かいせん(line)

たくひあい@あい生成

文字の大きさ
339 / 349
KAISEN

大好きな気持ち

しおりを挟む



――

同じラインに立つのってさ。
普通はマウントを辞めてもらって、同じ立場から言う為でしょ?

それが、同じラインに立ったら
信頼がなくなったとか裏切ったとか言われてさ。
そう解釈する馬鹿さが本当意味わかんないんだけど……むしろ、そこに信頼とかあった?
隠し事を続ける事が仲が良いって意味なら違うからね? 
マウント取れるから信頼してるって事? 回避性ナントカじゃん(笑)
でも、やっぱり『信頼』って、あっちにはそうなんだよね。
暫く弄って見たけど、やっぱりそういう認識らしかった。

なぜ、普通に素直に話すとあーそう、じゃ仲良くできないみたいだからトンヅラするわ!みたいになるのかな?
やっと公平に話せるねって話じゃないんだ? 別になんでもいいけど……何故そこまで他責なんだろうね。
























「私は、ずっと物だった」



……なんか、自分が物になる事が、あって。人になる事があった、というか。
私を保護してくれた人が、自分と似てると言ってた。
気が付くと物になる事があったから、私は重いんだって思って、人間でいるのか分からなくて、友達と居なくなった。

「多重人格? 離人症? わからない。自分が居て、自分が、居て」

事件のあといろんな先生が、私を診た。けど、物になるのは珍しいんだって。
で、試しに脳を調べたら、複数の場所が反応していて……
えっと、共感覚?
物をみていても、私は人みたいに感じる。


物になると、空気に触る気がして、重くて、無になるんだ。
それが空間にあるのを感じる。

「自分自身を保証できないとか、そういうのが全部どうでもよくなる。
物質として、同じ地球に居るんだって。そう思えたらいいの」
気持ちみたいに、ぐっと軽くなったり重くなったり。感情は重さや指向性で……
「あ、物、って書いたけど、私、ネジが好きで」

そういう、物体というか。
ドキドキしたり、声がしたりして。本気で友達だったし。
当時は本当に、恋をしていたと思う。
サイコメトリのある人が、感情みたいな、記憶みたいなのを感じるっていうけど、こんな感じなのかな?



好き、って、もともと別に人じゃなくて良いんだよね?
何にだってある気持ち。
 前に居たところの人がね、それを、クラスの皆に話して回ったんだ。

「そう、ネジの事」
何故か無理矢理面白おかしくして。
「ごめん、こういう事って、茶化して笑いを取って誤魔化すものだと思っていたからさ!」だって。
うん、名前も載ってる有名な人……

こういう真面目な話、面白いと思う?


「うーん、私には、それがどういう効果をもたらすのか分からない
だから、いいとか悪いとかは分からなかった」

結局、人としておかしい方が悪いからって言うんだけど、
例えば、ネジとか、針金とかしか遊ぶものが無かったら、おかしい人間が出来上がるんだと思う? 
だって、国が決めたんだよ?
私たちは楽しく遊んでいただけ。
あるものと、無いものがあって、
無いものは自分たちが遊んでるじゃん、何でこっちにあると思うの?

どうして、与えられなかったものを、何故持っていないのか問われなきゃならないの?



私が言いたいのは、どうしてああいう人ばかりがいるところで、ああいう欠如した人に従う形でしか、子どもの権利って無いんだろう?
全然自分達で仕切らせてくれないから問題になるんだと思う。
難しい事、出来もしない事を、上の立場だからって無知で無理矢理やってるの。見てて可哀想。 他人の事が理解出来ないのが当然なら、それが出来ると思う時点で判断ミスだと思う。

「でも、上に立つのってああいう人で、障がいがーとか言っとけばいいって感じだよね」




 えー、能力の話?  だからぁ。
あんまり、覚えてないんだよね。


小さいとき、工場跡で遊んでたらね、気が付くと、目の前でネジが浮いてたの。
嬉しくて、友達と遊んでた。それがはじめてだったかな。
あの頃は、好きなように居られて楽しかった。
ある日通りかかった大人から化け物だって言われて、皆がやらないと気付いた。
それから私は大人になる事にした。好きな物を、心をコントロールして、
今までの生活を捨てて、他にもいろいろあったけど、いろんな努力をした。私は化け物だから自由に何か思ったり考えたりしちゃいけないんだってあの日も気を付けていたのに、なんでだっけ。急に分からなくなって。
気が付いたら、あぁだったの。

怨み?
ううん。
私の心にはただ、いつもみたいにぽかぽかした温かい気持ちがあった。
恋とか、愛とか、ネジが好きだった事とか。
ふと、人間だって我に返ってしまうだけ。悲しくなる。
笑ってしまうような思い出だったんだって、知ってしまうだけ。


 此処に来て、あの人、色ちゃんが、「君は心配しなくていい」って言ってくれて…… 
病気じゃないって。嬉しかったな。
みんな、あれこれ理由をつけて支配しようとするけど、
私たちの力が珍しいからで、私物化したくて狙ってくる人も居るんだって。
でも、それは結局戦争でしかない。

自分達の道を自分たちで切り開かないと「他人」が居なくなる。
同化したところで、私達は欠けているものが埋まらないのに、
普通の人と同じように扱われて軽く見られてしまう。
他人と人は違うって線を引くのは、互いを守る為でもあって、そう、だから私も手伝いたいって。

きっとまた、笑って冗談にされたって私は笑いもしないから。

「そう、だから、何か考えていたかって言われたら、別に……何も考えないようにしていた、よ」


2026/02/023:00
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

守り守られ

ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師 患者 瀬咲朔 腸疾患・排泄障害・下肢不自由 看護師 ベテラン山添さん 準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん 木島 尚久 真幌の恋人同棲中

貢がせて、ハニー!

わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。 隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。 社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。 ※この物語はフィクションです。 ※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8) ■2025.12.14 285話のタイトルを「おみやげ何にする? Ⅲ」から変更しました。 ■2025.11.29 294話のタイトルを「赤い川」から変更しました。 ■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました! ■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。 ■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とスタッフ達とBL営業をして腐女子や腐男子たまに普通のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ/Ⅱ

MITARASI_
BL
I 彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。 「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。 揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。 不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。 すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。 切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。 Ⅱ 高校を卒業し、同じ大学へ進学した陸と颯馬。  別々の学部に進みながらも支え合い、やがて同棲を始めた二人は、通学の疲れや家事の分担といった小さな現実に向き合いながら、少しずつ【これから】を形にしていく。  未来の旅行を計画し、バイトを始め、日常を重ねていく日々。  恋人として選び合った関係は、穏やかに、けれど確かに深まっていく。  そんな中、陸の前に思いがけない再会をする。  過去と現在が交差するその瞬間が、二人の日常に小さな影を落としていく。  不安も、すれ違いも、言葉にできない想いも抱えながら。  それでも陸と颯馬は、互いの手を離さずに進もうとする。  高校編のその先を描く大学生活編。  選び続けることの意味を問いかける、二人の新たな物語。 続編執筆中

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~

青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」 その言葉を言われたのが社会人2年目の春。 あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。 だが、今はー 「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」 「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」 冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。 貴方の視界に、俺は映らないー。 2人の記念日もずっと1人で祝っている。 あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。 そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。 あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。 ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー ※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。 表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
「普通を探した彼の二年間の物語」 幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

処理中です...