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2章
知りたいことが知りたくはなかったことと同じだったとき【13】
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サトルが高校3年の春、同じ高校に梓も入学してきた。そして当たり前のように野球部にマネージャーとして入ってきた。けれど、その時にはもうサトルは野球部にはいなかった。
自惚れでなかったとしたら、中学の時に梓は、自分に対してそれなりの好意を持っていてくれていたと、サトルは思う。だから、挫折して野球を辞めてしまった自分を、彼女が深く失望した気持ちも、分からないではなかった。
梓の罵りの言葉はただ一言。先の言葉だけだけだった。そして、それが決別の言葉だった。その後は、学校で会っても言葉を交わすわけでもない。ただ他人行儀な会釈が、接点に過ぎなくなった。
サトルが高校を卒業してからは、その接点もなくなってしまった。わずかに残していた高校の頃の伝手から、梓が地元の国立大学に進んだことは風の噂で聞いた。それから久しぶりに聞く名前に戸惑いつつも、
……何事も、時間が解決してくれるというのなら……。
と、ふと思った。
自分も、梓にもう一度会ったほうがいいのかもしれない。かつて、自分を一番「見損なった」のは、ほかならぬ自分自身だったのだから。かつての自分に決着をつけられない自分に、つかさの力になってやる資格はないと、なぜかサトルは思った。
* * *
5月2日金曜日――。
練習が始まる前、サトルはキグレボクシングジムの玄関先『ゴールデンウィーク中の休店のお知らせ』と書かれた張り紙をテープで貼った。下のほうには、休転機関として『5月3日(土)から6日(火)』と明朝体で書かれた日付が並べられている。
つまり、明日から長期休暇ということである。
「……さすがに休み前で来店者が多いね」
サトルに声をかけてきたのはミットを両手につけたキリカだった。今日は不思議と女性会員が多かった関係もあって、ジムが開いてから動きっぱなしで彼女の額にはびっしりと細かい汗の粒が浮かんでいた。
「……今日は珍しく4人いるのにこんなに忙しいのは何故?」
ぐるりと首を回してジムの中を見回したキリカにつられて、サトルもぐるりと見回す。鏡の前でシャドーボクシングを繰り返す者、サンドバックを一心不乱に叩く者、すでにつかれきったかリングサイドのベンチにへたり込んでペットボトルの水を口に運ぶ者、リングの上では川内コーチと鈴木コーチの2人がミットの相手をしていた。
ただし中にはやたらと雑談を吹っかけてくる困りものの会員もいる。無下にするわけにはいかないので適当にあしらいつつだけれど、今日のように、人が多いときはとにかく全員に目を配らなければならないから大変だった。
特に、若い女の子のキリカには、やたらとおじさん方が話しかけてくる。
「そういえばさ……」
と言い出したのは坪田さんという大柄の45歳の男性だった。この人は、あからさまにキリカがお気に入りで、キリカの入っている日は大抵やってくる。入会時110㎏という横に太い体形は、入会してから半年経った今でも大して変わったような感じがないから、どれだけお喋りに時間をかけているか分かろうというものだ。
「キリカちゃんって姉妹はいるの? 実はさ……」
サトルはちらりと、キリカの方に目を向ける。彼女が身動き取れなくなると、その分のしわ寄せが自分の報に回ってくる。さすがに客商売だから「うるさい黙れ」と言うわけにもいかないようで、キリカは大人しく相槌を打っていた。
そんなキリカの顔が微かに青ざめたのが見えて、サトルは少し不安に感じて近づいた。
「いや……キリカちゃんに本当にそっくりだったんだよ。あの県立高校の制服着ている女の子がさ」
「私、20歳ですよ。高校の制服着ていたらコスプレですよ」
彼女があげた、全く笑いのこもっていない乾いた笑いに気付いたのか気付かなかったのか、坪田はそれでも「いや、本当にそっくりでさ」となおも続ける。
「世の中にはそっくりな人が3人はいると言いますからね。よく似た人ってだけなら、大勢いますよ」
と、助けに入ったのはサトルではなく会員の田淵だった。彼はボクシングとは縁のなさそうなひょろっとした40歳のインテリイケメンであるが、医者という職業柄、こういう相手の扱いにも慣れているのか、「いや……本当によく似ていたんだって」となおも言う坪田の言葉を流しながら、あっさりと引き離して、練習に戻らせた。
「……助かりました」
礼を言うキリカ。
「いやいや。客と店員が揉めているときは、客が間に入ってくれる方がすんなり収まることもありますからね」
「いえ。店舗の中のことで申し訳ないです」
キリカと田淵のやり取りに妙な違和感を覚えたサトルは、小声で尋ねた。
「ひょっとして田淵先生も、キリカさんの昔のことを知っているのですか?」
「うん。テニスをやってた頃に先生に時々診察をしてもらっていたから、少し顔なじみで……」
潜めるような声で返してきたキリカの声は、少し沈んでいるように聞こえた。
「噂では……君の母校、ちょっとした騒動になっているみたいだね。君も少しは留飲が下がったんじゃない?」
「話は少し私の耳にも入ってきていますが、とてもそんな気分にはなれないですよ。でも、自分の出身校ですから、これを機に、少しは良くなることを祈るだけです」
キリカはそう言ってから小さく肩をすくめ、
「だからと言って、私が何をする気もないですけれど」
と寂しそうに笑う。
田淵も練習に戻ったので、ようやく解放されたキリカは大きく伸びをして、
「会長も今日は顔見せるそうだよ。……遅くなるけれど」
と言った。さっきまでの、沈んだような表情はない。
人間誰しも、大なり小なり過去に何かしらの傷は負っているものだろう。それはキリカも同じだということを、それなりに長い付き合いの中で垣間見ることがあった。そして、そのことに今でも苦しんでいることも。 普段は、そんなことをおくびにも出さないようにしていても、ちょっとしたきっかけで噴き出してしまう。乗り越えるのは、本当に難しいものだ……サトルは、キリカを見ながら、そんなことを思った。
「夕方になったら人も増えてくるからもっと大変になるね」
「……ですね」
サトルはキリカを見て、それからサンドバッグの方に視線を向けた。そこでは、つかさが相変わらず周りに目もくれずサンドバッグを叩き続けていた。サトルの部屋に来た次の日から3日間、つかさは顔をしっかりと見せて、誰よりも集中力を持って練習に取り組んでいる。
まるで、試合前のボクサーのように。
「何も心配することなかったでしょう?」
サトルがキリカに視線を戻すと、彼女もサンドバックを叩くつかさのほうに目を向けている。数日前の出来事はキリカには話していない。彼女の言う“心配”が、つかさがこのままボクシングから離れてしまうのでは、という以前サトルが口にした憂慮に対するものだということは明らかだったが、人が変わったように――元に戻ったというべきなのだろうが――練習に打ち込むつかさの姿に、却って不安が高まっていた。
「高野さん。ミットまだだったね。ミットを持つけれどリングに上がれるか?」
と別の会員のミット打ちを終えた川内がリングの上から声をかけたのが聞こえた。
「お願いします!」
顔中に汗の玉を貼りつけたつかさが、元気よく返事をした。
自惚れでなかったとしたら、中学の時に梓は、自分に対してそれなりの好意を持っていてくれていたと、サトルは思う。だから、挫折して野球を辞めてしまった自分を、彼女が深く失望した気持ちも、分からないではなかった。
梓の罵りの言葉はただ一言。先の言葉だけだけだった。そして、それが決別の言葉だった。その後は、学校で会っても言葉を交わすわけでもない。ただ他人行儀な会釈が、接点に過ぎなくなった。
サトルが高校を卒業してからは、その接点もなくなってしまった。わずかに残していた高校の頃の伝手から、梓が地元の国立大学に進んだことは風の噂で聞いた。それから久しぶりに聞く名前に戸惑いつつも、
……何事も、時間が解決してくれるというのなら……。
と、ふと思った。
自分も、梓にもう一度会ったほうがいいのかもしれない。かつて、自分を一番「見損なった」のは、ほかならぬ自分自身だったのだから。かつての自分に決着をつけられない自分に、つかさの力になってやる資格はないと、なぜかサトルは思った。
* * *
5月2日金曜日――。
練習が始まる前、サトルはキグレボクシングジムの玄関先『ゴールデンウィーク中の休店のお知らせ』と書かれた張り紙をテープで貼った。下のほうには、休転機関として『5月3日(土)から6日(火)』と明朝体で書かれた日付が並べられている。
つまり、明日から長期休暇ということである。
「……さすがに休み前で来店者が多いね」
サトルに声をかけてきたのはミットを両手につけたキリカだった。今日は不思議と女性会員が多かった関係もあって、ジムが開いてから動きっぱなしで彼女の額にはびっしりと細かい汗の粒が浮かんでいた。
「……今日は珍しく4人いるのにこんなに忙しいのは何故?」
ぐるりと首を回してジムの中を見回したキリカにつられて、サトルもぐるりと見回す。鏡の前でシャドーボクシングを繰り返す者、サンドバックを一心不乱に叩く者、すでにつかれきったかリングサイドのベンチにへたり込んでペットボトルの水を口に運ぶ者、リングの上では川内コーチと鈴木コーチの2人がミットの相手をしていた。
ただし中にはやたらと雑談を吹っかけてくる困りものの会員もいる。無下にするわけにはいかないので適当にあしらいつつだけれど、今日のように、人が多いときはとにかく全員に目を配らなければならないから大変だった。
特に、若い女の子のキリカには、やたらとおじさん方が話しかけてくる。
「そういえばさ……」
と言い出したのは坪田さんという大柄の45歳の男性だった。この人は、あからさまにキリカがお気に入りで、キリカの入っている日は大抵やってくる。入会時110㎏という横に太い体形は、入会してから半年経った今でも大して変わったような感じがないから、どれだけお喋りに時間をかけているか分かろうというものだ。
「キリカちゃんって姉妹はいるの? 実はさ……」
サトルはちらりと、キリカの方に目を向ける。彼女が身動き取れなくなると、その分のしわ寄せが自分の報に回ってくる。さすがに客商売だから「うるさい黙れ」と言うわけにもいかないようで、キリカは大人しく相槌を打っていた。
そんなキリカの顔が微かに青ざめたのが見えて、サトルは少し不安に感じて近づいた。
「いや……キリカちゃんに本当にそっくりだったんだよ。あの県立高校の制服着ている女の子がさ」
「私、20歳ですよ。高校の制服着ていたらコスプレですよ」
彼女があげた、全く笑いのこもっていない乾いた笑いに気付いたのか気付かなかったのか、坪田はそれでも「いや、本当にそっくりでさ」となおも続ける。
「世の中にはそっくりな人が3人はいると言いますからね。よく似た人ってだけなら、大勢いますよ」
と、助けに入ったのはサトルではなく会員の田淵だった。彼はボクシングとは縁のなさそうなひょろっとした40歳のインテリイケメンであるが、医者という職業柄、こういう相手の扱いにも慣れているのか、「いや……本当によく似ていたんだって」となおも言う坪田の言葉を流しながら、あっさりと引き離して、練習に戻らせた。
「……助かりました」
礼を言うキリカ。
「いやいや。客と店員が揉めているときは、客が間に入ってくれる方がすんなり収まることもありますからね」
「いえ。店舗の中のことで申し訳ないです」
キリカと田淵のやり取りに妙な違和感を覚えたサトルは、小声で尋ねた。
「ひょっとして田淵先生も、キリカさんの昔のことを知っているのですか?」
「うん。テニスをやってた頃に先生に時々診察をしてもらっていたから、少し顔なじみで……」
潜めるような声で返してきたキリカの声は、少し沈んでいるように聞こえた。
「噂では……君の母校、ちょっとした騒動になっているみたいだね。君も少しは留飲が下がったんじゃない?」
「話は少し私の耳にも入ってきていますが、とてもそんな気分にはなれないですよ。でも、自分の出身校ですから、これを機に、少しは良くなることを祈るだけです」
キリカはそう言ってから小さく肩をすくめ、
「だからと言って、私が何をする気もないですけれど」
と寂しそうに笑う。
田淵も練習に戻ったので、ようやく解放されたキリカは大きく伸びをして、
「会長も今日は顔見せるそうだよ。……遅くなるけれど」
と言った。さっきまでの、沈んだような表情はない。
人間誰しも、大なり小なり過去に何かしらの傷は負っているものだろう。それはキリカも同じだということを、それなりに長い付き合いの中で垣間見ることがあった。そして、そのことに今でも苦しんでいることも。 普段は、そんなことをおくびにも出さないようにしていても、ちょっとしたきっかけで噴き出してしまう。乗り越えるのは、本当に難しいものだ……サトルは、キリカを見ながら、そんなことを思った。
「夕方になったら人も増えてくるからもっと大変になるね」
「……ですね」
サトルはキリカを見て、それからサンドバッグの方に視線を向けた。そこでは、つかさが相変わらず周りに目もくれずサンドバッグを叩き続けていた。サトルの部屋に来た次の日から3日間、つかさは顔をしっかりと見せて、誰よりも集中力を持って練習に取り組んでいる。
まるで、試合前のボクサーのように。
「何も心配することなかったでしょう?」
サトルがキリカに視線を戻すと、彼女もサンドバックを叩くつかさのほうに目を向けている。数日前の出来事はキリカには話していない。彼女の言う“心配”が、つかさがこのままボクシングから離れてしまうのでは、という以前サトルが口にした憂慮に対するものだということは明らかだったが、人が変わったように――元に戻ったというべきなのだろうが――練習に打ち込むつかさの姿に、却って不安が高まっていた。
「高野さん。ミットまだだったね。ミットを持つけれどリングに上がれるか?」
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