【完結】初恋の君を探していたが、本人と気づかずにあれやこれやとドツボにハマる話

たまとら

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ぱんつ事変

18 推し活のぼくちゃん達

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ラッシュ様に憧れているのは、割と下位貴族が多いように思う。
ただただラッシュ様をうっとりと見ている。

昇降口に、そろそろいらっしゃる時間だわ♡と
きゃっきゃ待ってる姿は。
もう出待ちそのもので。
推し活!と、思った。

ほら、ラッシュ様。
はいいから。

顔と俺様で何にも忖度しない姿に、憧れているのだと思う。
そりゃ窮屈で忖度しかない生活って大変だものね。
それにとらわれない人に憧れちゃうよね。

そんな人達の視線は疎んでいるというよりも、妬みの嫉妬。


おとなしいグループだと思っていたら、ある日囲まれた。
やっぱり人はそれぞれだ。
3人のこのグループは、いつもきゃぴきゃぴと賑やかなぼくちゃん達だった。

「平民のくせに」

「あの方のお世話をするなんて」

そんな定番から始まったが、声を出してるうちに段々と昂っていく。

「お背中まで洗ってるのっ⁉︎」

「お背中の黒子が2つ縦に並んでるって本当なのっ⁉︎」

~~あれ?ちょっと方向がズレてるぞ。

ほ、黒子っ‼︎
一人が頬を染めて口籠ると、他の二人も真っ赤になって
「ど、どうなんですのっ!」
と、身を乗り出した。

ルツのぽかんとした顔を見ると。
ごほん!と咳をして、立ち位置フォーメーションに戻る。

「…地味なお顔よねぇ。」

「まぁ、だからラッシュ様も安心なのじゃなくってぇ。」

互いを見ながら完結していくぼくちゃん達。

「そうよねぇ!お風呂の世話をされても、ならドキドキしないでしょうし」

~~また、かーい‼︎


「教えなさい!
ラッシュ様は風呂上がりはバスローブなの?
身一つでいらっしゃるのっ⁉︎」

「あ、ずるいわ。私だって教えて欲しいのよ!
ラッシュ様はブリーフなの。トランクスなの。」

「いやん♡ クリストフ様。それはお下品よ!」

「なぁ~に言ってるの。誰だって知りたいわよね。知りたいわよぉ!これはチャンスなのよっ‼︎
知識は求めなければ与えられないって、先生もおっしゃってたわっ!」

きゃぴきゃぴの言葉が転がっていく。

「お馬鹿ねっ‼︎私はジョックストラップが、ラッシュ様には一番お似合いだと思ってるわよっ!」

「「「ジョックストラップ!」」」

きゃーー♡♡♡
と、3人から黄色い声が上がる。


…あの俺様のぱんつだけで、こんなにも盛り上がれるなんて。
ある意味、凄い…

ぼくちゃん達のきゃっきゃは、いまや黄色と紫色の超音波となって。
周りの空気にびんびんと広がっていく。





今、ルツの目の前に二本の道がある。

片方は『平民なのに』と決め台詞を吐かれ。
鉄壁と影口を叩かれる世話係。
もう片方は、同属意識で話す事の出来る世話係。

……どうせ洗濯の情報はすぐにあちこちで漏れていく。
AとBが継ながれるように。
それがすぐに悟られるのは時間の問題だ。
それならば自分の利点になるように操作するのが、賢い平民の道である。

考えるまでもなく。
ルツは直ぐに心を決めた。
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