ベビーケアズ ~最弱スキルが新米ママをサポートします~

冬花美優

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3話

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ベビーケアズは初めてギルドからの正式な依頼である育児クエストを受けた。

受付嬢のミリアがリナに説明をはじめる

「では、育児クエストについて説明するわね」

育児クエストは一般者、貴族、王族、獣族、エルフなど全ての種族の育児者を対象にギルドへ依頼をしたものが登録される。

その様々な育児クエストの中からリナたちが好きなものを選ぶ。

しかし稀にギルド側から緊急の育児クエストが依頼される場合がある。それは赤ちゃんや子供に何らかの事態が発生した、または出産など妊婦や妊娠中の母親に何らかの事態が発生した場合にはリナたちが最優先として受けてもらう。

「というわけです、ですから基本的にはギルドに来てもらえればクエストを受けられます」

リナはミリアに質問をする

「あの、クエストが完了した場合の報酬と失敗した場合はどうすればいいですか?」

ミリアは返す

「クエスト完了したら依頼者から承認印をもらってください、承認印された用紙を私に持ってきてくれたら報酬を渡せます」

「わかりました」

リナの返事からミリアは優しく微笑みながら続けて話す

「失敗した場合は速やかにギルドに連絡してください、状況判断をして専門機関へギルド側から特別要請して依頼者をサポートします。だから安心してください」

エレノアが答える

「でしたら安心ですわ、まずは私たちができる簡単なものからやりましょう」

ソフィアも続く

「そうだな、初めての育児クエストだし簡単な仕事から慣れていこう」

こうして3人で選んだ初めての育児クエストが、街中に暮らす新米ママの若い女性からの依頼で「赤ちゃんが母乳をなかなか飲んでくれなくて悩んでる」というクエスト

「では、ベビーケアズの皆さん、よろしくお願いします!期待してますよ!」

受付嬢のミリアが応援してると裏方からギルドマスターが現れる

「お?ついに初めての依頼に行くのか?」

リナが答える

「はい、ちょっと緊張するけど……」

「なぁに!自信もって行ってこい!失敗しても俺たちも何とかするから安心して好きなようにやってこい!」

ギルドマスターのガルドもベビーケアズを優しく温かく応援してくれた

もうソフィアのおかげで誰もベビーケアズをバカにする人はギルドメンバーにいない

あとは育児クエストをこなして人々や様々な種族の依頼者の信頼を得るだけ

リナは意を決して叫ぶ

「じゃあ、行こう!ベビーケアズの初仕事!必ず成功させようね!」

「ええ、この3人力を合わせて」

「必ず依頼者を助けて成功させる!」

エレノアとソフィアも続けて気合い入れた

そしてベビーケアズは街中の依頼者の元へ向かう

リナは依頼者のドアを開けて挨拶をする

「こんにちは、育児クエストの依頼で来ました、ベビーケアズです」

「あ、いらっしゃい 来てくれてありがとう」

「え……もしかして、あなた」

リナは目を丸くしてびっくりした表情をする

そして依頼者は笑顔で返す

「リナちゃんだよね、久しぶり、レンだよ」

「レン!久しぶり!結婚してたなんて!おめでとう」

「ありがとう、リナちゃん…」

依頼者のレンはリナの幼なじみの女性で最近は会わなくなっていて久しぶりの再会に2人は喜びを分かち合う

そして早速、レンから依頼内容の詳細を教えてもらった

内容は最近、赤ちゃんが母乳を嫌がってしまうらしい。レン自身も試行錯誤をしたが改善されないままで悩む中、ギルドで育児クエストの募集を知って依頼したという

「情けないよね……私は母親失格なのかもしれない……ごめんね…」

レンは涙を浮かべながら赤ちゃんを抱きながら優しく抱きしめる

するとソフィアがレンに質問をした

「そういえば父親はどこにいるの?出かけたの?」

エレノアがソフィアの服の袖を引っ張り言う

「ちょっと!ソフィア!家庭のプライベートな事情を聞くなんて失礼よ!」

「あ……ごめん!」

レンは淡々と答える

「大丈夫です…恥ずかしいけど、この子の父親は誰か分からないの…」

「……っ」

リナは察して下を向いたまま無言になる

ソフィアとエレノアはリナの表情をみて察して胸が締め付けられるような気持ちになる

レンは涙を浮かべながら答えた

「ほら…この街中ではよくある事よ…貧しいと、どうにかして稼ぐためにね……」

エレノアが声を震わせながらレンに質問をする

「も、もしかして私たちの騎士団の方が……?もしそうなら許せない……なんてこと…仮にも民を守るのが仕事でしょ!……レンさん、申し訳ございません…」

レンはエレノアに返す

「姫殿下のせいじゃないです、だからそんな謝らないでください」

「いえ……同じ女性として、情けなく…私の知らないところでこんなことに……」

ソフィアはエレノアの肩に手を置く

「エレノア、謝罪はあとだよ」

リナも続けて答える

「そうだよ、まずはレンと赤ちゃんを助ける」

手で涙を拭いてエレノアも凛とした顔で返す

「ええ、そうね……まずは目先の問題を解決しましょう」

こうして3人は育児クエスト初仕事を開始した

どうすれば赤ちゃんが母乳を飲んでくれるのか、リナとソフィアとエレノアの3人のベビーケアズが力を合わせて考えた
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