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戦勝パーティー
しおりを挟む「うわぁ。レイちゃん、とっても綺麗だね」
「おい、レイ。その服ちょっと肌見えすぎじゃねえか?」
レイはエリカ妃に、行きつけのドレス店を紹介してもらった。正式な儀式である故、仕事の一つであるので一着経費で落とすことができると言われてレイはドレスを買うことになったのだ。店主のメルさんという方は「腕がなるわ~」と目をギラギラとさせてドレスを選んでくれた。既製品であるが、相当高そうなものだ。少し手直ししてもらい、今日に至るのだ。
「足も出てるし、胸も見えそうじゃねえか」
「でも店主さんが今はこういうのが流行りだって・・・」
光沢の入ったクリーム色のドレスは胸元がすっきりと開いたスリットつきのドレスである。歩く度に足が見え、スタイルの良いレイにはぴったりだと店主は教えてくれた。ただのガリガリで棒のような体みたいだと思いコンプレックスであったが、店主の言葉と素敵なドレスで自信を持てそうだと思った。
(やっぱ似合わないのかな・・・)
不安そうにしていると、セルがレイの左腕を掴んだ。
「とっても素敵だよ、レイちゃん。ジェイクは綺麗なレイちゃんを誰にも見せたくないだけなんだ」
「ごほんっ・・・まあ、その・・・綺麗だ」
二人の優しいフォローにレイは笑顔になる。ジェイクとセルは騎士の正装である真っ白な服装に、たくさんの勲章バッジが付けられている。今回の活躍でもう一つバッジが増えるであろう。髪の毛も整えられ、いつもの何十倍も色気がある。
「二人も・・・とっても素敵ですよ」
そんな二人が並ぶと、本当に絵になるのだ。パーティーでは女性たちが二人を見て歓喜の悲鳴をあげることは間違いない。
「じゃあ、行こうか、馬車がもう待ってるよ」
「はいっ」
+++
『キャー!!ジェイク騎士団長よ・・・今日も男らしくて、すてき・・・』
『あ、セル副団長ウインクしましたわよ!!天使すぎるぅ~』
『いやぁあああん、眼福ですわぁ』
パーティー会場に入ると、雌豹のように派手に着飾った女性たちが騒いでいた。ジェイクとセルは女性誌にて、未婚で容姿よし、資産ありの『バッチェラーランキング』で上位にランクインしている。他のゲームの登場人物たちも、このランキングに入っている。
(予想以上に凄いわ・・・)
公開練習試合で、二人のファンを目の当たりにしていたが、試合後すぐに会場を去ってしまうジェイクとセルである。今回はパーティーともあり、ダンスや会話をするチャンスである。皆その機会を狙い、濃い化粧の奥の瞳がロックオンしている。
(あ・・・エリカ妃、扇子で顔隠してるけど・・・絶対ニヤニヤしてるやつだ・・・)
エリカはセルとジェイクを交互に見て頷いている。しかしレオンが後ろから何かをエリカに呟き、エリカは顔を真っ赤にして二人はイチャつきだした。レオンがビッグの横に並び、ビッグにも何かを伝えている。ビッグは表情は変わっていないが、ほんの一瞬眼がエリカを見て狼のようにギラッと光った。もちろん一般の人は気がつかないであろうが、レイはゲームで彼らの様子想像がその様子を見てレイは、半信半疑だった推測がやはり当たっていたと納得した。
(三人共が・・・愛し合ってるんだ・・・)
エリカは色々な愛のカタチがあると言っていた。そんな不思議な愛の形にレイは驚きを隠せないが、エリカが幸せそうでレイは、応援したくなった。
(私は・・・幸せな愛を見つけられるのかな)
レイは前世で、あまり良い恋愛をしてきていない。今世こそは、レイを本当に愛しくれる、素敵な人に出会いたいと思っている。
(そんなことより、もうすぐ表彰始まる・・・)
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