追放されたクズ勇者の死に戻り ~「オマエはクビだ」からやり直したオレは、破滅フラグを折りまくる~

テツみン

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第三話 クズ勇者、ダンジョンへ行く

その十

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 S級ダンジョン、ファーナンド遺跡――

「ハ、ハ、ハ! やっと調子が乗って来たぜ!」

 オレ、アレン・ブラフォードは片手剣使いだ。だから、両手剣である神剣クサナギとの相性はあまりよくない。
 初めて両手剣の実戦となり、最初は間合いがわからず、狭い地下通路も相まって、スケルトンほどのザコにも苦労した。
 それも二階層に入ったあたりからはしだいに順応してくる。ダンジョン侵入から六時間。もうオレたちは四階層に入っていた。この調子なら、今日中にダンジョン制覇ができそうだ。二十四時間以内でS級ダンジョン攻略すれば、大陸初の快挙になる。

「よし! このまま、五階層も行くぞ」
「ちょっと、待ってよ。夜から一度も休んでないのよ。そろそろ、休憩しないと。これからはもっと敵が増えるし、レベルも上がるのよ」
 そんなことを女魔導士のニグレアが言い出す。

「はあ? オマエも勇者パーティのメンバーなら、このくらいで弱音を吐くんじゃねえ!」

 まったく、これだからオンナはキライだ。すぐにラクをしたがる。 

「私もニグレアが言う通りだと思いますよ。近くにセーフティゾーンがあるので、そこで一時間ほど休みましょう」

 くそ、ロゼルめ。余計なことを言いやがって。コイツ、オレのやることにいちいち反論しやがる。教会の後ろ盾があるからって、イイ気になってんじゃないぞ。

「オレもそう思うぞ」

 そう言ったのはクローゼだ。王国騎士団所属の大男。団員屈指のタンク役だ。コイツが喋ることは滅多にない。さすがに一対三だと分が悪い。

「ふん。わかった。だが休むのは十五分だ」

 一時間なんて休んでいたら、せっかく温まってきたカラダが冷え切ってしまうじゃないか。すると、三人が呆れた顔を見せるのでムッとした。

「なんだ? 文句あるのか? 言っておくが、オレがリーダだぞ」

 そう言ってやると、三人は黙ってセーフティゾーンへ向かって歩き出すのだった。コイツらオレを先頭に歩かせるのに、休憩の時には自分たちが先に行くのか? 『勇者パーティ』といっても、しょせん、オレほどの志しはない。

 ああ、なさけないヤツらだ。
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