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四章
旅立ちの下級冒険者8
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夜番も何の問題なく終わり次の日。
今日も天気は良好で問題なく進むことが出来そうだ。
手早く朝食を済ませたあと皆で出発の準備をする。
俺は自分の荷物の確認だけなので、ネルさんを待つついでに柔軟や軽い素振りをする。だが夜番の影響だろう、やはり少しだけ身体が重い。
依頼をこなす以上は可能な限り万全にしておきたいので、いつもの調子に戻すように更に身体を動かす。
これからの行程はネルさんの話によると、二ヶ所の農村に寄り今日はそのまま泊まり、明日にはリンの街に到着するようだ。
御者さんの反応を見ると今日は村で眠れるようだ。野営、野宿でも構わないが室内で眠れるならそれに越したことはない。
道中はなんと問題もなく進みもうじき一つ目の村に着こうかという所。少し先に小さな村が見えてきた。
周りを見渡せば一面草原だった風景が徐々に変化して田畑が見立つようになっている。
「親父!種芋もってきたぜ!」
「助かる!そっちからざざっとやってくれ」
一家総出で芋の植え付けをしているのだろう、農作業に勤しむ声が聞こえてくる。少しだけデミの村を思い出すな。
「あ、荷馬車だ!おーい」
村に近付くにつれ農作業をしている人が増えていく。仕事中とはいえやはりこちらが気になるのだろうか、手を振っている何人かの子供とそれに対してにこやかに返すネルさん。
「可愛いですね」
「本当にネルさん。かくいう家の子供もあれくらいでさ。仕事柄会えない日も多いから寂しい思いをさせているよ。まあこればっかりは仕方がないけどね…」
子供には寂しい思いをさせている。そう言うネルさんの方が寂しそうな表情をしている気がしたが敢えて言わないでおいた。
そんなことを話している間に村に着き、村長の家らしき周りより少し立派な家の前で止まった。
「ゴート君、この村、オンズの村って言うんだけど、ここでは少し取引をしたら直ぐに出発するんで宜しく。本当はゆっくり休みたい所だけど、取引するものも少ないし行程的に宿泊予定のヴァンの村に着くのが少しだけ遅くなりそうだからさ」
「わかりました。それじゃ荷馬車の側で待機してますね」
「頼んだよ。こっちは村長と取引してくるからさ」
馬の世話をしながら御者の人にどんな物を取引しているか話を聞くと、基本的にこのオンズの村のような小さな農村では農作物や狩猟で得た獲物の素材を調味料や農具、衣類と交換しているらしい。
所は違えどデミの村も似たようなものだったのでどこの農村も同じなのだろう。
元気よく走り回る犬と子供。井戸の近くで水仕事をする女性。軒下で手仕事をしている老人。
何となくデミの村での生活を思い出す風景だ。
数年前までは自分もこの日常の一部だった。勿論立場の関係で自由こそ少なかったが日々を平和に暮らしていた。
この生活も一つの幸せの形なのだろう。
しかし俺は様々な人に出会い"外の世界"を知ってしまった。
だからこそ、この胸から溢れ出る好奇心や冒険心が尽きるまでは冒険者は辞められないのだろう。
「ゴート君、お待たせ。そろそろ出発するけど良いかい?」
「何時でも大丈夫です」
「それじゃヴァンの村へ急ごうか。ゆっくりしていると陽が落ちてしまうからね」
次の目的地に向けて荷馬車が進み出す。物思いもこれくらいにして護衛に集中しなければ。
気を取り直して俺は荷馬車の後を進んでいった。
今日も天気は良好で問題なく進むことが出来そうだ。
手早く朝食を済ませたあと皆で出発の準備をする。
俺は自分の荷物の確認だけなので、ネルさんを待つついでに柔軟や軽い素振りをする。だが夜番の影響だろう、やはり少しだけ身体が重い。
依頼をこなす以上は可能な限り万全にしておきたいので、いつもの調子に戻すように更に身体を動かす。
これからの行程はネルさんの話によると、二ヶ所の農村に寄り今日はそのまま泊まり、明日にはリンの街に到着するようだ。
御者さんの反応を見ると今日は村で眠れるようだ。野営、野宿でも構わないが室内で眠れるならそれに越したことはない。
道中はなんと問題もなく進みもうじき一つ目の村に着こうかという所。少し先に小さな村が見えてきた。
周りを見渡せば一面草原だった風景が徐々に変化して田畑が見立つようになっている。
「親父!種芋もってきたぜ!」
「助かる!そっちからざざっとやってくれ」
一家総出で芋の植え付けをしているのだろう、農作業に勤しむ声が聞こえてくる。少しだけデミの村を思い出すな。
「あ、荷馬車だ!おーい」
村に近付くにつれ農作業をしている人が増えていく。仕事中とはいえやはりこちらが気になるのだろうか、手を振っている何人かの子供とそれに対してにこやかに返すネルさん。
「可愛いですね」
「本当にネルさん。かくいう家の子供もあれくらいでさ。仕事柄会えない日も多いから寂しい思いをさせているよ。まあこればっかりは仕方がないけどね…」
子供には寂しい思いをさせている。そう言うネルさんの方が寂しそうな表情をしている気がしたが敢えて言わないでおいた。
そんなことを話している間に村に着き、村長の家らしき周りより少し立派な家の前で止まった。
「ゴート君、この村、オンズの村って言うんだけど、ここでは少し取引をしたら直ぐに出発するんで宜しく。本当はゆっくり休みたい所だけど、取引するものも少ないし行程的に宿泊予定のヴァンの村に着くのが少しだけ遅くなりそうだからさ」
「わかりました。それじゃ荷馬車の側で待機してますね」
「頼んだよ。こっちは村長と取引してくるからさ」
馬の世話をしながら御者の人にどんな物を取引しているか話を聞くと、基本的にこのオンズの村のような小さな農村では農作物や狩猟で得た獲物の素材を調味料や農具、衣類と交換しているらしい。
所は違えどデミの村も似たようなものだったのでどこの農村も同じなのだろう。
元気よく走り回る犬と子供。井戸の近くで水仕事をする女性。軒下で手仕事をしている老人。
何となくデミの村での生活を思い出す風景だ。
数年前までは自分もこの日常の一部だった。勿論立場の関係で自由こそ少なかったが日々を平和に暮らしていた。
この生活も一つの幸せの形なのだろう。
しかし俺は様々な人に出会い"外の世界"を知ってしまった。
だからこそ、この胸から溢れ出る好奇心や冒険心が尽きるまでは冒険者は辞められないのだろう。
「ゴート君、お待たせ。そろそろ出発するけど良いかい?」
「何時でも大丈夫です」
「それじゃヴァンの村へ急ごうか。ゆっくりしていると陽が落ちてしまうからね」
次の目的地に向けて荷馬車が進み出す。物思いもこれくらいにして護衛に集中しなければ。
気を取り直して俺は荷馬車の後を進んでいった。
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