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第1章
仕事内容
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殺されたくはないからその場で やります、と答えてしまったけど、本当にこれで良かったのかな。もし無事に仕事を終わらせたとしても、「お前は用済みだ。」とか言われて頭を撃ち抜かれる可能性だってゼロじゃないよな。いや、その可能性の方が圧倒的に高い...
そんなことを考えながら男の後ろに立っていた。この建物、結構広いみたいだ。今エレベーターに乗っていて、回数を見てみたけど、今いるところは7階、最上階は32階まで。
男はB 2階のボタンを押している。
「あのぉ、仕事内容ってどんなことをすれば良いんでしょうか...?」
「それを聞いたらきっと君は逃げ出すだろうね。だからまだ言わないでおくよ。」
「えっ...」
ピーンって音がなってエレベーターのドアが開く。駐車場だ。
駐車場に出るとまたまたビックリ。何円なのか想像もつかないような高級な車が所狭しと並んでいる。
男はその中から黒に紫色のラインが入ったバイクを選んだ。
「少年、後ろに乗りたまえ。」
「わ、わかりました。」
乗った途端猛スピードで発進したもんだから、振り落とされそうになった。
何とか落とされないように、男の服をぎゅっと掴んだ。
今は深夜4時ごろだろうか。街は静まり返っていて、バイクの音だけが響いている。とんだ近所迷惑だろ、これ。
バイクはとんでもない勢いのまま風を切って進んでいく。
出発してから10分ほどたっただろうか。人の住んでいないような古い建物の前に止まった。
「此処が今日の君の仕事場だよ。」
「え、ここですか!?」
「じゃあ、1時間後に迎えにくるから。これ、ヘッドホン型の無線機ね。仕事内容はこれで伝えてくれるよ。」
「ちょっとまっt...」
行ってしまった。こんなところに置いていかれるなんて聞いてないよぉ。
ヘッドホンから声が聞こえる。
「月城さん、聞こえていますか?」
「は、はい、聞こえてます。」
「では、今から本日の内容をお伝えします。目標は監禁された女性を保護すること。女性は二十代前半、やや痩せ型、髪型はストレートの長髪です。女性を監禁した男の特殊能力は『欲』です。建物の中にいると想定して下さい。遭遇した場合、戦闘になる可能性が高いです。」
「戦闘って、え、俺戦えないんですけど大丈夫ですか。」
「それでは、よろしくお願いいたします。」 プツッ
無視されてしまった。とりあえずこの建物の中に入って、男に見つからないように女の人を探せば良いのかな。うんうん。見つからなければ戦う必要も無いよね。
この建物暗いな。電気つかないのか?
ガタンッ
「ヒッィ...風で物が倒れただけだ。大丈夫、怖くない。怖くないよ。」
しばらく建物の中を回ってみたけど、女の人がいる気配が無い。残ったドアはあと一つ。ここを開けてみるか。
ギィ・・・
「んぅー!!ん...」
そこには縄で縛られ、口をガムテープで塞がれた女の人がいた。髪型は長髪。間違えない!この人だ!
「大丈夫ですか!お、お怪我はありませんか!」
「んぅ、んー!!!」
「すぐにコレほどきますから、ガムテープも外します!」
「ぷは、、ごめんなさい、許してください...っ、」
酷く怯えている。相当酷いことをされてきたんだろう。
「俺は貴方を助けに来ました。もう大丈夫です。安心してください。」
そう聞くと女の人は安心して泣いた。なんかスーパーヒーローになったみたいだな。
「ここから出ましょう!男はいません。」
女の人の手を引いて出口に向かった。
「あっ、」
帰ってきた男と遭遇してしまった。なんで今戻ってくるだよ!タイミング悪すぎだろ!どうしよう...
「なんだお前は!!俺の嫁を返せ!」
暗くてよく見えなかったが、男からは猛烈な殺気を感じた。
そんなことを考えながら男の後ろに立っていた。この建物、結構広いみたいだ。今エレベーターに乗っていて、回数を見てみたけど、今いるところは7階、最上階は32階まで。
男はB 2階のボタンを押している。
「あのぉ、仕事内容ってどんなことをすれば良いんでしょうか...?」
「それを聞いたらきっと君は逃げ出すだろうね。だからまだ言わないでおくよ。」
「えっ...」
ピーンって音がなってエレベーターのドアが開く。駐車場だ。
駐車場に出るとまたまたビックリ。何円なのか想像もつかないような高級な車が所狭しと並んでいる。
男はその中から黒に紫色のラインが入ったバイクを選んだ。
「少年、後ろに乗りたまえ。」
「わ、わかりました。」
乗った途端猛スピードで発進したもんだから、振り落とされそうになった。
何とか落とされないように、男の服をぎゅっと掴んだ。
今は深夜4時ごろだろうか。街は静まり返っていて、バイクの音だけが響いている。とんだ近所迷惑だろ、これ。
バイクはとんでもない勢いのまま風を切って進んでいく。
出発してから10分ほどたっただろうか。人の住んでいないような古い建物の前に止まった。
「此処が今日の君の仕事場だよ。」
「え、ここですか!?」
「じゃあ、1時間後に迎えにくるから。これ、ヘッドホン型の無線機ね。仕事内容はこれで伝えてくれるよ。」
「ちょっとまっt...」
行ってしまった。こんなところに置いていかれるなんて聞いてないよぉ。
ヘッドホンから声が聞こえる。
「月城さん、聞こえていますか?」
「は、はい、聞こえてます。」
「では、今から本日の内容をお伝えします。目標は監禁された女性を保護すること。女性は二十代前半、やや痩せ型、髪型はストレートの長髪です。女性を監禁した男の特殊能力は『欲』です。建物の中にいると想定して下さい。遭遇した場合、戦闘になる可能性が高いです。」
「戦闘って、え、俺戦えないんですけど大丈夫ですか。」
「それでは、よろしくお願いいたします。」 プツッ
無視されてしまった。とりあえずこの建物の中に入って、男に見つからないように女の人を探せば良いのかな。うんうん。見つからなければ戦う必要も無いよね。
この建物暗いな。電気つかないのか?
ガタンッ
「ヒッィ...風で物が倒れただけだ。大丈夫、怖くない。怖くないよ。」
しばらく建物の中を回ってみたけど、女の人がいる気配が無い。残ったドアはあと一つ。ここを開けてみるか。
ギィ・・・
「んぅー!!ん...」
そこには縄で縛られ、口をガムテープで塞がれた女の人がいた。髪型は長髪。間違えない!この人だ!
「大丈夫ですか!お、お怪我はありませんか!」
「んぅ、んー!!!」
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「俺は貴方を助けに来ました。もう大丈夫です。安心してください。」
そう聞くと女の人は安心して泣いた。なんかスーパーヒーローになったみたいだな。
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「あっ、」
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暗くてよく見えなかったが、男からは猛烈な殺気を感じた。
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