11 / 16
ジョアンナの結婚
しおりを挟む
「ジョアンナが……結婚?」
メリンダさまの手から、つややかなティーカップがカタリと揺れた。
「しかも、もうほとんど夫婦ですって!? なにそれ聞いてない!」
学園中庭にいた取り巻き令嬢たちが、きょとんと顔を見合わせる。
メリンダさまは紅い唇をきゅっと結び、机を叩いた。
「だめよ、ダメ、ダメ! ジョアンナはいつも、ダメンズに騙されるの! お金をせびられても『優しくしてくれるから』なんて言って、ずっと搾り取られて……! 前世から見てきたんだから、私は絶対許さないわ!」
その剣幕に、ジョアンナは椅子から転げ落ちそうになった。
「ま、待ってください! カイルドさまはそんな人じゃ──」
「カイルド?」
メリンダさまが振り返る。
「誰それ?」
そこへ、背筋を伸ばしてカイルド本人が姿を現す。
「働き者で、剣の腕も立ちます。……俺は、ジョアンナを幸せにします」
静かな声、真剣な瞳。
その場にいた令嬢たちが、はっと息を呑んだ。
メリンダさまは、しばし固まったあと――
「……え? まとも?」
「え、えっ、本当に?」
と、思わず二度見していた。
そして、両手で頬を押さえる。
「……いやよ、まだ認めないわ! だって私は、娘の結婚式を見たいんですもの! 式の準備、私にも手伝わせなさい!」
「いや、だから……娘じゃないってばぁぁぁ!!!」
ジョアンナの悲鳴が、中庭にこだました。
「まずはドレスよ!」
メリンダさまがぱんっと手を叩いた瞬間、取り巻き令嬢たちが「きゃあ♡」と色めき立った。
「白のサテンに薔薇のレースを散らして……ヴェールは三メートル以上。あの子は小柄だから、ふわりと広がるラインが絶対映えるのよ!」
「ちょ、ちょっと待ってください! 私、庶民派の小さな結婚式でいいんです!」
ジョアンナは必死に手を振った。
「いいえ! 花嫁は最高に輝くべきですわ!」
メリンダさまは聞く耳を持たない。
「それから会場。城の大広間はもう予約を入れましたわ♡」
「勝手にぃぃぃ!?」
「料理はもちろんあなたの手作り。だって、私が一番食べたいんですもの。尚美さん、あなたの煮物があれば、どんな式も成功間違いなしですわ!」
「結婚式で煮物てぇぇぇ!?」
「ふふっ。あとは……そうね、花嫁の母の座は空席。私が埋めますわ♡」
「だから違うってばあぁぁぁ!!!」
ジョアンナの絶叫が、学園の鐘よりも大きく響きわたった。
「ちょっと、待って!」
「ジョアンナ──」
背後から聞き慣れた声がして、振り返った瞬間。
そこに立っていたのは、華美な装いではなく、落ち着いた色合いのドレスに身を包んだ、実の母だった。
「……お母様?」
母はゆっくりと歩み寄り、微笑んだ。
「娘の結婚式は、私が取り仕切ります。だって──私の夢でしたから」
メリンダさまが「えっ」と驚いた顔をする。
「ちょっと、わたしが花嫁の母をやるはずだったのに!」
母は静かに首を振る。
「いいえ、あなたのお気持ちはありがたいですわ。でも、これは母としての務め。私にやらせてくださいな」
ジョアンナは思わず胸がいっぱいになった。
「お母様……」
そして母は、娘の手を取って囁く。
「ほとんど夫婦だなんて、もう、まったく……でもね、いい人を選んでくれてよかったわ」
カイルドが小さく会釈し、
「必ず幸せにします」と誓うように言った。
母はその姿を見て、やっと心から安堵の笑みを浮かべた。
「……ふんっ」
メリンダさまはそっぽを向き、つんと顎を上げた。
「やっぱり“花嫁の母”は、この世界の実母がするべきよね。……わかってますわよ」
ジョアンナが驚いて振り返ると、メリンダさまはほんの少し唇をかみ、潤んだ瞳でこちらを見ていた。
「でも、ちょっとくらい拗ねてもいいでしょう? だって……私、尚美さんの結婚式を見たかったのですもの」
場がしんと静まり返る。
メリンダさまは扇子で顔をあおぎ、無理やり笑みを作った。
「……まあ、いいわ。私は、見送る役で十分よ」
そして、すっと背筋を伸ばして言い切った。
「幸せになって、ジョアンナ」
その言葉に、ジョアンナの胸がきゅっと熱くなった。
「……はい」
声が震えてしまったのは、涙をこらえきれなかったからだ。
結婚式は、豪華な城の大広間でも、煌びやかなシャンデリアの下でもなかった。
けれど──小さな教会に飾られた季節の花々と、集まってくれた人たちの笑顔でいっぱいだった。
「ジョアンナ……本当に綺麗だよ」
父が、誇らしげに娘の腕をとり、バージンロードを歩く。
その手には、貧しいながらも大切に育ててくれた年月の重みが込められていた。
「お父様……ありがとう」
ジョアンナは声を震わせながら、微笑んだ。
彼女はこの世界で、確かに両親に愛されて育った。
前世では叶わなかったものが、ここにあった。
淋しさもあるけれど──それ以上に、胸が熱くなるほど嬉しかった。
カイルドが待つ祭壇の前に辿り着いたとき、父は小さく娘の背を押す。
「幸せになるんだぞ」
「はい!」
ジョアンナの瞳に、涙が光った。
式の後方席。
メリンダさまは、煌めくドレス姿も気にせず、扇子で顔を隠していた。
「う……ぐすっ……ひっく……」
押し殺そうとしても、しゃくりあげる声は止まらない。
「まったく……娘の結婚式を見られるなんて……幸せすぎて、涙が止まらないじゃない……」
取り巻き令嬢たちが慌ててハンカチを差し出すが、メリンダさまは首を振る。
「いいの……この涙は、私の宝物だから……」
そのとき、隣にすっと腰を下ろした影があった。
「……泣きすぎですよ、メリンダ」
低い声。見上げれば、アルフレッド王子がいた。
「だって……だって、あの子が幸せになったんですもの……」
メリンダさまは扇子の向こうから涙声で訴える。
王子は小さくため息をつき、懐から差し出した。
上質な布のハンカチ。
「……これを使ってください。あなたが泣いていると、僕まで泣きそうになります」
メリンダさまは驚いて、そしてまた涙をあふれさせる。
「……ずるいわね、あなた……」
王子の肩に、そっと頭を預けながら。
その姿は、花嫁を見守るもうひとりの母のようだった。
メリンダさまの手から、つややかなティーカップがカタリと揺れた。
「しかも、もうほとんど夫婦ですって!? なにそれ聞いてない!」
学園中庭にいた取り巻き令嬢たちが、きょとんと顔を見合わせる。
メリンダさまは紅い唇をきゅっと結び、机を叩いた。
「だめよ、ダメ、ダメ! ジョアンナはいつも、ダメンズに騙されるの! お金をせびられても『優しくしてくれるから』なんて言って、ずっと搾り取られて……! 前世から見てきたんだから、私は絶対許さないわ!」
その剣幕に、ジョアンナは椅子から転げ落ちそうになった。
「ま、待ってください! カイルドさまはそんな人じゃ──」
「カイルド?」
メリンダさまが振り返る。
「誰それ?」
そこへ、背筋を伸ばしてカイルド本人が姿を現す。
「働き者で、剣の腕も立ちます。……俺は、ジョアンナを幸せにします」
静かな声、真剣な瞳。
その場にいた令嬢たちが、はっと息を呑んだ。
メリンダさまは、しばし固まったあと――
「……え? まとも?」
「え、えっ、本当に?」
と、思わず二度見していた。
そして、両手で頬を押さえる。
「……いやよ、まだ認めないわ! だって私は、娘の結婚式を見たいんですもの! 式の準備、私にも手伝わせなさい!」
「いや、だから……娘じゃないってばぁぁぁ!!!」
ジョアンナの悲鳴が、中庭にこだました。
「まずはドレスよ!」
メリンダさまがぱんっと手を叩いた瞬間、取り巻き令嬢たちが「きゃあ♡」と色めき立った。
「白のサテンに薔薇のレースを散らして……ヴェールは三メートル以上。あの子は小柄だから、ふわりと広がるラインが絶対映えるのよ!」
「ちょ、ちょっと待ってください! 私、庶民派の小さな結婚式でいいんです!」
ジョアンナは必死に手を振った。
「いいえ! 花嫁は最高に輝くべきですわ!」
メリンダさまは聞く耳を持たない。
「それから会場。城の大広間はもう予約を入れましたわ♡」
「勝手にぃぃぃ!?」
「料理はもちろんあなたの手作り。だって、私が一番食べたいんですもの。尚美さん、あなたの煮物があれば、どんな式も成功間違いなしですわ!」
「結婚式で煮物てぇぇぇ!?」
「ふふっ。あとは……そうね、花嫁の母の座は空席。私が埋めますわ♡」
「だから違うってばあぁぁぁ!!!」
ジョアンナの絶叫が、学園の鐘よりも大きく響きわたった。
「ちょっと、待って!」
「ジョアンナ──」
背後から聞き慣れた声がして、振り返った瞬間。
そこに立っていたのは、華美な装いではなく、落ち着いた色合いのドレスに身を包んだ、実の母だった。
「……お母様?」
母はゆっくりと歩み寄り、微笑んだ。
「娘の結婚式は、私が取り仕切ります。だって──私の夢でしたから」
メリンダさまが「えっ」と驚いた顔をする。
「ちょっと、わたしが花嫁の母をやるはずだったのに!」
母は静かに首を振る。
「いいえ、あなたのお気持ちはありがたいですわ。でも、これは母としての務め。私にやらせてくださいな」
ジョアンナは思わず胸がいっぱいになった。
「お母様……」
そして母は、娘の手を取って囁く。
「ほとんど夫婦だなんて、もう、まったく……でもね、いい人を選んでくれてよかったわ」
カイルドが小さく会釈し、
「必ず幸せにします」と誓うように言った。
母はその姿を見て、やっと心から安堵の笑みを浮かべた。
「……ふんっ」
メリンダさまはそっぽを向き、つんと顎を上げた。
「やっぱり“花嫁の母”は、この世界の実母がするべきよね。……わかってますわよ」
ジョアンナが驚いて振り返ると、メリンダさまはほんの少し唇をかみ、潤んだ瞳でこちらを見ていた。
「でも、ちょっとくらい拗ねてもいいでしょう? だって……私、尚美さんの結婚式を見たかったのですもの」
場がしんと静まり返る。
メリンダさまは扇子で顔をあおぎ、無理やり笑みを作った。
「……まあ、いいわ。私は、見送る役で十分よ」
そして、すっと背筋を伸ばして言い切った。
「幸せになって、ジョアンナ」
その言葉に、ジョアンナの胸がきゅっと熱くなった。
「……はい」
声が震えてしまったのは、涙をこらえきれなかったからだ。
結婚式は、豪華な城の大広間でも、煌びやかなシャンデリアの下でもなかった。
けれど──小さな教会に飾られた季節の花々と、集まってくれた人たちの笑顔でいっぱいだった。
「ジョアンナ……本当に綺麗だよ」
父が、誇らしげに娘の腕をとり、バージンロードを歩く。
その手には、貧しいながらも大切に育ててくれた年月の重みが込められていた。
「お父様……ありがとう」
ジョアンナは声を震わせながら、微笑んだ。
彼女はこの世界で、確かに両親に愛されて育った。
前世では叶わなかったものが、ここにあった。
淋しさもあるけれど──それ以上に、胸が熱くなるほど嬉しかった。
カイルドが待つ祭壇の前に辿り着いたとき、父は小さく娘の背を押す。
「幸せになるんだぞ」
「はい!」
ジョアンナの瞳に、涙が光った。
式の後方席。
メリンダさまは、煌めくドレス姿も気にせず、扇子で顔を隠していた。
「う……ぐすっ……ひっく……」
押し殺そうとしても、しゃくりあげる声は止まらない。
「まったく……娘の結婚式を見られるなんて……幸せすぎて、涙が止まらないじゃない……」
取り巻き令嬢たちが慌ててハンカチを差し出すが、メリンダさまは首を振る。
「いいの……この涙は、私の宝物だから……」
そのとき、隣にすっと腰を下ろした影があった。
「……泣きすぎですよ、メリンダ」
低い声。見上げれば、アルフレッド王子がいた。
「だって……だって、あの子が幸せになったんですもの……」
メリンダさまは扇子の向こうから涙声で訴える。
王子は小さくため息をつき、懐から差し出した。
上質な布のハンカチ。
「……これを使ってください。あなたが泣いていると、僕まで泣きそうになります」
メリンダさまは驚いて、そしてまた涙をあふれさせる。
「……ずるいわね、あなた……」
王子の肩に、そっと頭を預けながら。
その姿は、花嫁を見守るもうひとりの母のようだった。
24
あなたにおすすめの小説
溺愛王子はシナリオクラッシャー〜愛する婚約者のためにゲーム設定を破壊し尽くす王子様と、それに巻き込まれるゲーム主人公ちゃんを添えて~
朝霧 陽月
恋愛
カルフェ王国の第二王子である僕、エキセルソ・レオ・アムハルには幼い頃からの婚約者カルア侯爵家ラテーナ・カルアがいる。
彼女はいつも変わらず美しいが、今日に限ってその美しさに陰りがあると思ったら、急に「婚約破棄をして欲しい」などといい出して……。
ああ、任せてラテーナ、一体何に思い悩んでいるかは知らないが、その悩みは全て晴らして見せるからね。
◆またしても何も知らないゲーム本来の主人公こと、ミルフィ・クリミアさん
「あれ、ここは私の知ってるゲームの世界観だと思ったんだけど……なんか入学式前に校門で魔獣に追いかけ回されるし、自分のクラスも聞いてたのと違って……え、今度はドラゴンが授業に乱入!!? いやぁ、なんで私がこんな目に!!」
婚約者を溺愛しまくる転生者とかではない王子様が、ゴリゴリにシナリオ改変してそれに巻き込まれた本来のゲーム主人公の子がなんか色々と酷い目に遭いながら頑張ったりします。大体そういうお話です。
改変された世界と彼らが辿り着く明日は一体どっちだ!?
【備考欄】
タイトル&あらすじをこっそりとマイナーチェンジしました。(2025年3月7日)
なるはやで完結したいから、大体2日に一回くらい頑張って更新してるよ
悪役令嬢の名誉を挽回いたします!
みすずメイリン
恋愛
いじめと家庭崩壊に屈して自ら命を経ってしまったけれど、なんとノーブル・プリンセスという選択式の女性向けノベルゲームの中の悪役令嬢リリアンナとして、転生してしまった主人公。
同時に、ノーブル・プリンセスという女性向けノベルゲームの主人公のルイーゼに転生した女の子はまるで女王のようで……?
悪役令嬢リリアンナとして転生してしまった主人公は悪役令嬢を脱却できるのか?!
そして、転生してしまったリリアンナを自分の新たな人生として幸せを掴み取れるのだろうか?
辺境の侯爵令嬢、婚約破棄された夜に最強薬師スキルでざまぁします。
コテット
恋愛
侯爵令嬢リーナは、王子からの婚約破棄と義妹の策略により、社交界での地位も誇りも奪われた。
だが、彼女には誰も知らない“前世の記憶”がある。現代薬剤師として培った知識と、辺境で拾った“魔草”の力。
それらを駆使して、貴族社会の裏を暴き、裏切った者たちに“真実の薬”を処方する。
ざまぁの宴の先に待つのは、異国の王子との出会い、平穏な薬草庵の日々、そして新たな愛。
これは、捨てられた令嬢が世界を変える、痛快で甘くてスカッとする逆転恋愛譚。
冷遇されている令嬢に転生したけど図太く生きていたら聖女に成り上がりました
富士山のぼり
恋愛
何処にでもいる普通のOLである私は事故にあって異世界に転生した。
転生先は入り婿の駄目な父親と後妻である母とその娘にいびられている令嬢だった。
でも現代日本育ちの図太い神経で平然と生きていたらいつの間にか聖女と呼ばれるようになっていた。
別にそんな事望んでなかったんだけど……。
「そんな口の利き方を私にしていいと思っている訳? 後悔するわよ。」
「下らない事はいい加減にしなさい。後悔する事になるのはあなたよ。」
強気で物事にあまり動じない系女子の異世界転生話。
※小説家になろうの方にも掲載しています。あちらが修正版です。
婚約破棄? 国外追放?…ええ、全部知ってました。地球の記憶で。でも、元婚約者(あなた)との恋の結末だけは、私の知らない物語でした。
aozora
恋愛
クライフォルト公爵家の令嬢エリアーナは、なぜか「地球」と呼ばれる星の記憶を持っていた。そこでは「婚約破棄モノ」の物語が流行しており、自らの婚約者である第一王子アリステアに大勢の前で婚約破棄を告げられた時も、エリアーナは「ああ、これか」と奇妙な冷静さで受け止めていた。しかし、彼女に下された罰は予想を遥かに超え、この世界での記憶、そして心の支えであった「地球」の恋人の思い出までも根こそぎ奪う「忘却の罰」だった……
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
悪役令嬢ベアトリスの仁義なき恩返し~悪女の役目は終えましたのであとは好きにやらせていただきます~
糸烏 四季乃
恋愛
「ベアトリス・ガルブレイス公爵令嬢との婚約を破棄する!」
「殿下、その言葉、七年お待ちしておりました」
第二皇子の婚約者であるベアトリスは、皇子の本気の恋を邪魔する悪女として日々蔑ろにされている。しかし皇子の護衛であるナイジェルだけは、いつもベアトリスの味方をしてくれていた。
皇子との婚約が解消され自由を手に入れたベアトリスは、いつも救いの手を差し伸べてくれたナイジェルに恩返しを始める! ただ、長年悪女を演じてきたベアトリスの物事の判断基準は、一般の令嬢のそれとかなりズレている為になかなかナイジェルに恩返しを受け入れてもらえない。それでもどうしてもナイジェルに恩返しがしたい。このドッキンコドッキンコと高鳴る胸の鼓動を必死に抑え、ベアトリスは今日もナイジェルへの恩返しの為奮闘する!
規格外で少々常識外れの令嬢と、一途な騎士との溺愛ラブコメディ(!?)
誰もがその聖女はニセモノだと気づいたが、これでも本人はうまく騙せているつもり。
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・クズ聖女・ざまぁ系・溺愛系・ハピエン】
グルーバー公爵家のリーアンナは王太子の元婚約者。
「元」というのは、いきなり「聖女」が現れて王太子の婚約者が変更になったからだ。
リーアンナは絶望したけれど、しかしすぐに受け入れた。
気になる男性が現れたので。
そんなリーアンナが慎ましやかな日々を送っていたある日、リーアンナの気になる男性が王宮で刺されてしまう。
命は取り留めたものの、どうやらこの傷害事件には「聖女」が関わっているもよう。
できるだけ「聖女」とは関わりたくなかったリーアンナだったが、刺された彼が心配で居ても立っても居られない。
リーアンナは、これまで隠していた能力を使って事件を明らかにしていく。
しかし、事件に首を突っ込んだリーアンナは、事件解決のために幼馴染の公爵令息にむりやり婚約を結ばされてしまい――?
クズ聖女を書きたくて、こんな話になりました(笑)
いろいろゆるゆるかとは思いますが、よろしくお願いいたします!
他サイト様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる