ゲート・キーパー〜秘密の実験場で俺は亜人達の教師になる事にした〜赴任先にいたのは美人教師と亜人の生徒達⁈俺はまったり学園生活を送ります

青樹春夜

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第49話 一花の恋愛知識

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「あ、うわ、一花いちかちゃん?それとも——」

 うろたえる篠宮にサクラが冷静な声で、

「それは一花だ」

 と教える。

「徳田姉妹はこの店で『あるばいと』というものをしている」

 どうやら交代でカフェの店員のバイトをしているようだった。そしてたまたま今日の担当が一花だったらしい。

「先生たちこそどうして……?」

 一花はちょっとだけ不審そうに二人を見た。どちらかといえば直感的に二人の仲を怪しんだと言っても良い。

 いわゆる——女の勘。

「この町を案内しているだけだ」

 サクラはどうという事もなく言いながら、メニューに目を落とした。

「アールグレイのアイスティーを頼む。お前はどうする?」

「えっ? はい、えーとアイスコーヒーで」

 一花は注文用のタブレットを操作する事もなく、じろっと篠宮をにらんだ。

「え? な、何? 一花ちゃん?」

 一花は手招きで篠宮を呼んだ。

 サクラのいるテーブルから離れると、一花は篠宮に顔を寄せて聞く。

「付き合ってるんですか?」

「へ?」

 いや、何言ってんの。

 会ってからまだ数日しかってないんだけど?

「だって、学習端末スケアクロウブックで読んだもん。そういう恋愛もあるって」

 どんな恋愛小説読んだんだろう?

 篠宮は慌てて一花の想像を否定する。

「いやいやいや! それはお話だから! 現実は違うから!」

「えっ? 違うの?」

「えーと、違わない人もいるけど、俺は一般的な——平均的な男だから。そんなサクラさんとお付き合いなんて、まだまだ先の話で——」

 そこまで言って篠宮は口を閉ざした。後ろに気配を感じる。

 ゴゴゴ……。

 恐る恐る振り向くとサクラが再び鬼のような形相で立っていた。

「誰がお前と付き合うんだ!!」

「ごめんなさーい!」

 静かな商店街にサクラのツッコミによる爆音が轟いた。





 つづく
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