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KAISEN
――――俺が好きだと思っていたら、違う人だった!!
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・・・・
――――俺が好きだと思っていたら、違う人だった!!恥ずかしい!!
――――ストーカーそのものが恥ずかしいと思う
またしても起動してしまう動画。PCの音量を下げ、橋引が振り返る。
「で、一体何を始めるの?」
そのときだった。部屋の電話にが鳴った。
フロントの方からのランプが点灯している
「はい」
藍鶴色がデスクの方にやってきて受話器を取る。「もしもし」と応答しようとしてすぐに表情を曇らせた。
「……私が買った?」
そっとスピーカーボタンが押される。
『私が、買っちゃった!』
「……あの」
『ロールケーキ! 私が買っちゃったからね!
あと、飴……すごーく美味しい飴だから。食べてみなさいよー
早速来てみなきゃって思って、今来てるから』
がちゃん、と勢いよく電話が置かれる。
「どうしたの?」
まつりが藍鶴色の方を向く。
「山崎さんたち……」
彼は何か分からない事を呟き、少し動揺を見せる。
再び電話が鳴った。
受話器だけ上げて、スピーカーボタンを押すと、さっきと同じ人物が笑う。
『私の何を知ってるの!?
今、『集団ストーカーって知ってますか』ってチラシ貰ったんだけど、
これ私の事?
ねぇ、警察になんか言った?』
色は何も答えない。通話が切れる。
界瀬が彼の方を見ると、彼はボソッと呟く。
「母さん達、なんでそこまでして会話に入りたがるんだ?」
「……アレ、そう言う電話なんだ」
界瀬が反応すると、色は苦笑いのような複雑な笑みを浮かべた。
「うん。向こうがあれこれ家探ししてやりたがる事と、俺が一旦落ち着きたいって言うのが全然噛み合わないんだよな」
「なんか、背後で他の声もしてたけどさっきの人達か?」
「あー……どうだろ」
「集団ストーカーとか、警察に言った? とか穏やかじゃない会話だが、一体どういう流れなんだ」
「確かにガスライティング感はあるけど。ていうかなんで逐一探しに来るんだろう。分離不安?」
急に、ノックの音がした。
ドアの向こうから、フロントの人の声。
……のだが早口でよく分からない。戸惑っていると界瀬が怪訝そうに答えた。
「もちが届いてる、だって」
「はぁ!? なんでもち?」
ふざけてるのか。と色がやや不機嫌そうになる。
「迷惑な奴。もちを送れなんて、頼んでも無いのに」
界瀬にその機微までは読み取れなかったが、どちらにしてももう出るというのにもちを送り付けて来るのはちょっと不気味だ。
ガスライティングと聞いて界瀬の脳裏にかつての会話が蘇った。
『気を付けろ。麻倉会は、祈祷師と言いながら潰し屋を雇っている……』
晶が忠告していた「潰し屋」のやり口だった事。
潰し屋と言うのは最近話題になっている暴力組織で、
心に入り込むような事を言い続けてあらゆる人物を催眠状態にしたり、意のままに洗脳するのだという。
こういう組織によく使われるのが『ガスライティング』
例えば、その人の特徴を暗示するようなチラシを地域で撒いたり、特定の性格やタレント等を暗示させる格好で付き纏うのを繰り返すといった当人だけにわかるような嫌がらせを続け精神的に潰しにかかる。
実際にやられてみると、相当うっとおしい上に、
チラシを配る程度では直接の犯罪行為に当たらないので取締りが難しい。
それに、バイトを雇って居る場合もある。
バイト自身は「ただの仕事」としか聞かされていなかったりと尻尾切りも頻繁に繰り返されていたので、多くが、統合失調症患者などと揶揄されるだけで終わってしまう。
――――という利便性からターゲットを追い込み、自殺させる為にもよく活用されている。
それを彼らは『潰し』と称して企業、民間に置いて秘密裏に繰り返して来たと言われていて……
――――俺が好きだと思っていたら、違う人だった!!恥ずかしい!!
――――ストーカーそのものが恥ずかしいと思う
またしても起動してしまう動画。PCの音量を下げ、橋引が振り返る。
「で、一体何を始めるの?」
そのときだった。部屋の電話にが鳴った。
フロントの方からのランプが点灯している
「はい」
藍鶴色がデスクの方にやってきて受話器を取る。「もしもし」と応答しようとしてすぐに表情を曇らせた。
「……私が買った?」
そっとスピーカーボタンが押される。
『私が、買っちゃった!』
「……あの」
『ロールケーキ! 私が買っちゃったからね!
あと、飴……すごーく美味しい飴だから。食べてみなさいよー
早速来てみなきゃって思って、今来てるから』
がちゃん、と勢いよく電話が置かれる。
「どうしたの?」
まつりが藍鶴色の方を向く。
「山崎さんたち……」
彼は何か分からない事を呟き、少し動揺を見せる。
再び電話が鳴った。
受話器だけ上げて、スピーカーボタンを押すと、さっきと同じ人物が笑う。
『私の何を知ってるの!?
今、『集団ストーカーって知ってますか』ってチラシ貰ったんだけど、
これ私の事?
ねぇ、警察になんか言った?』
色は何も答えない。通話が切れる。
界瀬が彼の方を見ると、彼はボソッと呟く。
「母さん達、なんでそこまでして会話に入りたがるんだ?」
「……アレ、そう言う電話なんだ」
界瀬が反応すると、色は苦笑いのような複雑な笑みを浮かべた。
「うん。向こうがあれこれ家探ししてやりたがる事と、俺が一旦落ち着きたいって言うのが全然噛み合わないんだよな」
「なんか、背後で他の声もしてたけどさっきの人達か?」
「あー……どうだろ」
「集団ストーカーとか、警察に言った? とか穏やかじゃない会話だが、一体どういう流れなんだ」
「確かにガスライティング感はあるけど。ていうかなんで逐一探しに来るんだろう。分離不安?」
急に、ノックの音がした。
ドアの向こうから、フロントの人の声。
……のだが早口でよく分からない。戸惑っていると界瀬が怪訝そうに答えた。
「もちが届いてる、だって」
「はぁ!? なんでもち?」
ふざけてるのか。と色がやや不機嫌そうになる。
「迷惑な奴。もちを送れなんて、頼んでも無いのに」
界瀬にその機微までは読み取れなかったが、どちらにしてももう出るというのにもちを送り付けて来るのはちょっと不気味だ。
ガスライティングと聞いて界瀬の脳裏にかつての会話が蘇った。
『気を付けろ。麻倉会は、祈祷師と言いながら潰し屋を雇っている……』
晶が忠告していた「潰し屋」のやり口だった事。
潰し屋と言うのは最近話題になっている暴力組織で、
心に入り込むような事を言い続けてあらゆる人物を催眠状態にしたり、意のままに洗脳するのだという。
こういう組織によく使われるのが『ガスライティング』
例えば、その人の特徴を暗示するようなチラシを地域で撒いたり、特定の性格やタレント等を暗示させる格好で付き纏うのを繰り返すといった当人だけにわかるような嫌がらせを続け精神的に潰しにかかる。
実際にやられてみると、相当うっとおしい上に、
チラシを配る程度では直接の犯罪行為に当たらないので取締りが難しい。
それに、バイトを雇って居る場合もある。
バイト自身は「ただの仕事」としか聞かされていなかったりと尻尾切りも頻繁に繰り返されていたので、多くが、統合失調症患者などと揶揄されるだけで終わってしまう。
――――という利便性からターゲットを追い込み、自殺させる為にもよく活用されている。
それを彼らは『潰し』と称して企業、民間に置いて秘密裏に繰り返して来たと言われていて……
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