追放されたクズ勇者の死に戻り ~「オマエはクビだ」からやり直したオレは、破滅フラグを折りまくる~

テツみン

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第三話 クズ勇者、ダンジョンへ行く

その二十八

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 ロゼルと別れたオレたちは、峠を越えの道を徒歩で行き、二日後、ザブレロに到着した。

「それじゃ、ココで私たちは別れるね」とサリアが言った。
 別の峠を越えて帝国領へ入るらしい。

「これをお渡しします。王都に行くことがあれば、これで街の中に入れるはずです」

 フィルが封書をサリアとミリアにそれぞれ渡す。

「そうなの? でも、私たち文字が読めないんだよなあ」
「大丈夫ですよ。門兵にこれを見せるだけでイイです」

 ふーん――と、サリアとミリアは封書を見ながら、わかったのか、わからなかったのか――そんな顔をした。まさか、それがウィルハース王国王女殿下、直筆の紹介状なんて思わないもんな――オレは苦笑いする。
 こんな感じで双子の猫人族と別れたのだが――

「イイのか? あんなモノをあのふたりに渡して」

 王族の紹介状を持っていれば、王国内はどこでも問答無用で行ける。本来、会ったばかりの人物に渡すようなモノではない。

「はい。今回はあのふたりのおかげでダンジョンを制覇できたことですし、このくらいの御礼はすべきです。それに、彼女たちはいつかグエル様のお役に立つような気がします」

 オレの役に立つ?

「おいおい、まさか、フィルも『先読み』のスキルがあるとか言わないよな?」
「いいえ、これはオンナのカンです」と笑った。

 また、オンナのカンか――

 町の中に入った三人。ココで一泊しようとしたところ、駐在の衛兵がオレたちを探し回っているという情報を聞き、急いでザブレロを出た。どういう理由かはわからないが、厄介なことに関わるはゴメンだ。
 仕方なく、次の町、リームで一泊。翌日、王都へ戻ってきた。

「さて、ついに商業ギルドのグエル・モリタ、デビューだな」
 そう言って、アスワンからもらった身分証を取り出す。
 マルタもフィルも同じだ。まあ、三人とも、商人らしいことは一度もしていないのだが――

 王都へ通じる城門で通関審査のための列に並んでいたところ、いきなり、衛兵がオレたちを囲んだ。なんだ?

「グエル・モリタだな? オマエを逮捕する」
「――――――――えっ?」
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