【完結】初恋の君を探していたが、本人と気づかずにあれやこれやとドツボにハマる話

たまとら

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結局、田舎で我に帰る

41 そして事後

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ずるずるとベッドから床に這い出た。
何故か羽交締めのように抱き締められている腕から、そおっと抜ける。

こんな近くで回復魔法を使ったら。
せっかく寝ているラッシュ様にモロバレだから、赤ん坊のように這い出した。

……キツイ…

四つ足で進むと、中心のそのデリケートな部分が大きく揺れて引き攣る。
こんな鈍痛は初めて味わうモノで。
~手っ取り早く言うと"身から出た錆"に落ち着く。
無駄な動きで膝を着くと、ずきんと延髄に直撃がきて。
思わず口に手を当てて叫びを噛んだ。

……キツイ…

伺うようにベッドを見ると。
すんごく無防備にラッシュ様爆睡してる。

自分の体に、未だ何か捩じ込まれているようで。
そっと尻をつけた床はひんやりしていた。
そのお尻は粘ついた跡もなくて、サラッと乾いてて。
って事は、あの俺様が世話してくれたんだと思うと、ちょっと恥ずかしさが増した。


訳がわからず声を上げて。
気絶するように寝落ちしてたようで。
気がついたのがさっきだった。
もう陽が登ってる。

部屋の扉まで行くと、把手に手を伸ばしてそろそろと立ち上がる。
腕に力を入れた時、花のように散る鬱血痕が見えて頬が熱くなった。

脚と腰に力を入れるとズキンとくる。
脚はぷるぷるするけれど、よろよろと廊下に出た。

部屋の外で回復する。

音を立てないように服を着る。
窓の外はかなり明るい。
急がなくっちゃ。

ラッシュ様。
記念にこのチーフ頂きますね。

外への扉の前で、部屋を振り返って頭を下げた。

『ありがとうございます。
これで村は助かります。』

もう帰って来られるかわからない。
帰って来たとしても、どんな顔して会ったらいいのかわからない。

なんとなく気落ちしたまま、寮の外で木立ちの中に入ると精霊の道に潜り込んだ。



そうしてしばらく経ってから。
部屋の扉がガンガン叩かれた。

ラッシュがその辺にある布を腰に巻いてふらふらと出ていくと、アメデオが仁王立ちしていた。

「ルツ君はどうした?」

事後と丸わかりな姿に声を荒げる。
いや、なんか押せ押せでそうなる事は想定内だが。
扉を開けたのがルツでは無くて、しどけない格好のラッシュなのに愕然とした。

ラッシュにはこの時間に集合と伝えた。
オベリオ老が極秘の転移陣を発動させてくれると言った。
領主館としか目標コードの無い王宮のより、行商で細かく目標コードを作ってるこっちの方が近くて早い。
ただその陣を動かす魔術師を集める為にちょっと時間が必要だ。

それでも充分間に合う。
逸るルツ君を抑えておくように言っておいた。

……ラッシュが扉を開けたって事は。
ルツ君は身動き出来ない状態じゃあないのか⁉︎

大丈夫か!



ラッシュはちらりと上目遣いでアメデオを見た。

うわぁ。
デジャヴだわー
この目はやっちまった!の目だわ~
こりゃ、えっちしたってだけじゃないわ。

……聞きたくない。
聞きたくないけどね。


「逃げられた…」

案の定。
不貞腐れたように、ラッシュは唇を尖らせた。

むおぅ‼︎
そんな顔しても可愛くないぞ‼︎
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