【完結】何でも欲しがる義妹が『ずるい』とうるさいので魔法で言えないようにしてみた

堀 和三盆

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12 義妹の『ずるい』を魔法で言えなくしたらモテ期来た!?

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「ため息なんてついて、どうしたのですか? 愛しい人。私と婚約してくだされば、全ての愁いから貴女を守って差し上げられるのに――」

 そう言って優し気な笑みを浮かべてくるのはコンフィアンス公爵家の三男ドリット様。義妹がお世話になっている大手出版商会の経営者だ。
 彼はデビュー直後から義妹の面倒を見てくれており、彼女の『すごい』を聞いているうちに、私に興味を持って熱心に口説いてくるようになった。


「距離が近い。あと、いい加減彼女のことは諦めろ。記憶を消すぞ」

 そう言って私の背後から無表情で圧を放っているのは高位の魔法使いデクヴェルト様。彼は宣言通りうちの領地に住み着いた。が、暇さえあればこうしてうちに入り浸るようになった。


 現在。私はこの二人の男性から求婚されている。

 大手出版商会経営で、爵位も社会的立場も年収も何もかもが高い、若き経営者の公爵家三男。

 絶大な魔力を持ちながら滅多に人前には姿を現さない、気難しいけどデレると懐く孤高の天才魔法使い。

 タイプは違うが二人とも超優良物件。
 元婚約者の浮気者とは大違い。


 そう。私は現在フリー。
 色々あって、元の婚約者とは婚約破棄をしたのだ。



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