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ご褒美☆

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『%¿@?¿&』


ユーグは解除の魔法を唱える。ユーグはマリアンヌの顎を持って開き、口の中に舌を入れた。


「んんんん」


ユーグの太い舌がマリアンヌの口内を満たし、刺激する。マリアンヌの頭の後ろを大きな手で掴み、その舌を放さない。ユーグの舌は本当のご褒美のように甘くて溶けそうに柔らかい。歯列や裏側を舌でなぞられるだけでマリアンヌに脳髄が痺れるような感覚が襲う。


(あ、や、キスで、イっちゃうっ・・・)



──ビクンッ


マリアンヌはユーグの服にしがみついた。今まで止められていた絶頂へのストッパーが外れ、快感が一気に押し寄せた。キスだけで絶頂を迎えてしまい、体の痙攣が止まらない。ユーグがそこから離れようとしたが、マリアンヌは彼の皺になってしまった服を離さなかった。


「・・・お願い、もっと・・・ください、マスター」
「可愛い僕のペットはとっても欲張りさんだね」


ユーグはすがるマリアンヌの頭を撫で、先程の快感を引き出すだけとは違う優しいキスをした。


「何してほしいの?」
「さっきみたいに、胸いっぱ触って・・・」
「お望みどおりに」


マリアンヌはそれから胸で何度かイかされ、そしてクリトリスや中も彼の巧みな手でたくさん気持ちよくさせられる。


「ぁああああ、イきます、またイかせてください、マスター!!」
「何回イったのかな?・・・って覚えてないか。発情期の猫みたいにイくことしか考えてないもんね、そうでしょ?」
「悪い子って認めるから、お願いっ・・・」
「じゃあまたイっていいよ」
「ぁああああああああん!!」


──プシャァァァ


マリアンヌから潮が吹き出す。マリアンヌは脚をヒクヒクさせ、口もだらしなく開き、喘ぎすぎて涎が出ているのも気づいていない。マリアンヌはとうとう力尽き眠ってしまった。








「おはよう、マリアンヌ。今日は疲れてるだろうからベッドでご飯を食べようね」
「・・・」


(恥ずい、恥ずい・・・昨日は我を失ってしまった・・・)


マリアンヌは昨夜のことを再び思いだしベッドの枕に顔を埋めた。


「可愛いなぁ、マリアンヌは。恥ずかしいの?そうだよね、昨夜は僕にイかしてくださいマスターって何度も何度も・・・」
「う、うわぁああああ!!言うな、それは思ってても言うな!!」


マリアンヌはユーグの口をふさごうとした。しかしユーグの眼鏡にその手が当たってしまう。


(そういえば、ユーグが眼鏡外した姿見たことないな・・・)


彼は風呂場でもどこでも眼鏡をかけている。曇らないのか心配になるが、きっと魔法で曇り止めにしているのだろう。マリアンヌがその分厚く大きい眼鏡が気になり触ろうとすると、パッと手を払いのけられ、食事を持ってくると言って階下に降りてしまった。


(なんだなんだ、眼鏡の下にコンプレックスでもあんのかよ、気になるじゃねえか)


眼鏡の下はとても醜い顔をしているのか、もしくは酷い傷があって人前に出れないのかもしれない。


(よっしゃああ、見つけた、欠点!!)
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