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魔法のお仕事
しおりを挟む(くそっ、あの眼鏡ぜってー外す!!)
あれから日常が戻った。ユーグによる食事と風呂は変わらぬ毎日の習慣であるが、あれ以降マリアンヌの体を必要以上には触ってこなくなった。風呂もマリアンヌがただドキドキしているだけで、子供の体を洗うかのごとく、あっさりである。様々な場面で何度も彼の眼鏡を外そうと試みるも、上手くかわされる。
(くっそぉ、このままじゃ元レディースとしてのプライドが許せねぇ!!)
レディース・・・と言ってもメンバーは二人しかいなかった上、時たま現れる敵の集団(そちらも数人である)と喧嘩をしていたくらいだ。勿論過度な怪我はダメなので釘つきバットは使わない。
(ぎゃふん、だ。こいつのプライドズタぼろにしてやる)
~~妄想内~~
マリアンヌがユーグが油断したすきに眼鏡を外す。そこから醜い顔が露になり、彼はその醜い顔を手で覆って隠している。
「眼鏡ゲットぉ~!!」
「や、やめて、僕の眼鏡!!隠してたのにっ」
「陰キャが調子乗るから悪いんだ、ほら、返して欲しかったら土下座だ、土下座」
「ごめんなさい、マリアンヌ様、僕が悪かったんです!!」
~~~~
(いい、とてもいいぞ)
「何ニヤニヤしてんのマリアンヌ。気持ち悪いからやめてくれる?」
「き、気持ち悪いってなんだてめえ!!」
「・・・そうそう、今日から魔法の手伝いをしてもらうよ」
(魔法の・・・手伝い??)
馬の世話になれてしまったマリアンヌは少し不安に思ったが、元々魔法の仕事を手伝う契約だ。それが本来の仕事なのである。
(まあ最近は馬たち可愛いし、別にあの仕事でもよかったんだけどな)
馬小屋の掃除は大変だが、馬たちに餌をあげるのもブラッシングするのも楽しい。ちなみに以前の肥料運びはユーグの嫌がらせで、本当は車輪の付いたカートで簡単に運ぶことができた。もちろんそれを知ったときは「鬼畜ドS悪魔!!」と叫んだ。
「その間馬の世話は誰がするんだ?」
「昼間は知り合いが来てやってくれる」
「おめぇ、知り合いなんていたのかよ!ぼっちかと思ってた」
「・・・なんだか失礼な言い方だね・・・まあいいや。時間ないから行こう」
マリアンヌは心残り準備がまだできぬまま、ユーグの背中を追った。
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