3 / 4
衝動-しょうどう-
しおりを挟む
「いただきますー。」
玲子はパスタを一口食べると白ワインを一口飲んだ。
「この和風パスタ、白ワインに合うね。美味しい♪」
「そう?良かった。ありがとう。」
玲子は寿郎の作ったパスタを美味しそうに頬張る。寿郎は美味しそうに食べる玲子を見つめる。
「寿郎さん?どうしたの?」
「いやぁ。美味しそうに食べてくれてるなぁって。」
「だって、本当に美味しいんだもん。」
玲子はパスタソースを頬にくっ付けて言った。寿郎は玲子の頬に付いたソースをティッシュでそっと拭き取った。
「そうやって美味しそうに食べてくれると作りがいもあるよ。だんだん。」
そう言うと寿郎は玲子の頭をポンポンと軽く叩いた。すると玲子の頬が急に紅潮した。
「改まって言われると恥ずかしい。それに頭ポンポンも急だったからビックリしちゃった。」
「あっ…ごめん…」
その瞬間、寿郎の頬も紅潮した。
二人の間に無音の空間が形成されていく。幾分か二人は頬を紅潮させたままモジモジと体を動かしていた。
「ねぇ。…寿郎さん…。」
「…な、何…?」
「…もう一回、頭ポンポンして…ほしいな。」
「…僕で、良いの…?」
「…寿郎さんだから、…してほしいの。ダメ…?」
「…じゃあ…」
寿郎はもう一度、玲子の頭をポンポンとした。玲子は至福の時間を堪能するように蕩けた表情を晒した。
「…これで、良いかな?」
寿郎は軽くポンポンとすると玲子の頭から手を離した。
すると玲子から甘えた声で言い寄ってきた。
「もう止めちゃうの~?もっとして~。」
「これ位で勘弁して。僕、こういうの苦手でどうしていいのか分からなくて。」
「えぇー。じゃあ、そっち行っていい?」
「へっ?」
寿郎が呆気にとられてる間に玲子は寿郎に近づくと寿郎の膝の上に座った。
「ねぇ。ギュッてして。」
「えっ?」
不意なことに寿郎は困惑した。
「どうしたの?」
玲子は上目遣いで寿郎の方へ振り返ると寿郎の手を持ち自分の方へと持っていった。
「あったかい…」
「……。」
寿郎は返事に困った。
再び沈黙の空間が二人を包み込む。
「ごめん。ちょっとトイレ行ってもいい?」
玲子は「うん。」と頷き寿郎の膝から離れた。寿郎はトイレに行くことで少し時間を作ろうと思った。
寿郎がトイレから戻ると玲子は待っていたかのように両手を広げていた。
「お待たせ。」
「寿郎さん、遅い~。」
そう言うと玲子は寿郎の手を引っ張り自分の元へと引き寄せて寿郎さんを抱擁した。
玲子から感じる甘いバニラの匂いが寿郎の理性を惑わしていく。お酒のせいもあり玲子の顔が紅潮している様が艶めかしくその事がより一層寿郎を惑わせる。
「ねぇ~。ごっつんこして~。」
「えっ?…」
玲子は返事を待たず寿郎の顔を引き寄せると額を合わせた。寿郎は、されるがままの状態となり額が重なったその瞬間、一気に沸点に達したように紅潮した。
照れというか恥ずかしいというか、そういう色んな感情が渋滞してしまっていた。
「やっぱりこうしてると落ち着くなー。ねぇ、なんでだと思う?」
(何、コレ!?試されてるのか!?)
そんな事が寿郎の頭を光速に過ぎった。
「なんでだろう?」
寿郎はわざとに聞き返した。
「寿郎さん、だからだよ。」
玲子はそういうと甘い笑顔でニコッと笑ってみせた。
その笑顔は何かこちらに語りかけてるように見える。寿郎はその何かを読み取ろうとしたが、その何かが全く読めない。
どうしていいのか分からなかった。
寿郎は慌てた様子で部屋を見渡した。
時計は日付を回って2時を過ぎていた。
「…ねえ。そろそろ寝ない?」
「えー、私未だ眠くないよー。」
「でも、もう2時過ぎちゃってるし…」
「明日休みなんだし、もうちょっと良いよね。もう少しこうしてたいの。」
「寝る場所確保するからちょっと待ってて。」
寿郎が立ち上がり簡易ベッドを用意しようとすると玲子は寿郎の服を掴み取る。
「ベッドならここにあるから出さなくても良いよ。」
寿郎は玲子の言葉に動揺を隠せない。
「で、で、でも、それだと狭いでしょ?」
「それで良いの。寿郎さん、私とじゃ嫌?」
玲子は涙を潤ませながら上目遣いで言った。
「…そういうわけじゃないけど…」
寿郎がそういうと玲子はまた一つニコッと笑ってみせると強く寿郎を引き寄せた。
「じゃあ、一緒に。ねっ♪」
寿郎はゆっくりと首を縦に振ることしか出来なかった。
寿郎のベッドの端に玲子と二人が並んで座る。時間的には寝なきゃいけないのは重々承知はしているが寿郎の体は少しずつ火照りだしたと同時に閉じりかけた眼が閉じらなくなってしまった。
とりあえず寿郎は壁に体を向けて横になった。その横で玲子は仰向けになった。
(これでゆっくりと寝てられる。)
寿郎がそんな事を思って安堵したのもほんのつかの間だった。
しばらくして玲子は寝返りで体を動かすと寿郎にぴったりとくっ付いて腕を回すとそのまま寿郎をホールドしていた。
その瞬間、寿郎の体が反応して眠たいはずだった眼もすっかりと覚醒してしまい眠れなくなってしまった。
隣にいる玲子には気付かれまいとそのまま動かないで何とかやり過ごそうと思ったが不意に尿意がやって来くると、起こさないようにそっと玲子の手を避けると玲子がそれに気付いた。
「寿郎さん、どこ行くの?」
「ちょっと、トイレ…」
「本当に?」
玲子は疑りの目で寿郎を見つめてきた。
「本当だって。」
「直ぐ戻ってきてよね。」
「分かった。」
寿郎はトイレへと駆け込む。
用を済ませ、フーッと一呼吸入れて玲子の元へと戻った。トイレから戻ると玲子が満面の笑みを浮かべて待っていた。
「遅いよー。」
「ごめん。急いだつもりだったんだけど。」
「でも良かった。どっか行っちゃうんじゃないかって心配しちゃった。」
「どこも行かないから安心して。」
寿郎の言葉に玲子はクシャクシャにした笑顔で大きく「うん!」と頷いた。
玲子はパスタを一口食べると白ワインを一口飲んだ。
「この和風パスタ、白ワインに合うね。美味しい♪」
「そう?良かった。ありがとう。」
玲子は寿郎の作ったパスタを美味しそうに頬張る。寿郎は美味しそうに食べる玲子を見つめる。
「寿郎さん?どうしたの?」
「いやぁ。美味しそうに食べてくれてるなぁって。」
「だって、本当に美味しいんだもん。」
玲子はパスタソースを頬にくっ付けて言った。寿郎は玲子の頬に付いたソースをティッシュでそっと拭き取った。
「そうやって美味しそうに食べてくれると作りがいもあるよ。だんだん。」
そう言うと寿郎は玲子の頭をポンポンと軽く叩いた。すると玲子の頬が急に紅潮した。
「改まって言われると恥ずかしい。それに頭ポンポンも急だったからビックリしちゃった。」
「あっ…ごめん…」
その瞬間、寿郎の頬も紅潮した。
二人の間に無音の空間が形成されていく。幾分か二人は頬を紅潮させたままモジモジと体を動かしていた。
「ねぇ。…寿郎さん…。」
「…な、何…?」
「…もう一回、頭ポンポンして…ほしいな。」
「…僕で、良いの…?」
「…寿郎さんだから、…してほしいの。ダメ…?」
「…じゃあ…」
寿郎はもう一度、玲子の頭をポンポンとした。玲子は至福の時間を堪能するように蕩けた表情を晒した。
「…これで、良いかな?」
寿郎は軽くポンポンとすると玲子の頭から手を離した。
すると玲子から甘えた声で言い寄ってきた。
「もう止めちゃうの~?もっとして~。」
「これ位で勘弁して。僕、こういうの苦手でどうしていいのか分からなくて。」
「えぇー。じゃあ、そっち行っていい?」
「へっ?」
寿郎が呆気にとられてる間に玲子は寿郎に近づくと寿郎の膝の上に座った。
「ねぇ。ギュッてして。」
「えっ?」
不意なことに寿郎は困惑した。
「どうしたの?」
玲子は上目遣いで寿郎の方へ振り返ると寿郎の手を持ち自分の方へと持っていった。
「あったかい…」
「……。」
寿郎は返事に困った。
再び沈黙の空間が二人を包み込む。
「ごめん。ちょっとトイレ行ってもいい?」
玲子は「うん。」と頷き寿郎の膝から離れた。寿郎はトイレに行くことで少し時間を作ろうと思った。
寿郎がトイレから戻ると玲子は待っていたかのように両手を広げていた。
「お待たせ。」
「寿郎さん、遅い~。」
そう言うと玲子は寿郎の手を引っ張り自分の元へと引き寄せて寿郎さんを抱擁した。
玲子から感じる甘いバニラの匂いが寿郎の理性を惑わしていく。お酒のせいもあり玲子の顔が紅潮している様が艶めかしくその事がより一層寿郎を惑わせる。
「ねぇ~。ごっつんこして~。」
「えっ?…」
玲子は返事を待たず寿郎の顔を引き寄せると額を合わせた。寿郎は、されるがままの状態となり額が重なったその瞬間、一気に沸点に達したように紅潮した。
照れというか恥ずかしいというか、そういう色んな感情が渋滞してしまっていた。
「やっぱりこうしてると落ち着くなー。ねぇ、なんでだと思う?」
(何、コレ!?試されてるのか!?)
そんな事が寿郎の頭を光速に過ぎった。
「なんでだろう?」
寿郎はわざとに聞き返した。
「寿郎さん、だからだよ。」
玲子はそういうと甘い笑顔でニコッと笑ってみせた。
その笑顔は何かこちらに語りかけてるように見える。寿郎はその何かを読み取ろうとしたが、その何かが全く読めない。
どうしていいのか分からなかった。
寿郎は慌てた様子で部屋を見渡した。
時計は日付を回って2時を過ぎていた。
「…ねえ。そろそろ寝ない?」
「えー、私未だ眠くないよー。」
「でも、もう2時過ぎちゃってるし…」
「明日休みなんだし、もうちょっと良いよね。もう少しこうしてたいの。」
「寝る場所確保するからちょっと待ってて。」
寿郎が立ち上がり簡易ベッドを用意しようとすると玲子は寿郎の服を掴み取る。
「ベッドならここにあるから出さなくても良いよ。」
寿郎は玲子の言葉に動揺を隠せない。
「で、で、でも、それだと狭いでしょ?」
「それで良いの。寿郎さん、私とじゃ嫌?」
玲子は涙を潤ませながら上目遣いで言った。
「…そういうわけじゃないけど…」
寿郎がそういうと玲子はまた一つニコッと笑ってみせると強く寿郎を引き寄せた。
「じゃあ、一緒に。ねっ♪」
寿郎はゆっくりと首を縦に振ることしか出来なかった。
寿郎のベッドの端に玲子と二人が並んで座る。時間的には寝なきゃいけないのは重々承知はしているが寿郎の体は少しずつ火照りだしたと同時に閉じりかけた眼が閉じらなくなってしまった。
とりあえず寿郎は壁に体を向けて横になった。その横で玲子は仰向けになった。
(これでゆっくりと寝てられる。)
寿郎がそんな事を思って安堵したのもほんのつかの間だった。
しばらくして玲子は寝返りで体を動かすと寿郎にぴったりとくっ付いて腕を回すとそのまま寿郎をホールドしていた。
その瞬間、寿郎の体が反応して眠たいはずだった眼もすっかりと覚醒してしまい眠れなくなってしまった。
隣にいる玲子には気付かれまいとそのまま動かないで何とかやり過ごそうと思ったが不意に尿意がやって来くると、起こさないようにそっと玲子の手を避けると玲子がそれに気付いた。
「寿郎さん、どこ行くの?」
「ちょっと、トイレ…」
「本当に?」
玲子は疑りの目で寿郎を見つめてきた。
「本当だって。」
「直ぐ戻ってきてよね。」
「分かった。」
寿郎はトイレへと駆け込む。
用を済ませ、フーッと一呼吸入れて玲子の元へと戻った。トイレから戻ると玲子が満面の笑みを浮かべて待っていた。
「遅いよー。」
「ごめん。急いだつもりだったんだけど。」
「でも良かった。どっか行っちゃうんじゃないかって心配しちゃった。」
「どこも行かないから安心して。」
寿郎の言葉に玲子はクシャクシャにした笑顔で大きく「うん!」と頷いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる