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第三話 クズ勇者、ダンジョンへ行く
その二十一
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通路の突き当りは大きな石の扉となっている。それをサリアが謎の魔道具を使って開錠した。
扉を開け、中に入ると十数体のスケルトンが見える。いずれも強力な武具を装備しているので、かなり手強いと思われる。
「見て。王冠を乗せたアンデットが――おそらく古代人の王だよ」
王冠を乗せたアンデットのうしろに扉があり、その先が宝物庫のようだとマルタが言う。
「と、いうことは、あのアンデットたちを全滅させて、宝物庫に入ればイイということだな」
「そうだけど、敵はかなりの数だよ。それに、再生も早い」
十階層に現れるアンデットは破壊しても、数分で再生してきた。おそらく、ここの敵も同じだろう。つまり、各個に破壊していったら、その間に、最初に破壊したアンデットが復活してしまう。
「大丈夫だ。ここまで、オレは戦わずに来れたからな。魔力を温存できた。それにこれもある」
そう言って、神剣クサナギを見せる。この剣は魔力を加えて、振り切ると魔力を放出して、広範囲の敵を一刀両断できる。
今まで戦いに参加していなかったので、オレの魔力はフルに残っている。
最初にオレが一気に魔力を放出して、敵の数をできるだけ削ぐ――という作戦だ。
さすがにこれだけ多いと、三分の一……いや、五分の一ほどが精いっぱいだと思うが、それでもかなり効果があるはずである。
それを三人に説明し、オレは剣を構えた。
「よし、行くぞ!」
オレは「うおぉぉぉぉっ!」と叫びながら突進する。それに反応したアンデットが集まってきた。今だ!
「武技! 『煉獄』!」
出し惜しみをせず、今のオレが持つ、最大出力の技を繰り出した。
これにクサナギの効果も加わり、巨大な炎の柱が現れる――なんだけど、あれ?
思ったより威力が大きいぞ? オレの『煉獄』はこんなにスゴかった?
そ、そうか、リッチが触れた時に吸収した魔力がまだ残っていたんだな。ひええっ! やっぱり、リッチの魔力量はすげぇ! 数十体の敵が一瞬で焼き尽くされてしまったよ。
「ありがとうございます! あとは私にまかせて!」
「――えっ?」
オレの後ろから飛び込んだミリアが、残っていたアンデットを次々と破壊し、あっという間に敵がいなくなった。
「今です! 扉の前へ!」ミリアの掛け声で、全員が宝物庫の前に駆け寄った。
「さすが、グエルだね! あんなに威力があるなんて思わなかったよ」
「いや、アレは――」
「三分の一くらいは自分が倒すつもりだったのですが、そんな必要はなかったですね。グエルさんのおかげです」とミリアがオレをほめる。
三分の一か……オレの実力だけだと、苦戦していたな……まあ、言わないでおこう。
「やはり、ココも魔術的なカギがかかっているわね。でも、私にかかれば大丈夫よ」
自信満々に作業を始めたサリア――が! なかなか開錠できない。
「お、おかしいわね。なら、これでどう?」
そうこうしているうちに、粉砕した敵がどんどん再生している。まだ、一分も経っていないというのに――予想より、かなり早い!
「おい! まだか!? あと十秒も持たないぞ!」
オレは慌てるが、サリアは「まだムリ!」と泣き言を言う。
「あの大技でもう一回、敵を全滅させてよ!」
いやいや、もうムリだって! それに、アレはリッチの魔力か残っていたからだし――
「仕方ありません。グエルさん、ふたりでなんとかしましょう」とミリア。
あぁぁっ! もう、どうなっても知らないぞ!
オレはクサナギを持ち上げた――が、バランスを崩す。オレはうしろへよろけてしまった。
「きゃあ、ちょっとなに!?」
そのまま、サリアとぶつかって、彼女を押してしまう。
「あ、ゴメン!」
「開いた! サビで鍵が回らなかったのね。グエルはそれに気づいていたの? おかげで開いたわ。ありがとう!」
えっ? あれ? まあ、結果オーライならイイか――とにかく、急ぎ宝物庫の中へ――四人が入ったところで扉を閉めようとするのだが――
「お、重い――早く、閉まれ!」
その間に、復活した敵が向かってきて中に入ろうとしている!
「くそっ! 間に合わねえ!」
その時、「これでもくらえ!」とマルタが叫んで、何かを扉の向こうに放り投げた!
バン! バン! バン! バン!
扉を開け、中に入ると十数体のスケルトンが見える。いずれも強力な武具を装備しているので、かなり手強いと思われる。
「見て。王冠を乗せたアンデットが――おそらく古代人の王だよ」
王冠を乗せたアンデットのうしろに扉があり、その先が宝物庫のようだとマルタが言う。
「と、いうことは、あのアンデットたちを全滅させて、宝物庫に入ればイイということだな」
「そうだけど、敵はかなりの数だよ。それに、再生も早い」
十階層に現れるアンデットは破壊しても、数分で再生してきた。おそらく、ここの敵も同じだろう。つまり、各個に破壊していったら、その間に、最初に破壊したアンデットが復活してしまう。
「大丈夫だ。ここまで、オレは戦わずに来れたからな。魔力を温存できた。それにこれもある」
そう言って、神剣クサナギを見せる。この剣は魔力を加えて、振り切ると魔力を放出して、広範囲の敵を一刀両断できる。
今まで戦いに参加していなかったので、オレの魔力はフルに残っている。
最初にオレが一気に魔力を放出して、敵の数をできるだけ削ぐ――という作戦だ。
さすがにこれだけ多いと、三分の一……いや、五分の一ほどが精いっぱいだと思うが、それでもかなり効果があるはずである。
それを三人に説明し、オレは剣を構えた。
「よし、行くぞ!」
オレは「うおぉぉぉぉっ!」と叫びながら突進する。それに反応したアンデットが集まってきた。今だ!
「武技! 『煉獄』!」
出し惜しみをせず、今のオレが持つ、最大出力の技を繰り出した。
これにクサナギの効果も加わり、巨大な炎の柱が現れる――なんだけど、あれ?
思ったより威力が大きいぞ? オレの『煉獄』はこんなにスゴかった?
そ、そうか、リッチが触れた時に吸収した魔力がまだ残っていたんだな。ひええっ! やっぱり、リッチの魔力量はすげぇ! 数十体の敵が一瞬で焼き尽くされてしまったよ。
「ありがとうございます! あとは私にまかせて!」
「――えっ?」
オレの後ろから飛び込んだミリアが、残っていたアンデットを次々と破壊し、あっという間に敵がいなくなった。
「今です! 扉の前へ!」ミリアの掛け声で、全員が宝物庫の前に駆け寄った。
「さすが、グエルだね! あんなに威力があるなんて思わなかったよ」
「いや、アレは――」
「三分の一くらいは自分が倒すつもりだったのですが、そんな必要はなかったですね。グエルさんのおかげです」とミリアがオレをほめる。
三分の一か……オレの実力だけだと、苦戦していたな……まあ、言わないでおこう。
「やはり、ココも魔術的なカギがかかっているわね。でも、私にかかれば大丈夫よ」
自信満々に作業を始めたサリア――が! なかなか開錠できない。
「お、おかしいわね。なら、これでどう?」
そうこうしているうちに、粉砕した敵がどんどん再生している。まだ、一分も経っていないというのに――予想より、かなり早い!
「おい! まだか!? あと十秒も持たないぞ!」
オレは慌てるが、サリアは「まだムリ!」と泣き言を言う。
「あの大技でもう一回、敵を全滅させてよ!」
いやいや、もうムリだって! それに、アレはリッチの魔力か残っていたからだし――
「仕方ありません。グエルさん、ふたりでなんとかしましょう」とミリア。
あぁぁっ! もう、どうなっても知らないぞ!
オレはクサナギを持ち上げた――が、バランスを崩す。オレはうしろへよろけてしまった。
「きゃあ、ちょっとなに!?」
そのまま、サリアとぶつかって、彼女を押してしまう。
「あ、ゴメン!」
「開いた! サビで鍵が回らなかったのね。グエルはそれに気づいていたの? おかげで開いたわ。ありがとう!」
えっ? あれ? まあ、結果オーライならイイか――とにかく、急ぎ宝物庫の中へ――四人が入ったところで扉を閉めようとするのだが――
「お、重い――早く、閉まれ!」
その間に、復活した敵が向かってきて中に入ろうとしている!
「くそっ! 間に合わねえ!」
その時、「これでもくらえ!」とマルタが叫んで、何かを扉の向こうに放り投げた!
バン! バン! バン! バン!
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