ヲタクでも、恋して良いですか?

祝木田 吉可

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異動-いどう-

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暫くの間、二人に沈黙の時間が流れる。通り雨の音が辛うじて二人の沈黙を紛らわしてくれる。通り雨が過ぎて虹が姿を現すと玲子が口を開いた。
「あっ、虹…」
「本当だ…」
寿郎の言葉の詰まりが緊張感を物語っている。その事が、玲子にも伝わり再び沈黙の時間が訪れる。
「寿郎さん、緊張してます?」
「は、、、はい。」
玲子は寿郎の手を取って「大丈夫ですよ。」と声をかける。寿郎は一つ深呼吸をすると次第に落ち着きを取り戻していった。

二人の前に注文した料理が並べられる。
「いただきましょう。」
玲子がそう言うと、寿郎はコクリと首を縦に振った。食事中、寿郎はどう自分から切り出したら良いのか分からず、黙って口に運んだ。
「寿郎さんって、いつも美味しそうに食べますよね~。」
その様子を見ていた玲子はそう呟いた。その言葉に寿郎の頬が思わず紅潮した。どう答えて良いのか分からなくなった寿郎は苦笑いをする他なかった。とりあえず、自分の目の前の料理をそそくさと食べ終えた。
「すみません。黙ってしまって。どうも食べる時に喋ることが出来なくて、食べることに集中しちゃうんです。」
「そうみたいですね。夢中に食べてるとこ、可愛いですよ。」
玲子の一言に、一度は落ち着いた寿郎の頬の紅潮が再び出てきた。むしろ、前より紅潮の度合いが増してしまった。
「か、可愛いですか…?」
「はい。一心不乱に食べてる人を見ると、本当に美味しそうに見えるし、私が作る料理もきっと美味しそうに食べてくれるんだろうなぁって勝手ながら想像しちゃったりもして。」
「…そうなんですかぁ~。」
「はい。だから、美味しそうに食べる人って好きなんですよね、私は。」
「………。」
寿郎は返す言葉が出てこなかった。玲子の言う「好き」というのがどんなものなのかが分からなかった。趣のある店内でここまで緊張感が残ると流石に寿郎は落ち着くことが出来ずにいた。寿郎は玲子に場所を変えようと提案する。
「あの…良ければ場所変えませんか?緊張が解けなくて。」
「そうですね。私、もう一つ行きたいカフェがあるんです。そこでも良いですか?」
「良いですよ。」
「では、ちょっと待ってて下さい。私、トイレ行ってきます。」
「分かりました。」
玲子は席を立ちトイレへと移動した。寿郎はそれを確認すると手を挙げ店員を呼び会計を済ませて玲子が出てくるのを待った。
しばらくして玲子が戻ってきた。
「お待たせしました。」
「いえいえ。じゃあ、行きましようか。」
寿郎が店を出ようとすると玲子が呼び止める。
「あの、寿郎さん。お会計が未だじゃ…。」
「先ほどお会計は頂いているので大丈夫ですよ。」
「えっ?あっ、そうですか。」
店員の答えに玲子は呆気に取られた。
「御神さん、行きましょうか。」
「は、はい。」
二人は店を出て、寿郎の車に戻った。車に戻ると玲子は鞄から財布を取り出し寿郎に言った。
「私の分、払いますよ。」
「大丈夫ですよ。そのお気持ちだけで十分です。」
「すみません。ご馳走様でした。」
「じゃあ、行きましようか。」
「はい。」
寿郎は車を走らせる。店のある松江市から出雲市方面へ9号線を西へと下っていった。車内で流れるFMラジオから聴こえてきたのは一通のメール投稿だった。

「お久しぶりです。冷コー大好きです。中々メールが出来なくてごめんなさい。いつも皆さんの楽しい投稿を聞いて元気頂いています。私自身、この間、ある男性と出会いました。アトネス出雲にあるお土産屋さんで、偶然にも同じ御朱印帳を手にしたらお互いの手が触れ合ったのです。ドラマではよくある光景ですが、まさか自分に訪れようとは。その時、私の中で咄嗟に「この人と結婚するんだぁ」という想いが芽生えて来たのです。それ以来、彼に私の好意を伝えようとアピールをしているのですが、鈍感なのか彼の気持ちを知ることが出来ていません。もしこのメールが読まれるのであれば、その時は彼と一緒に彼の車の中で聴いていると思いますので、もし読まれれば、その後、彼に想いを届けてみようと想います。」

寿郎はひたすら前を見ていた。玲子は寿郎の反応を期待していたが、寿郎は終始黙ったまま運転に集中していた。「気づいてないのかな?」ふと玲子はそんな事を考えながらも真っ直ぐにハンドルを握って安全運転をしてくれる寿郎に安心感を覚えた。

しばらくして車は出雲市内に入った。
「ここ、左折して下さい。」
玲子の案内で中央図書館の交差点を左折した。しばらく直進すると小さいコテージ風のお店が見えてきた。「ここです。」と玲子の指示でそのお店に入った。テーブル席に座った二人は珈琲で一休みを極めた。
「寿郎さん。さっきのラジオ覚えてます?」
「ラジオ、ですか?」
寿郎は何の事だか未だ分からない様子。
「ラジオで読まれたメール投稿ですよ。ほら、手が触れ合ったっていう話の。」
「あぁー、ありましたね。同じ御朱印帳に偶然手にして、ってやつですよね。…ん?」
寿郎は何かに気がついたようだ。その反応を待っていたかのように玲子は更に寿郎へ切り出した。
「あの、さっきのラジオで読まれたメール投稿の冷コー大好きって実は私なんです。」
「…へっ?」
寿郎は開いた口が戻らない状態になっていた。
「私、御神玲子は大門寿郎さんの事が大好きです。付き合ってください!」
突然の玲子からの告白に寿郎の開いた口は更に大きくなっていった。そしてそのまま、微動だにしない寿郎の姿があった。玲子は心配そうに寿郎に声をかける。
「寿郎さん?」
玲子からの声かけにようやく、開いた口が戻った寿郎は息を吹き返したように「ハァハァ…」と吐息が漏れた。同時に「ごめんなさい。」と玲子に一言詫びを言うと、疑るように続けた。
「本当に僕で良いんですか?」
寿郎の疑問に笑顔で答えた。
「寿郎さんが、良いんです。」
その言葉に寿郎の頬は再び紅潮した。
「お…お願いします!」
寿郎は恥ずかしいやら、困惑やら、疑心暗鬼やらが頭の中を交錯していた。せっかく人から好意をもってもらえたことは嬉しいのに、玲子と自分の釣り合いが合わない事がハニー・トラップじゃないかと疑り深くなってしまいそうになる。複雑な事が寿郎の頭の中を過ぎっていく。
「やったー!これからもよろしくお願いしますね、寿郎さん。」
小さくガッツポーズをして喜んだ玲子は満面の笑顔で言った。寿郎は治まることのない紅潮した頬を手で隠しながらコクリと首を縦に振った。
珈琲を飲み終えた二人は席を立った。レジで会計を済ませると玲子は寿郎に手を差し伸べると「手、繋ぎましょ。」と恥ずかしそうに呟く。寿郎もコクリと頷いて差し伸べた玲子の手を取った。

3ヶ月後。年が明け年初めの行事が落ち着いた頃、寿郎に辞令が出た。

ある日の昼休み、寿郎は上司の玉串に呼ばれた。玉串に連れられて事務所の相談室に入るとそこには理事長の田所が座っていた。「お疲れ様です。」と田所に挨拶をすると、田所も「お疲れ様。」と握手を求めてきた。田所と握手をして挨拶を済ませると、席に着いた。席に着くと前触れなく田所は本題に入った。
「今日、大門くんを呼んだのは新規事業を始めるにあたって、ぜひ大門くんの力を借りたいと思って呼んだんだ。」
「僕の力ですか?」
「うん。君の子ども達に接している様子を他の職員から聞いてると、新規事業のスタッフとして相応しいのではないかと思ってね。」
「その新規事業って何ですか?」
「重度障害児者の自立生活支援だよ。もちろん、重度だから24時間介護が必要となる人たちだけど、大門くんには主に余暇支援を担当してもらいたいと思ってる。」
「余暇支援、ですか?」
「あぁ。遊びやスポーツを通じてヘルパーを使いながらの自立生活が出来るように支援していくんだ。」
「お話は分かりました。それはいつ、どこでやるのでしょうか?」
「時期は来年度からとなると思う。場所は名古屋だ。名古屋は障害者福祉の資源も豊富で当事者の活動も盛んだからノウハウを学んで来てほしい。長期プランとしては学んできたノウハウを出雲に持って帰って来てもらいたい。どうだろう?」
「名古屋、ですか。どの位の期間になりそうですか?」
「5年10年のスパンで考えている。大門くんはここでの経験も4年あるようだね。向こうでは最初の1年は介護スタッフとして活動してもらって、その後はサービス管理者として活動してもらおうと思っているけど、最初の3年はサービス管理者の研修を兼ねてサービス提供責任者として活動してもらってからサービス管理者として活動してもらう。その後5年の実務経験を経て出雲に戻ってきてもらうつもりだよ。大門くんは10年の期間、名古屋にいると思って向こうで頑張ってもらいたい。」
「そうですか。」
それ以上の言葉が詰まった寿郎はその場で考え込んだ。
田所は考えている寿郎の様子を見て続けた。
「今すぐという訳ではない。今は準備の所だからね。年度末にはまた改めて話し合いをするつもりなので、その時までに考えておいてほしい。」
「分かりました。」
「休憩時間の貴重な時間を貰って悪かったね。また宜しくね。」
「はい。失礼します。」
そう言って寿郎は相談室を出た。

20時、仕事を終えて帰宅した寿郎の携帯が鳴った。玲子からの電話だった。
「寿郎さん。今夜空いてる~?」
「あっ、玲子さん。お疲れ様。今夜、空いてるよ。」
「じゃあ、飲みに行きません?」
「良いよ。どこか行きたいところある?」
「うーん、まだ分かんない。とりあえず駅集合でも良い?」
「了解。」
寿郎は電話を切ると着替えを済ませて駅に向かった。出雲市駅の南口に到着すると既に玲子の姿があった。
「遅くなってごめんね。」
「ううん。私も今着いたところだよ。」
「そう、良かった。お店、どこにする?」
「そうだなぁ。」
玲子は辺りを見渡してあるチェーン店の看板を見つけた。
「あそこにしない?」
「うん。良いね。そうしようか。」
「うん!」
寿郎が歩きだそうとすると玲子は寿郎に声かけた。
「ねぇ。せっかくだから手、繋ぎましょ。」
そう言うと玲子は寿郎に手を差し出す。寿郎もその手を取り、「うん。」と頷いた。手を繋いだ二人は再びお店に向かって歩き始めた。南口からお店までの距離は徒歩5分くらい。一人で歩くと何でもないが、二人で、しかも手を繋いだ状態で歩くということが慣れないせいか、小っ恥ずかしく無意識に頬も紅潮してしまった。
店に到着すると、多くの客で盛り上がっていた。店員は会計に追われている。この日は金曜日、20時を過ぎて会計を済ませ二次会へと場所を変える人が多い。
怒涛の会計ラッシュが過ぎたのは20時半頃だった。さっきまで多かった客も疎らとなって束の間の落ち着いた時間となった。
「大変お待たせしました。お席ご案内します。」店員に案内されたのはテーブルやカウンターではなく個室だった。案内された個室は中央のテーブルやその奥の座敷席の反対側にあり入口のすぐ近くにあった。
他の個室に客の姿は無く、今いる店の客の殆どが中央のテーブルや座敷席に疎らにいるぐらいで、個室のエリアには寿郎と玲子の2人という半ば貸し切り状態にあった。不意に寿郎は緊張した。その様子を察した玲子が寿郎に話しかける。
「寿郎さん。もしかして緊張してる?」
「うん。でも、大丈夫。」
寿郎は自分に言い聞かせるように言った。玲子も「そう。なら良かった。」と少しホッとしたようだ。
「メニュー決めようか。」
そう言って寿郎は右手を伸ばしメニューを取った。瞬間、不意に左手が小刻みに震えだした。それを隠そうと寿郎は左手をサッと隠した。玲子も気づいたがその事には触れなかった。
「席代わる?ここ、直風で寒くて。」
「うん。良いよ。」
二人は座る場所を変えて座り直した。
乾杯のビールとお通しがテーブルに並べられる。二人はジョッキを持って乾杯をした。
「じゃあ、乾杯~!」
一杯目のビールを一気に流し込むと寿郎は口を開いた。
「玲子さんに言っておかなきゃいけないことがあって…。」
「何?」
「…」
寿郎は次の言葉に詰まってしまった。玲子はじっと寿郎を見つめている。しばらくの沈黙が二人の間に緊張を運んでくる。
ようやく寿郎は次の言葉を出し始めた。
「実は今日、職場の上司の人に名古屋への出向が命じられて…。今すぐではなくて、早くても4月かららしくて。まだ半年後のことなんだけど。5年~10年の長い期間にはなるけどまた出雲には戻るらしくて。」
「…そう。」
一瞬、玲子の表情が曇ったのを寿郎は確認した。再び沈黙の時間が訪れる。寿郎にとってこの沈黙は胸に剣山が突き刺さったように痛い。玲子はしばらく口を閉ざしたまま下を向いている。
「…ごめんね。」
顔を上げた玲子は堪えていた涙を拭うと唇をグッと噛みしめて続けた。
「でも、寿郎さんにとってこれがステップアップなんだもんね。悲しんでばかりいられないよね。」
「…ありがとう。」
玲子は自分に言い諭すように言った。
寿郎も噛みしめるように頭を下げた。
「…飲もう!今日は寿郎さんのお祝いしなきゃね。ちょっと早いけど。」
「…そうだね。」
二人は仕切り直して飲み始めた。その後の玲子には普段の優しい笑顔が戻っていた。寿郎はホッとした。
翌日、ゴミ捨て場で会うと玲子の表情は一転して素っ気なくなっていた。
「玲子さん、おはよう。」
「…あっ、寿郎さん。おはよう。…」
「どうしたの?」
「何でもないよ…。じゃあ、またね。」
「あっ、……うん。」
そう言うと玲子は逃げるようにその場から離れた。寿郎は呆気に取られたようにその場に立ち尽くした。しばらくして寿郎は部屋に戻り支度を整えると仕事に出掛けた。
仕事を終えて帰った寿郎は玲子のことが気がかりになり「朝、元気なかったみたいだけど大丈夫?」とLINEを送った。直ぐに既読になったものの返事は無かった。
既読になってから玲子からの返信が無いまま一週間が過ぎた。寿郎は心配になりもう一度玲子にLINEを送ってみることにした。
「この間のメッセージに返信が無いから心配してる。今度また飲みに行こう。」
同じように直ぐに既読になったものの返信が無い。寿郎はもう少し様子を見てみようと玲子からの返信が来るのを待ってみることにした。
それから一週間経ってようやく玲子からの返信が来た。
「返事遅くなってごめん。今日時間ある?家飲みしたいな、寿郎さんの家で。どうかな?」
「もちろん、大丈夫だよ。」
「ありがとう。また連絡するね。」
20時。
寿郎は家に到着しパソコンを立ち上げた。
しばらくして玲子からの着信が鳴る。
「もしもし。」
「寿郎さん。今、家?」
「うん。ちょうど帰ってきたところだよ。」
「私も今仕事終わったの。今から行っても良いかな?」
「うん。何が食べたい?」
「じゃあ、パスタが食べたいな。」
「分かった。用意しておくね。」
「うん。じゃあ、後でね。」
電話が切れる。
電話口での玲子は明るい声ではあったものの、寿郎は何か違和感を感じた。

しばらくして玲子が寿郎の部屋にやって来る。玄関の呼鈴が鳴りモニターで玲子の姿を確認した寿郎は玄関に向かう。
「いらっしゃい。」
「ちょっと遅くなっちゃったかな?」
「大丈夫だよ。」
「これ、買ってきたの。白ワイン。島根ワイナリーの新作だって。一緒に飲もう!」
「うん。良いね。上がって。」
「お邪魔します!」
玲子は嬉しそうに部屋の奥に進んだ。

玲子の笑顔の奥にどこか寂しそうな雰囲気が寿郎に伝わってきた。それは玲子の背中からも哀愁のような何とも言えない寂しさを醸し出しているのを感じ取ったからなのかもしれない。
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