妖精の君を愛してやまない

髙橋 ななし

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女と男 ~千冬side~

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 妖精は5人に1人が無性別で産まれる。

 その多くは成長と共にになる。勿論、一生無性別で居続ける妖精もいるが、それは極て希。

 現に、俺達の学校で一年生から三年生どこを探しても無性別は、、俺だけだ。

 正直どっちになろうが、どうでもいい。

 最初に違和感を覚えたのは3歳の頃。姉さん二人と兄さんの身体が俺と違うことに気付いた。

 長女から俺まで皆一つ違いだから、子供の頃はよく一緒の風呂に入れられた。

 それに加え、一人称も各々それぞれ違った。を使う春姉、を使う夏姉にを使う秋兄。自分は、女子でも、男子でも無かった。

 そんな時颯人が見つけてくれた。『ちーくん』と呼んでくれて、正直腑に落ちなかったが、なぜか納得した。世間から自分は男よりなんだと。

 晴れない気持ちのまま、颯人とまた会った時『ちふゆ』と呼んでくれた。

 凄く嬉しかったのを覚えている。家族以外の誰かから女子か男子かじゃなくて、としてみて貰えたことが。

 今では颯人と友達で居続けるために男よりの自分を保っているだけだ。

 初めての友達。唯一俺にを求めない存在。気楽で居られる相手。

 それなのに、裏切られた気がした。

「千冬はいつ、女か男になるんだろうね」
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