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第77話 警備員が現れた!
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サクラは小さな鬼丸に質問する。
「この建物に他に誰かいるか?」
「おとながいます。おれたちのみはりをするひと」
「レディは?」
「れでぃをしってるの? ……じっけんするって、つれていかれました」
幼い鬼丸はサクラがレディを知っている事で、何か期待に満ちた目をした。そのキラキラした瞳に、サクラは目を伏せる。
「すまない、鬼丸。私達はお前の期待には添えない。助けに来たわけではないのだ」
途端に鬼丸目から光が失われる。がっかりしたのだろう、肩を落としていた。
「鬼丸、心配するな。それだけは言える。あと少ししたら、浅木博士は遠くへ行く。その後は実験は無くなる」
そう言ってサクラは小さな鬼丸を優しく抱きしめた。いたいけなその腕や手の甲にうっすらと傷が見える。それが、何によってつけられた傷か、大人のサクラは知っている。
「あっ、サクラさん何してんですか! そんな幼い子を——年下好きなんですか? 俺も年下ですけど!」
篠宮の叫びに、サクラは即座に反応する。裏拳が炸裂するかと思われたが、篠宮の顔面でピタリと止まった。
「サ、サクラさん……」
「……行くぞ、誰か来る」
サクラが呟くと同時に、廊下の前方に三人の男達が現れた。見慣れぬオリーブ色の制服を着ている。そして更に退路を断つように三人の男達が篠宮達の背後にも現れた。
黒いベレー帽に黒いグローブ。
腰には何やら危険そうなホルスターをぶらさげている。
「警備員か?」
サクラが問いかけたが、その質問は無視された。リーダーと思しきひときわ体格の良い男が一歩前に出る。
「手を上げて、子ども達をこちらへ渡せ」
すごい威圧感だ。
その威圧感に、篠宮はうっかり言いなりになるところであった。それを制したのは二人のサクラであった。
「イヤだね」
「イヤ!」
断られた方は片眉をピクリと動かすと、無言で銃を抜いた。銃と言っても電気式のEVベレッタだ。
「麻酔銃だな?」
「質問は許可しない。生きたまま連れて来いとの仰せだ。麻酔を打たれたくなかったら——」
今度はサクラがリーダーの言葉を無視した。
「鬼丸、先程のを頼む」
「おう」
言うなり、鬼丸は青い稲光を前後に走らせた。雷撃は鬼丸の手から発し、『警備員』達の電気銃に絡み付いた。
「うあっ!」
男達が一斉に銃を落とす。
同時に出口側を塞いでいた男達に向かってサクラが渾身の右ストレートを放つ。
「!!」
長い髪をなびかせて、その一撃はキレイに決まる。三人まとめて吹っ飛んでいく。
「走れ!」
彼女の号令で篠宮達は元来た廊下を走り出した。
つづく
「この建物に他に誰かいるか?」
「おとながいます。おれたちのみはりをするひと」
「レディは?」
「れでぃをしってるの? ……じっけんするって、つれていかれました」
幼い鬼丸はサクラがレディを知っている事で、何か期待に満ちた目をした。そのキラキラした瞳に、サクラは目を伏せる。
「すまない、鬼丸。私達はお前の期待には添えない。助けに来たわけではないのだ」
途端に鬼丸目から光が失われる。がっかりしたのだろう、肩を落としていた。
「鬼丸、心配するな。それだけは言える。あと少ししたら、浅木博士は遠くへ行く。その後は実験は無くなる」
そう言ってサクラは小さな鬼丸を優しく抱きしめた。いたいけなその腕や手の甲にうっすらと傷が見える。それが、何によってつけられた傷か、大人のサクラは知っている。
「あっ、サクラさん何してんですか! そんな幼い子を——年下好きなんですか? 俺も年下ですけど!」
篠宮の叫びに、サクラは即座に反応する。裏拳が炸裂するかと思われたが、篠宮の顔面でピタリと止まった。
「サ、サクラさん……」
「……行くぞ、誰か来る」
サクラが呟くと同時に、廊下の前方に三人の男達が現れた。見慣れぬオリーブ色の制服を着ている。そして更に退路を断つように三人の男達が篠宮達の背後にも現れた。
黒いベレー帽に黒いグローブ。
腰には何やら危険そうなホルスターをぶらさげている。
「警備員か?」
サクラが問いかけたが、その質問は無視された。リーダーと思しきひときわ体格の良い男が一歩前に出る。
「手を上げて、子ども達をこちらへ渡せ」
すごい威圧感だ。
その威圧感に、篠宮はうっかり言いなりになるところであった。それを制したのは二人のサクラであった。
「イヤだね」
「イヤ!」
断られた方は片眉をピクリと動かすと、無言で銃を抜いた。銃と言っても電気式のEVベレッタだ。
「麻酔銃だな?」
「質問は許可しない。生きたまま連れて来いとの仰せだ。麻酔を打たれたくなかったら——」
今度はサクラがリーダーの言葉を無視した。
「鬼丸、先程のを頼む」
「おう」
言うなり、鬼丸は青い稲光を前後に走らせた。雷撃は鬼丸の手から発し、『警備員』達の電気銃に絡み付いた。
「うあっ!」
男達が一斉に銃を落とす。
同時に出口側を塞いでいた男達に向かってサクラが渾身の右ストレートを放つ。
「!!」
長い髪をなびかせて、その一撃はキレイに決まる。三人まとめて吹っ飛んでいく。
「走れ!」
彼女の号令で篠宮達は元来た廊下を走り出した。
つづく
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