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3日前
1 ゾルダン 王妃の死
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王妃の心臓が止まった時、ゾルダン王は獣のように吼えた。
抜け殻となった身体を抱き締めて、何度も慟哭した。
オロオロした医務官や侍従達に出て行けと叫ぶと、全ての者が転がるように出口に向かって逃げ扉は音を立てて閉じられた。
慌ただしい動きの後の静寂がキンと耳を刺す。
ハアハアと肩を揺すっていたゾルダン、震えながら描き抱いた身体を見下ろした。
まだ閉じさせていない瞳が、何も映さずにこちらを向いている。
ああこの身体はもう抜け殻だ。
軽くて脆い。
ぐっと顔を近づけてその目に映り込む。
光のないシャザリアの目は濁っていて、ゾルダンを映すのを拒んでいた。
そのまま頬を撫でる。
病で窶れた頬はカサついて合わせた唇はひび割れていた。
薬湯の匂いがする。
かつての高価な花の香りでは無く、青臭くて埃臭い薬の匂いだ。
豊かな乳房は萎み、垂れた下に浮いた肋骨をゆっくり撫でた。
シャザリア。
シャザリア。
どんどん熱が逃げる乳房を揉みしだきながら、ゾルダンはエタミル国の女王だったシャザリアを思い出した。
ゴンドナ国の外交夜会で会って夢中になった。
若くて真剣な自分の求婚はベッドの上で高笑いされたのだ。
「なんの力も無い王子など、蝶と同じようなもの。
身の程知らずとは愉快なものよのぉ!」
そしてベッドから蹴り出され、取り巻きの雄達に嗤われた。
惨めだった。
悔しかった。
憎かった。
嗤う女王の顔を何度も何度も夢に見た。
そんな女王が欲しくてたまらない事に絶望した。
絶望してもやはり女王を手に入れたかった。
ゾルダンは決意する。
まず父王を殺した。
止める者を殺した。
通りすがりの者を殺した。
邪魔な者を殺しつくした。
殺して殺して殺しつくした。
追い詰めたシャザリアを神聖誓約で縛り付けて、跪かせたのだ。
あの時の心も体も真っ赤に染まる気持ちは未だ心に燻っている。
シャザリアの目に殺意を読む度に歓喜で震えた。
シャザリアの目に自分しかいない事に愉悦を感じた。
睦あっても喉首を掻き切られるかもと絶頂を味わった。
シャザリア。
尻肉を捏ね上げると掌の中で踊る。
そのまま脚を大きく開かせその中に突き込んだ。
弛緩した穴にずぶずぶと入っていく。
シャザリア。
いつだっておまえが欲しい。
親も子も国もいらない。
おまえだけがいればいい。
命の無い肉は重い。
それをうつ伏せにして腰を振る。
掴んだ腰の指痕は沈んだまま戻ってこない。
強張っていく指をねろりと舐める。
溢れた精液を塗り込んだ。
薄い肩に噛み付くと歯の間でぶちぶちと肉が千切れた。
カケラほどを飲み込むと頭の中でエクスタシーが点滅する。
恐る恐る頬に噛み付くとビチビチと繊維を噛みちぎった。
口腔に溢れる肉が溶けていく。
上手い。
シャザリアが俺の中に溶けていく。
満ち足りたものが溢れてくる。
もっとだ。
おまえを喰いたい。
おまえを俺のものにする。
おまえを誰にも渡さない。
湯灌を‼︎ と叫ぶ声を遠くに聞きながら。
ゾルダンはシャザリアを貪り続けた。
抜け殻となった身体を抱き締めて、何度も慟哭した。
オロオロした医務官や侍従達に出て行けと叫ぶと、全ての者が転がるように出口に向かって逃げ扉は音を立てて閉じられた。
慌ただしい動きの後の静寂がキンと耳を刺す。
ハアハアと肩を揺すっていたゾルダン、震えながら描き抱いた身体を見下ろした。
まだ閉じさせていない瞳が、何も映さずにこちらを向いている。
ああこの身体はもう抜け殻だ。
軽くて脆い。
ぐっと顔を近づけてその目に映り込む。
光のないシャザリアの目は濁っていて、ゾルダンを映すのを拒んでいた。
そのまま頬を撫でる。
病で窶れた頬はカサついて合わせた唇はひび割れていた。
薬湯の匂いがする。
かつての高価な花の香りでは無く、青臭くて埃臭い薬の匂いだ。
豊かな乳房は萎み、垂れた下に浮いた肋骨をゆっくり撫でた。
シャザリア。
シャザリア。
どんどん熱が逃げる乳房を揉みしだきながら、ゾルダンはエタミル国の女王だったシャザリアを思い出した。
ゴンドナ国の外交夜会で会って夢中になった。
若くて真剣な自分の求婚はベッドの上で高笑いされたのだ。
「なんの力も無い王子など、蝶と同じようなもの。
身の程知らずとは愉快なものよのぉ!」
そしてベッドから蹴り出され、取り巻きの雄達に嗤われた。
惨めだった。
悔しかった。
憎かった。
嗤う女王の顔を何度も何度も夢に見た。
そんな女王が欲しくてたまらない事に絶望した。
絶望してもやはり女王を手に入れたかった。
ゾルダンは決意する。
まず父王を殺した。
止める者を殺した。
通りすがりの者を殺した。
邪魔な者を殺しつくした。
殺して殺して殺しつくした。
追い詰めたシャザリアを神聖誓約で縛り付けて、跪かせたのだ。
あの時の心も体も真っ赤に染まる気持ちは未だ心に燻っている。
シャザリアの目に殺意を読む度に歓喜で震えた。
シャザリアの目に自分しかいない事に愉悦を感じた。
睦あっても喉首を掻き切られるかもと絶頂を味わった。
シャザリア。
尻肉を捏ね上げると掌の中で踊る。
そのまま脚を大きく開かせその中に突き込んだ。
弛緩した穴にずぶずぶと入っていく。
シャザリア。
いつだっておまえが欲しい。
親も子も国もいらない。
おまえだけがいればいい。
命の無い肉は重い。
それをうつ伏せにして腰を振る。
掴んだ腰の指痕は沈んだまま戻ってこない。
強張っていく指をねろりと舐める。
溢れた精液を塗り込んだ。
薄い肩に噛み付くと歯の間でぶちぶちと肉が千切れた。
カケラほどを飲み込むと頭の中でエクスタシーが点滅する。
恐る恐る頬に噛み付くとビチビチと繊維を噛みちぎった。
口腔に溢れる肉が溶けていく。
上手い。
シャザリアが俺の中に溶けていく。
満ち足りたものが溢れてくる。
もっとだ。
おまえを喰いたい。
おまえを俺のものにする。
おまえを誰にも渡さない。
湯灌を‼︎ と叫ぶ声を遠くに聞きながら。
ゾルダンはシャザリアを貪り続けた。
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