいやだって言ったんだあ!」
同じころ、少し離れた場所ではるか上空を飛行するC-5ギャラクシー大型輸送機は、やはりフェクダ軍所属のF-16C2機に追い回されていた。乗員たちはわめき続けることしかできない。護衛のFA-18Eは、輸送機を守りながらの不利な戦いにとっくに全滅し、C-5はいつ撃墜されてもおかしくない状況にある。ドゥベ軍の”奥の手”は、西側最大の輸送機であるC-5で、どうにか積んで飛べる大きさ、重さだったのだ。
「コンデンサーの充電はまだ終わらんのか!?」
「まだ80%です!」
C-5の兵装士官は、こちらからも目視で見えるほど近いF-16Cを見て、決断の時だと判断する。
「かまわん!カーゴドア開けろ!レーヴァテイン、発射準備!」
本来広々としているはずのC-5の貨物室を所狭しと占領する複数の発電機とバッテリー、コンデンサーから伸びる無数の太いコードに接続された、巨大な透明の正8面体。何かの宗教的なオブジェクトにしか見えないそれは、カーゴドアが開かれ、コンデンサーのエネルギーが解放されると、激しく輝き始める。やがてそれが、出力80%ととはいえ臨界に達すると、眼には見えないが、強力な何かの力が放たれ、海に向けて光の速さで突き刺さるのがわかる。
所期の目的は果たしたが、F-16Cが見逃してくれるわけではない。C-5のエンジンの一つがミサイルに直撃されて火を吹き、積み荷の重さに耐えられず、急速に高度を失っていく。C-5の乗員たちは、酸素ボンベを身に着け、先を争ってパラシュートで脱出していった。
くそ、脳みそまで筋肉の海兵隊が立てた作戦に乗ったばかりに。こんなのはスマートさを売りにする空軍の作戦じゃない。パラシュートにぶらさがる兵装士官は、高度8000メートルの寒さに震えながら、腹の中で海兵隊に対するあらゆる罵詈雑言をまくしたてた。
さて、ぶしつけだが、こちらの異世界は火山活動やプレート移動は存在しても、地震はほとんどない。
その理由は、海底に存在する、”柱”と呼ばれる特殊な自然構造物にある。海底の地中数千メートルにも達する巨大な自然の円柱は、火山活動やプレート移動の振動を熱エネルギーに変換して水中に放出する役目を担っていた。実のところ、ロランセア、ナゴワンド両大陸間に存在する内海が、潮の流れが速く、外洋から冷たい海水が流れ込んでくる環境のわりには非常に温かく、様々な海洋生物の楽園である理由の一つがこの”柱” にあった。まあこれは余談だが。
”その辺を適当に掘れば温泉が出てくる”と揶揄されるほど火山が多い地形にも関わらず、こちらの世界の両大陸ではまるで地震に対する備えがされていないこと。そもそも地震というものがなんなのか知らない人間も多いことは、地球の各国から派遣された軍人や学者にとっては大いに疑問だった。現地の人間の案内とサポートを受けて研究が進められ、この海底の”柱”の存在が明らかになったのだ。
卑近な例に例えれば、地球をサドルにバネがついているだけの安物の自転車、いわゆるママチャリとするなら、こちらの世界はフルサス仕様の高級マウンテンバイクであるという違いと言えよう。要するに、振動のあるなしの問題ではなく、上に乗っている人間に振動が直に伝わるかどうかの問題なのだ。
この事実はそれなりに大発見ではあったのだが、所詮は異世界のことと、地球側ではてんで人の興味を引かなかった。しかし、こちらの世界では多くの人間が関心を持ち、予算が組まれ、さらなる研究が進められていた。特にドゥベでは。
なぜか?簡単だ。兵器として有用とみなされていたからだ。
B-2から投下された”杭”は、狙い通りにノーアトゥーン半島沖の海底の”柱”の頂上である巨大な海底の隆起の上に突き刺さった。”杭”には高度な誘導装置が取り付けられ、ジャイロコンパスとアクティブソナーを頼りに”柱”の頂上に向かうように設定されていたが、潮に流されずどんぴしゃりで目標に刺さったのは運もあった。
次いで、C-5に搭載されたレーザー照射装置”レーヴァテイン”から、水の干渉を受けにくい、高出力のブルーレーザーが”杭”に向けて照射される。このレーザーをエネルギーとして、”杭”に仕込まれた魔法装置が発動する。周辺の温度を一瞬にして下げる氷結魔法。その中でも最も強力なもので、数分の間に絶対温度零度に限りなく近い低温を作り出すほどだった。この魔法はエネルギーの消費が多いわりに得られるものが少なく、半ば忘れられていた魔法だった。氷を作るならもっと簡単で効率的な魔法で十分。イフリートなどの炎をまとうモンスターにしたって、もっと簡単でうまい対処法はいくらでもあるからだ。
だが、今回に限っては違った。”柱”を凍らせてしまい、振動を熱エネルギーに変換することができなくするには、この氷結魔法が必要だったのだ。
急激に温度を下げられ、地震波の緩衝装置として機能しなくなった”柱”は、逆にそれ自体が地震波に揺さぶられて激しく振動し始めた。地下数千メートルにまで達する円柱が激しく揺れ動く振動の前には、周囲のプレートなど波に浮かぶ発泡スチロールも同然だった。
こうして”レーヴァテイン”は予定通りの効果を発揮し、海と陸が激しく揺さぶられ、ノーアトゥーン半島沖を震源地として、最大で震度9の地震と、巨大な津波が誘発されることとなったのである。
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