115 / 200
(113)SIDE:奏太
しおりを挟む
斗輝の舌と指で丁寧に愛撫された僕の両乳首は、ぷっくりと膨らんでいた。
なにをされても気持ちがよくて、それこそ、息を吹きかけられただけでも感じてしまう。
さっきまでいくらか敬語を使えていたのに、すっかり蕩けてしまっているため、舌っ足らずな甘え口調になっていた。
「斗輝……、気持ち、い……。もっとして……、もっとぉ……」
シーツを掴んでいた手で、彼の髪に触れる。
指を艶やかな黒髪に差し入れ、キュッと握り締めた。
快感に溺れているせいで大した力は入らず、きっと斗輝は痛みを感じないはずだ。まぁ、多少痛みがあっても、彼のことだから笑って許してくれるだろうけど。
僕はゆっくりと息を吐き、自分のものよりも少し硬い髪に指を絡めた。
すると、僕の乳首を愛撫している斗輝がクスリと笑う。
「こんなにも可愛くおねだりされたら、応えないとな。いや、強請られなくても、目いっぱい気持ちよくなってもらうつもりだが」
彼が笑った拍子に、その吐息がこれまでたっぷり舐めしゃぶられていた右の乳首にかかる。
くすぐったさを越える快感が、乳首からジワリと生まれた。
「ん……」
鼻を鳴らして小さく喘ぐと、彼がフウッと強めに息を吹きかけてくる。
体が跳ねるほど大きな快感ではなかったものの、気持ちよさはしっかりと得られた。
「は、あ……」
僅かに体をくねらせ、僕は熱のこもった呼気を吐く。
そんな僕の様子に、彼はさらに苦笑を零した。
「真っ赤に熟れて、大きくなった奏太の乳首、すごく美味そうだ」
そう言って、彼はそれぞれの乳首を交互に強く吸い上げる。
時折、甘噛みされるのが、たまらなく気持ちがいい。
「あ、ああ……、ん……」
小さく体を震わせて喘ぐものの、次第に物足りなさを感じてきた。
それは、彼の愛撫に対してではない。
愛撫だけでは物足りないということだ。
乳首は十分に弄ってもらえたから、体の奥深いところで斗輝と繋がりたい。
彼の硬くて太くて大きなペニスで、僕のナカを突き上げてほしい。
自分が気持ちよくなりたいという思いもあるけれど、斗輝にも気持ちよくなってほしい。
僕は震える指にソッと力を入れ、彼の髪を引っ張った。
左の乳首に吸い付いていた斗輝は、静かに顔を上げる。
「どうした?」
優しく艶っぽい笑みを浮かべている彼を、僕はジッと見つめた。
「斗輝、抱いて……」
頭が完全に蕩けている僕に、気の利いた誘い文句が言えるはずはない。
いや、もともとそういった方面の経験値が皆無なので、まっすぐすぎる言葉しか口にできなかった。
それでも、彼は形のいい目を嬉しそうに細める。
「分かった。だが、もう少し、奏太のことを気持ちよくさせてあげたいんだ」
そう言って、上体を起こした彼は、右手を下のほうへと伸ばした。
「今度は、ココで気持ちよくなってくれ」
斗輝は大きな手で僕のぺニスを優しく握ると、緩やかな仕草で扱き始める。
数回上下に擦られただけで、半勃ち状態から、あっという間に完勃ち状態になった。
僕はブルリと体を震わせ、腰を揺らす。
「ん、ふっ……」
彼の手による刺激はかなり気持ちいいけれど、今の僕が求めているのは『それ』ではなかった。
「や、あ……、斗輝、ちが、う……」
首をフルリと振って、彼に訴える。
「違う? ああ、そうか。分かった」
僕の言葉を聞いて、彼は手の動きを変えた。
上下に擦る動きはそのままに、ペニスを握る力を強めたのだ。
根本から先端に向ってギュッギュッとリズミカルに扱かれ、腰の奥から頭の先に向けて快感が走り抜ける。
「ひゃ、あ……!」
ビクンと腰を跳ね上げ、僕は甲高い声を上げた。
まだ手の中にあった彼の髪を、思わず握り締めてしまう。
今度こそ痛みがあったかもしれないけれど、斗輝はなにも言わないし、僕のペニスを扱く手も止めなかった。
「奏太が気持ちよさそうにしてくれると、すごく安心する。ほら、可愛い声をもっと聞かせてくれ」
彼は速度を上げて、僕のペニスを扱く。
「あ、うぅ……」
僕はブルリと激しく首を振り、さらに強く彼の髪を掴んだ。
もちろん、さっき以上に気持ちがいい。
それでも、僕が求めているのは、やっぱり『これ』ではない。
震える唇を動かし、僕は彼に声をかける。
「ち、がぅ……、斗輝、やだぁ……」
気持ちばかりが焦ってしまって、目の奥がジンと熱くなった。
せり上がってきた涙がポロリと零れたところで、斗輝はハッと息を呑む。
「奏太、これではないのか? なら、こちらは?」
彼は扱くことをやめ、僕のペニスの先端に親指の腹を宛がった。
そして、小さな孔付近でクルクルと円を描きながら擦り始める。
もちろん、その刺激もとんでもない快感を生み出しているものの、僕の心は彼と一つになることを願っているのだ。
快感に体を震わせつつも、僕は首を横に振り続ける。
「そうじゃ、な、い……。僕、抱いてって、言った……、あ、あん……」
「だが、奏太はこうされるのが好きだろう? 今も、気持ちよさそうに体を震わせているじゃないか。ああ、先っぽがヌルヌルしてきたぞ」
斗輝はクスッと小さく笑い、さらに親指を強く早く動かす。
彼が言うように、先走りを滲ませてしまうくらいすごく気持ちがいい。
それでも、やっぱり違うのだ。
「斗輝……、ちが、う……、ち、が……」
快感によるものではなく、否定の意味で首を横に振る。
僕の目からは涙が次々と溢れ、頬を濡らしていった。
斗輝は手の動きをピタリと止めると、僕の顔を覗き込む。
「奏太?」
不安そうな声音で名前を呼ばれた僕は、スンと小さく鼻を鳴らした。
「きもち、い……けど、今は、ちがう……。ぼく、抱いてって、言った……」
すすり泣きながら、ジッと彼の瞳を見つめる。
斗輝は申し訳なさそうに、形のいい眉毛をしょんぼりと下げた。
「そうか。奏太を気持ちよくさせてやりたかったが、違ったんだな。すまない」
暗い声で謝ってくる彼に向って、僕は力が入らない手を伸ばす。
彼の首に腕を回し、僕はゆっくりと口を開いた。
「あの、ね……。今は、そうじゃないって、いうだけ……。謝らないで……」
淫熱によって潤んだ目で見つめたら、斗輝は僅かに口角を上げる。
「そうか……」
一言零し、フッと短く息を吐いた。
彼の表情からしょんぼりとした感じが消えて、僕はホッとする。
「そうだよ……。今は、斗輝と一つになりたいって、思ったんだ……」
フニャリと頬を緩ませると、彼は僕の唇を軽く啄んだ。
「なら、奏太の希望通りにさせてもらおう」
「うん、早く抱いて……。お願い、早く……」
羞恥心が欠片も残っていない今の僕は、腰を振っておねだりをする。
そんな僕の様子に、斗輝はいっそう目を細めた。
なにをされても気持ちがよくて、それこそ、息を吹きかけられただけでも感じてしまう。
さっきまでいくらか敬語を使えていたのに、すっかり蕩けてしまっているため、舌っ足らずな甘え口調になっていた。
「斗輝……、気持ち、い……。もっとして……、もっとぉ……」
シーツを掴んでいた手で、彼の髪に触れる。
指を艶やかな黒髪に差し入れ、キュッと握り締めた。
快感に溺れているせいで大した力は入らず、きっと斗輝は痛みを感じないはずだ。まぁ、多少痛みがあっても、彼のことだから笑って許してくれるだろうけど。
僕はゆっくりと息を吐き、自分のものよりも少し硬い髪に指を絡めた。
すると、僕の乳首を愛撫している斗輝がクスリと笑う。
「こんなにも可愛くおねだりされたら、応えないとな。いや、強請られなくても、目いっぱい気持ちよくなってもらうつもりだが」
彼が笑った拍子に、その吐息がこれまでたっぷり舐めしゃぶられていた右の乳首にかかる。
くすぐったさを越える快感が、乳首からジワリと生まれた。
「ん……」
鼻を鳴らして小さく喘ぐと、彼がフウッと強めに息を吹きかけてくる。
体が跳ねるほど大きな快感ではなかったものの、気持ちよさはしっかりと得られた。
「は、あ……」
僅かに体をくねらせ、僕は熱のこもった呼気を吐く。
そんな僕の様子に、彼はさらに苦笑を零した。
「真っ赤に熟れて、大きくなった奏太の乳首、すごく美味そうだ」
そう言って、彼はそれぞれの乳首を交互に強く吸い上げる。
時折、甘噛みされるのが、たまらなく気持ちがいい。
「あ、ああ……、ん……」
小さく体を震わせて喘ぐものの、次第に物足りなさを感じてきた。
それは、彼の愛撫に対してではない。
愛撫だけでは物足りないということだ。
乳首は十分に弄ってもらえたから、体の奥深いところで斗輝と繋がりたい。
彼の硬くて太くて大きなペニスで、僕のナカを突き上げてほしい。
自分が気持ちよくなりたいという思いもあるけれど、斗輝にも気持ちよくなってほしい。
僕は震える指にソッと力を入れ、彼の髪を引っ張った。
左の乳首に吸い付いていた斗輝は、静かに顔を上げる。
「どうした?」
優しく艶っぽい笑みを浮かべている彼を、僕はジッと見つめた。
「斗輝、抱いて……」
頭が完全に蕩けている僕に、気の利いた誘い文句が言えるはずはない。
いや、もともとそういった方面の経験値が皆無なので、まっすぐすぎる言葉しか口にできなかった。
それでも、彼は形のいい目を嬉しそうに細める。
「分かった。だが、もう少し、奏太のことを気持ちよくさせてあげたいんだ」
そう言って、上体を起こした彼は、右手を下のほうへと伸ばした。
「今度は、ココで気持ちよくなってくれ」
斗輝は大きな手で僕のぺニスを優しく握ると、緩やかな仕草で扱き始める。
数回上下に擦られただけで、半勃ち状態から、あっという間に完勃ち状態になった。
僕はブルリと体を震わせ、腰を揺らす。
「ん、ふっ……」
彼の手による刺激はかなり気持ちいいけれど、今の僕が求めているのは『それ』ではなかった。
「や、あ……、斗輝、ちが、う……」
首をフルリと振って、彼に訴える。
「違う? ああ、そうか。分かった」
僕の言葉を聞いて、彼は手の動きを変えた。
上下に擦る動きはそのままに、ペニスを握る力を強めたのだ。
根本から先端に向ってギュッギュッとリズミカルに扱かれ、腰の奥から頭の先に向けて快感が走り抜ける。
「ひゃ、あ……!」
ビクンと腰を跳ね上げ、僕は甲高い声を上げた。
まだ手の中にあった彼の髪を、思わず握り締めてしまう。
今度こそ痛みがあったかもしれないけれど、斗輝はなにも言わないし、僕のペニスを扱く手も止めなかった。
「奏太が気持ちよさそうにしてくれると、すごく安心する。ほら、可愛い声をもっと聞かせてくれ」
彼は速度を上げて、僕のペニスを扱く。
「あ、うぅ……」
僕はブルリと激しく首を振り、さらに強く彼の髪を掴んだ。
もちろん、さっき以上に気持ちがいい。
それでも、僕が求めているのは、やっぱり『これ』ではない。
震える唇を動かし、僕は彼に声をかける。
「ち、がぅ……、斗輝、やだぁ……」
気持ちばかりが焦ってしまって、目の奥がジンと熱くなった。
せり上がってきた涙がポロリと零れたところで、斗輝はハッと息を呑む。
「奏太、これではないのか? なら、こちらは?」
彼は扱くことをやめ、僕のペニスの先端に親指の腹を宛がった。
そして、小さな孔付近でクルクルと円を描きながら擦り始める。
もちろん、その刺激もとんでもない快感を生み出しているものの、僕の心は彼と一つになることを願っているのだ。
快感に体を震わせつつも、僕は首を横に振り続ける。
「そうじゃ、な、い……。僕、抱いてって、言った……、あ、あん……」
「だが、奏太はこうされるのが好きだろう? 今も、気持ちよさそうに体を震わせているじゃないか。ああ、先っぽがヌルヌルしてきたぞ」
斗輝はクスッと小さく笑い、さらに親指を強く早く動かす。
彼が言うように、先走りを滲ませてしまうくらいすごく気持ちがいい。
それでも、やっぱり違うのだ。
「斗輝……、ちが、う……、ち、が……」
快感によるものではなく、否定の意味で首を横に振る。
僕の目からは涙が次々と溢れ、頬を濡らしていった。
斗輝は手の動きをピタリと止めると、僕の顔を覗き込む。
「奏太?」
不安そうな声音で名前を呼ばれた僕は、スンと小さく鼻を鳴らした。
「きもち、い……けど、今は、ちがう……。ぼく、抱いてって、言った……」
すすり泣きながら、ジッと彼の瞳を見つめる。
斗輝は申し訳なさそうに、形のいい眉毛をしょんぼりと下げた。
「そうか。奏太を気持ちよくさせてやりたかったが、違ったんだな。すまない」
暗い声で謝ってくる彼に向って、僕は力が入らない手を伸ばす。
彼の首に腕を回し、僕はゆっくりと口を開いた。
「あの、ね……。今は、そうじゃないって、いうだけ……。謝らないで……」
淫熱によって潤んだ目で見つめたら、斗輝は僅かに口角を上げる。
「そうか……」
一言零し、フッと短く息を吐いた。
彼の表情からしょんぼりとした感じが消えて、僕はホッとする。
「そうだよ……。今は、斗輝と一つになりたいって、思ったんだ……」
フニャリと頬を緩ませると、彼は僕の唇を軽く啄んだ。
「なら、奏太の希望通りにさせてもらおう」
「うん、早く抱いて……。お願い、早く……」
羞恥心が欠片も残っていない今の僕は、腰を振っておねだりをする。
そんな僕の様子に、斗輝はいっそう目を細めた。
4
あなたにおすすめの小説
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる