88 / 161
88スタートラック『恒星ケプラー69C』
しおりを挟む
ミナコ転生
88スタートラック『恒星ケプラー69C』
「元の宙域に戻って、恒星ケプラー69Cを目指すんだ」
マクダラはコスモセイバーを収めると、静かに、そう言った。
「なんで、マクダラが……」
「こないだの恩返し……なんて言ったら気持ちが悪いか?」
「うん、キショクワルイ」
「ハハ、怪我の療養を兼ねて、クリミア星で古文書を検索していたら、恒星ケプラー69Cにお宝がありそうな情報にぶちあたってね。ワープを重ねてやってくると、向こうからコンタクトしてきた。まず、ジョージ・マーク船長のファルコン・Zを寄こせってね」
「そんなのを、まっとうに信じるタマか?」
「シカトして行こうとしたんだけどね、エンジンが動かなくなっちまってさ。ケプラー以外の方向なら動くんだけどね。そこでマゴマゴしていたら、この亜空間にジャンプするように言ってきやがった。どうやら、あんたらがケプラーに行かなきゃ、話にならなくらしいぞ。伝言は以上。アルルカンは……」
アルルカンの胴と首が消えていた。
「……船長、アルルカンが存在していた痕跡が……」
コスモエネルギーをチャージ中のコスモスが、弱々しい声で言った。
「なにか、とんでもない意志が働いているようだね……じゃ、マーク船長、あとは頼んだぜ」
マクダラは、自分の船に戻っていった。
「船長、ファルコン・Zが自分の意志で動いています! コントロールが効きません!」
船はバルスのコントロールを受け付けず、もとの宙域に戻った。
「アルルカンの痕跡も、船の航跡のあともありません」
「現在時間は!?」
「……大使船が蒸発した10秒後です」
「あれだけの船が蒸発したんや、熱反応や衝撃波ぐらい残って……へんわ」
「船長、ミナホがなにか呟いている……」
「*:;+@&%$#:***54###`@@&@$$%$#””:*@@*;+|¥$#……」
「解析不能です。船が、言語をリフレインして、なにかインストールし始めました!」
完全にエネルギーをチャージし終えたコスモスが興奮気味に言った。
「マリア王女、どうやらベータ星には、立ち寄れそうもありまへんなあ」
「この船を動かしている意志に従うほかないようですね」
ギュイーーーーーーン
「「「「ワ!」」」」
突然の加速に、体がシートに貼り付きそうになる。
「何事や!?」
「信じられません、船長……船が、ワープし始めて……とんでもないエネルギーです!」
「衝撃に備えろ!」
しかし、衝撃はやってこなかった。衝撃も無くファルコン・Zは2000光年以上を瞬時にワープした。
そして目の前には、恒星ケプラー69C第3惑星が青く光って迫ってきた……。
88スタートラック『恒星ケプラー69C』
「元の宙域に戻って、恒星ケプラー69Cを目指すんだ」
マクダラはコスモセイバーを収めると、静かに、そう言った。
「なんで、マクダラが……」
「こないだの恩返し……なんて言ったら気持ちが悪いか?」
「うん、キショクワルイ」
「ハハ、怪我の療養を兼ねて、クリミア星で古文書を検索していたら、恒星ケプラー69Cにお宝がありそうな情報にぶちあたってね。ワープを重ねてやってくると、向こうからコンタクトしてきた。まず、ジョージ・マーク船長のファルコン・Zを寄こせってね」
「そんなのを、まっとうに信じるタマか?」
「シカトして行こうとしたんだけどね、エンジンが動かなくなっちまってさ。ケプラー以外の方向なら動くんだけどね。そこでマゴマゴしていたら、この亜空間にジャンプするように言ってきやがった。どうやら、あんたらがケプラーに行かなきゃ、話にならなくらしいぞ。伝言は以上。アルルカンは……」
アルルカンの胴と首が消えていた。
「……船長、アルルカンが存在していた痕跡が……」
コスモエネルギーをチャージ中のコスモスが、弱々しい声で言った。
「なにか、とんでもない意志が働いているようだね……じゃ、マーク船長、あとは頼んだぜ」
マクダラは、自分の船に戻っていった。
「船長、ファルコン・Zが自分の意志で動いています! コントロールが効きません!」
船はバルスのコントロールを受け付けず、もとの宙域に戻った。
「アルルカンの痕跡も、船の航跡のあともありません」
「現在時間は!?」
「……大使船が蒸発した10秒後です」
「あれだけの船が蒸発したんや、熱反応や衝撃波ぐらい残って……へんわ」
「船長、ミナホがなにか呟いている……」
「*:;+@&%$#:***54###`@@&@$$%$#””:*@@*;+|¥$#……」
「解析不能です。船が、言語をリフレインして、なにかインストールし始めました!」
完全にエネルギーをチャージし終えたコスモスが興奮気味に言った。
「マリア王女、どうやらベータ星には、立ち寄れそうもありまへんなあ」
「この船を動かしている意志に従うほかないようですね」
ギュイーーーーーーン
「「「「ワ!」」」」
突然の加速に、体がシートに貼り付きそうになる。
「何事や!?」
「信じられません、船長……船が、ワープし始めて……とんでもないエネルギーです!」
「衝撃に備えろ!」
しかし、衝撃はやってこなかった。衝撃も無くファルコン・Zは2000光年以上を瞬時にワープした。
そして目の前には、恒星ケプラー69C第3惑星が青く光って迫ってきた……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる