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緋色の一閃
八
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アキラが呼び出しを受けたファミレスに着くと唯からはすでに到着したとのメッセージが入っていた。
店に入って中を見渡していると手を振っているのが見えた。
「二条さん。来てくれてありがとうございます」
唯が頭を下げる。
「アキラでいいよ」
「はい。じゃあアキラさん」
唯は少し恥ずかしそうに言う。
「こちらへ」
唯が隣を示したのでアキラは席に座った。
テーブル席でアキラに向かい合うように二人の学生が並んで座っている。
ブレザーの男子生徒と同じようなデザインの制服を着た女学生。高校生だろうか。
「紹介します。タツヤくんとミキノさん。こちらはアキラさんです」
「どうも」
「……こんにちは」
男子は礼儀正しく、女子は小さな声で言う。
女子はどこか顔色が悪い。もともとなのか調子が悪いのか。
「ミキノさんだっけ。大丈夫?」
「え?」
「顔色、悪いから」
アキラがそう言うとミキノは気まずそうに俯いてしまった。
何か悪いことを言ったかなと思う。
「すみません、こいつ貧血気味で。俺もちゃんと食べろって言っているんですけれど」
タツヤが体を前に乗り出して言う。
「えっと。君はミキノさんの付き添いの人?」
「はい、そうです」
少しまごついた様子だったがタツヤはそう言った。
相談したいのは女生徒だと先に聞いていた。お節介な勘繰りだが距離感を見るとタツヤはミキノの彼氏だろうかとアキラは思った。
「話してもいいかな?」
唯がそう言うとタツヤとミキノは頷いた。
「こちら、タツヤくんとミキノさん。同じ高校の同級生」
「よろしくお願いします」
「……お願いします」
二人は頭を下げた。唯は二人に向けて言う。
「話したと思うけれどアキラさんは私の大学の先輩で……。鎌鼬事件の調査をしているらしいの」
事件のところでミキノの肩がビクリと跳ねた気がした。タツヤが険しい顔をする。
「嫌なら話したくないところは省いてもいいから」
「……はい、大丈夫です」
ミキノは小さな声で答える。
アキラは出来るだけ穏やかな口調で聞いた。
「あの、それで今日はどういう相談で」
痛ましい顔をして唯は言った。
「ミキノさんは鎌鼬事件の被害者なの」
「とりあえず何か飲もうか」
そういう唯の提案でアキラと唯はコーヒー、タツヤはコーラ、ミキノは紅茶を注文する。
「それで」
全員分の飲み物が届いてから唯は言った。
「どこから話そうか……」
それから少し眉を歪めて言う。
「アキラさん、鎌鼬事件のことはどこまで知っている?」
「それが……、俺こっちの街に来てまだ日が浅くてニュースとかも見ていなかったから。うちの……何というか上司、から聞いた話くらいしか」
「その話って?」
「鎌鼬と呼ばれる人間が刃物で人を切りつけているっていうことと、被害者がいま三人なことくらいかな」
合っているか?と唯に目配せしてみる。
「はい。その情報で大体合っている。ミキノちゃんはその被害者のうちの一人」
緊張した様子でミキノは紅茶を口に運ぶ。
その手は震えている。
昼間とはいえ外に出るのが怖いのかもしれない。よほど無理してここに来たのではないか。
「……そうだったのか。大変だったな」
アキラはうまい言葉が見つからずそれだけ言った。
「今日は早く犯人を捕まえてもらうため少しでも協力したいからって……。ミキノちゃん本人からの提案で来てもらったの」
そういうことかと思った。勇気のいることだろうに。アキラは痛ましい気持ちになる。
「当時のことを話してもらっていい?」
唯の問いかけにミキノは話しはじめた。
「……はい。その日、私は学校の補習で遅くなってしまって。暗い中を歩いていたんです。事件に遭ったのは通学路で。いつも通っているので、そんなことになるとは思わなかったんです」
そんなこと、は鎌鼬と呼ばれる人物に襲われたことだろう。
「犯人の姿は見た?」
「はっきりとは……。黒いパーカーを着ていてフードで顔を隠していて」
「……あの、こんなことを直接聞くのはどうかと思うけれど。具体的にはどんな被害に遭ったんだ?」
話しにくいことだろうが、肝心な部分だと思った。
唯は固い表情でミキノに言う。
「ミキノちゃん、傷跡を見せてもらってもいい?」
タツヤがミキノを庇うように前のめりになる。
「高坏さん、それは……」
「タツヤくん。大丈夫」
ミキノはそれを片手で制した。
「先に見てもらった方が話が早いと思う……」
そう言うとタツヤはグッと押し黙った。
「……少し、見苦しいかもしれませんが」
ミキノは長袖をまくって腕を露出させた。それを見て思わずアキラは呟いていた。
「ひどい……」
なまなましい赤い切り傷が無数についていた。
おそらく切りかかられたときに抵抗したからだろう。
一番目に入ったのは手首の傷だ。右手の手首がザックリと一本の線のように切れていた。肌が白いので余計に痛々しさが伝わってくる。
「これ全部が……?」
アキラが聞くとミキノは頷いた。
「……はい」
「もういいですか」
タツヤがそっとミキノの袖を掴んで引き下ろす。
「見せてくれてありがとう」
アキラが言うとミキノは頷いた。そして切れ切れな声で話す。
「……切りかかられてあっという間の出来事でした。悲鳴をあげようと思ったんだけど声が出なくて慌てて逃げなくちゃと思ってそれで……」
「そのとき俺が通りかかったんです」
「君が?」
「ええ」
タツヤは頷く。
「その日は俺も補習を受けていて。ミキノとは帰る時間がズレてしまったんですけれど。こんなことならもっと早く出ていればよかった」
「……いいの」
乾いた小さな声で言う。
「タツヤくんのせいじゃないから」
そう言ってから顔を上げて真っ直ぐにアキラを見る。
顔色の悪さも相まって凍ったようにという表現が合う表情の動かない顔だったがその目は心持ち潤んでいるように見えた。
「お願いします」
ミキノはアキラに頭を下げて言う。
「……早く、犯人を捕まえてください」
「私からもどうぞよろしくお願いします」
唯も重ねて頼んだ。
事件には足を踏み入れたばかりで分からないことも多い。それでもこうして傷ついている人を放って置けないと思った。
アキラは頷く。
「俺が犯人を見つけられるように全力で頑張るよ。だから、あまり心配するな」
自分より若い子が痛々しい姿で怯えているのを見て、何とか元気づけたくてアキラはそう言った。
店に入って中を見渡していると手を振っているのが見えた。
「二条さん。来てくれてありがとうございます」
唯が頭を下げる。
「アキラでいいよ」
「はい。じゃあアキラさん」
唯は少し恥ずかしそうに言う。
「こちらへ」
唯が隣を示したのでアキラは席に座った。
テーブル席でアキラに向かい合うように二人の学生が並んで座っている。
ブレザーの男子生徒と同じようなデザインの制服を着た女学生。高校生だろうか。
「紹介します。タツヤくんとミキノさん。こちらはアキラさんです」
「どうも」
「……こんにちは」
男子は礼儀正しく、女子は小さな声で言う。
女子はどこか顔色が悪い。もともとなのか調子が悪いのか。
「ミキノさんだっけ。大丈夫?」
「え?」
「顔色、悪いから」
アキラがそう言うとミキノは気まずそうに俯いてしまった。
何か悪いことを言ったかなと思う。
「すみません、こいつ貧血気味で。俺もちゃんと食べろって言っているんですけれど」
タツヤが体を前に乗り出して言う。
「えっと。君はミキノさんの付き添いの人?」
「はい、そうです」
少しまごついた様子だったがタツヤはそう言った。
相談したいのは女生徒だと先に聞いていた。お節介な勘繰りだが距離感を見るとタツヤはミキノの彼氏だろうかとアキラは思った。
「話してもいいかな?」
唯がそう言うとタツヤとミキノは頷いた。
「こちら、タツヤくんとミキノさん。同じ高校の同級生」
「よろしくお願いします」
「……お願いします」
二人は頭を下げた。唯は二人に向けて言う。
「話したと思うけれどアキラさんは私の大学の先輩で……。鎌鼬事件の調査をしているらしいの」
事件のところでミキノの肩がビクリと跳ねた気がした。タツヤが険しい顔をする。
「嫌なら話したくないところは省いてもいいから」
「……はい、大丈夫です」
ミキノは小さな声で答える。
アキラは出来るだけ穏やかな口調で聞いた。
「あの、それで今日はどういう相談で」
痛ましい顔をして唯は言った。
「ミキノさんは鎌鼬事件の被害者なの」
「とりあえず何か飲もうか」
そういう唯の提案でアキラと唯はコーヒー、タツヤはコーラ、ミキノは紅茶を注文する。
「それで」
全員分の飲み物が届いてから唯は言った。
「どこから話そうか……」
それから少し眉を歪めて言う。
「アキラさん、鎌鼬事件のことはどこまで知っている?」
「それが……、俺こっちの街に来てまだ日が浅くてニュースとかも見ていなかったから。うちの……何というか上司、から聞いた話くらいしか」
「その話って?」
「鎌鼬と呼ばれる人間が刃物で人を切りつけているっていうことと、被害者がいま三人なことくらいかな」
合っているか?と唯に目配せしてみる。
「はい。その情報で大体合っている。ミキノちゃんはその被害者のうちの一人」
緊張した様子でミキノは紅茶を口に運ぶ。
その手は震えている。
昼間とはいえ外に出るのが怖いのかもしれない。よほど無理してここに来たのではないか。
「……そうだったのか。大変だったな」
アキラはうまい言葉が見つからずそれだけ言った。
「今日は早く犯人を捕まえてもらうため少しでも協力したいからって……。ミキノちゃん本人からの提案で来てもらったの」
そういうことかと思った。勇気のいることだろうに。アキラは痛ましい気持ちになる。
「当時のことを話してもらっていい?」
唯の問いかけにミキノは話しはじめた。
「……はい。その日、私は学校の補習で遅くなってしまって。暗い中を歩いていたんです。事件に遭ったのは通学路で。いつも通っているので、そんなことになるとは思わなかったんです」
そんなこと、は鎌鼬と呼ばれる人物に襲われたことだろう。
「犯人の姿は見た?」
「はっきりとは……。黒いパーカーを着ていてフードで顔を隠していて」
「……あの、こんなことを直接聞くのはどうかと思うけれど。具体的にはどんな被害に遭ったんだ?」
話しにくいことだろうが、肝心な部分だと思った。
唯は固い表情でミキノに言う。
「ミキノちゃん、傷跡を見せてもらってもいい?」
タツヤがミキノを庇うように前のめりになる。
「高坏さん、それは……」
「タツヤくん。大丈夫」
ミキノはそれを片手で制した。
「先に見てもらった方が話が早いと思う……」
そう言うとタツヤはグッと押し黙った。
「……少し、見苦しいかもしれませんが」
ミキノは長袖をまくって腕を露出させた。それを見て思わずアキラは呟いていた。
「ひどい……」
なまなましい赤い切り傷が無数についていた。
おそらく切りかかられたときに抵抗したからだろう。
一番目に入ったのは手首の傷だ。右手の手首がザックリと一本の線のように切れていた。肌が白いので余計に痛々しさが伝わってくる。
「これ全部が……?」
アキラが聞くとミキノは頷いた。
「……はい」
「もういいですか」
タツヤがそっとミキノの袖を掴んで引き下ろす。
「見せてくれてありがとう」
アキラが言うとミキノは頷いた。そして切れ切れな声で話す。
「……切りかかられてあっという間の出来事でした。悲鳴をあげようと思ったんだけど声が出なくて慌てて逃げなくちゃと思ってそれで……」
「そのとき俺が通りかかったんです」
「君が?」
「ええ」
タツヤは頷く。
「その日は俺も補習を受けていて。ミキノとは帰る時間がズレてしまったんですけれど。こんなことならもっと早く出ていればよかった」
「……いいの」
乾いた小さな声で言う。
「タツヤくんのせいじゃないから」
そう言ってから顔を上げて真っ直ぐにアキラを見る。
顔色の悪さも相まって凍ったようにという表現が合う表情の動かない顔だったがその目は心持ち潤んでいるように見えた。
「お願いします」
ミキノはアキラに頭を下げて言う。
「……早く、犯人を捕まえてください」
「私からもどうぞよろしくお願いします」
唯も重ねて頼んだ。
事件には足を踏み入れたばかりで分からないことも多い。それでもこうして傷ついている人を放って置けないと思った。
アキラは頷く。
「俺が犯人を見つけられるように全力で頑張るよ。だから、あまり心配するな」
自分より若い子が痛々しい姿で怯えているのを見て、何とか元気づけたくてアキラはそう言った。
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