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本編43
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互いの子種で汚れた二人は、一度身を清めた後だというのに、また猫足の浴槽に入っていた。
ぐったりとしたソーマの身体を抱えながら、ザームエルは今までいないほど心も身体も充足していた。激しいまでの欲情を一身に受け止め、涙を流しながらも快楽に啼き咽ぶ様に、ザームエルは今までいないほど興奮し、そしてすべてをぶつけた。己が何度果てたかも、ソーマがどれほど蜜を吐き出したかもわからないのに、未だその興奮は冷めていない。
「無茶をさせてしまったな」
そう言いながら温かい湯の中で、ソーマの蕾から子種を掻き出していた。
そこに長く子種を入れたままでは、身体が不調をきたすと以前教えられたからだ。
あくまでも清めるためにそこを弄っているというのに、その身をザームエルに預けたまま、薔薇色の唇は甘い啼き声を上げていく。
「んっ……ぁぁぁ」
もう中を擦られる刺激に溺れてしまったソーマは、何をされても身を震わせるばかりだ。
ザームエルの動きを受け入れながら、ちらりと覗く凄艶に、満ちたはずの欲望が際限なく力を取り戻してしまう。
二人きりの空間とはいえ、一夜にこれほどまで一人の人間に欲情をぶつけたのは初めてだ。
元来、人間関係に飽き性なザームエルにとっても初めての経験で、自分を律することができないでいた。
今も太ももに感じるソーマの臀部の感触だけで、また力づいてしまう。
「そんなに甘い声を出されては、また中を汚すことになるぞ」
「だめぇ……ぁぁっ」
ゆるく首が振られ、髪が揺れ、首筋が露になる。ザームエルはそこに唇を落とし吸い上げた。
「ぁっ」
「駄目だといっただろう。それほど甘く喘がれてはまたその気になってしまうぞ……それとも誘っているのか?」
「ちがっ……んっ」
指の動きを大胆にしていけば、ソーマの蕾も内壁も甘くザームエルの指を締め付けてくる。
「あぁ、ソーマはまだ足りぬのだったか」
「ちがぅ……も……むりぃぃ」
「嘘を言え。ここはまだ私を欲しがっているではないか」
「ぅそだ……ぁんっ」
「そんな甘い声を上げては説得力がないぞ。そんなにも私のものが気に入ったのか」
ザームエルはソーマの両足を浴槽の外へと出させ、大きく足を開かせる。そして浮いた腰にもう充分に力を持った欲望をまた潜り込ませた。
「ひぃっ!」
「あぁやはり、私を欲しがっていたのだな……ソーマの中が悦んで締め付けてくる」
「ゃっ……ぃわないで……ぁぁぁぁっ」
また感じる場所を突かれてソーマは啼き出した。
このひと月、堪えに堪えた欲情を吐き出した後で余裕ができたザームエルは、言葉でもってソーマを犯し始めた。
緩やかに腰を使いながら、ソーマの中がどんな動きをして、どうやって自分を悦ばせているのかを如実に語っていく。
「ぃゃっ!」
「ほら、また締め付けてきた。蕾も早く動けとばかりに締め付けてくる。そんなに悦いのか、私のものが」
「はぁぁっ……んぃぃ」
「ソーマは快楽に素直だ。もっと私のもので悦ばせよう」
「ぁぁぁぁっ、ザームエル、それぃぃっ!」
「なんだ、ソーマは後ろからされるのが悦いのか」
「んっんっ、ゃぁあっ」
吐き出すものを失った分身は力を失ったままなのに、それでもまだソーマはザームエルの欲望に震えてしまう。頭をザームエルの方に擦りつけながら、腰を動かされるたびに甘く啼いては、貪欲に子種を搾り取ろうとする。
若いザームエルはそれに応えるにやぶさかではなかった。
ソーマに望まれるがまま腰を打ち、中を広げるように腰を回す。
「ひぃっ!」
「これも好きなのか、ソーマは。本当に何もかもが淫らだ」
「ちがっ、ザームエルがこんなにしたんだ……」
「そうか。では責任を取らねばならぬな。この生涯をかけてお前を抱き続けよう」
生涯をかけてするのが淫らな行為かと、正常時のソーマなら突っ込んだだろう。だが今はその意味すら頭に届かない。ただただ気持ちいことをして欲しいとばかりに、腰を揺らめかせてしまうだけだ。
「これから私の子種はすべてこの中にだそう。他になど一滴もやらぬ」
「っぁぁ、ぃっぱいだしてぇ」
浴槽のお湯が外に溢れるほどに二人は淫らな踊りを繰り返し、そしてまた蕾の中にたっぷりと子種を出すのだ。
数度それを繰り返してようやく湯船から上がり、ぐったりしたまま二人は眠りについた。
ぐったりとしたソーマの身体を抱えながら、ザームエルは今までいないほど心も身体も充足していた。激しいまでの欲情を一身に受け止め、涙を流しながらも快楽に啼き咽ぶ様に、ザームエルは今までいないほど興奮し、そしてすべてをぶつけた。己が何度果てたかも、ソーマがどれほど蜜を吐き出したかもわからないのに、未だその興奮は冷めていない。
「無茶をさせてしまったな」
そう言いながら温かい湯の中で、ソーマの蕾から子種を掻き出していた。
そこに長く子種を入れたままでは、身体が不調をきたすと以前教えられたからだ。
あくまでも清めるためにそこを弄っているというのに、その身をザームエルに預けたまま、薔薇色の唇は甘い啼き声を上げていく。
「んっ……ぁぁぁ」
もう中を擦られる刺激に溺れてしまったソーマは、何をされても身を震わせるばかりだ。
ザームエルの動きを受け入れながら、ちらりと覗く凄艶に、満ちたはずの欲望が際限なく力を取り戻してしまう。
二人きりの空間とはいえ、一夜にこれほどまで一人の人間に欲情をぶつけたのは初めてだ。
元来、人間関係に飽き性なザームエルにとっても初めての経験で、自分を律することができないでいた。
今も太ももに感じるソーマの臀部の感触だけで、また力づいてしまう。
「そんなに甘い声を出されては、また中を汚すことになるぞ」
「だめぇ……ぁぁっ」
ゆるく首が振られ、髪が揺れ、首筋が露になる。ザームエルはそこに唇を落とし吸い上げた。
「ぁっ」
「駄目だといっただろう。それほど甘く喘がれてはまたその気になってしまうぞ……それとも誘っているのか?」
「ちがっ……んっ」
指の動きを大胆にしていけば、ソーマの蕾も内壁も甘くザームエルの指を締め付けてくる。
「あぁ、ソーマはまだ足りぬのだったか」
「ちがぅ……も……むりぃぃ」
「嘘を言え。ここはまだ私を欲しがっているではないか」
「ぅそだ……ぁんっ」
「そんな甘い声を上げては説得力がないぞ。そんなにも私のものが気に入ったのか」
ザームエルはソーマの両足を浴槽の外へと出させ、大きく足を開かせる。そして浮いた腰にもう充分に力を持った欲望をまた潜り込ませた。
「ひぃっ!」
「あぁやはり、私を欲しがっていたのだな……ソーマの中が悦んで締め付けてくる」
「ゃっ……ぃわないで……ぁぁぁぁっ」
また感じる場所を突かれてソーマは啼き出した。
このひと月、堪えに堪えた欲情を吐き出した後で余裕ができたザームエルは、言葉でもってソーマを犯し始めた。
緩やかに腰を使いながら、ソーマの中がどんな動きをして、どうやって自分を悦ばせているのかを如実に語っていく。
「ぃゃっ!」
「ほら、また締め付けてきた。蕾も早く動けとばかりに締め付けてくる。そんなに悦いのか、私のものが」
「はぁぁっ……んぃぃ」
「ソーマは快楽に素直だ。もっと私のもので悦ばせよう」
「ぁぁぁぁっ、ザームエル、それぃぃっ!」
「なんだ、ソーマは後ろからされるのが悦いのか」
「んっんっ、ゃぁあっ」
吐き出すものを失った分身は力を失ったままなのに、それでもまだソーマはザームエルの欲望に震えてしまう。頭をザームエルの方に擦りつけながら、腰を動かされるたびに甘く啼いては、貪欲に子種を搾り取ろうとする。
若いザームエルはそれに応えるにやぶさかではなかった。
ソーマに望まれるがまま腰を打ち、中を広げるように腰を回す。
「ひぃっ!」
「これも好きなのか、ソーマは。本当に何もかもが淫らだ」
「ちがっ、ザームエルがこんなにしたんだ……」
「そうか。では責任を取らねばならぬな。この生涯をかけてお前を抱き続けよう」
生涯をかけてするのが淫らな行為かと、正常時のソーマなら突っ込んだだろう。だが今はその意味すら頭に届かない。ただただ気持ちいことをして欲しいとばかりに、腰を揺らめかせてしまうだけだ。
「これから私の子種はすべてこの中にだそう。他になど一滴もやらぬ」
「っぁぁ、ぃっぱいだしてぇ」
浴槽のお湯が外に溢れるほどに二人は淫らな踊りを繰り返し、そしてまた蕾の中にたっぷりと子種を出すのだ。
数度それを繰り返してようやく湯船から上がり、ぐったりしたまま二人は眠りについた。
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